そこは夢の詰め合わせ

らい

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呀倭

63.陽の当たる縁側

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「ん・・・?」

僕は体を起こす。声が聞こえる。
僕はかけられていた布団を剥ぎながら、起きた原因となる声を探す。それは体を起こしたすぐ南側の縁側に正体がいた。

「•*¨*•.¸¸♬︎」

歌っている。彼女の膝には白いなにかがいた。空を見上げながら白いなにかを撫でる彼女はとても透き通るような雰囲気があった。

「ん・・?あ!起きたのね!」

彼女がこちらに気づく。それに呼応こおうするように白いなにかがこちらを向く。それは白い虎だった。白虎びゃっこと呼ばれる虎なのか、ホワイトタイガーと呼ばれる虎なのか、僕には何も分からなかった。

「身体は大丈夫?」

「あ・・・大丈夫です・・・」

僕はそう返すしかなかった。彼女の隣にいる白虎は僕を敵視している訳ではなかったようだが、こっちがとても怖い。

「今日は泊まって行きな?」

「あ、ありがとうございます・・・」

僕は言われるがままに彼女の家に泊まる。
夜がけ僕はある物音と共に目が覚める。
彼女は白虎に跨り、西の空へと消えていく彼女を僕は見た。僕は夢を見ていたのだろうと思い、また眠りに落ちる。

僕が朝、もう一度目が覚めた時それは自分の部屋に居た。そして彼女の顔は覚えて居なかった。やはり、あれは夢だったのかも知れない。それは僕には分からない。
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