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四国を目指し
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しおりを挟む 治長はその夕方、秀頼が一人でいる機会を捉えて、近づいて尋ねた。
「昼間の件、いかが思われますか?」
「うむ……」
秀頼はうつむき加減で話し始める。
「松平越前は私より年下であろう? にもかかわらず、あれだけ悠然としていられるその姿、素直にうらやましいと思う」
「……」
「私は今まで、この大坂からほとんど出たことがない。ただ、これからもそれでいいのかと思い続けている。私が断った場合、松平忠直にできることが豊臣秀頼にはできないと公言するようなものではないかという気もして」
「はい。左様でございます……」
大将の資質、幸村が遠回しに何回か言っているのを治長も記憶していた。
(確かに秀頼公と松平忠直を比べた場合、今の時点ではどうやら忠直に分がありそう、ということになる。今後、忠直が四国、九州で実戦を経験すると、更に差が広がっていくかもしれぬ)
「治長、私はこのままではダメだと思うのだ。太閤の子として、できることを示さなければならないと思う。そのためには、四国で色々学ぶ必要があると思うのだ。私が徳川の下に入ったと思う者もいるかもしれないが、今のまま大坂にいつづけても結局何も変わらない。それではいずれ徳川に飲み込まれるだけになると思う」
「左様でございます」
「治長。私は四国に行くつもりだ。今までは家康・秀忠という相手だったから、私も経験がないからと言い訳をすることができた。しかし、これからは年下の忠直や家光が相手なのだから、負けるわけにはいかぬ」
「秀頼様がそうお思いでしたら、それがしから言うことはございませぬ。ただ、淀様はどうしましょうか?」
「説得をしても止めるだろう。今回は、何も言わず出て行くこととする。治長、母の勘気を浴びせることは申し訳ないが、今回だけと思って堪忍してくれ」
「承知いたしました」
治長は平伏して頭を下げた。
が、一刻後、治長は結局、淀の方のいる奥の間へと向かった。
淀の方が怖いというわけではない。さすがに無言のまま行かせるというのは薄情なのではないかと思ったのだ。
(秀頼様が自覚している通り、今回は徳川家に追いつく最後の機会になるやもしれぬ。四国には必ず行かせなければならない)
そのためには、最悪自分が大坂城を追い出されても構わないという覚悟であった。
(追い出されたならば、秀頼様についていけばいいだけだし)
そう考えると気が楽である。いつになく強気な面持ちで、治長は淀の方と対面することができた。
昼間の経緯と秀頼の決意、その二つを力強く説明する。しかし。
「……それでも、秀頼殿を大坂から出すことはなりませぬ」
淀の方の答えは予想通りであった。
しかし、治長も既に肚をくくっている。
「淀様、今は家康から退去を求められた時とは異なります。松平越前が秀頼様を害することはないでしょうし、秀頼様が四国に影響を及ぼすことで、諸大名も豊臣秀頼ありと知りうることになります」
「……」
「今、四国に向かわないと秀頼様は永遠に大坂から出ることが叶いませぬ。天下は、徳川のものとなるやもしれませぬ」
「……」
「淀様。今は三か月前とはもう違うのです。今の徳川の主は家康や秀忠ではありません。あの松平越前なのです。秀頼様が松平越前に人間として負けると思われた時、それは豊臣家に勝ち目がないことを意味するのです。何卒お願いいたします。淀様」
淀の方が大きな溜息をついた。
「……治長。おまえがそこまで言うのなら、どうしようもありませんね」
「おお、それでは?」
「……治長、おまえもついて行きなさい」
治長の顔が明るくなる。
「万一の時、必ずや秀頼殿を守るのですよ」
「ははっ、命に替えましても」
治長は喜色満面で、弟の治房を呼び出した。
「ということで、わしは秀頼様に同道することになった。城は任せたぞ」
「……兄上より、それがしが向かった方がよいのではないですか?」
治房が言うことは間違っていない。大坂の書類仕事はほぼ治長がやってきたことである。一方の治房は戦場でも仕事をしてきている。戦場に出るかもしれないと考えた場合、治長よりも治房の方が適任であった。
「おぬしの言うことは分かるが、淀様が直々にわしに秀頼様を任せた以上、わしが行かぬとなると色々差しさわりがある。それに万一毛利が攻めてくるかもしれぬことを考えたら、お主は大坂にいた方がいいかもしれん。お主と毛利殿で大坂を守ってくれ」
「……そういうことなら」
治房も不承不承答える。四国に行けない辛さというよりも、大坂で書類仕事をするのが面倒だというのが顔に現れていた。
一方、忠直は信綱と二人で夕食をとっていた。
饗応役は真田幸村である。
「福島殿はどちらに?」
幸村の問いに忠直は。
「おそらく、大坂城を見て回っているのではないかと思う。わしらと違って、より多くの思いがあるであろうからのう」
「確かにそうですな」
「真田殿もせっかくだから」
酒杯をもらった忠直が返杯する。
「これはかたじけなく……。しかし、昼間の話は驚きました」
「何のことでござろう?」
「……秀頼様を四国に誘い出したことでございます」
「ああ、上総介が四国に来ることができぬと聞いた時に、何故か秀頼公のことを思い出して、な。意外と面白いのではないかと思っただけだ」
「お、面白いですか……」
予想していなかった返答らしい。真田幸村が汗をぬぐう。
「あと、真田殿、それがしの個人的な話になるが、それがしは徳川宗家というのがそれほど好きではない」
「好きでは、ない?」
「うむ。父は一番年長でありながら、太閤の養子に出され、本人自ら『自分は太閤の息子だ』とずっと言っておられた。わしの妻は、前将軍の娘ではあるが、家族の親愛というよりは警戒されておるからこそという部分もある。考えてみてもらいたいのだが、妻の姉妹が嫁いでいるのは豊臣、前田だ。豊臣とは大戦をした。前田も長らく緊張関係にあり、結局裏切った。わしは一門でありながらそれと同格の扱い。つまりいつ敵に回ってもおかしくないと考えられていたわけじゃ」
「そのようなことが……」
「つまりまあ、それがしは秀頼公のことが他人とは思えぬわけで、なら、少しくらい一緒に行動してもいいではないかとも思ったわけじゃ。それに秀頼公は聞くところによると大坂からほとんど出たことがないそうではないか。いずれ、再び決戦をするとなった時、そのような経験不足ではまともに戦にもならんだろう」
「そ、それは敵に塩を送っていることになりませんか?」
「先ほども申したであろう、それがしは秀頼公も前田利常も自分と似たようなものだと考えておる。何かが違っていれば立場が入れ替わっていたかもしれん。家光よりも秀頼公や前田利常、あるいは毛利輝元や島津などが治めた方が日ノ本のためになるのなら、それでもよいのではないかとも思っておる」
「え、越前様……」
それまで大人しくしていた信綱がさすがに割って入る。
「そのようなことを、あまり公の場では口になさらないでください」
「別に良いではないか」
「良くありませぬ。立場をお考え下さい」
「面倒じゃのう。ところで真田殿は四国には参られるのか?」
「はい。それがしと長宗我部盛親殿が行くことになりました」
「ほう。長宗我部殿……。うん? 長宗我部殿?」
忠直の表情が険しくなる。
「山内家と問題を起こしたりせぬだろうか?」
「それがしも気にはなっているのですが、本人がいくら何でもそこまで分からぬうつけではない、と申している以上はどうにもならず」
「ほう。それなら仕方ないか……」
「大丈夫ですよ。越前様」
「信綱、何故分かる?」
「一番大きな問題を起こすのは越前様ですので」
「……酷い言い草じゃのう。まあ、否定はできぬが」
忠直が不機嫌そうに答え、信綱と幸村は大いに笑った。
翌日、大坂城を七人の者が出た。
松平忠直、松平信綱、福島正則という江戸から来た三人。
そこに豊臣秀頼、真田幸村、大野治長、長宗我部盛親の四人である。
見送った毛利勝永が、近くにいた明石全登に言葉をかける。
「そなたの目論見、うまくいかぬかもしれぬのう」
「……というと?」
「あの男よ。わしは真田殿があの男につくような気がしてならん。そうなると、真田幸村、立花宗茂という東西の二大軍略家が同じ旗の下で働くことになる。どんな相手であっても負ける気がせんだろうなぁ」
「……」
勝永の言葉に、全登は無言である。
しかし、一瞬、わずかながら眉根が寄ったことを、勝永は見逃さなかった。
「昼間の件、いかが思われますか?」
「うむ……」
秀頼はうつむき加減で話し始める。
「松平越前は私より年下であろう? にもかかわらず、あれだけ悠然としていられるその姿、素直にうらやましいと思う」
「……」
「私は今まで、この大坂からほとんど出たことがない。ただ、これからもそれでいいのかと思い続けている。私が断った場合、松平忠直にできることが豊臣秀頼にはできないと公言するようなものではないかという気もして」
「はい。左様でございます……」
大将の資質、幸村が遠回しに何回か言っているのを治長も記憶していた。
(確かに秀頼公と松平忠直を比べた場合、今の時点ではどうやら忠直に分がありそう、ということになる。今後、忠直が四国、九州で実戦を経験すると、更に差が広がっていくかもしれぬ)
「治長、私はこのままではダメだと思うのだ。太閤の子として、できることを示さなければならないと思う。そのためには、四国で色々学ぶ必要があると思うのだ。私が徳川の下に入ったと思う者もいるかもしれないが、今のまま大坂にいつづけても結局何も変わらない。それではいずれ徳川に飲み込まれるだけになると思う」
「左様でございます」
「治長。私は四国に行くつもりだ。今までは家康・秀忠という相手だったから、私も経験がないからと言い訳をすることができた。しかし、これからは年下の忠直や家光が相手なのだから、負けるわけにはいかぬ」
「秀頼様がそうお思いでしたら、それがしから言うことはございませぬ。ただ、淀様はどうしましょうか?」
「説得をしても止めるだろう。今回は、何も言わず出て行くこととする。治長、母の勘気を浴びせることは申し訳ないが、今回だけと思って堪忍してくれ」
「承知いたしました」
治長は平伏して頭を下げた。
が、一刻後、治長は結局、淀の方のいる奥の間へと向かった。
淀の方が怖いというわけではない。さすがに無言のまま行かせるというのは薄情なのではないかと思ったのだ。
(秀頼様が自覚している通り、今回は徳川家に追いつく最後の機会になるやもしれぬ。四国には必ず行かせなければならない)
そのためには、最悪自分が大坂城を追い出されても構わないという覚悟であった。
(追い出されたならば、秀頼様についていけばいいだけだし)
そう考えると気が楽である。いつになく強気な面持ちで、治長は淀の方と対面することができた。
昼間の経緯と秀頼の決意、その二つを力強く説明する。しかし。
「……それでも、秀頼殿を大坂から出すことはなりませぬ」
淀の方の答えは予想通りであった。
しかし、治長も既に肚をくくっている。
「淀様、今は家康から退去を求められた時とは異なります。松平越前が秀頼様を害することはないでしょうし、秀頼様が四国に影響を及ぼすことで、諸大名も豊臣秀頼ありと知りうることになります」
「……」
「今、四国に向かわないと秀頼様は永遠に大坂から出ることが叶いませぬ。天下は、徳川のものとなるやもしれませぬ」
「……」
「淀様。今は三か月前とはもう違うのです。今の徳川の主は家康や秀忠ではありません。あの松平越前なのです。秀頼様が松平越前に人間として負けると思われた時、それは豊臣家に勝ち目がないことを意味するのです。何卒お願いいたします。淀様」
淀の方が大きな溜息をついた。
「……治長。おまえがそこまで言うのなら、どうしようもありませんね」
「おお、それでは?」
「……治長、おまえもついて行きなさい」
治長の顔が明るくなる。
「万一の時、必ずや秀頼殿を守るのですよ」
「ははっ、命に替えましても」
治長は喜色満面で、弟の治房を呼び出した。
「ということで、わしは秀頼様に同道することになった。城は任せたぞ」
「……兄上より、それがしが向かった方がよいのではないですか?」
治房が言うことは間違っていない。大坂の書類仕事はほぼ治長がやってきたことである。一方の治房は戦場でも仕事をしてきている。戦場に出るかもしれないと考えた場合、治長よりも治房の方が適任であった。
「おぬしの言うことは分かるが、淀様が直々にわしに秀頼様を任せた以上、わしが行かぬとなると色々差しさわりがある。それに万一毛利が攻めてくるかもしれぬことを考えたら、お主は大坂にいた方がいいかもしれん。お主と毛利殿で大坂を守ってくれ」
「……そういうことなら」
治房も不承不承答える。四国に行けない辛さというよりも、大坂で書類仕事をするのが面倒だというのが顔に現れていた。
一方、忠直は信綱と二人で夕食をとっていた。
饗応役は真田幸村である。
「福島殿はどちらに?」
幸村の問いに忠直は。
「おそらく、大坂城を見て回っているのではないかと思う。わしらと違って、より多くの思いがあるであろうからのう」
「確かにそうですな」
「真田殿もせっかくだから」
酒杯をもらった忠直が返杯する。
「これはかたじけなく……。しかし、昼間の話は驚きました」
「何のことでござろう?」
「……秀頼様を四国に誘い出したことでございます」
「ああ、上総介が四国に来ることができぬと聞いた時に、何故か秀頼公のことを思い出して、な。意外と面白いのではないかと思っただけだ」
「お、面白いですか……」
予想していなかった返答らしい。真田幸村が汗をぬぐう。
「あと、真田殿、それがしの個人的な話になるが、それがしは徳川宗家というのがそれほど好きではない」
「好きでは、ない?」
「うむ。父は一番年長でありながら、太閤の養子に出され、本人自ら『自分は太閤の息子だ』とずっと言っておられた。わしの妻は、前将軍の娘ではあるが、家族の親愛というよりは警戒されておるからこそという部分もある。考えてみてもらいたいのだが、妻の姉妹が嫁いでいるのは豊臣、前田だ。豊臣とは大戦をした。前田も長らく緊張関係にあり、結局裏切った。わしは一門でありながらそれと同格の扱い。つまりいつ敵に回ってもおかしくないと考えられていたわけじゃ」
「そのようなことが……」
「つまりまあ、それがしは秀頼公のことが他人とは思えぬわけで、なら、少しくらい一緒に行動してもいいではないかとも思ったわけじゃ。それに秀頼公は聞くところによると大坂からほとんど出たことがないそうではないか。いずれ、再び決戦をするとなった時、そのような経験不足ではまともに戦にもならんだろう」
「そ、それは敵に塩を送っていることになりませんか?」
「先ほども申したであろう、それがしは秀頼公も前田利常も自分と似たようなものだと考えておる。何かが違っていれば立場が入れ替わっていたかもしれん。家光よりも秀頼公や前田利常、あるいは毛利輝元や島津などが治めた方が日ノ本のためになるのなら、それでもよいのではないかとも思っておる」
「え、越前様……」
それまで大人しくしていた信綱がさすがに割って入る。
「そのようなことを、あまり公の場では口になさらないでください」
「別に良いではないか」
「良くありませぬ。立場をお考え下さい」
「面倒じゃのう。ところで真田殿は四国には参られるのか?」
「はい。それがしと長宗我部盛親殿が行くことになりました」
「ほう。長宗我部殿……。うん? 長宗我部殿?」
忠直の表情が険しくなる。
「山内家と問題を起こしたりせぬだろうか?」
「それがしも気にはなっているのですが、本人がいくら何でもそこまで分からぬうつけではない、と申している以上はどうにもならず」
「ほう。それなら仕方ないか……」
「大丈夫ですよ。越前様」
「信綱、何故分かる?」
「一番大きな問題を起こすのは越前様ですので」
「……酷い言い草じゃのう。まあ、否定はできぬが」
忠直が不機嫌そうに答え、信綱と幸村は大いに笑った。
翌日、大坂城を七人の者が出た。
松平忠直、松平信綱、福島正則という江戸から来た三人。
そこに豊臣秀頼、真田幸村、大野治長、長宗我部盛親の四人である。
見送った毛利勝永が、近くにいた明石全登に言葉をかける。
「そなたの目論見、うまくいかぬかもしれぬのう」
「……というと?」
「あの男よ。わしは真田殿があの男につくような気がしてならん。そうなると、真田幸村、立花宗茂という東西の二大軍略家が同じ旗の下で働くことになる。どんな相手であっても負ける気がせんだろうなぁ」
「……」
勝永の言葉に、全登は無言である。
しかし、一瞬、わずかながら眉根が寄ったことを、勝永は見逃さなかった。
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