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第11話・幸せの分かれ道
【おやすみ前に】
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時は、日本時間1月8日の夜7時頃であった。
私と大番頭《おおばんと》はんとゆかさんと麻美さんとケントさんとリチャードさんが乗っている専用機が松山空港に到着した。
私と大番頭《おおばんと》はんたちとゆかさんと麻美さんとケントさんとリチャードさんは、タラップ横に停車しているJR四国バスのロゴ入りの特大バスに乗り込んだ。
バスの車内でたつろうさんと事務長はんと宮出さんと合流する予定である。
バスの車内にて…
バスに設置されているテレビの画面にNHK総合テレビで放送されている『NHKニュース7』が映っていた。
たつろうさんと事務長はんと宮出さんの3人と合流が完了したあと、座席に座った。
私が座席についたあと、ゆかさんは黒の大きなかばんの中から水銀の血圧計を取り出した。
ゆかさんは、私の右ひじの上に聴診器を載せたあとリストバンドを巻いた。
看護服の麻美さんは、オムロンの電子体温計を私の右わきにはさんだ。
私は、ゆかさんにミンジュンさんとウェンビンさんがまだ私たちと合流していない理由をたずねた。
「ゆかさん。」
「なあに?」
「ミンジュンさんとウェンビンさんがまだ来てへんけど…どないしたんかな?」
たつろうさんは、私に声をかけた。
「ウェンビンさんは、松山駅で合流する予定です。」
「ウェンビンさんは、松山駅で合流する予定ですね。」
「あっ、はい。」
ゆかさんは、エアーをおくる器具を使いながら不安げな声でミンジュンさんのことを言うた。
「ミンジュンちゃんは…合流できなくなるかもしれないわよ。」
「なんで?」
「たぶん、実家の家族に足止めされたと思うわ…」
「なんで?」
「さあ、なんでか知らへんけど…ミンジュンちゃんは…大きな岐路に立っている…と思うわよ…うちらと合流する(仕事を取る)か、それとも、女のしあわせを取るか…」
たつろうさんは、心配げな声で『どちらかまよわれているのですね。』と言うた。
ゆかさんは、不安げな声で言うた。
「ミンジュンちゃんとウェンビンくんがユージューフダンな性格であることは、ゆかはよーく知ってるわよ。」
たつろうさんは、ゆかさんに言うた。
「ゆかさんは、ミンジュンさんとウェンビンさんと同じ医大《だいがく》にいたのですか?」
「そうよ…ゼミも同じだったわよ。」
「ふたりは、お付き合いをしていたことはあったのですか?」
「一時《いっとき》の間だけよ…ミンジュンちゃんとウェンビンくんはカノジョカレの関係で付き合っていたけど、みんながうらやむようなカップルじゃなかったわよ…ウェンビンくんは、デートの計画をたてることがものすごく苦手…せやけん、いつもゆかに相談しょった…『おすすめのデートスポットはどこ?』とか『ミンジュンさんが喜ぶサプライズは?』…ホンマに困ったわよ…ミンジュンちゃんもゆかにあれこれめんどいこといよったワ…」
「ミンジュンさんとウェンビンさんは…高校も一緒だったのですか?」
「そうよ…プロム(ダンスパーティー)の時、一緒に踊ったわよ。」
「プロムって、なんでしょうか?」
「アメリカのハイスクールで5月あたりに開催されるダンスイベントよ!!…ミンジュンちゃんはその時、ウェンビンくんからプロポーズされたのよ!!」
「それホンマ?」
「ホンマにホンマよ!!」
(プシュー)
この時、水銀の血圧計のエアーがぬける音がしたので、ゆかさんは血圧計を見た。
その後、チェックシートに血圧値と脈拍を記載した。
ゆかさんは、心配げな声で私に言うた。
「133の93…脈拍《みゃく》も、少し乱れているわね…大丈夫ですか?」
そう言えば、この最近血圧が高めになっているみたいだ…
だいぶ無理したみたいだな…
(ピピピピピピピピピピピピ…)
この時、私の右わきにはさんでいるオムロンの電子体温計のアラームが鳴った。
ゆかさんは、麻美さんに声をかけた。
「麻美さん!!」
「あっ、はい~」
「ぼんやりしている場合じゃないでしょ!!体温計出して!!」
「ああ、すみません~」
麻美さんは、急いで体温計を取り出したあとゆかさんに私の体温を伝えた。
「34度8分です。」
「アカン、はかり直しって…」
「はかり直し?」
「はかり直してよ!!」
「すみません~」
麻美さんは、大急ぎで体温計を私に渡した。
私は、体温計を右わきに再び入れた。
テレビの画面は、天気予報に変わった。
明日は西日本の太平洋側でも最低気温が0度以下になる恐れがある…と気象予報士の男性が伝えた。
私の血圧が高い原因は、そこにあると思う…
夜7時半頃、テレビの画面が消えたと同時にバスが出発した。
バスは、北斎院町《きたさやちょう》の空港道路を通ってJR松山駅ヘ向かった。
夜8時頃、特大バスがJR松山駅に到着した。
ここでウェンビンさんがバスに乗り込んだ。
その後、バスはJR松山駅の正面玄関を出発した。
バスは、夜8時50分頃に堀江町の三浦工業《みうらのほんしゃ》に到着した。
到着後、三浦工業《みうらのほんしゃ》の販売と施工のスタッフさんたち20人がバスに乗り込んだ。
その後、バスはもときた道から松山環状線~国道33号線を通って松山インターヘ向かった。
高速道路の料金所《ゲート》を通ったバスは、高松方面ヘ向かって走行した。
1月9日からは、香川・徳島・高知と愛媛県四国中央市に展開しているレジャー施設・店舗にボイラー機器を取り付ける工事が行われる予定である。
四国に滞在する予定は、1月28日までである。
私も、1日も休みなく活動する…
血圧値は、くれぐれも気をつけないと…
私と大番頭《おおばんと》はんとゆかさんと麻美さんとケントさんとリチャードさんが乗っている専用機が松山空港に到着した。
私と大番頭《おおばんと》はんたちとゆかさんと麻美さんとケントさんとリチャードさんは、タラップ横に停車しているJR四国バスのロゴ入りの特大バスに乗り込んだ。
バスの車内でたつろうさんと事務長はんと宮出さんと合流する予定である。
バスの車内にて…
バスに設置されているテレビの画面にNHK総合テレビで放送されている『NHKニュース7』が映っていた。
たつろうさんと事務長はんと宮出さんの3人と合流が完了したあと、座席に座った。
私が座席についたあと、ゆかさんは黒の大きなかばんの中から水銀の血圧計を取り出した。
ゆかさんは、私の右ひじの上に聴診器を載せたあとリストバンドを巻いた。
看護服の麻美さんは、オムロンの電子体温計を私の右わきにはさんだ。
私は、ゆかさんにミンジュンさんとウェンビンさんがまだ私たちと合流していない理由をたずねた。
「ゆかさん。」
「なあに?」
「ミンジュンさんとウェンビンさんがまだ来てへんけど…どないしたんかな?」
たつろうさんは、私に声をかけた。
「ウェンビンさんは、松山駅で合流する予定です。」
「ウェンビンさんは、松山駅で合流する予定ですね。」
「あっ、はい。」
ゆかさんは、エアーをおくる器具を使いながら不安げな声でミンジュンさんのことを言うた。
「ミンジュンちゃんは…合流できなくなるかもしれないわよ。」
「なんで?」
「たぶん、実家の家族に足止めされたと思うわ…」
「なんで?」
「さあ、なんでか知らへんけど…ミンジュンちゃんは…大きな岐路に立っている…と思うわよ…うちらと合流する(仕事を取る)か、それとも、女のしあわせを取るか…」
たつろうさんは、心配げな声で『どちらかまよわれているのですね。』と言うた。
ゆかさんは、不安げな声で言うた。
「ミンジュンちゃんとウェンビンくんがユージューフダンな性格であることは、ゆかはよーく知ってるわよ。」
たつろうさんは、ゆかさんに言うた。
「ゆかさんは、ミンジュンさんとウェンビンさんと同じ医大《だいがく》にいたのですか?」
「そうよ…ゼミも同じだったわよ。」
「ふたりは、お付き合いをしていたことはあったのですか?」
「一時《いっとき》の間だけよ…ミンジュンちゃんとウェンビンくんはカノジョカレの関係で付き合っていたけど、みんながうらやむようなカップルじゃなかったわよ…ウェンビンくんは、デートの計画をたてることがものすごく苦手…せやけん、いつもゆかに相談しょった…『おすすめのデートスポットはどこ?』とか『ミンジュンさんが喜ぶサプライズは?』…ホンマに困ったわよ…ミンジュンちゃんもゆかにあれこれめんどいこといよったワ…」
「ミンジュンさんとウェンビンさんは…高校も一緒だったのですか?」
「そうよ…プロム(ダンスパーティー)の時、一緒に踊ったわよ。」
「プロムって、なんでしょうか?」
「アメリカのハイスクールで5月あたりに開催されるダンスイベントよ!!…ミンジュンちゃんはその時、ウェンビンくんからプロポーズされたのよ!!」
「それホンマ?」
「ホンマにホンマよ!!」
(プシュー)
この時、水銀の血圧計のエアーがぬける音がしたので、ゆかさんは血圧計を見た。
その後、チェックシートに血圧値と脈拍を記載した。
ゆかさんは、心配げな声で私に言うた。
「133の93…脈拍《みゃく》も、少し乱れているわね…大丈夫ですか?」
そう言えば、この最近血圧が高めになっているみたいだ…
だいぶ無理したみたいだな…
(ピピピピピピピピピピピピ…)
この時、私の右わきにはさんでいるオムロンの電子体温計のアラームが鳴った。
ゆかさんは、麻美さんに声をかけた。
「麻美さん!!」
「あっ、はい~」
「ぼんやりしている場合じゃないでしょ!!体温計出して!!」
「ああ、すみません~」
麻美さんは、急いで体温計を取り出したあとゆかさんに私の体温を伝えた。
「34度8分です。」
「アカン、はかり直しって…」
「はかり直し?」
「はかり直してよ!!」
「すみません~」
麻美さんは、大急ぎで体温計を私に渡した。
私は、体温計を右わきに再び入れた。
テレビの画面は、天気予報に変わった。
明日は西日本の太平洋側でも最低気温が0度以下になる恐れがある…と気象予報士の男性が伝えた。
私の血圧が高い原因は、そこにあると思う…
夜7時半頃、テレビの画面が消えたと同時にバスが出発した。
バスは、北斎院町《きたさやちょう》の空港道路を通ってJR松山駅ヘ向かった。
夜8時頃、特大バスがJR松山駅に到着した。
ここでウェンビンさんがバスに乗り込んだ。
その後、バスはJR松山駅の正面玄関を出発した。
バスは、夜8時50分頃に堀江町の三浦工業《みうらのほんしゃ》に到着した。
到着後、三浦工業《みうらのほんしゃ》の販売と施工のスタッフさんたち20人がバスに乗り込んだ。
その後、バスはもときた道から松山環状線~国道33号線を通って松山インターヘ向かった。
高速道路の料金所《ゲート》を通ったバスは、高松方面ヘ向かって走行した。
1月9日からは、香川・徳島・高知と愛媛県四国中央市に展開しているレジャー施設・店舗にボイラー機器を取り付ける工事が行われる予定である。
四国に滞在する予定は、1月28日までである。
私も、1日も休みなく活動する…
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