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14プレゼント
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オオカミさんは、赤ずきんちゃんから、「明日、おばあさんが元気になったので、自分の家に戻ってくるのよ。そしてね。おばあさんが元気になったお祝い会をするんだって。だから、オオカミさんもお祝いのプレゼントを持ってきてね」と言われてしまいました。
オオカミさんが、たいせつにしている物は三つありました。
一つはお人形。これは森の小道を歩いている時に、落ちているのをひろった物でした。赤ずきんちゃんと同じかわいい女の子で、オオカミさんは家に帰ると、いつもだきあげて頬ずりをしていました。赤ずきんちゃんと違いもあります。それは赤ずきんをかぶってはおらず、金色の長い髪をしていたことです。
二つ目は大きな鏡です。これは森の池底に沈んでキラキラ光っていたのを見つけて、オオカミさんがひきあげたのでした。鏡はオオカミさんにむかって、「私は魔法の鏡だよ。本当のことが見えてしまうのさ」と言ったのです。
「じゃ、本当の事を教えてよ」と、オオカミさんがききました。
すると、鏡は「本当のことを知っても誰も幸せにならないよ。それどころか、知った者が私をこわそうとしたから、逃げてきてこの池にとびこんだの」と言っていました。
「ぼくも、面倒くさいことはきらいだよ。ともかく、よごれをとってあげる」
と言って、オオカミさんは鏡を家にもっていき、きれいによごれをとって、タンスの上においてあげました。そして、朝起きると、オオカミさんは自分の顔を鏡にうつして、ニッコリと笑いかけます。
三つ目は、風鈴です。これも森の小道でひろった物でした。誰が落としていったか、わかりません。しばらくその場で待っていたのですが、誰もさがしにこなかったので、家に持ち帰ったのでした。
風鈴は、オオカミさんが家に帰ってくると、いつも優しい音色で迎えてくれていました。思わず、オオカミさんは「ただいま」と風鈴に声をかけてしまいました。
いろいろ考えて、オオカミさんはおばあさんのプレゼントに風鈴にすることに決めました。おばあさんに風鈴のやさしい音色を聞かせてあげたいと前から思っていたからでした。
オオカミさんは前に赤ずきんちゃんからもらった木箱にそれをいれ、周りには枯れた草をいれました。ぶつかって、風鈴がこわれないようにするためです。
木箱にリボンをかけおわったオオカミさんはニッコリとしていました。
オオカミさんが、たいせつにしている物は三つありました。
一つはお人形。これは森の小道を歩いている時に、落ちているのをひろった物でした。赤ずきんちゃんと同じかわいい女の子で、オオカミさんは家に帰ると、いつもだきあげて頬ずりをしていました。赤ずきんちゃんと違いもあります。それは赤ずきんをかぶってはおらず、金色の長い髪をしていたことです。
二つ目は大きな鏡です。これは森の池底に沈んでキラキラ光っていたのを見つけて、オオカミさんがひきあげたのでした。鏡はオオカミさんにむかって、「私は魔法の鏡だよ。本当のことが見えてしまうのさ」と言ったのです。
「じゃ、本当の事を教えてよ」と、オオカミさんがききました。
すると、鏡は「本当のことを知っても誰も幸せにならないよ。それどころか、知った者が私をこわそうとしたから、逃げてきてこの池にとびこんだの」と言っていました。
「ぼくも、面倒くさいことはきらいだよ。ともかく、よごれをとってあげる」
と言って、オオカミさんは鏡を家にもっていき、きれいによごれをとって、タンスの上においてあげました。そして、朝起きると、オオカミさんは自分の顔を鏡にうつして、ニッコリと笑いかけます。
三つ目は、風鈴です。これも森の小道でひろった物でした。誰が落としていったか、わかりません。しばらくその場で待っていたのですが、誰もさがしにこなかったので、家に持ち帰ったのでした。
風鈴は、オオカミさんが家に帰ってくると、いつも優しい音色で迎えてくれていました。思わず、オオカミさんは「ただいま」と風鈴に声をかけてしまいました。
いろいろ考えて、オオカミさんはおばあさんのプレゼントに風鈴にすることに決めました。おばあさんに風鈴のやさしい音色を聞かせてあげたいと前から思っていたからでした。
オオカミさんは前に赤ずきんちゃんからもらった木箱にそれをいれ、周りには枯れた草をいれました。ぶつかって、風鈴がこわれないようにするためです。
木箱にリボンをかけおわったオオカミさんはニッコリとしていました。
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