笑っていられるんですか？

闇バイトを真面目に考えてみました。

　闇バイトは、簡単に言うと、犯罪行為を行うことによって、報酬を受け取るバイトである。
　
　これに応募する人達は、若い人や貧しい人が多く、いつも自分の生活でお金の不足を感じている人ばかりだ。背景には、生活レベルの貧困化があるので、まずこれを改善すべきだと思うのだが、誰もその段階からの改善を言い出すものがいない。
　それどころか、そんな短期間で高額な報酬を得ることができるバイトなどあるはずがないと言っているが、一方で数時間のバイトなどを紹介するサイトなどもできている。だから、その中から、妥当なバイトを見つけ出すことは難しいと思われる。それなのに、バイト選択の判断をするのは、あくまでも個人で、責任も個人にあると、マスコミも言っている。
　だが、相手は、だますことが得意な者たちばかりなのだ。始めは犯罪ではないと言って仕事をさせる者の名前、住所、電話番号、家族情報のすべてを手に入れてしまう。それを終えて犯罪の仕事をする前になって、仕事の犯罪性を明らかにされては誰だって対処できない。それをしないと家族への危害を加える等の脅しを受けたら、しないわけにはいかなくなってしまう。
　これに対して、警察は犯罪を起こす前に、警察に訴えるようにいうが、犯罪だと気づいた時はすでに犯罪に足を入れてしまっている。警察は、誰であっても犯罪者を捕まえれば警察としてはいいのかもしれない。だが、これでは犯罪者にならなくても良かった者が犯罪者になって人生を棒に振ってしまうことになる。これでいいわけではない。

　闇バイトの本丸の犯人が簡単に捕まらないのは闇バイトの募集者が匿名性を確保するために偽名を使い、偽りの情報を使用しているからだ。ならば、それらを壊す方法を考えればいいのではないかと思う。

　防御する方法として、仕事（バイト）を斡旋する者は、必ず名前（本名）、住所、電話番号、顔写真などの登録をしないとならないことにすればいい。仕事で人を雇う者は届け出なければならない法律を作り、届け出を受け付ける官庁などの組織を作り、それらのデータを保存しておくのだ。

　このような法律・組織を作ることに問題のある法律などはないようだ。

　したがって、法律等でこのようなシステムを作りさえすれば、闇バイトの雇用実施はできなくなることは明らかであり、もしそれでもやる者がいたとしても、犯罪人の逮捕は容易になることは間違いないのだ。