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キリン
5.見えない音楽家
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『見えない音楽家』と呼ばれる音楽家がいる。歌声から女性ということしか分からない謎の音楽家がいる。突然どこかに現れては歌い消える。しかしどこから彼女が歌われているのか、彼女がどんな人なのか、なんにも分かっていない。それが『見えない音楽家』である。
『見えない音楽家』の正体は「琴ノ緒 きりん」と言う音楽家である。しかしそれを知るものは極わずかである。彼女は誰かの希望になれるように、自分の好きなように旅をしながら正体を隠し歌っていたらいつの間にか、『見えない音楽家』と呼ばれるようになってしまった。それでも彼女は今のこの状態すらも楽しんで歌っている。
「•*¨*•.¸¸♬︎」
今日はある繁華街の街で彼女が歌う。いきなり綺麗な歌声と共に、ギターの音が鳴る。それを聞いた大勢の人の内のひとりが呟く。
「これって・・・『見えない音楽家』ってやつじゃ・・・」
その呟きと共にその繁華街はどこにいるかも分からないボーカルに向かって叫ぶライブ会場となっていた。大勢の人が色んな方向を見て熱狂している。そして彼女が歌い終わり必ずこう言う。
「また君たちと会えることを首を長くして待ってるね。」
それが必ず最後の挨拶となる。それが聞こえると聞いていた大勢の方々は必ずこう叫ぶようになった。
「バイキリーン!」
今日も彼女は聞いてくれたリスナーの「バイキリーン」を聴きながらその場から去る。今日も彼女は色んなところで歌う。
明日、彼女の歌声が聞こえるのはあなたの街かもしれない。それは彼女次第である。
『見えない音楽家』の正体は「琴ノ緒 きりん」と言う音楽家である。しかしそれを知るものは極わずかである。彼女は誰かの希望になれるように、自分の好きなように旅をしながら正体を隠し歌っていたらいつの間にか、『見えない音楽家』と呼ばれるようになってしまった。それでも彼女は今のこの状態すらも楽しんで歌っている。
「•*¨*•.¸¸♬︎」
今日はある繁華街の街で彼女が歌う。いきなり綺麗な歌声と共に、ギターの音が鳴る。それを聞いた大勢の人の内のひとりが呟く。
「これって・・・『見えない音楽家』ってやつじゃ・・・」
その呟きと共にその繁華街はどこにいるかも分からないボーカルに向かって叫ぶライブ会場となっていた。大勢の人が色んな方向を見て熱狂している。そして彼女が歌い終わり必ずこう言う。
「また君たちと会えることを首を長くして待ってるね。」
それが必ず最後の挨拶となる。それが聞こえると聞いていた大勢の方々は必ずこう叫ぶようになった。
「バイキリーン!」
今日も彼女は聞いてくれたリスナーの「バイキリーン」を聴きながらその場から去る。今日も彼女は色んなところで歌う。
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