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丹波
白昼夢
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遠い。誰かの記憶を見ているような感覚だった。
夢を見ているかのような感覚が私を襲っていた。
白い地面と空が広がっていた世界。
そして遠くに薄い青が見えていた。
「ここは・・・?どこだい・・・?」
周りを見るも人影のようなものも建物もない。
風もなく土もなく、そこにはただ地面が広がっていた。
なぜだか明るく、なぜだか暖かい世界。
ゆっくりと足を進める。
初めて歩いた赤子のようにゆっくりと。
白い足が白い地面を蹴る。
歩き始めて少し経った。
それまでにたくさんの『色』を見た。
赤色をした狼。青色をした猫。緑をした蛇。
多くの色を見た。自由な色だった。
私には到底考えつかないファッション。
そのチグハグがとても良いファッションだった。
耳や体に沢山ピアスを入れてる人も居た。
女王や王子、お姫様も居た。
自由な色を見て私も同じように色んな色に染まってみたいと思うようになった。
「でも・・・私なんかが・・・?」
こぼれ落ちた言葉が本音だった。
でも、それでもやってみたいと思ったんだ。
自分の好きな服を着て、好きなように話すあの人達のように。
私もなりたいと思ったんだ。
白かった世界は一瞬にして消え、朧気な夢からそっと私は現実へと引き戻された。
目の前に居たのは白い蛇。
先程まで見ていた夢の地面のように真っ白だった。
「君も、来るかい?」
白い蛇と共に私は色を探しに出掛けるんだ。
自分だけの色を探しに。
時間はかかってしまったけれど。
それでもあなたの前に立てるくらいには。
私はいい色をしているだろうか?
夢を見ているかのような感覚が私を襲っていた。
白い地面と空が広がっていた世界。
そして遠くに薄い青が見えていた。
「ここは・・・?どこだい・・・?」
周りを見るも人影のようなものも建物もない。
風もなく土もなく、そこにはただ地面が広がっていた。
なぜだか明るく、なぜだか暖かい世界。
ゆっくりと足を進める。
初めて歩いた赤子のようにゆっくりと。
白い足が白い地面を蹴る。
歩き始めて少し経った。
それまでにたくさんの『色』を見た。
赤色をした狼。青色をした猫。緑をした蛇。
多くの色を見た。自由な色だった。
私には到底考えつかないファッション。
そのチグハグがとても良いファッションだった。
耳や体に沢山ピアスを入れてる人も居た。
女王や王子、お姫様も居た。
自由な色を見て私も同じように色んな色に染まってみたいと思うようになった。
「でも・・・私なんかが・・・?」
こぼれ落ちた言葉が本音だった。
でも、それでもやってみたいと思ったんだ。
自分の好きな服を着て、好きなように話すあの人達のように。
私もなりたいと思ったんだ。
白かった世界は一瞬にして消え、朧気な夢からそっと私は現実へと引き戻された。
目の前に居たのは白い蛇。
先程まで見ていた夢の地面のように真っ白だった。
「君も、来るかい?」
白い蛇と共に私は色を探しに出掛けるんだ。
自分だけの色を探しに。
時間はかかってしまったけれど。
それでもあなたの前に立てるくらいには。
私はいい色をしているだろうか?
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