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そら
70.夏祭り
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僕達は今日、少し離れた遊園地で行われている夏祭りに来ている。交際してから初めてのお祭りで彼女も心無しかはしゃいでいるようだった。
「ねぇねぇ、お化け屋敷行こうよ~」
彼女が袖を引っ張って指を指しているのはとても本格的作られたお化け屋敷だった。
「いいよ。」
僕が否定したところで引っ張って行くだろうから了承する。彼女はとても笑顔になってお化け屋敷の列に並んだ。数分後僕達の番になった為、二人で渡された懐中電灯を持って中に入った。
お化け屋敷の内容は3階まである病院の『手術室』まで向かうというものだった。この手のお化け屋敷は手術室は最後にある。それまで階段を探し、上がらなければならない。
「こ、怖いね・・・」
彼女の手が震えている。勢いで来たはいいものの彼女はこういうところは慣れていないようだった。
「怖いのに入りたいんだ・・・」
僕は少し笑いながら彼女に言う。
「だって・・君と入ってみたかったんだもん。」
彼女は顔を隠しながら答える。
いつの間にか、僕達は手術室があるとされる3階まで来ていた。3階は物音が響いており、何かを刺したり、切ったりする音が廊下中に響いていた。
「何・・・この音・・・」
そう言いながら彼女は先程よりも強く腕を握る。僕達は手術室を3階で探せなかった。何故だ、1階にも2階にもなかった。しかし手術をする音は聞こえる。僕は音のする方へと動くといきなり床が開き、下へと落ちた。
「ようこそ、手術室へ・・・」
そこに居たのは片目を隠し、ボロボロの白衣を着た医者とは呼べない何かだった。
彼女が腰を抜かし、立てなくなってしまったので僕は彼女を抱き抱え、ソイツから逃げた。
お化け屋敷のスタッフに非常扉から出させてもらったのだが、手術室は3階にきちんとあり、床が開くなんて仕掛けはないらしい。
では僕たちが会ったアイツはなんだったのだろうか?後で聞いた噂によると、本当に霊が出ると噂される場所だったそうだ。
「ねぇねぇ、お化け屋敷行こうよ~」
彼女が袖を引っ張って指を指しているのはとても本格的作られたお化け屋敷だった。
「いいよ。」
僕が否定したところで引っ張って行くだろうから了承する。彼女はとても笑顔になってお化け屋敷の列に並んだ。数分後僕達の番になった為、二人で渡された懐中電灯を持って中に入った。
お化け屋敷の内容は3階まである病院の『手術室』まで向かうというものだった。この手のお化け屋敷は手術室は最後にある。それまで階段を探し、上がらなければならない。
「こ、怖いね・・・」
彼女の手が震えている。勢いで来たはいいものの彼女はこういうところは慣れていないようだった。
「怖いのに入りたいんだ・・・」
僕は少し笑いながら彼女に言う。
「だって・・君と入ってみたかったんだもん。」
彼女は顔を隠しながら答える。
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そう言いながら彼女は先程よりも強く腕を握る。僕達は手術室を3階で探せなかった。何故だ、1階にも2階にもなかった。しかし手術をする音は聞こえる。僕は音のする方へと動くといきなり床が開き、下へと落ちた。
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