乳房星(たらちねぼし)〜再出発版

佐伯達男

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第13話・かもめが翔んだ日

【かもめが翔んだ日・その2】

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7月9日から10日にかけて、西日本の広い範囲で梅雨明けの発表があった。

梅雨明けの翌日から酷暑の日々がつづいた。

そんな中であった。

波止浜の母子保護施設は、豪雨による土砂災害が原因で使えなくなったので、お子さまたちとお母さま方たちは室戸にある(国立)少年自然の家に移ることになった。

新しい建物は、しまなみヒルズにある広大な土地に作る予定ではあるが、準備ができてないので始めることができなかった。

室戸の少年自然の家を間借りする期間は7月中旬から10年間を予定である。

それまでの間に、新しい建物の建設を始めなければならない…

ヨリイさんは、ものすごく頭を痛めていたようだ。

7月11日頃であった。

施設の敷地内にヤマト運輸の引っ越しサービスの車両7台が停まっていた。

施設の中では、引っ越し作業がおこなれていた。

施設で暮らしていた子どもたちとお母さま方たちは、手荷物を全部出したあといずみ観光のロゴ入りのバスに乗り込んだ。

引っ越し作業は、約4時間つづいた。

その後、施設で暮らしていた子どもたちとお母さま方たちが乗り込んだバスとヤマト運輸の引っ越しサービスの車両7台が施設の敷地から出発したあと室戸へ向かった。

現地には、8時間後に到着した。

その翌日から、新しい暮らしが始まった。

時はうんと流れて…

8月31日の夕方4時頃であった。

イワマツグループのA班のメンバーたち(私・たつろうさん・ケントさん・リチャードさん・ゆかさん・美澄さん・麻美さん・ジャンスさん・カナンさん・ペリンさん・アスルさん)と三浦工業《みうらのほんしゃ》のスタッフさんたち30人が乗っている専用機が松山空港に到着した。

建物と超特大豪快客船に取り付けていたボイラー機器を新しい機種に変更する作業は、8月30日に全部終了した。

7月末に終了予定と設定していたが、予定変更などがあったので8月ぐらいまでかかった。

一行は、専用機から降りたあと空港内にあるターミナルビルへ向かった。

ターミナルビルで、三浦工業《みうらのほんしゃ》のスタッフさんたちのご家族のみなさまとお会いした。

30人のスタッフさんたちは、ご家族と再会したあとそれぞれの家庭に帰宅した。

私も…

プリンスエドワード島へ帰りたくなった…

桜子たち(オルドビズの極爆乳《おおきすぎるおっぱい》の女の子たち)とアンナのもとへ…

帰りたい…

帰りたい…

【第3部の前編・おわり】
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