笑っていられるんですか？

日本人はいなくなるのでしょうか？

　今日のニュース（2024年6月9日）で、東京都の出生率が、0.99％になり、日本全体でも1.20％になってしまったと放送されていた。ニュースキャスターは、笑いながら「これから出生率をあげるにはどうしたらいいんでしょうね？」と、コメンテーターに聞いていた。コメンテーターは私よりも知識がある人で、世に知られた人で、私よりも金持ちであることだけは、間違いない。そのコメンテーターは、教育や育てることに金がかかることや女性の生活が変わって子供を育てることが人生の生きがいでなくなっているからだとか、いろいろ笑いながら言っていた。
　だが、私は笑う気にはなれない。
　人を減らしてきたのは誰なのか。まじに考えてみて欲しい。男も女も働かならないと暮していけない世界にしておいて、それで子沢山の生活を始めると思っていることは幻想だよ。
　女性たちが本気で働き始めたので、その中に生きがいを見つけてしまう。それは必然だよね。また共稼ぎがしなければ生きていけない夫婦たちにとって、子供を育てるための経費や教育費が高い費用となってしまうのも明らかなことだ。そうなるのは低賃金という足かせをはめた者たちがいるからですよ。
　さらに、歳をとって生きるための年金は、ほとんどの国民がこれをちゃんと積み立ててきていたのに、そのほとんどを単年度の収入と勘違いした国家官僚が使ってしまっている。その後、年金運営をするために、若い人たちが積んでいる分を財源にする方式に変えてしまった。そして、今の年金は老人ひとりにつき若い人二人で支えられているのだそうだ。これで続けていけるわけがない。もらうことができる年金を作るために、さらに70歳まで積み立てさせようとしているのだ。それをさせるためには訳の分からないことをたくさん決めて、もっともらしい理論づけをしている。ともかく最初に言っていることと変わっているのに、それを本気で文句言う人はいない。
　人が減ることで、地方の経済も生活も無くなるかもしれないと言っている人たちがいる。誰もがそう思っているはずなのに、平然としていられる不思議さがある。いや、イローン・マスクも、このままでは日本は無くなると言っているそうだ。