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第13話・かもめが翔んだ日
【想い出にて】
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5月8日の午前11時過ぎであった。
またところ変わって、今治市天保山町《いまばりしてんぽうざんちょう》にあるAコープの配送センターにて…
拓司《たくじ》は、2月末頃に三浦工業《みうら》をやめた。
人事担当者は、拓司《たくじ》に対して『残っている期間内(3月30日まで)だけでも出勤したらどうか?』と提示した。
しかし、拓司《たくじ》は『雇用契約《けいやく》を破棄する!!』と怒って言うたあと、人事担当者の机をけとばした。
拓司《たくじ》は、一方的な感情で三浦工業《みうら》をやめたあとAコープに再就職した。
拓司《たくじ》がここ(Aコープ)で働き始めたのは3月1日からであった。
しかし、5月31日までの間は試用期間なので、正式に採用されたわけではなかった。
拓司《たくじ》は、決められた時間に出勤したあとデスクワークに取り組んでいた。
この時、上の人がものすごく困った表情で拓司《たくじ》のもとにやって来た。
上の人は、拓司《たくじ》を正式に採用するかどうかをためらっていた。
三浦工業《みうら》へ戻すべきか…
それとも、ここ(Aコープ)で正式に中途採用《さいよう》するか…
上の人は、ものすごく困った声で拓司《たくじ》に言うた。
「三角《みょうか》くん。」
「なんでしょうか?」
「ちょっと、話があるけどかまん?」
「あとにしてください。」
「今のうちに話がしたいんだよぅ~」
「あとにしてくださいと言うたらあとにしてください!!」
「それじゃあ、いつになったらワシの話を聞くんぞ~」
「夕方にしてください!!」
「夕方はいそがしいから、話ができんねん~」
「今は仕事中だから話ができんと言うたらできん!!」
「5分で終わるから聞いてくれ~」
「はぐいたらしいクソアホンダラやのぉ~あんたはオレになにをきこうとしているんだよ!!」
「ワシは、三角《みょうか》くんの履歴書《りれき》を聞くためにいよんじゃ~」
「そんなん聞いてどうするのですか!?」
「ワシは、上の人から頼まれているんだよ~ワシにも立場があるんだよ~すぐに終わるから聞いてくれ~」
上の人は、ジタンダをふみながら拓司《たくじ》に言うたあと、拓司《たくじ》にこう言うた。
「三角《みょうか》くんは、三浦工業《みうら》にいたんだよね…」
拓司《たくじ》は、冷めた声で『そうですけど…』と答えた。
上の人は、困った声で拓司《たくじ》に言うた。
「なんで三浦工業《まえのしょくば》をやめたのかな~」
拓司《たくじ》は、怒った声で言うた。
「なんでそんなことを聞くのですか!?」
上の人は、ものすごく困った声で拓司《たくじ》に言うた。
「ワシは、三角《みょうか》くんがなんで三浦工業《まえのしょくば》をやめた理由が知りたいからいよんじゃ~」
「あんたは、私が三浦工業《まえのしょくば》をやめたことをヒナンしているのですか!?」
「ヒナンしてないよぅ~」
「いいや!!ヒナンした!!」
「してないよぅ~」
「ますますはぐいたらしいのぉ!!あんたはいつから裁判官になったんや!?」
上の人は、女々しい声で『ワシは、三角《みょうか》くんが三浦工業《まえのしょくば》をやめた理由が知りたいから聞きよんじゃ~』と言うたあと拓司《たくじ》にこう言うた。
「三角《みょうか》くん、ワシの立場を考えてくれ~」
「あんたは私を悪者にするのですか!?」
「三角《みょうか》くんは面接官が『なぜ、前の職場をやめたのですか?』とたずねる理由はなんでか分かっているのかな?」
「あんたは私を悪者にする気か!?私になにを求めているのですか!?」
上の人は『もうええ…』と言うたあと『チッ』と舌打ちしてからブツブツ言うた。
「三角《みょうか》くんはなーんも分かってないのぉ~…三浦工業《みうら》にはやさしい人たちがたくさんいるのに…なんでもったいないことをしたのか…」
舌打ちされた拓司《たくじ》は、硬いものを手にしたあと上の人の背中を殴りつけた。
(ガーン!!)
「なにすんねん!!」
「オドレが舌打ちしたからどついた!!」
ブチ切れた拓司《たくじ》は、よりし烈な怒りを込めて上の人に殴るけるの暴行を加えた。
上の人は、女々しい声で泣きながら拓司《たくじ》に許しごいをした。
この時、外にあるキツエンコーナーでたばこをくゆらせていたおばちゃんたち数人は、うんざりした声で口々に言うた。
「係長はドアホねぇ~」
「係長のせいで従業員さんを何人やめさせたのか…分かってないわねぇ~」
「ホンマやねぇ~」
「なにが前の職場にはやさしい人たちがたくさんいる…かしらねぇ~」
「人の心配するヒマがあるのだったら、テメーのせがれを心配しろってーの。」
「せやせや。」
「係長のせがれは、39でミコンよね。」
「せやけど…」
「あと数日で40になることが係長はわからんのよ~」
「40になったら、条件が悪くなるよね。」
「せやせや。」
「だから係長はドアホよねぇ~」
このあと、数人のおばちゃん連中たちは上の人の悪口や職場の待遇面が悪いことや(おちいまの)本部の代表の交友関係が悪いことなどを言いまくったようだ。
またところ変わって、今治市天保山町《いまばりしてんぽうざんちょう》にあるAコープの配送センターにて…
拓司《たくじ》は、2月末頃に三浦工業《みうら》をやめた。
人事担当者は、拓司《たくじ》に対して『残っている期間内(3月30日まで)だけでも出勤したらどうか?』と提示した。
しかし、拓司《たくじ》は『雇用契約《けいやく》を破棄する!!』と怒って言うたあと、人事担当者の机をけとばした。
拓司《たくじ》は、一方的な感情で三浦工業《みうら》をやめたあとAコープに再就職した。
拓司《たくじ》がここ(Aコープ)で働き始めたのは3月1日からであった。
しかし、5月31日までの間は試用期間なので、正式に採用されたわけではなかった。
拓司《たくじ》は、決められた時間に出勤したあとデスクワークに取り組んでいた。
この時、上の人がものすごく困った表情で拓司《たくじ》のもとにやって来た。
上の人は、拓司《たくじ》を正式に採用するかどうかをためらっていた。
三浦工業《みうら》へ戻すべきか…
それとも、ここ(Aコープ)で正式に中途採用《さいよう》するか…
上の人は、ものすごく困った声で拓司《たくじ》に言うた。
「三角《みょうか》くん。」
「なんでしょうか?」
「ちょっと、話があるけどかまん?」
「あとにしてください。」
「今のうちに話がしたいんだよぅ~」
「あとにしてくださいと言うたらあとにしてください!!」
「それじゃあ、いつになったらワシの話を聞くんぞ~」
「夕方にしてください!!」
「夕方はいそがしいから、話ができんねん~」
「今は仕事中だから話ができんと言うたらできん!!」
「5分で終わるから聞いてくれ~」
「はぐいたらしいクソアホンダラやのぉ~あんたはオレになにをきこうとしているんだよ!!」
「ワシは、三角《みょうか》くんの履歴書《りれき》を聞くためにいよんじゃ~」
「そんなん聞いてどうするのですか!?」
「ワシは、上の人から頼まれているんだよ~ワシにも立場があるんだよ~すぐに終わるから聞いてくれ~」
上の人は、ジタンダをふみながら拓司《たくじ》に言うたあと、拓司《たくじ》にこう言うた。
「三角《みょうか》くんは、三浦工業《みうら》にいたんだよね…」
拓司《たくじ》は、冷めた声で『そうですけど…』と答えた。
上の人は、困った声で拓司《たくじ》に言うた。
「なんで三浦工業《まえのしょくば》をやめたのかな~」
拓司《たくじ》は、怒った声で言うた。
「なんでそんなことを聞くのですか!?」
上の人は、ものすごく困った声で拓司《たくじ》に言うた。
「ワシは、三角《みょうか》くんがなんで三浦工業《まえのしょくば》をやめた理由が知りたいからいよんじゃ~」
「あんたは、私が三浦工業《まえのしょくば》をやめたことをヒナンしているのですか!?」
「ヒナンしてないよぅ~」
「いいや!!ヒナンした!!」
「してないよぅ~」
「ますますはぐいたらしいのぉ!!あんたはいつから裁判官になったんや!?」
上の人は、女々しい声で『ワシは、三角《みょうか》くんが三浦工業《まえのしょくば》をやめた理由が知りたいから聞きよんじゃ~』と言うたあと拓司《たくじ》にこう言うた。
「三角《みょうか》くん、ワシの立場を考えてくれ~」
「あんたは私を悪者にするのですか!?」
「三角《みょうか》くんは面接官が『なぜ、前の職場をやめたのですか?』とたずねる理由はなんでか分かっているのかな?」
「あんたは私を悪者にする気か!?私になにを求めているのですか!?」
上の人は『もうええ…』と言うたあと『チッ』と舌打ちしてからブツブツ言うた。
「三角《みょうか》くんはなーんも分かってないのぉ~…三浦工業《みうら》にはやさしい人たちがたくさんいるのに…なんでもったいないことをしたのか…」
舌打ちされた拓司《たくじ》は、硬いものを手にしたあと上の人の背中を殴りつけた。
(ガーン!!)
「なにすんねん!!」
「オドレが舌打ちしたからどついた!!」
ブチ切れた拓司《たくじ》は、よりし烈な怒りを込めて上の人に殴るけるの暴行を加えた。
上の人は、女々しい声で泣きながら拓司《たくじ》に許しごいをした。
この時、外にあるキツエンコーナーでたばこをくゆらせていたおばちゃんたち数人は、うんざりした声で口々に言うた。
「係長はドアホねぇ~」
「係長のせいで従業員さんを何人やめさせたのか…分かってないわねぇ~」
「ホンマやねぇ~」
「なにが前の職場にはやさしい人たちがたくさんいる…かしらねぇ~」
「人の心配するヒマがあるのだったら、テメーのせがれを心配しろってーの。」
「せやせや。」
「係長のせがれは、39でミコンよね。」
「せやけど…」
「あと数日で40になることが係長はわからんのよ~」
「40になったら、条件が悪くなるよね。」
「せやせや。」
「だから係長はドアホよねぇ~」
このあと、数人のおばちゃん連中たちは上の人の悪口や職場の待遇面が悪いことや(おちいまの)本部の代表の交友関係が悪いことなどを言いまくったようだ。
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