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シルビアが、泉池公園にいくと、ベンチの一つに腰を下ろしたロビンが塑像のように静かにすわっていた。だが、異変もある。大理石の囲いのそばに、三体の警護兵士の遺体がころがっていたのだ。
「どうやら、作戦は成功したようですな」
そう言われたシルビアは、笑っていた。成功と言えるほど、簡単に終えることができていなかったからだ。そう、運が悪ければ、失敗をして、ここにシルビアはこられなかったかもしれないのだ。
前もって、シルビアは竹籠を手にさげていた。それに紫石花を採集するためだ。竹籠は、シーザーがそれに紫石花をとるために用意していたものだった。それを使ってあげることが、シーザーの供養になると思ったからだ。シルビアは白い大理石のふちをまたいで、池の中に入り、噴水の脇に咲いている紫石花を根からとって竹籠の中に入れた。
池の中から出てくると、随行をしてくれたトムと目を合わせた。
「一刻も早く、紫石花をリカード皇子さまの所にとどけたい。それができなければ、紫石花を枯らしてしまうかもしれないわ」
そう言ったシルビアは太陽が輝いている空を見上げていた。
「すぐにリカードさまのおられるムガール帝国にいくことはできますよ」
「えっ、ほんとうなの?」
「私が、どうやってここにきたのか、思い出してください。魔法師たちの持っているホウキで作った船でやってきたのですよ。それに乗ることができれば、夕刻までには、ムガール帝国にいくことができますよ」
「そうだったわね。もう一つ不安があるのよ。私は薬については素人。だから薬師でもあるジョアンナにきてもらって、紫石花を薬に変えてもらいたいのよ」
「わかりました。少しお待ちください」
そう言ったトムはロダンを連れてきたのだ。
「ロダンに一緒に来てもらえば、魔法袋がありますのでダランガ国に行くことも、そこにいる誰かを連れてくることもすきにできますよ。それでは、まいりましょう」と言って、トムは、二人を連れて、森の中をとおり、砂漠の方に向かったのだ。
そこには、帆を持った木船がとまっていた。船の先端、胴の部分、帆を支えている柱、かじなどは、すべて魔法師たちが持っていたホウキで作られたものだったのだ。すでに魔法師たちはそれぞれの自分のホウキのそばに待機していた。この船を動かす方法は魔法師たちが、合わせて風の魔法をかけることだった。
「王女さま、お待ちしておりましたよ。どこへでも参りますよ」と、帆担当の魔術師が声をかけてくれた。
「私がのっても大丈夫なのかしら?」
「十人の魔法師で飛ばす船でございますよ。数人の方が多くのられても問題はありません」
「安心をしたわ」
「トムの話では、ジョアンナのお力が必要とか?」
「じゃ、トムに迎えにいってもらいますか?」
「いえ、これは私がすべきことだと思っていますわ」
「わかりました」と言って、ロダンは魔法袋を開けていた。すぐに、シルビアは、魔法袋の中に飛び込んでいった。
頑丈になった階段をおりて、食材置き場におりると、シルビアはすぐに宮殿を出て、庭園にある薬草畑にむかった。畑の中で草取りをしている侍女たちに混じってジョアンナがいた。思わず、シルビアは声をかけた。ジョアンナはふりかえった。
「王女さま、ご無事でお戻りになられたのですね」
すぐにシルビアは、オラタル国で戦ったこと竹籠の紫石花を見せながら、それを採ることができた報告をすると、すぐに紫石花を絞って、それから作った薬をリカード皇子の目に注してあげなければならないことを話した。そして、それを医療の知識のあるジョアンナにお願いをしたいと言ったのだ。
「分かりました。実は私もいろいろ本を読んで、紫石花から薬を取り出す方法を調べていたのですよ。お役にたてるかもしれませんね」と言ってジョアンナは微笑んでくれ、城の治療所にいき、そこから必要な用具を持ち出していたのだ。そこでシルビアはジョアンナを連れて、食材置き場の階段を登り、麻ひもをひいて、鈴をならした。すると、ロダンは魔法袋をあけて、シルビアたちをのぞきこんできた。二人がいるのを知ると手をさしのべて、魔法袋からひきあげてくれたのだ。
「これで、ジョアンナもご一緒することになりましたな。すぐにおでかけください」
「ロダンは、いってくれないの?」
「私は、ここいる兵士の方々を、ダランガ国に送り届ける仕事をしたいと思っております。怪我をした方や亡くなられた方もございますが」
そう言ってロダンは腹をなぜていた。
シルビアは紫石花を入れた竹籠を、ジョアンナは薬草を薬に変えるための道具を入れた箱を抱えて船に乗り込んだ。トムは船の先頭にたつと、「出発進行」と合図の声をあげた。
風が吹き出し船は走る。砂漠を馬で走らせるよりも早い。気持ちのいい風を受けながら、夕暮れになる前に、船はムガール帝国の城門についていた。
門番の役人たちは、大地を飛んできた船を見て驚いていた。それに乗ってきたのがシルビアだと知ると、すぐに宮殿にむかわせてくれた。
シルビアは宮殿に入ると顔馴染みになった侍女たちに頼んで調理室を貸してもらった。そこでジョアンナは紫石花を薬にしたのだ。まず使う小瓶、椀や布を煮沸した。椀の中で紫石花をすりつぶし、それを布に入れて絞り、その液を小瓶にいれていた。
それを持ってシルビアは、ジョアンナとともに、リカードのいる寝室にいった。そこには、いつもの医者たち仲間が集まっていた。そこで、シルビアは目の呪いを解くことができる目薬をもってきたとリカードのいる前で医者たちに言うと、医者たちはすぐに反対をしていた。
「王女さまといえども、医学には素人のはず、そんな者が手に入れた薬など役にたつはずがない。リカードさまの前でなんという恥知らずなことを言われるのですか」と、ダグドは大声で反対をした。
「そうじゃ、そうじゃ。おかしな薬を使えば、これで目を開けることが完全にできなくなるかもしれませんぞ。いや、もしかしたら、これで命を落とされるかもしれん」
眉毛の広い顔を持つ白魔術担当医師ザットワも否定的なこと言っていた。だが、目が開かないのは呪いのせいかもしれないと言っていた眼科専門医のカドラだけは違うことが言ってくれた。
「いまだに私らは目を治す薬をみつけだせないでいる。その薬を使うかどうかを決めるのは、リカードさまに決めてもらうのが一番いいのではございませんか?」
「なに」と言って、ダグドはにやりと笑った。
「リカードさまが、そんな薬をお選びになるはずがない」
そう言ったダグドはリカードの方に顔をむけた。
「リカードさま、こんな話にのらないでいただきたい」
「いや、私はシルビアさまが、せっかく手に入れてきてくれた目薬をさしてみたいと思っておりますよ」
「えっ」と言って、医者たちは顔をゆがめた。
「リカードさま、ほんとうによろしいのですね?」
「もちろんですよ。早く、さしてください」」
シルビアは、両手を強い酒で消毒をし、右手に薬の入っている小瓶をもつとリカードに顔をあげさせた。左手でリカードの左目のまぶたを押さえると目薬を数滴たらした。すぐに右目のまぶたも押さえて数滴たらした。
しばらくの間、リカードは目をつぶったままだった。やがてゆっくりと目を開いた。そして、部屋中をゆっくりと見廻したのだ。
「見えるよ。シルビア、見えるようになった」
そう言ったリカードはシルビアを見つけると笑顔をむけてくれた。
「よかった。ほんとうによかった」
シルビアは泣き出していた。
「馬韓な。こんなことがあっていいものか」
そう言ったダグドは立ち上がり、彼を先にしたムガール帝国の医者たちは皇子の寝室からでていった。最期にカドラが部屋を出ていったのだが、その時に、「王子さま、おめでとうございます。これで普通の日々を送ることができますな」と言って頭をさげていた。
医者たちの姿が消えると、リカードは立ちあがり、シルビアの前にやってきた。そして、強くシルビアを抱きしめたのだ。
「心配していたのですよ。いつまでも戻ってこられなかったので、このままもう会えないのではと思っていました」
シルビアは、頬が冷たくぬれたので、顔をあげた。じっとシルビアを見つめるリカード王子は目から涙を流していたのだった。
「どうやら、作戦は成功したようですな」
そう言われたシルビアは、笑っていた。成功と言えるほど、簡単に終えることができていなかったからだ。そう、運が悪ければ、失敗をして、ここにシルビアはこられなかったかもしれないのだ。
前もって、シルビアは竹籠を手にさげていた。それに紫石花を採集するためだ。竹籠は、シーザーがそれに紫石花をとるために用意していたものだった。それを使ってあげることが、シーザーの供養になると思ったからだ。シルビアは白い大理石のふちをまたいで、池の中に入り、噴水の脇に咲いている紫石花を根からとって竹籠の中に入れた。
池の中から出てくると、随行をしてくれたトムと目を合わせた。
「一刻も早く、紫石花をリカード皇子さまの所にとどけたい。それができなければ、紫石花を枯らしてしまうかもしれないわ」
そう言ったシルビアは太陽が輝いている空を見上げていた。
「すぐにリカードさまのおられるムガール帝国にいくことはできますよ」
「えっ、ほんとうなの?」
「私が、どうやってここにきたのか、思い出してください。魔法師たちの持っているホウキで作った船でやってきたのですよ。それに乗ることができれば、夕刻までには、ムガール帝国にいくことができますよ」
「そうだったわね。もう一つ不安があるのよ。私は薬については素人。だから薬師でもあるジョアンナにきてもらって、紫石花を薬に変えてもらいたいのよ」
「わかりました。少しお待ちください」
そう言ったトムはロダンを連れてきたのだ。
「ロダンに一緒に来てもらえば、魔法袋がありますのでダランガ国に行くことも、そこにいる誰かを連れてくることもすきにできますよ。それでは、まいりましょう」と言って、トムは、二人を連れて、森の中をとおり、砂漠の方に向かったのだ。
そこには、帆を持った木船がとまっていた。船の先端、胴の部分、帆を支えている柱、かじなどは、すべて魔法師たちが持っていたホウキで作られたものだったのだ。すでに魔法師たちはそれぞれの自分のホウキのそばに待機していた。この船を動かす方法は魔法師たちが、合わせて風の魔法をかけることだった。
「王女さま、お待ちしておりましたよ。どこへでも参りますよ」と、帆担当の魔術師が声をかけてくれた。
「私がのっても大丈夫なのかしら?」
「十人の魔法師で飛ばす船でございますよ。数人の方が多くのられても問題はありません」
「安心をしたわ」
「トムの話では、ジョアンナのお力が必要とか?」
「じゃ、トムに迎えにいってもらいますか?」
「いえ、これは私がすべきことだと思っていますわ」
「わかりました」と言って、ロダンは魔法袋を開けていた。すぐに、シルビアは、魔法袋の中に飛び込んでいった。
頑丈になった階段をおりて、食材置き場におりると、シルビアはすぐに宮殿を出て、庭園にある薬草畑にむかった。畑の中で草取りをしている侍女たちに混じってジョアンナがいた。思わず、シルビアは声をかけた。ジョアンナはふりかえった。
「王女さま、ご無事でお戻りになられたのですね」
すぐにシルビアは、オラタル国で戦ったこと竹籠の紫石花を見せながら、それを採ることができた報告をすると、すぐに紫石花を絞って、それから作った薬をリカード皇子の目に注してあげなければならないことを話した。そして、それを医療の知識のあるジョアンナにお願いをしたいと言ったのだ。
「分かりました。実は私もいろいろ本を読んで、紫石花から薬を取り出す方法を調べていたのですよ。お役にたてるかもしれませんね」と言ってジョアンナは微笑んでくれ、城の治療所にいき、そこから必要な用具を持ち出していたのだ。そこでシルビアはジョアンナを連れて、食材置き場の階段を登り、麻ひもをひいて、鈴をならした。すると、ロダンは魔法袋をあけて、シルビアたちをのぞきこんできた。二人がいるのを知ると手をさしのべて、魔法袋からひきあげてくれたのだ。
「これで、ジョアンナもご一緒することになりましたな。すぐにおでかけください」
「ロダンは、いってくれないの?」
「私は、ここいる兵士の方々を、ダランガ国に送り届ける仕事をしたいと思っております。怪我をした方や亡くなられた方もございますが」
そう言ってロダンは腹をなぜていた。
シルビアは紫石花を入れた竹籠を、ジョアンナは薬草を薬に変えるための道具を入れた箱を抱えて船に乗り込んだ。トムは船の先頭にたつと、「出発進行」と合図の声をあげた。
風が吹き出し船は走る。砂漠を馬で走らせるよりも早い。気持ちのいい風を受けながら、夕暮れになる前に、船はムガール帝国の城門についていた。
門番の役人たちは、大地を飛んできた船を見て驚いていた。それに乗ってきたのがシルビアだと知ると、すぐに宮殿にむかわせてくれた。
シルビアは宮殿に入ると顔馴染みになった侍女たちに頼んで調理室を貸してもらった。そこでジョアンナは紫石花を薬にしたのだ。まず使う小瓶、椀や布を煮沸した。椀の中で紫石花をすりつぶし、それを布に入れて絞り、その液を小瓶にいれていた。
それを持ってシルビアは、ジョアンナとともに、リカードのいる寝室にいった。そこには、いつもの医者たち仲間が集まっていた。そこで、シルビアは目の呪いを解くことができる目薬をもってきたとリカードのいる前で医者たちに言うと、医者たちはすぐに反対をしていた。
「王女さまといえども、医学には素人のはず、そんな者が手に入れた薬など役にたつはずがない。リカードさまの前でなんという恥知らずなことを言われるのですか」と、ダグドは大声で反対をした。
「そうじゃ、そうじゃ。おかしな薬を使えば、これで目を開けることが完全にできなくなるかもしれませんぞ。いや、もしかしたら、これで命を落とされるかもしれん」
眉毛の広い顔を持つ白魔術担当医師ザットワも否定的なこと言っていた。だが、目が開かないのは呪いのせいかもしれないと言っていた眼科専門医のカドラだけは違うことが言ってくれた。
「いまだに私らは目を治す薬をみつけだせないでいる。その薬を使うかどうかを決めるのは、リカードさまに決めてもらうのが一番いいのではございませんか?」
「なに」と言って、ダグドはにやりと笑った。
「リカードさまが、そんな薬をお選びになるはずがない」
そう言ったダグドはリカードの方に顔をむけた。
「リカードさま、こんな話にのらないでいただきたい」
「いや、私はシルビアさまが、せっかく手に入れてきてくれた目薬をさしてみたいと思っておりますよ」
「えっ」と言って、医者たちは顔をゆがめた。
「リカードさま、ほんとうによろしいのですね?」
「もちろんですよ。早く、さしてください」」
シルビアは、両手を強い酒で消毒をし、右手に薬の入っている小瓶をもつとリカードに顔をあげさせた。左手でリカードの左目のまぶたを押さえると目薬を数滴たらした。すぐに右目のまぶたも押さえて数滴たらした。
しばらくの間、リカードは目をつぶったままだった。やがてゆっくりと目を開いた。そして、部屋中をゆっくりと見廻したのだ。
「見えるよ。シルビア、見えるようになった」
そう言ったリカードはシルビアを見つけると笑顔をむけてくれた。
「よかった。ほんとうによかった」
シルビアは泣き出していた。
「馬韓な。こんなことがあっていいものか」
そう言ったダグドは立ち上がり、彼を先にしたムガール帝国の医者たちは皇子の寝室からでていった。最期にカドラが部屋を出ていったのだが、その時に、「王子さま、おめでとうございます。これで普通の日々を送ることができますな」と言って頭をさげていた。
医者たちの姿が消えると、リカードは立ちあがり、シルビアの前にやってきた。そして、強くシルビアを抱きしめたのだ。
「心配していたのですよ。いつまでも戻ってこられなかったので、このままもう会えないのではと思っていました」
シルビアは、頬が冷たくぬれたので、顔をあげた。じっとシルビアを見つめるリカード王子は目から涙を流していたのだった。
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