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イバラ
85.R-18 白い月と髪
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「━━━━━!」
声が聞こえる。
「好きだよ・・・」
男の声だった。低い声。彼に愛されていた。
愛を囁かれていた。彼に愛を囁かれるほどに彼女の身体が跳ねる。紅と紫の髪をした彼により頭の上で腕を拘束され、腕は動かせない。
「ダメ・・・だってぇ・・・」
「んー?嫌なの・・・?」
彼女に触れていた手をそっと離す。
彼女は切なくなったのだろうか、彼に抗議の目を向ける。彼はそこまでわかっていたかのように彼女に聞いているのだ。
「いじわる・・・」
「可愛いから仕方ないじゃん?」
彼女に出来ることは身をよじり、顔を背けるだけ。彼女は頬を赤らめる。それを見た彼はそっと顎を持ち、唇を奪う。そうして彼は耳元で囁く。
「可愛いね・・・」
「ひぅ・・・・」
そう囁きながら彼女に触れる。一糸まとわぬ姿の二人はそっと身体を重ねる。彼女は彼を抱きしめる。抱きしめなければ、どうにかなってしまいそうで、私が私じゃなくなってしまいそうで、そうしなければ耐えられなかった。
「だいすき・・・・」
彼女が絞り出したように彼の耳元で囁く。
白い白い髪の彼女は頬を真っ赤にしてそれだけを絞り出す。いつもは絶対に言わないのにこんな時に限ってそっと彼女は言う。彼は少しそれが嬉しかったようだ。
「俺も大好きだよ。」
月と共に夜は更けていく。
白く白く輝いた月は淡く光る。
声が聞こえる。
「好きだよ・・・」
男の声だった。低い声。彼に愛されていた。
愛を囁かれていた。彼に愛を囁かれるほどに彼女の身体が跳ねる。紅と紫の髪をした彼により頭の上で腕を拘束され、腕は動かせない。
「ダメ・・・だってぇ・・・」
「んー?嫌なの・・・?」
彼女に触れていた手をそっと離す。
彼女は切なくなったのだろうか、彼に抗議の目を向ける。彼はそこまでわかっていたかのように彼女に聞いているのだ。
「いじわる・・・」
「可愛いから仕方ないじゃん?」
彼女に出来ることは身をよじり、顔を背けるだけ。彼女は頬を赤らめる。それを見た彼はそっと顎を持ち、唇を奪う。そうして彼は耳元で囁く。
「可愛いね・・・」
「ひぅ・・・・」
そう囁きながら彼女に触れる。一糸まとわぬ姿の二人はそっと身体を重ねる。彼女は彼を抱きしめる。抱きしめなければ、どうにかなってしまいそうで、私が私じゃなくなってしまいそうで、そうしなければ耐えられなかった。
「だいすき・・・・」
彼女が絞り出したように彼の耳元で囁く。
白い白い髪の彼女は頬を真っ赤にしてそれだけを絞り出す。いつもは絶対に言わないのにこんな時に限ってそっと彼女は言う。彼は少しそれが嬉しかったようだ。
「俺も大好きだよ。」
月と共に夜は更けていく。
白く白く輝いた月は淡く光る。
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