二次創作小説

らい

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狐谷

綴る記憶

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「あれは・・・いつだっただろうか」

九本の尻尾を持つ狐。
つまり九尾の妖怪から聞いた話。

そんな話信じられないって?
それは確かにそうだろう。
だって未だに信じられないさ。


「もう何年も、何十年も前の話さ」

その妖怪が言うには、大昔に名を馳せた大妖怪が居たそうだ。
その大妖怪は妖怪という正体を隠して過ごしていたそうだ。
妖怪は歳を取らず老いもしない為直ぐにバレてしまった。
だから大妖怪は街を転々として回ったそうな。

その時住み心地の良い街を見つけたそうな。
それから大妖怪はその街でずっと過ごしているそうな。

大妖怪はいつの間にか力を落としていた。
人里に慣れすぎたのかもしれない。


「でも小生は思うんだよ」

人里に降りて過ごそうとしたほどにその街が良い街だったのだと。
その街の在り方を変えたらそれこそ大妖怪がお怒りになる。
老人の考え方は古いだろうけど。
活気がある街を寂れた街にするくらいなら昔のやり方の方があっているのだろうさ。
まぁ、小生には関係のは無い話だけれどね。

「さて、長話が過ぎてしまったね。君ももう帰った方がいい。この朧気な夢から覚めた方が身のためだよ?」

それともなんだい?
この夢は心地よかったかい?
それは良かった。
しかしそれも長くは続かないものだ。
早く目を覚ました方がいい。

「でないと小生が君を食べてしまう」

そう。それでいい。目を覚ますといい。
また気が向いたら夢に出てきてあげるよ。
気が向いたら・・・ね。

もう目を覚ますのかい?
そうかい。それは良いことだ。
ではまたどこかで。それでは失敬、またコンど。
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