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そら
69.隣の席の悪魔な子
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・・・つんつん・・・・・つんつん・・・
「ねぇねぇ!怒った?」
教室の隣の席、彼女は僕に授業中だろうがちょっかいを出しに来る。今のようにつつく時もあれば、消しカスを丸めたものを投げてきたり、ノートの切れ端に文章を書いた手紙を投げてきたりする。しかも絶対に先生にバレないから凄い。
「春瀬さんはなんでそんなに俺にちょっかい出してくるの?何かあるの?」
俺はあまり勘というか、そういうのは疎い。友達からは鈍いと言われるのだ。本当に分からないのだから仕方ない。
「いや~?なんでもないよ~?」
彼女はそういうとそっぽを向いてしまった。僕は本当に分からなかった。でも、彼女の首元が赤くなっている気がした。
「え、なになに?どしたの?」
「なんでもなーい!」
今日はちょっかいをかけてくることはなかった。しかしその代わり何か彼女は決心をしたような顔をしていた。
昼休みの事だ。
「お前ほんとにわかってないんだなぁ・・」
「え?どゆこと?」
友達にそのことを話すと友達は呆れたようにそう言った。
「いや、まぁいつかわかるだろうけどな?」
「ふーん?ならいいか」
僕は全く分からなかった。僕はその日はモヤモヤしながらすぐに家に帰った。その次の日、春瀬さんはまたちょっかいを出して来た。今回はノートの切れ端の手紙を投げてきたりしていた。その中に文字が書かれているのに気づいた俺はその紙を開いた。そこにはこう書かれてあった。
『あなたが好きです』
それを見てもう一度彼女を見ると彼女の顔は真っ赤だった。今までに見たことの無いくらいに真っ赤だった。
僕はその日彼女ができた。いつも隣の席からちょっかいを出してくるイタズラ好きの彼女の名前は『春瀬そら』である。
「ねぇねぇ!怒った?」
教室の隣の席、彼女は僕に授業中だろうがちょっかいを出しに来る。今のようにつつく時もあれば、消しカスを丸めたものを投げてきたり、ノートの切れ端に文章を書いた手紙を投げてきたりする。しかも絶対に先生にバレないから凄い。
「春瀬さんはなんでそんなに俺にちょっかい出してくるの?何かあるの?」
俺はあまり勘というか、そういうのは疎い。友達からは鈍いと言われるのだ。本当に分からないのだから仕方ない。
「いや~?なんでもないよ~?」
彼女はそういうとそっぽを向いてしまった。僕は本当に分からなかった。でも、彼女の首元が赤くなっている気がした。
「え、なになに?どしたの?」
「なんでもなーい!」
今日はちょっかいをかけてくることはなかった。しかしその代わり何か彼女は決心をしたような顔をしていた。
昼休みの事だ。
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友達にそのことを話すと友達は呆れたようにそう言った。
「いや、まぁいつかわかるだろうけどな?」
「ふーん?ならいいか」
僕は全く分からなかった。僕はその日はモヤモヤしながらすぐに家に帰った。その次の日、春瀬さんはまたちょっかいを出して来た。今回はノートの切れ端の手紙を投げてきたりしていた。その中に文字が書かれているのに気づいた俺はその紙を開いた。そこにはこう書かれてあった。
『あなたが好きです』
それを見てもう一度彼女を見ると彼女の顔は真っ赤だった。今までに見たことの無いくらいに真っ赤だった。
僕はその日彼女ができた。いつも隣の席からちょっかいを出してくるイタズラ好きの彼女の名前は『春瀬そら』である。
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