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2 見聞録、三回目を書く。

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 忠司はリュックをおろすと、中から見聞録をとりだした。時間的に余裕がある時に、少し書いておかなければと思ったからだ。
 
 ヘラ様、ありがとうございます。おかげで、無事に親衛隊の人たちと一緒になることができました。一番最初に俺の仲間となってくれたビルの命も助けることもできて、うれしいです。医者でもあるサムソンの言う通り、獣人を普通の人に戻す薬ができれば、獣人たちと戦わないですむ。そのためにも、そんな薬を早く使えるようにしてもらいたい。だが、今のところ夢物語でしかないと思う。やはり、獣人と戦い勝ち続けるしか、この国を取り戻す方法はないのかもしれない。

 そこまで、書いたので、次のページをめくる。
 やはり、俺の能力については自動記録がされていた。記載されていた後に、思っていることを次のように書いておいた。

(身長)167。5センチ 背は少しだけ伸びていた。
(体重)58キロ 体重は前に戻っていた。そうか、駐屯地で手当たりしだいに肉を食べることができからだな。

(体力)
 生命値 200 これは変わっていないな。
 筋力 レベル3 かなり重たい物を持てるようになっている。
 速力 レベル4 たしかに、早く動けている。でも、敵の獣人たちも俺に負けずに早く動けるようになっているの   
         はなぜだ?
(魔法)
 火力 レベル1 これで何ができるんだ? 使ったことがないし、使い方がわからない。
 冷力 レベル1 これで何ができるんだ? 感想は火力に同じだ。
 水力 レベル1 これで何ができるんだ? 感想は火力、冷力に同じだ。
 召喚魔法 レベル2 3分30秒しか呼び寄せることができないということだ。

(武具)オリハルコンの剣 特に利用についての記載は書かれていないが。

 この後、俺を歓迎する夕食会を開いてくれるそうだ。俺がこの世界にきただけで喜んでくれる人たちばかりだ。俺は王子様らしいことをし続けられるのだろうか?
 今回も疑問符つきの文を書いて、ペンを置くことした。



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