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徳川対毛利
竹野川①
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但馬西部・竹野川。
北部は小さいながらも湊となっており、日本海側への航路ともつながっている。
この但馬西部の川を挟んで、毛利軍と徳川軍が一か月以上、対峙していた。
もっとも、一か月近くの時間を経て、両軍ともに士気には弛みも見られていた。本格的な衝突はないのではないか、という空気が垣間見られている。
徳川方から見ると、中核は関八州から集められた軍に、尾張名古屋の徳川義直や、津の藤堂高虎の部隊が主力である。遠路から集められている自分達がそこまで期待されていることはないのではないかという雰囲気があった。主戦場は越前か九州、そう考えていたのである。
それは総大将の徳川義直自身が思っていることであった。本隊を離れては湊の方に出向いて鷹狩をしていることも珍しくない。
「城之崎にも行きたいのう」
そんな総大将にあるまじきことも口にしていた。
それを止めるべきは藤堂高虎なのであるが、彼自身も毛利軍の様子も確認したうえで本格的な戦いになる可能性は低いと見ている。
(毛利軍の布陣自体も雑である。どちらかというと、こちらを誘引したいかのように見える)
奥に引き込むような陣を敷いている毛利軍を見てそう判断していた。また、高虎は毛利軍の進軍の様子も確認していたが。
(結局のところ、しっかりとした合戦で勝っているわけではない)
毛利軍は一気に東側に勢力を拡張したが、そこに大きな合戦があったわけではなく、あくまで大名不在等の事態に巻き込まれた福島家、問題を抱え過ぎていた池田家の失態という面が強かった。あくまで、大坂の陣の衝撃的な結果を受けたものであり、毛利軍自体が精強というわけではない。そう判断していた。
(少なくとも越前様や立花宗茂が来るまではこのままでよかろう)
高虎はそう考えていたのである。
一方の毛利軍はどうかというと、こちらも藤堂高虎の読みと同じことを考えていた。電光石火の快進撃で領土を拡大したということを分かっているので、持久戦となったこの方面でまともに戦いをすることはないだろうと。
主戦場は九州か、あるいは四国なのではないか。ひょっとすると、山陽方面で奇襲があるのかもしれない。そう考えていたのである。
池田長幸もまたそうした考えを有している。この日、清水景治が訪ねてきた際も緊張感のない様子で座っていた。
「清水殿、あちらをご覧あれ」
川向うの方を指さした。
「徳川方の兵士達が二十人くらい集まっているようですな」
「おそらく徳川義直が鷹狩にでも出ているのでありましょう。南の方の高台は見晴らしもいいですからな」
まるで緊張感がない。
「池田殿、今は構いませんが、もうしばらくしたらしゃっきりしてもらいますぞ」
「…と申すと、吉川殿は進むつもりなのですか?」
「当然でござる。今は時を待っているのでございます」
「ほほう…。時と申しますと、どのような時を?」
「立花宗茂か、真田幸村が到着する時でございます」
景治の何気ない物言いに、長幸がひっくり返りそうになった。
「た、立花か真田でござるか?」
「左様。吉川殿はこう申しておられる。現在の徳川軍で総大将と呼べるのは、伊達政宗か松平忠直か、立花宗茂、真田幸村でござる。この四人のいない軍など百万打ち破っても無意味。この四人中、この方面に来るのは立花か真田かその双方、その二人を倒さずして徳川に勝ったとは言えないのだと」
「ま、まことでございますか? むしろ、その四人がいないうちに敵勢を削ることこそが勝利への道と思うのですが…」
自らの緊張感のない態度を棚に上げて、長幸は景治に抗弁する。
「その四人がいない徳川軍を倒したとして、池田殿はどう思われます? やれ、今回も吉川と清水はうまいことやったのう。こせこせと相手主力のいない軍を打ち破ったわいとなるのではないか?」
「い、いや、そのようなことは…」
長幸はさりげなく、椅子や甲冑の不首尾を直し、側近にも目配せして緊張感をみなぎらせる。
「徳川に勝ったと思うためには、毛利は徳川の主将が率いる軍を打ち破ったということが必要だとは思いませんか?」
「まあ、それは清水殿の申す通りでござるが…、しかし…」
「もうしばらくしたら、吉川殿も参られるゆえ、直接尋ねられるがよい」
清水景治の言う通り、その日の夕刻には吉川広家が陣に現れた。
「池田殿、長期の布陣かたじけなくござる」
広家に言葉をかけられ、長幸は先ほどとは打って変わった機敏な反応を見せる。
「とんでもありません」
素早く返答し、いぶかるように尋ねる。
「それで、先ほど清水殿から、立花宗茂か真田幸村が相手方に合流するのを待っていると聞いたのですが」
「左様。その二人のいない徳川軍を打ち破っても興ざめであると思いまして、な」
「つかぬことをお伺いいたしますが、その二人のいる徳川軍に、その、勝てる自信があるのでしょうか?」
「問題ありません。確かに今朝から陣内を回りまして、我が方の意気が低いことは確認しました。このような事態はまずいですが、それでも池田殿を犠牲にすれば勝つことは可能であると考えています」
「…うっ」
「まあ、犠牲は少ない方がいいとは思いますが、犠牲なくして勝つというのも虫のいい話でございますから」
「さ、左様でございますな」
池田長幸の姿勢が一息に緊張感にあふれたものに変わるが、広家が制止する。
「ああ、今はそこまで改まった姿勢をとる必要はありません。急に態度が変わっては敵軍が不審に思う可能性があります。それで相手が突然攻撃したとなっては、勝っても意味がありません」
「は、はあ…」
長幸は首を傾げた。
(一体どういう手を使うつもりなのであろうか?)
自身が、というより池田家の当主である利隆が散々翻弄された末に降った顛末をつぶさに見ているので、広家が只者でないことはもちろん分かっている。とはいえ、相手も強敵であるし、その強敵が更に強くなるのを待ってから叩くというのは腑に落ちない。勝てる時に勝つという兵法の基本に反しているように思える。
「もしかして、若狭や丹後の京極家との間に話がついているのでしょうか?」
それだけの自信があるとなると、相手の一角を既に自軍に寝返らせる準備ができているからではないかと長幸は考えた。池田家にとどめを刺した坂崎直盛の寝返りのような。
その候補となると、当然後背地である京極家である。この両家が以前ほど徳川家と親密でないという噂は長幸も耳にしていた。
「まあまあ、戦は生き物でございますから、今、寝返りの約束をしていたとしても実際にそうなるかは分かりませんゆえ」
広家は穏やかに笑って、長幸の前のめりの姿勢を受け流そうとする。
その穏やかな様子を見て、長幸は思った。
(吉川殿は本気で勝てると思っているようだ…。しかも、京極家を頼りにしているとかそういうことではないらしい。では、どうやって?)
分からない。
分からないが、吉川広家には痛い目に遭わされた池田家である。
今は、その力を信じるしかない。
池田長幸はそう考えた。
北部は小さいながらも湊となっており、日本海側への航路ともつながっている。
この但馬西部の川を挟んで、毛利軍と徳川軍が一か月以上、対峙していた。
もっとも、一か月近くの時間を経て、両軍ともに士気には弛みも見られていた。本格的な衝突はないのではないか、という空気が垣間見られている。
徳川方から見ると、中核は関八州から集められた軍に、尾張名古屋の徳川義直や、津の藤堂高虎の部隊が主力である。遠路から集められている自分達がそこまで期待されていることはないのではないかという雰囲気があった。主戦場は越前か九州、そう考えていたのである。
それは総大将の徳川義直自身が思っていることであった。本隊を離れては湊の方に出向いて鷹狩をしていることも珍しくない。
「城之崎にも行きたいのう」
そんな総大将にあるまじきことも口にしていた。
それを止めるべきは藤堂高虎なのであるが、彼自身も毛利軍の様子も確認したうえで本格的な戦いになる可能性は低いと見ている。
(毛利軍の布陣自体も雑である。どちらかというと、こちらを誘引したいかのように見える)
奥に引き込むような陣を敷いている毛利軍を見てそう判断していた。また、高虎は毛利軍の進軍の様子も確認していたが。
(結局のところ、しっかりとした合戦で勝っているわけではない)
毛利軍は一気に東側に勢力を拡張したが、そこに大きな合戦があったわけではなく、あくまで大名不在等の事態に巻き込まれた福島家、問題を抱え過ぎていた池田家の失態という面が強かった。あくまで、大坂の陣の衝撃的な結果を受けたものであり、毛利軍自体が精強というわけではない。そう判断していた。
(少なくとも越前様や立花宗茂が来るまではこのままでよかろう)
高虎はそう考えていたのである。
一方の毛利軍はどうかというと、こちらも藤堂高虎の読みと同じことを考えていた。電光石火の快進撃で領土を拡大したということを分かっているので、持久戦となったこの方面でまともに戦いをすることはないだろうと。
主戦場は九州か、あるいは四国なのではないか。ひょっとすると、山陽方面で奇襲があるのかもしれない。そう考えていたのである。
池田長幸もまたそうした考えを有している。この日、清水景治が訪ねてきた際も緊張感のない様子で座っていた。
「清水殿、あちらをご覧あれ」
川向うの方を指さした。
「徳川方の兵士達が二十人くらい集まっているようですな」
「おそらく徳川義直が鷹狩にでも出ているのでありましょう。南の方の高台は見晴らしもいいですからな」
まるで緊張感がない。
「池田殿、今は構いませんが、もうしばらくしたらしゃっきりしてもらいますぞ」
「…と申すと、吉川殿は進むつもりなのですか?」
「当然でござる。今は時を待っているのでございます」
「ほほう…。時と申しますと、どのような時を?」
「立花宗茂か、真田幸村が到着する時でございます」
景治の何気ない物言いに、長幸がひっくり返りそうになった。
「た、立花か真田でござるか?」
「左様。吉川殿はこう申しておられる。現在の徳川軍で総大将と呼べるのは、伊達政宗か松平忠直か、立花宗茂、真田幸村でござる。この四人のいない軍など百万打ち破っても無意味。この四人中、この方面に来るのは立花か真田かその双方、その二人を倒さずして徳川に勝ったとは言えないのだと」
「ま、まことでございますか? むしろ、その四人がいないうちに敵勢を削ることこそが勝利への道と思うのですが…」
自らの緊張感のない態度を棚に上げて、長幸は景治に抗弁する。
「その四人がいない徳川軍を倒したとして、池田殿はどう思われます? やれ、今回も吉川と清水はうまいことやったのう。こせこせと相手主力のいない軍を打ち破ったわいとなるのではないか?」
「い、いや、そのようなことは…」
長幸はさりげなく、椅子や甲冑の不首尾を直し、側近にも目配せして緊張感をみなぎらせる。
「徳川に勝ったと思うためには、毛利は徳川の主将が率いる軍を打ち破ったということが必要だとは思いませんか?」
「まあ、それは清水殿の申す通りでござるが…、しかし…」
「もうしばらくしたら、吉川殿も参られるゆえ、直接尋ねられるがよい」
清水景治の言う通り、その日の夕刻には吉川広家が陣に現れた。
「池田殿、長期の布陣かたじけなくござる」
広家に言葉をかけられ、長幸は先ほどとは打って変わった機敏な反応を見せる。
「とんでもありません」
素早く返答し、いぶかるように尋ねる。
「それで、先ほど清水殿から、立花宗茂か真田幸村が相手方に合流するのを待っていると聞いたのですが」
「左様。その二人のいない徳川軍を打ち破っても興ざめであると思いまして、な」
「つかぬことをお伺いいたしますが、その二人のいる徳川軍に、その、勝てる自信があるのでしょうか?」
「問題ありません。確かに今朝から陣内を回りまして、我が方の意気が低いことは確認しました。このような事態はまずいですが、それでも池田殿を犠牲にすれば勝つことは可能であると考えています」
「…うっ」
「まあ、犠牲は少ない方がいいとは思いますが、犠牲なくして勝つというのも虫のいい話でございますから」
「さ、左様でございますな」
池田長幸の姿勢が一息に緊張感にあふれたものに変わるが、広家が制止する。
「ああ、今はそこまで改まった姿勢をとる必要はありません。急に態度が変わっては敵軍が不審に思う可能性があります。それで相手が突然攻撃したとなっては、勝っても意味がありません」
「は、はあ…」
長幸は首を傾げた。
(一体どういう手を使うつもりなのであろうか?)
自身が、というより池田家の当主である利隆が散々翻弄された末に降った顛末をつぶさに見ているので、広家が只者でないことはもちろん分かっている。とはいえ、相手も強敵であるし、その強敵が更に強くなるのを待ってから叩くというのは腑に落ちない。勝てる時に勝つという兵法の基本に反しているように思える。
「もしかして、若狭や丹後の京極家との間に話がついているのでしょうか?」
それだけの自信があるとなると、相手の一角を既に自軍に寝返らせる準備ができているからではないかと長幸は考えた。池田家にとどめを刺した坂崎直盛の寝返りのような。
その候補となると、当然後背地である京極家である。この両家が以前ほど徳川家と親密でないという噂は長幸も耳にしていた。
「まあまあ、戦は生き物でございますから、今、寝返りの約束をしていたとしても実際にそうなるかは分かりませんゆえ」
広家は穏やかに笑って、長幸の前のめりの姿勢を受け流そうとする。
その穏やかな様子を見て、長幸は思った。
(吉川殿は本気で勝てると思っているようだ…。しかも、京極家を頼りにしているとかそういうことではないらしい。では、どうやって?)
分からない。
分からないが、吉川広家には痛い目に遭わされた池田家である。
今は、その力を信じるしかない。
池田長幸はそう考えた。
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