24 / 86
24
しおりを挟む
「「う、動かない」」
あと少しで攻撃が届くと言うタイミングで俺達の体は完全に停止した。
『はいはーい。ただいま全プレイヤーを完全停止させておりまーす』
「何っ!」
出て来たのは天使のような男だ。
『どうも、このイベントを仕切っておりました天使の『あ』でございます。フルネームで『あ』でございます。ただいま集計中です』
可哀想な名前の天使が何かを始めると、俺達は武器を取り上げられた。
そして、少しだけの自由が許されたので、俺は愛梨の元に寄った。
「中途半端だね」
「うん。時間切れ⋯⋯か」
愛梨が凹んでいる。
一見すればそれは分かる。
「えっと、その⋯⋯」
俺が何かを言う前に、『あ』は手を叩いた。
『それではランキングトップスリーをご紹介。第三位、ギリギリで一気に逆転の多ポイントを獲得した、日陰さん! 31021ポイントでした。凄いですねぇ。殆どのポイントが先程倒された白龍使いのプレイヤーから奪っております。豪運の持ち主!』
「まじか」
八神を倒した事により俺は三位に入ったようだ。
つーか、やっぱ万単位だよな。はは。乾いた笑いしかでねー。
逆に言えば、八神を倒していなかったら俺はそこまで順位は高くなかったのだろう。
解説してくれるのはありがたい。
『質問券を一つ差し上げまーす』
俺のスマホに通知が入り、運営から質問券が入った。
詳細は神への質問を可能とする権利券だ。
『次、第二位。とある人を追いかけ、目立った所に無理矢理直線で突き進み、物を人を破壊し尽くした。迫る敵は返り討ち、現れては全てを斬り裂いた人気Vの配信者、リイア32101と言う僅差でした。おめでとう。質問券を二つプレゼント』
「⋯⋯」
「ち、違うだんよ! ただ、えと、⋯⋯この天使さんの言う通りだと、思う。で、でも、嬉々として自分から攻撃はしなかったよ! 顔を出したら皆が狙って来たの!」
被害者の顔が思い浮かぶな。
俺が三位で愛梨が二位、そして次は一位。
『そして最後は、圧倒的カリスマでクラメンを手駒にして、日本最強と呼ばれた男、日本最大級のクランマスター、クラゲマン! なんと、大差をつけてポイントは四万ピッタリ。質問券が三つ与えられます。それでは皆様、お疲れ様でした』
え、それだけ?
日本中のイベントの割にはしょうもないな。
『今、しょうもないと思った方に補足を。この質問券は神に対して行使出来ます。例えば、ダンジョンの詳細な情報を得たり、モンカドを入手出来る場所などの情報を得たり⋯⋯まぁ色々と出来ます。ネットなどに出てない情報を聞けば、その特別な情報を独占出来ると言う事です。それでは、さようなら』
俺達は光りに包まれて、俺の部屋に戻って来た。
「お、体が重い」
二十四時間、確かに俺はデータ世界に居た。
だけど、本当に現実世界では一時間しか計画していなかった。
「質問券⋯⋯最後に使い方をほのめかしたな」
何を聞くかによって、その後の攻略などに大きく影響するのか。
俺は何を聞こうかな?
「おつかれ、日向くん」
「ああ。愛梨もおつかれ」
俺達はリビングに向かって、飲み物を取り出した。
「かんぱーい!」
コップを合わせて飲み干す。
少しばかり喉が乾いた。
人と戦い、斬っていたのに今ではその感覚が全く分からない。
思い出せない⋯⋯と言うべきか。
記憶ではあるのだが、感覚的な事が全く分からないのだ。
体を動かした感はあるんだけど⋯⋯そのせいで違和感がある。
「日向くんは何を質問するの?」
「ん~今は保留かな。愛梨は?」
「同じかな」
俺はスマホでデータ世界に入れる権利システムを十億円を払って購入する。
これで殆どの金を使い果たした。
「なぁ愛梨」
「何?」
「愛梨はなんで、リイアとして配信者を始めたんだ?」
「⋯⋯ぶふっ」
き、汚い。
拭いておく。
「そ、それは⋯⋯」
「それは?」
目をあちこちに動かして、顔を真っ赤に染める。
そんなに聞かれたくなかったのかな?
良くない事をしてしまった。
「ごめん。良いよ無理して言わなくても」
「い、いやね。別に嫌って言うか、恥ずかしいって言うか⋯⋯えっとね」
愛梨が何かブツブツ言っていると、俺のスマホが鳴る。
DMが来たようだ。
「⋯⋯俺はちょっと行って来る」
「え、どこに?」
「イベント中に知り合った人のところ」
流石に現実世界では会えないので、データ世界に入るけど。
ようやく演技から開放されたと思ったら、再び日陰さんモードだ。
相手も同じようなので、データ世界で会う。
あの人も十億は払えるらしい。
「もしかして女の子だったり?」
「あー声的にはそうかもね。アバターだからなんとも言えない。そんじゃ、行ってくる」
「ちょいちょいまてぇ!」
「なんだよ」
俺がスマホを操作していると、肩を掴まれてグイッと寄せられる。
愛梨の目が⋯⋯戦う時のソレだった。
「私も行く」
「いや、それは流石に」
「お願い聞いて、行くから! ついて行くから! 私もデータ世界に入れるから!」
確かに、リイアたんのチャンネルで太らないと言うデータ世界の長所を活かして、めっちゃスイーツ食べている動画があった。
満腹感は存在するから、あまり食べれてなかったけど。
データ世界だけどちゃんと美味しいのかな?
仕方ないので一応聞いてみる。
神楽だから断ると思うけど。
『誰っすか?』
本名は良くないか。
リイアたん⋯⋯リイアっと。送信。
『え、マジですか! 僕凄く憧れの人なんですよ! やったー!』
⋯⋯。
愛梨、そのドヤ顔は止めようや。
俺は両親に少し出るとメールしてから、データ世界に入る。
すると、家の外に弾かれた。
「購入しないと建物からは弾かれるね」
「我が家なのに!」
「お店とかは入れるよ」
「それは動画のおかげで少しは知ってる。にしても、本当に別世界だな」
モンスターがあちこちに居るけど、全てが友好的モンスターかユーザーのモンスターカードである。
空飛ぶ乗り物まであるよ。
空飛んでる人も居る。
「で、どこ行くの?」
「あーそこそこ遠く。『二級召喚メイド』召喚!」
そのメイドが召喚するケツァルコアトルスに乗ってその場所に向かう。
「その人ってどんな人、どうやって出会ったの! どんな関係なの!」
「グイグイ聞くな」
愛梨はそんなに俺が他の人とツルんだことが気になるのか?
まぁ、確かに珍しいとは自分でも思うけど。
配信者だって言ってた。
データ世界はダンジョン内部とは違ってスマホが使えるので、調べる。
「これか」
精霊魔法少女神楽ちゃん。
そのような名前の配信者を見つけた。
やっている事はゴロゴロ転がっている普通の探索系である。
しっかりと編集をされており、何をやっているのかを解説していた。
すごく見やすい。
しかし、初心者向けの解説や魔法士としての戦い方を解説しているのだが、イフリートがそれをぶち壊している感じがあった。
神楽はソロのようで、イフリートが居ないと攻略が難しい。
イフリートが近くに居るだけで戦闘スタイルが変わる。
そのせいで、初心者向けの動画は他の人の方が参考になるし、魔法士としても、魔法の性質や性能が違うから参考にならない。
でも、すごく努力は伝わって来る。
「ふーんこの子?」
「うん」
「明るい子だね」
「まぁ、確かに」
火の魔法とか使うし。
でも、性格は大人しい感じなんだよな。
この明るい神楽は演技な気がする。
キャラを作る。俺と同じだな。
「つーか、なんでそこまで気にするの?」
「べ、別に! お、幼馴染が変な人に引っかかっていたら嫌だなーって思っただけだから! 特に深い意味とか、ないからね!」
確かに、銃口向けられたからな。
神楽とは今度全力で戦ってみたいな。
そうなるとモンカドの使用が難しいな。
神楽の全力はイフリートが居るのが条件となるし。
ま、今後の課題だな。
「愛梨」
「ん? どうしたの?」
「俺、配信者日陰としてもっと頑張る事にしたよ」
「え?」
「運だけじゃないって、見せたいんだ。恵まれたのに、それを伸ばさないのは純粋なバカだと思うしさ」
「うん?」
「だから、その」
これを言うとなると凄く照れると言うか恥ずかしいな。
でも、愛梨には言わないといけないよな。
「剣術も頑張るよ。せっかくの両親だ。恵まれた環境、才能。それを伸ばそうと思う」
「⋯⋯ほ、ほんと!」
「う、うん。俺もちゃんと向き合うよ。過去と、そして未来と」
「⋯⋯」
愛梨が一瞬硬直し、起動したと思ったら抱きついて来た。
それはもう力強く。
データ世界、ここではレベルの概念がない。
仮初の肉体で違う世界に居る感じだ。
レベルはダンジョン内だけらしい。
だけど、愛梨の力はそれを感じさせない程に強かった。
「今日から一緒に頑張うね、日向くん!」
「⋯⋯明日から頑張る」
「明日やろうは馬鹿野郎だよ!」
「それも、そうだな」
黒く長い髪と銀色の長い髪が風に絡みながら揺れた。
この光景が同様に、空を飛ぶモンスターに乗っている人に見つかる。
だけど俺達は気にする事無く、神楽の元まで会話を続けた。
テンションの上がった愛梨を宥めるのは大変だったけど。
あとはそうだな。
愛梨がものすごく神楽を敵視しており、何かしたのかと、神楽がオドオドしていた。
何故愛梨が神楽に対して敵意を向けていたのか分からないが、まぁ仲良くはしていると思う。
⋯⋯多分。
あと少しで攻撃が届くと言うタイミングで俺達の体は完全に停止した。
『はいはーい。ただいま全プレイヤーを完全停止させておりまーす』
「何っ!」
出て来たのは天使のような男だ。
『どうも、このイベントを仕切っておりました天使の『あ』でございます。フルネームで『あ』でございます。ただいま集計中です』
可哀想な名前の天使が何かを始めると、俺達は武器を取り上げられた。
そして、少しだけの自由が許されたので、俺は愛梨の元に寄った。
「中途半端だね」
「うん。時間切れ⋯⋯か」
愛梨が凹んでいる。
一見すればそれは分かる。
「えっと、その⋯⋯」
俺が何かを言う前に、『あ』は手を叩いた。
『それではランキングトップスリーをご紹介。第三位、ギリギリで一気に逆転の多ポイントを獲得した、日陰さん! 31021ポイントでした。凄いですねぇ。殆どのポイントが先程倒された白龍使いのプレイヤーから奪っております。豪運の持ち主!』
「まじか」
八神を倒した事により俺は三位に入ったようだ。
つーか、やっぱ万単位だよな。はは。乾いた笑いしかでねー。
逆に言えば、八神を倒していなかったら俺はそこまで順位は高くなかったのだろう。
解説してくれるのはありがたい。
『質問券を一つ差し上げまーす』
俺のスマホに通知が入り、運営から質問券が入った。
詳細は神への質問を可能とする権利券だ。
『次、第二位。とある人を追いかけ、目立った所に無理矢理直線で突き進み、物を人を破壊し尽くした。迫る敵は返り討ち、現れては全てを斬り裂いた人気Vの配信者、リイア32101と言う僅差でした。おめでとう。質問券を二つプレゼント』
「⋯⋯」
「ち、違うだんよ! ただ、えと、⋯⋯この天使さんの言う通りだと、思う。で、でも、嬉々として自分から攻撃はしなかったよ! 顔を出したら皆が狙って来たの!」
被害者の顔が思い浮かぶな。
俺が三位で愛梨が二位、そして次は一位。
『そして最後は、圧倒的カリスマでクラメンを手駒にして、日本最強と呼ばれた男、日本最大級のクランマスター、クラゲマン! なんと、大差をつけてポイントは四万ピッタリ。質問券が三つ与えられます。それでは皆様、お疲れ様でした』
え、それだけ?
日本中のイベントの割にはしょうもないな。
『今、しょうもないと思った方に補足を。この質問券は神に対して行使出来ます。例えば、ダンジョンの詳細な情報を得たり、モンカドを入手出来る場所などの情報を得たり⋯⋯まぁ色々と出来ます。ネットなどに出てない情報を聞けば、その特別な情報を独占出来ると言う事です。それでは、さようなら』
俺達は光りに包まれて、俺の部屋に戻って来た。
「お、体が重い」
二十四時間、確かに俺はデータ世界に居た。
だけど、本当に現実世界では一時間しか計画していなかった。
「質問券⋯⋯最後に使い方をほのめかしたな」
何を聞くかによって、その後の攻略などに大きく影響するのか。
俺は何を聞こうかな?
「おつかれ、日向くん」
「ああ。愛梨もおつかれ」
俺達はリビングに向かって、飲み物を取り出した。
「かんぱーい!」
コップを合わせて飲み干す。
少しばかり喉が乾いた。
人と戦い、斬っていたのに今ではその感覚が全く分からない。
思い出せない⋯⋯と言うべきか。
記憶ではあるのだが、感覚的な事が全く分からないのだ。
体を動かした感はあるんだけど⋯⋯そのせいで違和感がある。
「日向くんは何を質問するの?」
「ん~今は保留かな。愛梨は?」
「同じかな」
俺はスマホでデータ世界に入れる権利システムを十億円を払って購入する。
これで殆どの金を使い果たした。
「なぁ愛梨」
「何?」
「愛梨はなんで、リイアとして配信者を始めたんだ?」
「⋯⋯ぶふっ」
き、汚い。
拭いておく。
「そ、それは⋯⋯」
「それは?」
目をあちこちに動かして、顔を真っ赤に染める。
そんなに聞かれたくなかったのかな?
良くない事をしてしまった。
「ごめん。良いよ無理して言わなくても」
「い、いやね。別に嫌って言うか、恥ずかしいって言うか⋯⋯えっとね」
愛梨が何かブツブツ言っていると、俺のスマホが鳴る。
DMが来たようだ。
「⋯⋯俺はちょっと行って来る」
「え、どこに?」
「イベント中に知り合った人のところ」
流石に現実世界では会えないので、データ世界に入るけど。
ようやく演技から開放されたと思ったら、再び日陰さんモードだ。
相手も同じようなので、データ世界で会う。
あの人も十億は払えるらしい。
「もしかして女の子だったり?」
「あー声的にはそうかもね。アバターだからなんとも言えない。そんじゃ、行ってくる」
「ちょいちょいまてぇ!」
「なんだよ」
俺がスマホを操作していると、肩を掴まれてグイッと寄せられる。
愛梨の目が⋯⋯戦う時のソレだった。
「私も行く」
「いや、それは流石に」
「お願い聞いて、行くから! ついて行くから! 私もデータ世界に入れるから!」
確かに、リイアたんのチャンネルで太らないと言うデータ世界の長所を活かして、めっちゃスイーツ食べている動画があった。
満腹感は存在するから、あまり食べれてなかったけど。
データ世界だけどちゃんと美味しいのかな?
仕方ないので一応聞いてみる。
神楽だから断ると思うけど。
『誰っすか?』
本名は良くないか。
リイアたん⋯⋯リイアっと。送信。
『え、マジですか! 僕凄く憧れの人なんですよ! やったー!』
⋯⋯。
愛梨、そのドヤ顔は止めようや。
俺は両親に少し出るとメールしてから、データ世界に入る。
すると、家の外に弾かれた。
「購入しないと建物からは弾かれるね」
「我が家なのに!」
「お店とかは入れるよ」
「それは動画のおかげで少しは知ってる。にしても、本当に別世界だな」
モンスターがあちこちに居るけど、全てが友好的モンスターかユーザーのモンスターカードである。
空飛ぶ乗り物まであるよ。
空飛んでる人も居る。
「で、どこ行くの?」
「あーそこそこ遠く。『二級召喚メイド』召喚!」
そのメイドが召喚するケツァルコアトルスに乗ってその場所に向かう。
「その人ってどんな人、どうやって出会ったの! どんな関係なの!」
「グイグイ聞くな」
愛梨はそんなに俺が他の人とツルんだことが気になるのか?
まぁ、確かに珍しいとは自分でも思うけど。
配信者だって言ってた。
データ世界はダンジョン内部とは違ってスマホが使えるので、調べる。
「これか」
精霊魔法少女神楽ちゃん。
そのような名前の配信者を見つけた。
やっている事はゴロゴロ転がっている普通の探索系である。
しっかりと編集をされており、何をやっているのかを解説していた。
すごく見やすい。
しかし、初心者向けの解説や魔法士としての戦い方を解説しているのだが、イフリートがそれをぶち壊している感じがあった。
神楽はソロのようで、イフリートが居ないと攻略が難しい。
イフリートが近くに居るだけで戦闘スタイルが変わる。
そのせいで、初心者向けの動画は他の人の方が参考になるし、魔法士としても、魔法の性質や性能が違うから参考にならない。
でも、すごく努力は伝わって来る。
「ふーんこの子?」
「うん」
「明るい子だね」
「まぁ、確かに」
火の魔法とか使うし。
でも、性格は大人しい感じなんだよな。
この明るい神楽は演技な気がする。
キャラを作る。俺と同じだな。
「つーか、なんでそこまで気にするの?」
「べ、別に! お、幼馴染が変な人に引っかかっていたら嫌だなーって思っただけだから! 特に深い意味とか、ないからね!」
確かに、銃口向けられたからな。
神楽とは今度全力で戦ってみたいな。
そうなるとモンカドの使用が難しいな。
神楽の全力はイフリートが居るのが条件となるし。
ま、今後の課題だな。
「愛梨」
「ん? どうしたの?」
「俺、配信者日陰としてもっと頑張る事にしたよ」
「え?」
「運だけじゃないって、見せたいんだ。恵まれたのに、それを伸ばさないのは純粋なバカだと思うしさ」
「うん?」
「だから、その」
これを言うとなると凄く照れると言うか恥ずかしいな。
でも、愛梨には言わないといけないよな。
「剣術も頑張るよ。せっかくの両親だ。恵まれた環境、才能。それを伸ばそうと思う」
「⋯⋯ほ、ほんと!」
「う、うん。俺もちゃんと向き合うよ。過去と、そして未来と」
「⋯⋯」
愛梨が一瞬硬直し、起動したと思ったら抱きついて来た。
それはもう力強く。
データ世界、ここではレベルの概念がない。
仮初の肉体で違う世界に居る感じだ。
レベルはダンジョン内だけらしい。
だけど、愛梨の力はそれを感じさせない程に強かった。
「今日から一緒に頑張うね、日向くん!」
「⋯⋯明日から頑張る」
「明日やろうは馬鹿野郎だよ!」
「それも、そうだな」
黒く長い髪と銀色の長い髪が風に絡みながら揺れた。
この光景が同様に、空を飛ぶモンスターに乗っている人に見つかる。
だけど俺達は気にする事無く、神楽の元まで会話を続けた。
テンションの上がった愛梨を宥めるのは大変だったけど。
あとはそうだな。
愛梨がものすごく神楽を敵視しており、何かしたのかと、神楽がオドオドしていた。
何故愛梨が神楽に対して敵意を向けていたのか分からないが、まぁ仲良くはしていると思う。
⋯⋯多分。
0
お気に入りに追加
142
あなたにおすすめの小説
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
社畜の俺の部屋にダンジョンの入り口が現れた!? ダンジョン配信で稼ぐのでブラック企業は辞めさせていただきます
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
辻ヒーラー、謎のもふもふを拾う。社畜俺、ダンジョンから出てきたソレに懐かれたので配信をはじめます。
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ブラック企業で働く社畜の辻風ハヤテは、ある日超人気ダンジョン配信者のひかるんがイレギュラーモンスターに襲われているところに遭遇する。
ひかるんに辻ヒールをして助けたハヤテは、偶然にもひかるんの配信に顔が映り込んでしまう。
ひかるんを助けた英雄であるハヤテは、辻ヒールのおじさんとして有名になってしまう。
ダンジョンから帰宅したハヤテは、後ろから謎のもふもふがついてきていることに気づく。
なんと、謎のもふもふの正体はダンジョンから出てきたモンスターだった。
もふもふは怪我をしていて、ハヤテに助けを求めてきた。
もふもふの怪我を治すと、懐いてきたので飼うことに。
モンスターをペットにしている動画を配信するハヤテ。
なんとペット動画に自分の顔が映り込んでしまう。
顔バレしたことで、世間に辻ヒールのおじさんだとバレてしまい……。
辻ヒールのおじさんがペット動画を出しているということで、またたくまに動画はバズっていくのだった。
他のサイトにも掲載
なろう日間1位
カクヨムブクマ7000
超激レア種族『サキュバス』を引いた俺、その瞬間を配信してしまった結果大バズして泣いた〜世界で唯一のTS種族〜
ネリムZ
ファンタジー
小さい頃から憧れだった探索者、そしてその探索を動画にする配信者。
憧れは目標であり夢である。
高校の入学式、矢嶋霧矢は探索者として配信者として華々しいスタートを切った。
ダンジョンへと入ると種族ガチャが始まる。
自分の戦闘スタイルにあった種族、それを期待しながら足を踏み入れた。
その姿は生配信で全世界に配信されている。
憧れの領域へと一歩踏み出したのだ。
全ては計画通り、目標通りだと思っていた。
しかし、誰もが想定してなかった形で配信者として成功するのである。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
黒髪の聖女は薬師を装う
暇野無学
ファンタジー
天下無敵の聖女様(多分)でも治癒魔法は極力使いません。知られたら面倒なので隠して薬師になったのに、ポーションの効き目が有りすぎていきなり大騒ぎになっちまった。予定外の事ばかりで異世界転移は波瀾万丈の予感。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる