笑っていられるんですか？

真剣にエネルギー問題を考えてみました？ ２

　世界じゅうが考え出している環境問題。
　これは、グレタ・トウーンベリが大きな役割を担ってくれた。彼女はスウェーデン生れの若い女性なのだが、気候変動の危機を知らせるために学校ストライキを行い、若者たちに気づかせ、その後、2019年開催の国連記憶変動会議に参加し講演を行い、世界中に警鐘を鳴らしてくれたのだ。その功績に、ノーベル平和賞の候補者になっているくらいだ。
　その内容は、地球温暖化が、気温と海面上昇を引き起こし、異常気象は農業と生態系に悪影響を与えている。これをほおっておくことは、人類の未来に危機をもたらすという物だ。

　彼女の主張は、石油、天然ガス、石炭などの化石燃料への対策を行うことが中心だ。だが原発は多量の熱を出し、それを冷やすために使われた河川等の水が海に流れいって海水を温めているし、さらに放射性廃棄物を作り出している。残念ながら、彼女は放射性廃棄物が別の環境問題を引き起こしていることに気づいていない。だが、私たちは東北地震により生じた福島第１原発事故を知っている。

　だから、彼女の望む環境問題の解決策に、国が当然のように原子力と再生エネルギーの活用の二つを並らびあげることに、私は異議がある。

　原発で生み出した放射性廃棄物を処理できないでは、環境問題を解決できる立場にはない。こう書くと、鼻の先で笑う者がいるに違いない。それはすでに国が決めて、ちゃんとやることになっていると。だがその方々は、下記に記載する方法の一つ（3）を選択を選んでいるだけだ。それは、ただ放射能廃棄物を日本人が抱えて暮すだけのことで、もし何かあったら、その地方の又は所管の管理が悪かったと言って終わらせると思っているからだ。だからこそ、私は十分に考えた廃棄物を処理できる方法を提示しておく。

　もちろん、廃棄物の処理について、他の人たちがいろいろ考えてくれている。その案をまず列挙してみる。

（１）海洋深底処分・・・廃棄物を海洋深くに埋める方法である。しかし、海洋環境への影響が大きく、その影響は　
　　人への直接的な被害を生む恐れがある。

（２）氷床処分・・・・・廃棄物を南極等の氷床下に埋設する方法である。だが、廃棄物は熱を持つ、氷と冷凍機器　
　　で長期に保存し続けられるか疑問なのだ。氷を解かしてしまい廃棄物の影響は人々へ直接的な被害を与える恐れ　
　　がある。


（３）地層処分・・・・・廃棄物を地下深くの安定した岩盤に閉じ込める方法である。この方法（日本では地下300　
　　メートル下を想定）が生活環境から隔離して長期に安定して管理できるとしている。だが、管理できると想定し　　
　　ているだけで、それが行えることを保証するものはない。


（４）宇宙処分・・・・・廃棄物をロケットで宇宙に飛ばせる方法だ。この方法の欠点は、コストが多額にかかり、　
　　ロケットで空にあげる時に事故が起きやすく、その時には、大気を汚染させてしまうと言うのだ。
　
　これらの案を聞いて、私は（４）のロケットで廃棄物を宇宙に飛ばす方法が正しい回答だと思う。
　具体的に述べよう。
　原発で生じたすべての廃棄物をロケットにのせ、太陽の周りをまわって飛ぶ彗星（すいせい）にする方法だ。
　まず彗星について説明をする。彗星は楕円で太陽の周りをとんでいる星だ。その周期は、実際の彗星を見ると７万年ほどの周期を持っている。
　つまり、ロケットを飛ばす時に、300年以上の長期の周期にすることができる。なぜ長いことが必要か、それは宇宙を飛ばしている間に、放射能（半減期を持っている）を無くしてから、地球に戻ってもらうことにするためだ。

　この方法でコストがかるという判断は戯言になっている。そもそも検討をしないでいることは明らかだ。つまり想定外にしているのだ。
　
　それは個人で宇宙旅行をするために、ロケット飛ばそうとする者たちが出てきており、さらに国レベルでは火星に人を送って住もうとしている時代を迎えているからだ。その技術と環境レベルの中で、ロケットを飛ばすことは難しいなど、誰も言わなくなっている。
　原発で廃棄物をどうしたらいいのか、悩んでいる国はたくさんある。それらの国々で技術協力と負担をしあい、国々の持っていた廃棄物を載せて、共同でロケットを発射させれば、地球の上から汚染物を無くすことが出来るはずだ。
　国の人たちがこの案を選ばないのは、自分らが作った施設や組織を壊したくないからだ。それを温存させることを第一と考えているのだ。
　ここまでやってくれたならば、原発を環境問題の解決できる一翼を担う物として認めることができる。


　だが、そんなことを考えなくても、そもそも原発を止めれることはできないと思っている人たちがいる。それは、日本の経済を発展をさせるためには、原発を使わないと作られる電気エネルギーが足りなくなると言い張る人たちだ。だが、将来の日本人が減り、また節電装置が増え出している。それなのに、電気はもっと必要だというのだ。

　確かに先のことはわからない。そこで、新たな検討をしてみた。

　国家として電気エネルギーがどうあればいいのか、考えてみよう。まずそれぞれの家庭で電気を作り使えるようにできれば、国や企業が一番多い発電需要のことを考えての投資や設備を作らなくてもいい。

　実は、そうなるように各家庭は動き出している。そうなっていくのは、各家庭が高い電気料金に対応を始めているからだ。自分の家で太陽発電と小型風力発電を行い、それらが作った電気を保留して置ける蓄積器をも保持しだしているからだ。
　それを可能にしているのは、技術進歩だ。家の屋根と壁に薄いパネルをはるだけで、太陽発電ができるようになっているし、小型風力発電機は数万円で購入できる。蓄電器も安くなりだしている。それらを使って、各家庭は自主発電を行い出しているのだ。
　だから、これを推進させていくことが、他国からウランや石油、天然ガス等のエネルギー原料を買わずにすむ最も理想のエネルギー政策であることに国は気づき、それを推進すべきことなのだ。

　もちろん、国がのぞんでいる企業への電気については、海上及び陸上風力発電の増設を行って行けば問題がないと思っている。

　それに私の記憶では、太陽光、風、水、地熱などのすべてを使って発電を行い、大型蓄電池と電気網を整備することができれば、再生エネルギーだけで日本の電気を賄えると言っていたはずだ。
　それは、東北地方太平洋沖地震に伴う福島第1原発事故後、テレビのニユース番組でそんな報道をしていた気がする。あれは私の聞き間違いだったのか、それとも夢だったのでしょうかね？