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第18話・もう一度逢いたい
【めちゃくちゃに泣いてしまいたい】
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話は、8月14日の午後2時半頃であった。
またところ変わって、イオンモール今治新都市の一階のそよ風コートにあるビアード・パパ(シュークリーム屋)にて…
立江《たつえ》さんの孫《ひとつぶだね》の妻・ほのかは、素史《もとふみ》から頼まれてここに買い出しに来ていた。
この日、家には素史《もとふみ》の妹・矢倉晴子《やぐらはるこ》とオイゴ夫婦の矢倉陽介《やぐらようすけ》・奈江《なえ》夫婦(52歳同士)と晴子《はるこ》の孫《ひとつぶだね》・コースケ(7歳)が家に遊びに来ていた。
コースケが『ビアードのシュークリームが食べたい…』と言うたので、ほのかはここにやって来た。
しかし、ほのかはメニューを見たとたんに大パニックを起こした。
コースケくんが食べたいシュークリームが白いミルクか黄色のカスタードのどちらかという事を聞くのを忘れていた…
どうしよう…
大パニックを起こしたほのかは、ぼーっとした表情で通路に突っ立っていた。
この時、ほのかは通りかかった女性が押していたショッピングカートと接触した。
ショッピングカートを押していた女性は、ほのかに対して怒った声で『あぶないわよ!!』と言うた。
ほのかは、ぼーっとしていたのでショッピングカートと接触したことに気が付かなかった。
その時に通りかかった年輩の男性がほのかに声をかけた。
ほのかは『シュークリームを買ってきて欲しいと頼まれたが、メニューがたくさんあったのでパニックになった…』と男性に説明した。
男性は、ほのかに『おウチに電話したら?』と言うた。
しかし、ほのかは『スマホを家に置いてきた~』と言うたあとメソメソ泣き出した。
男性は、ほのかに対して『私があなたに変わっておウチに電話しましょうか?』とやさしく声をかけた。
ほのかは『お願いします…』と答えた。
またところ変わって、玉川町中村にある特大豪邸にて…
特大豪邸は、素史《もとふみ》夫婦の家族たちとウェンビンさんが暮らしている家である。
家の大広間には、素史《もとふみ》と晴子《はるこ》と陽介《ようすけ》奈江《なえ》夫婦とコースケがいた。
コースケは、泣きそうな声で『シュークリームまだ~』と言うていた。
素史《もとふみ》は、コースケに対して過度にやさしい声で『もう少しでかえるから待っていてね…』と言うた。
この時、通りかかった年輩の男性から家に電話がかかった。
電話の応対は、千恵巳《ちえみ》がしていた。
千恵巳《ちえみ》は、ものすごくいらついた声で受話器ごしにいる男性に言うた。
「もしもし、おたくどちらさまでしょうか!?…ほのかはうちで世話になっている女性《もの》ですが…ほのかがぼんやりと突っ立っていたと言うのはどう言うことですか!?…迷っていた…シュークリーム一品《ひとしな》を買うのになんで迷うのよ!?」
千恵巳《ちえみ》の怒鳴り声を聞いた素史《もとふみ》は、ものすごく困った声で千恵巳《ちえみ》に言うた。
「どうしたのだね?」
「おとーさん!!ほのかさんがシュークリーム一品《ひとしな》を買うだけなのにグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズしょったけん怒っとんよ!!」
「だからなにを迷っていたのかな?」
「はぐいたらしいわね!!シュークリーム一品《ひとしな》だけ買うのにあれこれ迷うなんておかしいわよ!!」
「もしかしたら、パイの中身で迷っていたのじゃないかな~」
「おとーさん!!ほのかを甘やかさないでよ!!」
「甘やかしてなんかいないよ~」
「甘やかしているわよ!!立江《たつえ》の孫《ひとつぶだね》の海外出張《タンシンフニン》のせいでうちらがどんな想いをしているのかを分かってよ!!」
「分かってるよ…ほのかさんのダンナくんは、ウクライナへ出張《タンシンフニン》で行ったんだよ…ダンナくんが帰るまでの間だけでも…」
「ますますはぐいたらしいわね!!」
このあと、素史《もとふみ》と千恵巳《ちえみ》がひどい大ゲンカを繰り広げた。
それが原因で、ほのかは素史《もとふみ》から頼まれたシュークリームを買うことをやめた。
時は、夕方4時過ぎであった。
ほのかは、車に乗って素史《もとふみ》夫婦たちが暮らしている家に帰ろうとしていた。
ほのかが運転している黒の三菱コルトは、イオンモール付近にある県道の交差点で信号待ちのために停車していた。
車を運転しているほのかは、ぼんやりとした表情で考えごとをしていた。
ほのかは、立江《たつえ》さんの孫《ひとつぶだね》と社内恋愛で結婚をした…
挙式披露宴の翌々日に、孫《ひとつぶだね》が会社に大メーワクをかけたのであとしまつをするためにウクライナへ行った。
孫《ひとつぶだね》の海外出張《タンシンフニン》が終わるまでの間・ほのかは立岡《たておか》の家で暮らすことになった。
立岡《たておか》の家の人たちに気に入られるようにがんばっていたのに、大失敗ばかりを繰り返していた。
その上に、兼伊知《けんいち》・竜彦《たつひこ》・千恵巳《ちえみ》のシングルの3人から猛反発を受けた。
それが原因で、ほのかはやる気を喪《な》くしたようだ。
対面の信号が青に変わった。
ほのかは、交差点を左折したあと違う方向へ車を走らせた。
ほのかが運転しているコルトは、家とは違う方向へ向かっていた。
車は、乃万《のま》から大西町へ続く林道を走っていた。
その後も、車は山林のうんと奥へ向かって行った。
それから数分後であった。
ほのかが運転していたコルトは、大西町と玉川町の境にある林道でシッソウした。
同時に、ほのかも行方不明になった。
その翌日から8月30日までの間に、素史《もとふみ》夫婦はチラシを作って街へ出てほのかを探してくださいとお願いした。
しかし…
ほのかは…
素史《もとふみ》夫婦が暮らしている家に帰らなかった。
同時に、立江《たつえ》さんの孫《ひとつぶだね》が犯したミスが原因がさらに増えたので日本に帰国するメドがたたなくなった。
そして時は流れて…
9月に入った。
ここより、ウェンビンさん自身と立岡《たておかのいえ》の家族たちとミンジュンさん…そして、ゆりことその周辺の状況がかんばしくなくなった。
同時に、イワマツグループの一員であった男やもめ3人とゆみさんの状況もかんばしくなくなったようだ。
2018年9月3日より、まわりの状況がさらに慌ただしく動いた。
ここより、第3部後編の幕があがる…
またところ変わって、イオンモール今治新都市の一階のそよ風コートにあるビアード・パパ(シュークリーム屋)にて…
立江《たつえ》さんの孫《ひとつぶだね》の妻・ほのかは、素史《もとふみ》から頼まれてここに買い出しに来ていた。
この日、家には素史《もとふみ》の妹・矢倉晴子《やぐらはるこ》とオイゴ夫婦の矢倉陽介《やぐらようすけ》・奈江《なえ》夫婦(52歳同士)と晴子《はるこ》の孫《ひとつぶだね》・コースケ(7歳)が家に遊びに来ていた。
コースケが『ビアードのシュークリームが食べたい…』と言うたので、ほのかはここにやって来た。
しかし、ほのかはメニューを見たとたんに大パニックを起こした。
コースケくんが食べたいシュークリームが白いミルクか黄色のカスタードのどちらかという事を聞くのを忘れていた…
どうしよう…
大パニックを起こしたほのかは、ぼーっとした表情で通路に突っ立っていた。
この時、ほのかは通りかかった女性が押していたショッピングカートと接触した。
ショッピングカートを押していた女性は、ほのかに対して怒った声で『あぶないわよ!!』と言うた。
ほのかは、ぼーっとしていたのでショッピングカートと接触したことに気が付かなかった。
その時に通りかかった年輩の男性がほのかに声をかけた。
ほのかは『シュークリームを買ってきて欲しいと頼まれたが、メニューがたくさんあったのでパニックになった…』と男性に説明した。
男性は、ほのかに『おウチに電話したら?』と言うた。
しかし、ほのかは『スマホを家に置いてきた~』と言うたあとメソメソ泣き出した。
男性は、ほのかに対して『私があなたに変わっておウチに電話しましょうか?』とやさしく声をかけた。
ほのかは『お願いします…』と答えた。
またところ変わって、玉川町中村にある特大豪邸にて…
特大豪邸は、素史《もとふみ》夫婦の家族たちとウェンビンさんが暮らしている家である。
家の大広間には、素史《もとふみ》と晴子《はるこ》と陽介《ようすけ》奈江《なえ》夫婦とコースケがいた。
コースケは、泣きそうな声で『シュークリームまだ~』と言うていた。
素史《もとふみ》は、コースケに対して過度にやさしい声で『もう少しでかえるから待っていてね…』と言うた。
この時、通りかかった年輩の男性から家に電話がかかった。
電話の応対は、千恵巳《ちえみ》がしていた。
千恵巳《ちえみ》は、ものすごくいらついた声で受話器ごしにいる男性に言うた。
「もしもし、おたくどちらさまでしょうか!?…ほのかはうちで世話になっている女性《もの》ですが…ほのかがぼんやりと突っ立っていたと言うのはどう言うことですか!?…迷っていた…シュークリーム一品《ひとしな》を買うのになんで迷うのよ!?」
千恵巳《ちえみ》の怒鳴り声を聞いた素史《もとふみ》は、ものすごく困った声で千恵巳《ちえみ》に言うた。
「どうしたのだね?」
「おとーさん!!ほのかさんがシュークリーム一品《ひとしな》を買うだけなのにグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズしょったけん怒っとんよ!!」
「だからなにを迷っていたのかな?」
「はぐいたらしいわね!!シュークリーム一品《ひとしな》だけ買うのにあれこれ迷うなんておかしいわよ!!」
「もしかしたら、パイの中身で迷っていたのじゃないかな~」
「おとーさん!!ほのかを甘やかさないでよ!!」
「甘やかしてなんかいないよ~」
「甘やかしているわよ!!立江《たつえ》の孫《ひとつぶだね》の海外出張《タンシンフニン》のせいでうちらがどんな想いをしているのかを分かってよ!!」
「分かってるよ…ほのかさんのダンナくんは、ウクライナへ出張《タンシンフニン》で行ったんだよ…ダンナくんが帰るまでの間だけでも…」
「ますますはぐいたらしいわね!!」
このあと、素史《もとふみ》と千恵巳《ちえみ》がひどい大ゲンカを繰り広げた。
それが原因で、ほのかは素史《もとふみ》から頼まれたシュークリームを買うことをやめた。
時は、夕方4時過ぎであった。
ほのかは、車に乗って素史《もとふみ》夫婦たちが暮らしている家に帰ろうとしていた。
ほのかが運転している黒の三菱コルトは、イオンモール付近にある県道の交差点で信号待ちのために停車していた。
車を運転しているほのかは、ぼんやりとした表情で考えごとをしていた。
ほのかは、立江《たつえ》さんの孫《ひとつぶだね》と社内恋愛で結婚をした…
挙式披露宴の翌々日に、孫《ひとつぶだね》が会社に大メーワクをかけたのであとしまつをするためにウクライナへ行った。
孫《ひとつぶだね》の海外出張《タンシンフニン》が終わるまでの間・ほのかは立岡《たておか》の家で暮らすことになった。
立岡《たておか》の家の人たちに気に入られるようにがんばっていたのに、大失敗ばかりを繰り返していた。
その上に、兼伊知《けんいち》・竜彦《たつひこ》・千恵巳《ちえみ》のシングルの3人から猛反発を受けた。
それが原因で、ほのかはやる気を喪《な》くしたようだ。
対面の信号が青に変わった。
ほのかは、交差点を左折したあと違う方向へ車を走らせた。
ほのかが運転しているコルトは、家とは違う方向へ向かっていた。
車は、乃万《のま》から大西町へ続く林道を走っていた。
その後も、車は山林のうんと奥へ向かって行った。
それから数分後であった。
ほのかが運転していたコルトは、大西町と玉川町の境にある林道でシッソウした。
同時に、ほのかも行方不明になった。
その翌日から8月30日までの間に、素史《もとふみ》夫婦はチラシを作って街へ出てほのかを探してくださいとお願いした。
しかし…
ほのかは…
素史《もとふみ》夫婦が暮らしている家に帰らなかった。
同時に、立江《たつえ》さんの孫《ひとつぶだね》が犯したミスが原因がさらに増えたので日本に帰国するメドがたたなくなった。
そして時は流れて…
9月に入った。
ここより、ウェンビンさん自身と立岡《たておかのいえ》の家族たちとミンジュンさん…そして、ゆりことその周辺の状況がかんばしくなくなった。
同時に、イワマツグループの一員であった男やもめ3人とゆみさんの状況もかんばしくなくなったようだ。
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