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8.第二王女殿下はプレゼントします
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「おはようございます、殿下」
「おはようなのだ!」
朝、いつも通り挨拶をした...つもりだったが殿下は首を傾げた。
「なんかあったのだ?」
殿下の鋭さに驚く。未だに昨日の手紙のことを引きずっているのは確かだが、そんなにわかりやすいだろうか。
しかしここは執事。執事としての正答は...
「いえ、特にございませんが?」
とぼける!仕えている主に心配させるわけにはいかない!
「そう...」
殿下は少し眉を下げると困ったように笑う。いつもと違う殿下の様子に戸惑うが、殿下はすぐにいつも通りの笑顔を浮かべた。
「アラン、お庭の花畑に行きたいのだ!」
「ご一緒いたします」
この城の庭は広大で、1時間程度歩いたところに花畑があるのだ。流石に1時間歩くのは現在的ではないので、馬車を使うが。
「お嬢様お手を」
「あ、ありがとうなのだ!」
用意した馬車に乗る時に手を差し出すと、殿下は少し顔を赤くしてそっと右手をおく。その手はとても小さくて、温かい。
馬車は庭をゆっくり進んでいく。
「アランは帝国でどんなことをしていたのだ?」
唐突な質問に驚く。帝国に留学していたこと(実際はしてないが)は城の者なら誰でも知っているが、まさかそんなことを聞かれるとは思っていなかった。しかし、興味を持ってくれたことが嬉しくて、少し考えてから答える。
「主に勉強ですね。魔法やそれこそ執事としての仕事を学びました」
「それはアランがやりたかったことなのだ?」
「そう、ですね。私は孤児で養子として引き取られたので、帝国に留学するのも魔法や執事の勉強をするのも自分の意思ではありませんでした」
「そんな...」
少し悲しそうな表情を浮かべる殿下に軽く微笑む。
「ですが、今は良かったと思っています。魔法を学ぶことで自分を、そして大切な人を守れますし、執事として自分の存在意義を見つけられましたから」
「そんざいいぎ?」
殿下には難しい言葉だったようだ。こてんと首を傾げる様子はとても可愛らしい。
「そうですね...生きる理由です。自分がどうして生きるのか、その理由を見つけられたということですよ」
「アランの存在意義はなに?」
「私の存在意義は誰かのために、ですね。今であれば、殿下が幸せに過ごせるようサポートすることが私の存在意義です」
そう、孤児だった私には身内がいない。だからだろうか、自分の存在意義が見つけられなかった。でも、オズワルト殿下に仕えて、オズワルト殿下のために生きることが自分の存在意義であると気づいたのだ。
残念ながらそれも今では怪しいが。
「ふふ、ありがとうなのだ!」
殿下は私の言葉に笑顔を浮かべるがその笑顔には少しの悲しみも混じっているような気がした。
「着きましたね」
ちょうど花畑についてその話は終わりになった。少し居心地悪くなっていたからちょうど良かったかもしれない。
「わぁ綺麗なのだ!」
殿下は感嘆の声を上げた。今の時期は様々な色の薔薇が咲き乱れていて、薔薇の絨毯が広がっていた。
「アラン、こっちなのだ!」
「走ったら危ないですよ!」
「大丈夫なのだ!」
ドレスをたくし上げて走る殿下に慌てて声をかけて追いかける。怪我なんてさせたら私が怒られる!
「?どうなさいました?」
追いつくと殿下は立ち止まって薔薇を眺めていた。
「ベルは花冠を作るのだ!」
「作れるのですか?」
「もちろんなのだ!」
急に花冠を作り出した殿下はにこにこと笑顔を浮かべていて、とても楽しそうだ。
流石に花冠は作れないので、側で見守る。殿下は器用に花を織り込んでいた。
「器用なんですね」
「ねーさまが教えてくれたのだ!」
隣国に嫁いで王妃となった方が1人いらっしゃるからその方から教わったのだろう。仲がよろしいようだ。
「できたのだ!」
「もうですか!?」
「これくらい楽勝なのだ!」
ふふん、と自慢げに花冠を見せる殿下。白色の薔薇の花冠は華やかだけれど上品で、とても上手に作られていた。
「お上手です」
「これをアランにあげるのだ!」
「え?よろしいのですか?」
急なことにびっくりする。もらっていいのだろうか?
「いいのだ!ほら、早く屈むのだ」
「か、屈む?は、はい、これでよろしいですか?」
「いいのだ!」
殿下に言われて屈むとちょっとで背伸びして頭の上にその花冠を載せてくれた。
「似合っているのだ!」
「ありがとうございます。大切にしますね」
殿下の笑顔が少しくすぐったい。
「アラン、ベルは誰かのために生きるんじゃなくて、自分のために生きて欲しいのだ!もっと自分を大切にしてほしいのだ!」
急に真剣な表情になって殿下が言った言葉にドキッとする。
「ですが、私にはそれしか...」
「アランが自分のために生きる理由を見つけるまで、ベルはずっと一緒にいるのだ!だから、だから....!」
声を震わせて言う殿下に心を打たれる。今まで自分には価値がないと思ってきたけれど、そんなことはなかったのかもしれない。
なんて優しい王女様なのだろうと思った。
「ありがとうございます、殿下。自分のために生きる理由を探してみようと思います」
「そうするといいのだ!」
頑張って笑顔を浮かべる殿下を見て心に誓った。
この方のためにも、自分の生きる理由を見つけようと。
「おはようなのだ!」
朝、いつも通り挨拶をした...つもりだったが殿下は首を傾げた。
「なんかあったのだ?」
殿下の鋭さに驚く。未だに昨日の手紙のことを引きずっているのは確かだが、そんなにわかりやすいだろうか。
しかしここは執事。執事としての正答は...
「いえ、特にございませんが?」
とぼける!仕えている主に心配させるわけにはいかない!
「そう...」
殿下は少し眉を下げると困ったように笑う。いつもと違う殿下の様子に戸惑うが、殿下はすぐにいつも通りの笑顔を浮かべた。
「アラン、お庭の花畑に行きたいのだ!」
「ご一緒いたします」
この城の庭は広大で、1時間程度歩いたところに花畑があるのだ。流石に1時間歩くのは現在的ではないので、馬車を使うが。
「お嬢様お手を」
「あ、ありがとうなのだ!」
用意した馬車に乗る時に手を差し出すと、殿下は少し顔を赤くしてそっと右手をおく。その手はとても小さくて、温かい。
馬車は庭をゆっくり進んでいく。
「アランは帝国でどんなことをしていたのだ?」
唐突な質問に驚く。帝国に留学していたこと(実際はしてないが)は城の者なら誰でも知っているが、まさかそんなことを聞かれるとは思っていなかった。しかし、興味を持ってくれたことが嬉しくて、少し考えてから答える。
「主に勉強ですね。魔法やそれこそ執事としての仕事を学びました」
「それはアランがやりたかったことなのだ?」
「そう、ですね。私は孤児で養子として引き取られたので、帝国に留学するのも魔法や執事の勉強をするのも自分の意思ではありませんでした」
「そんな...」
少し悲しそうな表情を浮かべる殿下に軽く微笑む。
「ですが、今は良かったと思っています。魔法を学ぶことで自分を、そして大切な人を守れますし、執事として自分の存在意義を見つけられましたから」
「そんざいいぎ?」
殿下には難しい言葉だったようだ。こてんと首を傾げる様子はとても可愛らしい。
「そうですね...生きる理由です。自分がどうして生きるのか、その理由を見つけられたということですよ」
「アランの存在意義はなに?」
「私の存在意義は誰かのために、ですね。今であれば、殿下が幸せに過ごせるようサポートすることが私の存在意義です」
そう、孤児だった私には身内がいない。だからだろうか、自分の存在意義が見つけられなかった。でも、オズワルト殿下に仕えて、オズワルト殿下のために生きることが自分の存在意義であると気づいたのだ。
残念ながらそれも今では怪しいが。
「ふふ、ありがとうなのだ!」
殿下は私の言葉に笑顔を浮かべるがその笑顔には少しの悲しみも混じっているような気がした。
「着きましたね」
ちょうど花畑についてその話は終わりになった。少し居心地悪くなっていたからちょうど良かったかもしれない。
「わぁ綺麗なのだ!」
殿下は感嘆の声を上げた。今の時期は様々な色の薔薇が咲き乱れていて、薔薇の絨毯が広がっていた。
「アラン、こっちなのだ!」
「走ったら危ないですよ!」
「大丈夫なのだ!」
ドレスをたくし上げて走る殿下に慌てて声をかけて追いかける。怪我なんてさせたら私が怒られる!
「?どうなさいました?」
追いつくと殿下は立ち止まって薔薇を眺めていた。
「ベルは花冠を作るのだ!」
「作れるのですか?」
「もちろんなのだ!」
急に花冠を作り出した殿下はにこにこと笑顔を浮かべていて、とても楽しそうだ。
流石に花冠は作れないので、側で見守る。殿下は器用に花を織り込んでいた。
「器用なんですね」
「ねーさまが教えてくれたのだ!」
隣国に嫁いで王妃となった方が1人いらっしゃるからその方から教わったのだろう。仲がよろしいようだ。
「できたのだ!」
「もうですか!?」
「これくらい楽勝なのだ!」
ふふん、と自慢げに花冠を見せる殿下。白色の薔薇の花冠は華やかだけれど上品で、とても上手に作られていた。
「お上手です」
「これをアランにあげるのだ!」
「え?よろしいのですか?」
急なことにびっくりする。もらっていいのだろうか?
「いいのだ!ほら、早く屈むのだ」
「か、屈む?は、はい、これでよろしいですか?」
「いいのだ!」
殿下に言われて屈むとちょっとで背伸びして頭の上にその花冠を載せてくれた。
「似合っているのだ!」
「ありがとうございます。大切にしますね」
殿下の笑顔が少しくすぐったい。
「アラン、ベルは誰かのために生きるんじゃなくて、自分のために生きて欲しいのだ!もっと自分を大切にしてほしいのだ!」
急に真剣な表情になって殿下が言った言葉にドキッとする。
「ですが、私にはそれしか...」
「アランが自分のために生きる理由を見つけるまで、ベルはずっと一緒にいるのだ!だから、だから....!」
声を震わせて言う殿下に心を打たれる。今まで自分には価値がないと思ってきたけれど、そんなことはなかったのかもしれない。
なんて優しい王女様なのだろうと思った。
「ありがとうございます、殿下。自分のために生きる理由を探してみようと思います」
「そうするといいのだ!」
頑張って笑顔を浮かべる殿下を見て心に誓った。
この方のためにも、自分の生きる理由を見つけようと。
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