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第4話・同じ空の下

【落日に濡れて】

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時は、午後3時50分頃であった。

A班のメンバーたちと三浦工業《みうら》のスタッフさんたち40人が乗り込んだ特大バスがビーマックの工場から出発した。

このあと、バスは県道大西波止浜線《かいがんぞいのみち》~国道196号線バイパスを通って国道317号線ヘ向かった。

その後、山間部《やまぞい》の道を通って松山市方面ヘ向かった。

バスは、夕方6時10分前頃に子規記念博物館付近の三叉路《さんさろ》に到着した。

この時、バスに設置されているテレビの電源が入った。

テレビの画面は、南海放送が映っていた。

この時間、坊っちゃんスタジアムで開催されているプロ野球『2002サンヨーオールスターゲーム』が放送されていた。

坊っちゃんスタジアムのスタンドは、超満員であった。

グラウンドでは、セレモニーが行われていた。

バスは、電車通り~松山環状線~空港道路を通って松山空港ヘ向かう予定である。

夕方6時50分頃、特大バスが松山空港に到着した。

バスは、専用機につながるタラップの横に到着した。

A班のメンバーたちと三浦工業《みうら》のスタッフさんたち40人は、バスを降りたあとタラップを通って専用機に乗り込んだ。

三浦工業《みうら》のスタッフさんたち40人は、建物や超特大豪華客船に設置するボイラー機種の工事などの打ち合わせなどでA班のメンバーたちと同行するために、長期出張することになった。

(ゴーッ)

夜8時頃、A班のメンバーたちと三浦工業《みうら》のスタッフさんたち40人が乗り込んだ専用機が松山空港から飛び立った。

専用機は、近畿~東日本の太平洋沿岸を通って大海原ヘ向かった。

次回、来日する予定は未定である。

話は、それから120分後のことであった。

またところ変わって、今治市共栄町の酒場街にあるナイトクラブにて…

時は、夜10時過ぎであった。

店内のバーカウンターに、健太がひとりで座っていた。

健太は、最初はビール大ジョッキからのみ始めた。

その後、ニッカウヰスキーのオン・ザ・ロックをたのんでのんだ。

それだけではまだあきたらないので、ピンドン(ドンペリ10本)をたのんでのんだ。

健太がピンドンを10組(100本)たいらげた時点で危険な状態におちいった。

三浦工業《みうら》を懲戒免職《ついほう》されたあと、職業安定所《ハローワーク》ヘ行って再就職《つぎのあて》を探したけど、不採用ばかりがつづいた。

実家の親きょうだいたちと不仲の状態がつづいている…

そしてまた、私・イワマツにわびる機会を逸《のが》した…

…………で、健太はジボウジキにおちいった。

どないしたらええねん…

時は、深夜11時50分であった。

ぐでんぐでんによいつぶれた健太のもとに豪郎《たけろう》がやって来た。

豪郎《たけろう》は、やさしい声で健太に呼びかけた。

「健太くん…健太くん…」
「なんや!!なんで豪郎《たけろう》がここにおんねん!!」
「健太くん、おうちに帰ろうよ。」
「なんで家に帰らなアカンねん!!」
「なんでって、おとーさんとおかーさんとおねーさんが健太くんのことを待っている…」

健太は、豪郎《たけろう》に対して『ふざけるな!!』と怒鳴りつけたあとものすごく怒った声で言うた。

「もう、オレは帰る実家《いえ》なんかないんだよ!!」
「なに言ってんだよ…健太くんの帰る家はあるよ。」
「(し烈な怒鳴り声をあげる)いいや!!ない!!」
「あるよ。」
「オドレクソアホンダラ!!」
「健太くん、なにを怒っているんだよぉ~」
「オドレのせいでオレは破滅だ!!」
「そんなことないよぉ~健太くんにはおとーさんとおカーさんとおねーさんがいるじゃないか…」
「だまれ!!」

ブチ切れた健太は、隠し持っていた刃渡りのするどいナイフで豪郎《たけろう》を斬《き》った。

その後、健太は豪郎《たけろう》をナイフでズタズタに刺して殺した。

この時、20人の男《チンピラ》たちが店内に乱入した。

「オドレ虫ケラ!!」

このあと、健太は20人の男《チンピラ》たちと店内で乱闘を繰り広げた。

その末に…

(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)

健太は、男《チンピラ》が持っていた拳銃《チャカ》で身体《ドタマ》ぶち抜かれた。

死亡した健太と豪郎《たけろう》には、合計9000京円《けいえん》の死亡保険がかけられていたが、全額没収された形でどこかへ送金された…

健太は、ものすごくヒサンな形で人生を終えた。
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