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第9話・ルビーの指環
【ルビーの指環・その3】
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ドナ姐《ねえ》はんが次に見た写真は、さらにショッキングなシーンが写っていた。
撮影された場所は、ヨットのコックピットにあるベッドであった。
ベッドの上ですやすやと眠っているゆりこが着ていた白のTシャツが鋭利《えいり》な刃物でズタズタに切りさかれていた。
Tシャツの下に、白の細いストラップの三角スイムブラと黒色でマーガレット柄のスイムビキニショーツがあらわになっていた。
ものすごくショッキングな写真を見たドナ姐《ねえ》はんは、つらい表情でヨリイさんに言うた。
「これは、いつ撮影されたの?」
「今から32年前の夏よ。」
「暴走族から集団レイプの被害を受けた翌年の夏よ。」
ドナ姐《ねえ》はんは、いやたい姿のゆりこが写っている写真を見ながらゼックした。
「なによこれ…ゆりこちゃんのひどい姿を撮影した男は、どこの家のセガレよ!?」
ヨリイさんは、ものすごくつらい表情でドナ姐《ねえ》はんに言うた。
「ゆりこちゃんの衣服を刃物でズタズタに切り裂いた男は、大学4回生のコだったわ…親御さんは松山市の職員よ…撮影した男は…24歳の…ええとこの家のオンゾウシよ…オンゾウシの父親は、地元の一流企業の採用担当の人だったの…大学生の男は、採用担当の男からハラスメントを受けたことが原因でシューカツをやめた…」
「ハラスメントを受けた報復として…オンゾウシの男をおどした末に…この写真を…」
「そう言うことになるわね…ゆりこちゃんは、ひとりで海水浴場に来ていた…その時にオンゾウシに声をかけられた…」
「ヨットの所有者は?」
「男ふたりは、人さまが所有しているヨットに勝手に乗ったのよ…」
「サイアクだわ!!」
ドナ姐《ねえ》はんは、ショッキングな写真を2件目の調書と一緒にふうとうにしまったあとヨリイさんに返した。
ヨリイさんは、チンツウなおもむきでドナ姐《ねえ》はんに言うた。
「ドナさん。」
「もういいわよ…これ以上はもうイヤ…」
「ドナさん、ごめんなさい…」
「2件の調書にテンプされていた写真をよーくんが見たら…確実に再起不能におちいるわよ…施設長…」
「そうよね。」
ヨリイさんは、愛媛県の児童相談所の大きなふうとうを手提げにしまったあと、ドナ姐《ねえ》はんに言うた。
「ドナさん、これからゆりこちゃんの身体のことについて話をするね…これから話すことは…よーくんには言わないでね。」
ヨリイさんは、ものすごくつらい声でゆりこの身体の状況をドナ姐《ねえ》はんに説明した。
撮影された場所は、ヨットのコックピットにあるベッドであった。
ベッドの上ですやすやと眠っているゆりこが着ていた白のTシャツが鋭利《えいり》な刃物でズタズタに切りさかれていた。
Tシャツの下に、白の細いストラップの三角スイムブラと黒色でマーガレット柄のスイムビキニショーツがあらわになっていた。
ものすごくショッキングな写真を見たドナ姐《ねえ》はんは、つらい表情でヨリイさんに言うた。
「これは、いつ撮影されたの?」
「今から32年前の夏よ。」
「暴走族から集団レイプの被害を受けた翌年の夏よ。」
ドナ姐《ねえ》はんは、いやたい姿のゆりこが写っている写真を見ながらゼックした。
「なによこれ…ゆりこちゃんのひどい姿を撮影した男は、どこの家のセガレよ!?」
ヨリイさんは、ものすごくつらい表情でドナ姐《ねえ》はんに言うた。
「ゆりこちゃんの衣服を刃物でズタズタに切り裂いた男は、大学4回生のコだったわ…親御さんは松山市の職員よ…撮影した男は…24歳の…ええとこの家のオンゾウシよ…オンゾウシの父親は、地元の一流企業の採用担当の人だったの…大学生の男は、採用担当の男からハラスメントを受けたことが原因でシューカツをやめた…」
「ハラスメントを受けた報復として…オンゾウシの男をおどした末に…この写真を…」
「そう言うことになるわね…ゆりこちゃんは、ひとりで海水浴場に来ていた…その時にオンゾウシに声をかけられた…」
「ヨットの所有者は?」
「男ふたりは、人さまが所有しているヨットに勝手に乗ったのよ…」
「サイアクだわ!!」
ドナ姐《ねえ》はんは、ショッキングな写真を2件目の調書と一緒にふうとうにしまったあとヨリイさんに返した。
ヨリイさんは、チンツウなおもむきでドナ姐《ねえ》はんに言うた。
「ドナさん。」
「もういいわよ…これ以上はもうイヤ…」
「ドナさん、ごめんなさい…」
「2件の調書にテンプされていた写真をよーくんが見たら…確実に再起不能におちいるわよ…施設長…」
「そうよね。」
ヨリイさんは、愛媛県の児童相談所の大きなふうとうを手提げにしまったあと、ドナ姐《ねえ》はんに言うた。
「ドナさん、これからゆりこちゃんの身体のことについて話をするね…これから話すことは…よーくんには言わないでね。」
ヨリイさんは、ものすごくつらい声でゆりこの身体の状況をドナ姐《ねえ》はんに説明した。
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