赤ずきんちゃんとオオカミさん

１おばあさんは

　かわいい女の子におばあさんは赤ずきんをつくってあげました。女の子は赤ずきんをいつもかぶっていましたので、みんなは女の子のことを赤ずきんちゃんと呼ぶようになりました。
　おばあさんは、さいきん、よくねむれません。そのことを手紙でおかあさんに知らせました。すると、おかあさんから、赤ずきんちゃんをお見舞いにいかせますと書かれた返信の手紙がおばあさんに届きました。

　今日は、赤ずきんちゃんがお見舞いにくる日です。
　赤ずきんちゃんに食べてもらおうと思って、おばあさんはアップルパイをやいていました。
　おばあさんはかがんでレンジの中をのぞいていたのですが、腰をのばそうとすると立ちあがれなくなってしまいました。ギックリ腰です。
　なんとか、はって窓までいき、そこから白いハンカチをたらしました。
　白い色はたすけての合図です。
　馬車にのって家の前をとおりかかった狩人さんが白いハンカチをみつけて、すぐにおばあさんの家にやってきました。
　おばあさんが腰をいためたことを聞くと、狩人さんはおばあさんを馬車にのせて、町の病院に連れていってくれました。
　ですから、おばあさんの家には誰もいなくなっていました。