乳房星(たらちねぼし)〜再出発版

佐伯達男

文字の大きさ
114 / 200
第12話・はぐれそうな天使

【会いたい気持(きもち)】

しおりを挟む
時は、アメリカ東部時間2月2日の夜8時半頃であった。

またところ変わって、ニューヨーク・タイムズスクエア付近にあるニュース専門チャンネルのスタジオにて…

このあと、夜9時からディベート番組の生放送が行われる予定である。

スタジオには、アンナとフランソワさんとベレンガリアさんとテオドーラさんとマァマがいた。

番組に出演するアンナのコーデは、フリルつきのブラウスと濃いネイビーのジャケットとパンツのレディーススーツ姿であった。

テオドーラさんは、水銀の血圧計を使ってアンナの血圧測定をしていた。

(プシュー)

エアがぬける音がしたので、テオドーラさんはチェックシートに血圧値と脈拍を記入した。

「124の85です…大丈夫です。」

テオドーラさんは、フランソワさんに数値を伝えたあとアンナの右腕に巻いていたリストバンドを外した。

マァマは、心配げな声でテオドーラさんに言うた。

「よーくんは、この最近血圧が高い日が多いみたいね。」
「そのようですね。」

アンナは、不安げな声でマァマに言うた。

「ママ。」
「なあに、アンナちゃん。」
「ヨシタカ…血圧が高いって、ほんとうなの?」
「うん…この最近、よーくんはむりをしているみたいね…今のところはまだ大丈夫だけど、この先のことを考えると、不安だわ…アンナちゃんのクイーンデビューのこと…イワマツ全体のこと…おうちのこと…オルドビズのこと…そして…赤ちゃんを生んで育児をすること…よーくんが取り組むことは山のようにあるわね。」

アンナは、ややつらい声でマァマに言うた。

「ママ。」
「なあに?」
「ヨシタカがアンナのもとに帰って来る日はいつなの?」
「そうね…きのう(2月1日)から世界各地にある建物と超特大豪華客船《おおきなおふね》に設置されているボイラー機器類の取り替え工事が始まったので、よーくんは忙しくなったみたいね。」

アンナは、ややつらい声でマァマに言うた。

「ママ…もうすぐバレンタインデーが来るよね…バレンタインデーまでにヨシタカが帰って来なかったら…アンナ…アンナ…」

マァマは、アンナの肩をやさしく抱きながらやさしく声をかけた。

「大丈夫よ…その日の午後3時まではアメリカ本社のボイラー機器の取り替え工事の予定になっているわよ…その日は、夕方4時に終了で、終わったらすぐにアンナちゃんのもとへ向かうようになっているわよ。」
「よかった。」
「アンナちゃん…いい子いい子…アンナちゃんはママの義娘《むすめ》よ…」

夜8時40分になった。

まもなく、29人の女性出演者のみなさまがスタジオ入りする予定である。

29人の女性出演者のみなさまは、全員既婚者で結婚後も多方面で活動を続けている女性たちである。

主な出演者は、アメリカ上下両院女性議員さま・女性起業家・アメリカ合衆国に本社がある大手総合商社の女性CEO・イギリスの大手新聞社の女性記者…

…である。

29人の女性出演者のみなさまがスタジオ入りしたあと、アンナは名刺交換で初対面のごあいさつをかわした。

夜9時頃、生放送が全世界にオンエアされた。

ディベートのテーマは『女性の社会参加が全世界に行き渡るために必要なことは…』である。

アンナは、29人の女性出演者のみなさまと英語で意見交換などをしていた。

B班のメインメンバーたちは、生放送が終了するまでの間は楽屋に待機していた。

楽屋に待機中もお仕事をつづけた。

2月3日の午前10時過ぎであった。

またところ変わって、マンハッタン・チェルシーにあるフォトスタジオにて…

この日、アンナはランジェリーモデルのお仕事をしていた。

4月末に発売されるイギリスのママ雑誌の最新号の特集でアップする写真撮影であった。

撮影しているカメラマンは、イギリス人の有名写真家先生である。

アンナがモデルで着用しているブラジャーショーツは、サーシャさんがプロデュースした2018年夏モデルのランジェリーファンデーションの試作品《サンプル》である。

アンナは、ブラジャーショーツセット・ブラスリップ・ブラキャミショーツセット…を着用して写真撮影をした。

フランソワさんとマァマは、スタジオの後ろの方でアンナのお仕事ぶりを見守っていた。

アンナと写真家先生と写真家先生のスタッフさんたちは、英語でやり取りを交わしていた。

撮影のあと、ママ雑誌の女性編集長さま(30代後半の既婚女性・2女のママさんである)と一緒にきょう撮影したスチール(写真)の中から、特集で使う分を選ぶ作業に入った。

午後からは、同じ雑誌で特集される夏コスメのモデルを務める予定である。

撮影開始30分前に、サーシャさんの末の娘さんがスタジオに到着した。

サーシャさんの末の娘さんは、韓国に滞在していた。

10年ほど前に、サーシャさんの末の娘さんのプロデュースで韓国コスメの販売を開始した。

サーシャさんの末の娘さんが持参したコスメは、2018年夏モデルの最新コスメセットである。

午後1時頃に、次の特集で使う写真の撮影が始まった。

サーシャさんの末の娘さんは、試作品《サンプル》のチークをアンナのほほにメイクしていた。

アンナとサーシャさんの末の娘さんは、英語でやり取りをしていた。

さらにこのあとは、同じ出版社が発売している40代以上の女性向け雑誌で特集される最新モデルのファッションの特集のモデルなどの予定があった。

このあとも、イワマツの総合オーナー・ファッションモデル・オルドビズ・習い事…の予定がたくさん入っている…

私と恋をする時間は、少ないようだ…
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

『続・聖パラダイス病院』

菊池昭仁
現代文学
『聖パラダイス病院』の続編です。こんな病院なら入院生活も悪くはありません。

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。 そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。 「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。 時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。 多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。 この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。 ※医学描写はすべて架空です。

処理中です...