笑っていられるんですか？

自民党の総裁選で見えてくるもの？

　我々が、いま問題にしなければならないのは、政治家と言われいる人たちだ。　
　前に、政治家になりたがっている人たちには、
　国民のためによい政治をしたい人と、
　政治に関わって利益を得たいと思っている人とが、いる話をした。

　そのことが、どれだけ重大で大きな差があることなのか、他山の石、外国の実例をあげておこう。

　何度も例にあげているが、ロシアのプーチン、彼は選挙で今回もふさわしい人としてロシア国民から思われて、大統領に選ばれている。プーチンは軍事訓練だと称してウクライナに攻め入り、戦争を起こし、それに自国の国民を戦闘員として参加させ、死者を作っているのだ。
　さらに、北朝鮮では、金正恩が総書記として南北統一の目標を放棄し、食料不足を継続させ、国連の報告によれば、国民の４０％を栄養不足にして、餓死者も多数でている。だが、北朝鮮で、反乱が起きたようにはみえない。
　つまり、政治に関わって利益を得たがる人物を、なんであれ自国の国民たちは選んで支持していることになる。外から見て問題があるような人物を選び、悲惨としか思えない状況になっているのにだ。

　不思議だ？　
　それでは、日本はどうなのか、国民のためになる、つまり国民のために良い政治をしたい人たちを選ぶことができるのだろうか？

　政治支配を行っている自民党は、裏金隠しや旧統一教会問題（不明資金を作って利益を得ていることや国民を食い物にしていると思われる宗教の力を借りて選挙を有利にすること）などの問題点が明らかになり出すと、それを隠すことに専念し出した。それは、自民党が国民のために良い政治をしたいと考えている人たちではないことが明らかになったからだ。
　そこで、岸田総理は、自民党の総裁を辞任した。よく分らないが責任を取って見せた。必殺技だ。そして、9人の者が立候補を行い、自民党の総裁を選ぶ選挙を開始し出した。
　この選挙の投票権者は、国会議員や政党員らであり、国民の有権者とは何の関係もない人たちだ。だから、自民党に生じた問題点の改善をほおって置き、まるでそんなことが無かったかのような理想を立候補者は掲げ出したのだ。

　美しい言葉を並べ、誠実さと意欲を見せる。それは、絵に描いた餅だ。
　おいしそうな話をしているが、絵の餅は食べることができない。
　そもそも公約は責任を持たなくていいのだそうだ。


　国民（本当の有権者）が、明らかにして変えて欲しいこととは別世界の話が続く。総裁選の立候補者に話を聞くマスコミ関係者も、これまで問題にしていたこととは違う国際問題だとか、他国との対応や経済政策などの話に変え出していた。
　それを続けると、間違いなく国民の記憶からそれらが消し去っていくようだ。

　こんな立候補者から選ばれた自民党の総裁が、リーダーになって次の衆議院議員選挙を行っていく。これでも自民党から立つ立候補者を信じることができるのだろうか？　

　そして、自民党のまねばかりをする野党の立憲民主党も代表選を行い，野田佳彦（元首相）を新代表として2024年9月23日に選んでいる。だが、公約と思える発表内容を見ると、みずから保守・中道にシフトを宣言し、消費税の減税も行わず、脱原発もするきがない。こんな立憲民主党が中心になってできる野党勢力が政権をとっても、自民党と違いがあるのだろうか？

　これでは、我々国民がまともな国会議員を選ぶことができるとは、思えないのだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2024年9月24日記載