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第五章 仇討
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仇討の四日前、島根が、三人の素浪人を連れて、家にやってきた。もちろん、手配をしてきた分、さっそく千草から金子をもらっていた。客間に入りこんだ素浪人は、昼間から、千草に酒を所望し、それにあう魚を用意させ、酒がなくなると買ってこさせていた。さすがに、章衛門も素浪人たちに文句を言っていた。
「いくらか、体を動かされてはいかがか?」
「案ずるな。日頃より道場破りで鍛えている。取った道場の看板は片手ではすまんぞ」
「わしも、野良犬を見かけると、必ず刃を向けておる。犬はすばしっこい。だが、切り捨てた犬の数は数えられんほどじゃ」
そんな話ばかりをされると章衛門もそれ以上言う気にもなれない。こうなったのも、章衛門が紹介をした島根が素浪人を連れてきたからだ。だが、それを簡単に受け入れたのは千草だった。それも無理はなかった。大和屋に金子をたかりに来た浪人たちの中にいた中条流の使い手を弦雲がたやすく切り捨てた話などが聞こえてきていたからだ。そんな話を聞けば聞くほど、弦雲がただならぬ強さを秘めていることが判り出していた。
ついに、弦雲と対決をする仇討の日がきた。前の日は良く眠れない夜をすごし、庭の木に集まり出した雀たちのさえずりを聞いて、藤十郎は眼をさました。
空は驚くほど青く雲一つなかった。話し声が聞こえる土間に行くと、すでに母も兄も起きていた。母は作った朝餉を膳にのせて客間に運んでいた。藤十郎が顔を洗った後、客間に行くとプーンと鼻を突く臭いがした。浪人たちは、これから刀を抜かなければならないというのに、五合徳利を前に置き手酌で茶碗酒を飲んでいたのだ。茫然として、藤十郎は足が岩になったかのように立っていた。そんな姿を見て、母は「さあ、藤十郎も食事をとりなさい。しっかり食べなければ、真九郎を助けることなどできませんよ」と、声をかけてきた。「はい」と言って、母の置いた膳の前にすわり、藤十郎も食事をとった。
仇討を行う場所は大川沿いの河原であった。
巳の刻(午前十時)までに行かなければならない。遅れることのないように、一刻前に千草たちは章衛門の家を出た。鉢巻を締め、たすきを掛けた兄と短刀を帯に差した母は先に立って歩き、その後を兄と同じ身支度をした藤十郎が歩く。さらに、素浪人たちは金魚の糞のように、その後に続いた。
「藤十郎、よく見ておけ。必ず父の仇を討ってみせる」と、真九郎は歩きながら、藤十郎に片眉をあげて見せた。河原に行くと口利屋の島根が背を丸めて待っていた。隣に南町奉行所同心の斎藤紫郎がいるせいか、やたらと笑顔を浮かべていた。斎藤は黒羽織に黄八丈の小袖を着流している。千草は、すぐに斎藤のところに行った。
「この度は、有り難うございました」
そう言って、千草は仇討免許状を斎藤に見せた。智坂藩の誰もが動いてくれないので、千草は南町奉行所に仇討の申請をしに行き、仇討免許状を発行してくれたのが、斎藤であったのだ。
「とりあえず、立ち合わせて、もらうぜ」と、斎藤は仇討免許状の中を見ることもしないで、すぐに千草にそれを返した。
「奥方さま、許可が貰えたのも、あっしの根回しが効いたおかげですよ」と、島根は千草の耳元で恩を売っている。
「弦雲は、やってくるのですね?」
「はい、もう外堀は埋めてきやしたので、逃げ出すことはできません。ほら、弦雲が見え出しましたよ」
島根が指さした方に遠くから近づいてくる者が見えだした。その周りには煙が立ったように、黒い霧に包まれている。眼を細めて、千草はしばらくそれ見つめていたが、その者が弦雲だとわかると千草は残りの金子を島根に渡していた。
しかし、弦雲は一人ではなかった。その後ろに男が付いてきていたのだ。長い髪を後ろで束ね、武士ではなかった。身につけているのは僧衣で、背に小刀を差していたので前からは腰に何もないように見えた。
「なんだ。武士でないのか!」と、助太刀の浪人は嘲笑った。
「まずは、向こうの助太刀の者は、わしらにおまかせ願おう」
しかし、藤十郎は、笑えなかった。その僧衣の男は弦雲ほどではないが黒い霧をやはり立ち昇らせ出していたからだ。
弦雲と僧衣の男は並んで立ち止まり、ししゃり出てきた浪人たちは真九郎の右に並んだ。そして、千草と藤十郎はその後ろにいることになった。弦雲の顔は相変わらず、死人のように青白い。
「真九郎、少しは腕をあげられたかな?」
「父、俊衛門を殺したことに相違なかろう。このように、殿からの許可状もいただいておる」
真九郎は上意の書面を弦雲に開いて見せ、再びそれを懐に入れた。
「うるさいな、戯言は。さあ、始めてもらおうか」
「いざ、まいるぞ」
そう言って、真九郎は刀を抜いた。だが、まるで誰も人などいないように、弦雲は前に出てくる。弦雲の周りに黒い霧が渦のように舞っていた。その霧は弦雲の頭の上にまで立ち昇り、まるで二本の角をはやしているようだった。
三人の浪人たちは刀を抜くと僧衣の男に襲いかかった。三人でかかれば、簡単に切れると思ったのだろう。だが、すばやく三人の刃をくぐりぬけ、彼らの後ろに抜け出て見せたのだ。僧衣の男も只者ではなかった。腕もたつが、空に漂う邪気を集める力も持っていたのだ。三人が僧衣の男の方に振り向いたときには、男は、懐から四角に切られたお札のような数枚の紙片を出し、それを吹いて空に飛ばした。すると、紙片は邪気を集めて鬼の顔に変わり、素浪人たちを襲い出したのだ。この男は式神使いであった。もちろん、対戦をした素浪人たちは、そんなことは知らない。素浪人たちは、鬼顔たちを相手に刀を振り回し続けている。だが、鬼顔たちの動きは自在だ。浪人たちの体は、あらゆるところに傷ができ、血が噴き出していった。そして、次から次へと浪人たちは倒れていった。
獲物を無くした鬼顔たちは、今度は千草に襲ってきた。さすが、武芸をも身につけている母は、すばやく短刀を出して、鬼顔に切りつけていた。だが、鬼顔たちは飛んで逃げ、隙を見てまた襲いかかってくる。傍にいた藤十郎はすばやく母の前に飛び出し居合で母を襲おうとした鬼顔たちを次々と切りつけていた。切り裂かれた鬼顔は、ただの紙に戻り、地面にハラハラと落ちていった。それができること事態、藤十郎の剣技が並々ならぬものである証であった。
弦雲もすでに刀を抜いていた。相手の殺気に押されまいとして真九郎は口を閉めて刀を上段に構え直そうとした。だが、重い。体を黒い霧にまとわりつかれているからだ。弦雲の刀が先にふり上げられ、真九郎の上に振り降ろされた。真九郎は、丸太と化したように河原の上に倒れていった。そんな兄の姿を見ても藤十郎は声を出すことができない。
弦雲はこの際、藤十郎も倒してしまおうと考えたのだ。一歩前に出て振り向きざまに藤十郎に向かって刀を振りおろしてきた。黒い霧に襲われる前に、藤十郎は下から剣を振り上げ、弦雲の刀をはねあげていた。藤十郎の動きは驚くほど素早くかったのだ。だが、藤十郎の脇胴が開いたのを僧衣の男は見逃さなかった。背に隠して腰帯に差していた小刀を抜くと、藤十郎に向かって投げつけてきた。だが、藤十郎の動きは素早い。上げた刀を振りおろし小刀をはじき飛ばしたのだ。僧衣の男はその間に右手を拳に握り間合いを狭めた。下げた剣をもう一度振り上げる時間はない。藤十郎の頭に向かって僧衣の男は上段突きをかけた。このままでは藤十郎の頭が撃たれてしまう。その時だった。拳の前に、跳ねて自ら顔を出した者がいた。母の千草であった。身を呈して母は藤十郎を守ったのだ。頭を撃たれた母は投げられた小石のように飛んで同心の斎藤の前に落ちていった。
「やめい。仇討はこれまでじゃ」
そう言って、斎藤は弦雲と藤十郎の間に飛び込んでいた。
「仇討は一度限りとの定めがある。弦雲も文句はなかろう」
そう言って、斎藤は藤十郎に切りかかろうとした弦雲の気力をそいでいた。藤十郎はすぐに母の傍に行き母を抱き上げた。母に周りはもう見えてはいない。ただ藤十郎のことばかりを考えていたのだ。
「なんとしても、生きてお家の存続を頼みましたぞ」
藤十郎の腕の中で母はそう言っていた。
「はい、母上わかりました。だれか、医者のところに運んでくだされ!」
「わかった。浜部、どこからか、大八車を借りてこい」
斎藤は、一緒に立ちあっていた目明しの浜部に向かって大声で怒鳴った。すぐに、へいと声をあげて、浜部は民家の家並みに向かって走り出していった。やがて、浜部は大八車を引いて戻ってきた。それに母をのせると、傍について藤十郎は一緒に走り出していった。藤十郎の頭の中には、母以外のことは何もなかった。
藤十郎のいなくなった大川沿いの河原で、同心の斎藤が「ともかく終わった。終わった」と声をあげると、弦雲も僧侶風の男も、けだるげに立ち去っていった。
「いくらか、体を動かされてはいかがか?」
「案ずるな。日頃より道場破りで鍛えている。取った道場の看板は片手ではすまんぞ」
「わしも、野良犬を見かけると、必ず刃を向けておる。犬はすばしっこい。だが、切り捨てた犬の数は数えられんほどじゃ」
そんな話ばかりをされると章衛門もそれ以上言う気にもなれない。こうなったのも、章衛門が紹介をした島根が素浪人を連れてきたからだ。だが、それを簡単に受け入れたのは千草だった。それも無理はなかった。大和屋に金子をたかりに来た浪人たちの中にいた中条流の使い手を弦雲がたやすく切り捨てた話などが聞こえてきていたからだ。そんな話を聞けば聞くほど、弦雲がただならぬ強さを秘めていることが判り出していた。
ついに、弦雲と対決をする仇討の日がきた。前の日は良く眠れない夜をすごし、庭の木に集まり出した雀たちのさえずりを聞いて、藤十郎は眼をさました。
空は驚くほど青く雲一つなかった。話し声が聞こえる土間に行くと、すでに母も兄も起きていた。母は作った朝餉を膳にのせて客間に運んでいた。藤十郎が顔を洗った後、客間に行くとプーンと鼻を突く臭いがした。浪人たちは、これから刀を抜かなければならないというのに、五合徳利を前に置き手酌で茶碗酒を飲んでいたのだ。茫然として、藤十郎は足が岩になったかのように立っていた。そんな姿を見て、母は「さあ、藤十郎も食事をとりなさい。しっかり食べなければ、真九郎を助けることなどできませんよ」と、声をかけてきた。「はい」と言って、母の置いた膳の前にすわり、藤十郎も食事をとった。
仇討を行う場所は大川沿いの河原であった。
巳の刻(午前十時)までに行かなければならない。遅れることのないように、一刻前に千草たちは章衛門の家を出た。鉢巻を締め、たすきを掛けた兄と短刀を帯に差した母は先に立って歩き、その後を兄と同じ身支度をした藤十郎が歩く。さらに、素浪人たちは金魚の糞のように、その後に続いた。
「藤十郎、よく見ておけ。必ず父の仇を討ってみせる」と、真九郎は歩きながら、藤十郎に片眉をあげて見せた。河原に行くと口利屋の島根が背を丸めて待っていた。隣に南町奉行所同心の斎藤紫郎がいるせいか、やたらと笑顔を浮かべていた。斎藤は黒羽織に黄八丈の小袖を着流している。千草は、すぐに斎藤のところに行った。
「この度は、有り難うございました」
そう言って、千草は仇討免許状を斎藤に見せた。智坂藩の誰もが動いてくれないので、千草は南町奉行所に仇討の申請をしに行き、仇討免許状を発行してくれたのが、斎藤であったのだ。
「とりあえず、立ち合わせて、もらうぜ」と、斎藤は仇討免許状の中を見ることもしないで、すぐに千草にそれを返した。
「奥方さま、許可が貰えたのも、あっしの根回しが効いたおかげですよ」と、島根は千草の耳元で恩を売っている。
「弦雲は、やってくるのですね?」
「はい、もう外堀は埋めてきやしたので、逃げ出すことはできません。ほら、弦雲が見え出しましたよ」
島根が指さした方に遠くから近づいてくる者が見えだした。その周りには煙が立ったように、黒い霧に包まれている。眼を細めて、千草はしばらくそれ見つめていたが、その者が弦雲だとわかると千草は残りの金子を島根に渡していた。
しかし、弦雲は一人ではなかった。その後ろに男が付いてきていたのだ。長い髪を後ろで束ね、武士ではなかった。身につけているのは僧衣で、背に小刀を差していたので前からは腰に何もないように見えた。
「なんだ。武士でないのか!」と、助太刀の浪人は嘲笑った。
「まずは、向こうの助太刀の者は、わしらにおまかせ願おう」
しかし、藤十郎は、笑えなかった。その僧衣の男は弦雲ほどではないが黒い霧をやはり立ち昇らせ出していたからだ。
弦雲と僧衣の男は並んで立ち止まり、ししゃり出てきた浪人たちは真九郎の右に並んだ。そして、千草と藤十郎はその後ろにいることになった。弦雲の顔は相変わらず、死人のように青白い。
「真九郎、少しは腕をあげられたかな?」
「父、俊衛門を殺したことに相違なかろう。このように、殿からの許可状もいただいておる」
真九郎は上意の書面を弦雲に開いて見せ、再びそれを懐に入れた。
「うるさいな、戯言は。さあ、始めてもらおうか」
「いざ、まいるぞ」
そう言って、真九郎は刀を抜いた。だが、まるで誰も人などいないように、弦雲は前に出てくる。弦雲の周りに黒い霧が渦のように舞っていた。その霧は弦雲の頭の上にまで立ち昇り、まるで二本の角をはやしているようだった。
三人の浪人たちは刀を抜くと僧衣の男に襲いかかった。三人でかかれば、簡単に切れると思ったのだろう。だが、すばやく三人の刃をくぐりぬけ、彼らの後ろに抜け出て見せたのだ。僧衣の男も只者ではなかった。腕もたつが、空に漂う邪気を集める力も持っていたのだ。三人が僧衣の男の方に振り向いたときには、男は、懐から四角に切られたお札のような数枚の紙片を出し、それを吹いて空に飛ばした。すると、紙片は邪気を集めて鬼の顔に変わり、素浪人たちを襲い出したのだ。この男は式神使いであった。もちろん、対戦をした素浪人たちは、そんなことは知らない。素浪人たちは、鬼顔たちを相手に刀を振り回し続けている。だが、鬼顔たちの動きは自在だ。浪人たちの体は、あらゆるところに傷ができ、血が噴き出していった。そして、次から次へと浪人たちは倒れていった。
獲物を無くした鬼顔たちは、今度は千草に襲ってきた。さすが、武芸をも身につけている母は、すばやく短刀を出して、鬼顔に切りつけていた。だが、鬼顔たちは飛んで逃げ、隙を見てまた襲いかかってくる。傍にいた藤十郎はすばやく母の前に飛び出し居合で母を襲おうとした鬼顔たちを次々と切りつけていた。切り裂かれた鬼顔は、ただの紙に戻り、地面にハラハラと落ちていった。それができること事態、藤十郎の剣技が並々ならぬものである証であった。
弦雲もすでに刀を抜いていた。相手の殺気に押されまいとして真九郎は口を閉めて刀を上段に構え直そうとした。だが、重い。体を黒い霧にまとわりつかれているからだ。弦雲の刀が先にふり上げられ、真九郎の上に振り降ろされた。真九郎は、丸太と化したように河原の上に倒れていった。そんな兄の姿を見ても藤十郎は声を出すことができない。
弦雲はこの際、藤十郎も倒してしまおうと考えたのだ。一歩前に出て振り向きざまに藤十郎に向かって刀を振りおろしてきた。黒い霧に襲われる前に、藤十郎は下から剣を振り上げ、弦雲の刀をはねあげていた。藤十郎の動きは驚くほど素早くかったのだ。だが、藤十郎の脇胴が開いたのを僧衣の男は見逃さなかった。背に隠して腰帯に差していた小刀を抜くと、藤十郎に向かって投げつけてきた。だが、藤十郎の動きは素早い。上げた刀を振りおろし小刀をはじき飛ばしたのだ。僧衣の男はその間に右手を拳に握り間合いを狭めた。下げた剣をもう一度振り上げる時間はない。藤十郎の頭に向かって僧衣の男は上段突きをかけた。このままでは藤十郎の頭が撃たれてしまう。その時だった。拳の前に、跳ねて自ら顔を出した者がいた。母の千草であった。身を呈して母は藤十郎を守ったのだ。頭を撃たれた母は投げられた小石のように飛んで同心の斎藤の前に落ちていった。
「やめい。仇討はこれまでじゃ」
そう言って、斎藤は弦雲と藤十郎の間に飛び込んでいた。
「仇討は一度限りとの定めがある。弦雲も文句はなかろう」
そう言って、斎藤は藤十郎に切りかかろうとした弦雲の気力をそいでいた。藤十郎はすぐに母の傍に行き母を抱き上げた。母に周りはもう見えてはいない。ただ藤十郎のことばかりを考えていたのだ。
「なんとしても、生きてお家の存続を頼みましたぞ」
藤十郎の腕の中で母はそう言っていた。
「はい、母上わかりました。だれか、医者のところに運んでくだされ!」
「わかった。浜部、どこからか、大八車を借りてこい」
斎藤は、一緒に立ちあっていた目明しの浜部に向かって大声で怒鳴った。すぐに、へいと声をあげて、浜部は民家の家並みに向かって走り出していった。やがて、浜部は大八車を引いて戻ってきた。それに母をのせると、傍について藤十郎は一緒に走り出していった。藤十郎の頭の中には、母以外のことは何もなかった。
藤十郎のいなくなった大川沿いの河原で、同心の斎藤が「ともかく終わった。終わった」と声をあげると、弦雲も僧侶風の男も、けだるげに立ち去っていった。
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