笑っていられるんですか？

概念規定、この言葉は先生から教わった！ でも、それだけだ。

　高校に入った時に、世界史の先生から、これから使う言葉は、新たに意味を決めておくことが必要であると、言って、黒板に使う言葉を決めて使い出した。すると、授業を受けていた生徒たちは反発をしだした。それはそうでしょう。すべての言葉は、辞書に意味や使い方まで書いてあると思っていたからだ。
　その反発した生徒との討論は、常に先生にやり込められることになった。そして、その討論はいつの間にか、終わっていく。なぜなら、授業は、暗記することが主で、それの意味の違いなど考える必要がなかったからだ。

　だが、そのことをいま、苦々しく思い出すことになった。それは、2022年2月24日。ロシアのプーチンが、フインランドに戦争を仕掛けたからだ。そして、プーチンは、そのことを『軍事作戦だ』と言い続けているのだ。これをおかしいことだと、マスコミも積極的に言い出すことはしない。

　本来ならば、軍事作戦は、新たに戦争を意味すると、規定しなおさないとならない、ことになる。
　もちろん、辞書には、そんなことは書いていない。
　軍事作戦だと言い続ければ、ロシア国民は、戦争をしていないと思ってくれるらしい？　実際に、他の手立ても取っているからか、プーチンは選挙を通しても支持されているのだ。

　どの国の支配者も、選挙をやり国民から投票で支持を得ていると『民主主義のふり』を従っている。その選挙の仕方に問題があるとしか思えない場合でもだ。　


　軍事作戦を妥当な概念だとして、ロシアは新たな法律を作ったり、それに基づく体制を作って、戦争を続行していくことができるということだ。

　これを読んでいただいた方は、すくなくとも下記のことをご了解いただけると思っている。

　人は、言葉を使って、お互いに理解できると思っている。だが、単語の意味を変えてしまえば、まるで違うことを言うことができる。また、正しい言葉であっても組み合わせて書かれた文が意味がないものにすることができるし、目的としていることと反対のことをさせることができるのだ。


　こう書くと、伝達には言葉を使わない訳にいかないから、仕方がないと言う人がいる。また、いまの日本の国民やマスコミは、健全だから、おかしなことは起きる訳がないと言う人たちが多いと思う。

　そこで、次には、日本国においても、ロシアの現状を『他山の石』としなければならないことを明らかにしたいと思う。