乳房星(たらちねぼし)〜再出発版

佐伯達男

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第3話・夢を信じて

【あの鐘を鳴らすのはあなた】

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2001年の大みそかの朝10時頃であった。

場所は、洋館の一番上の階にある私の執務室兼寝室にて…

早起きをした私は、まずユニットバスヘ行っておめざめのシャワーを浴びる。

アイスランドの冬の日の出は朝10時過ぎである…

アイスランドの冬は、昼が短い分夜がもっと長い…

日本では朝10時過ぎは明るい時間であるが、ここ(アイスランド)ではまだ暗い時間帯である。

ホンマに不思議やね…

シャワーを浴び終えたあと、ユニットバスの洗面台でお顔の手入れをする。

(ジーッ…カリカリカリカリ…)

私は、電気カミソリ用のシェービング液をひげに塗って湿したあと、ブラウン(電気シェーバー)でひげをそった。

ところ変わって、執務室にて…

白のバスローブ姿の私は、歯みがきをしながら窓にうつる風景をながめていた。

遠くに見える断崖絶壁《ぜっぺき》の岬にぽつんと立っている赤い灯台のあかりが夜明け前の海を照らしていた。

歯みがきをしている私は、窓にうつる風景をながめながらいろんなことを考えていた。

時は、正午過ぎのことであった。

ところ変わって、2階にある大広間にて…

大広間に置かれているテーブルに、イワマツグループのメンバーたちが集まっていた。

しかし、大番頭《おおばんと》はんがまだ食卓に来ていなかった。

テーブルの上には、サーモンのソテー・グリーンサラダ・ラムのシチュー・コッペパンが置かれていた。

ゆりさんは、大番頭《おおばんと》はんがまだ食卓に来ていないのでイラついていた。

そんな中で、大番頭《おおばんと》はんがものすごくあわてた様子で食卓にやってきた。

「ああ、えろおすんまへんなぁ~」

起きる時間を間違えて寝坊した大番頭《おおばんと》はんは、大あわての表情(ウソつけ…)で食卓にやって来た。

ゆりさんは、ひどくイラついた声で大番頭《おおばんと》はんを怒鳴りつけた。

「おとーちゃん!!」
「ゆり、朝からおとろしい(こわい)声で言わんといてーなぁ…」
「おとーちゃん!!今何時やとおもとんねん!!」
「何時って、昼の12時でおますねん…」
「おとーちゃん!!ここは大阪のじぶん家《ち》じゃあらへんねん!!ゴッチャにせんといてや!!」
「分かってまんがなぁ…みなさま…すんまへんでした…」
「おとーちゃんはイワマツグループのメンバーたちをまとめる大事な役割があるのよ!!それなのにネボーするなんてみっともないわよ!!」
「分かってまんがなぁ…」
「はよ座ってや!!」

大番頭《おおばんと》はんが席についたあと、メンバーたち全員は神さまに感謝の気持ちをのべた。

その後、みんなで朝食を摂った。

食事のあと、明日から本格的に始まるプロジェクトのスケジュールとプランについての会議を行った。

財産書《もくろく》とは別に作成したビジネス計画書《プラン》を広げて、みんなで話し合いをしていた。

ビジネス計画《プラン》は、次のように策定した。

ビジネス

経営母体

鉱山油田の採掘権と遠洋漁業の操業権リース会社

売り子さん会社
アメリカ大リーグのスタジアムでの売り子さんのお仕事の請け負い

風俗

デリへル店・ホテヘル店・宴会コンパニオン派遣・イメクラ・チャトレ・プロダクション・ナイトクラブ・パブ

海外国内の居住地全部に置く

デリへル店は、アメリカ合衆国本土・イングランド・ウェールズ・EU諸国・香港・マカオ・ドーハ・沖縄本島にも置く。

日本国内

京都~大阪~神戸間・広島・福岡・北九州圏域・四国

高級クラブ(会員制)

海外と国内の居住地・アメリカ合衆国本土・イングランド・ウェールズ・EU諸国・香港・マカオ・ドーハ・那覇

カジノ

マカオとラスベガスとドーハに合計40軒

ソープランド・ファッションヘルス

那覇市内

ラグジュアリーリゾート

海外に8000億軒

フィットネスクラブ・エステサロン・スパ・カラオケボックス

海外国内の居住地全部とアメリカ合衆国本土とイングランドとウェールズとEU諸国と香港とマカオとドーハと那覇市内

高級スパリゾート

カンクン(メキシコ)

(他にも買う予定あり)

オフィスビルについて…

総本社・アイスランドグリムスエイ島の5階建て洋館

北欧本社・ストックホルム市内・80階建て高層ビル
カナダ本社・オタワ市内・200階建て高層ビル
スイス本社・スイスの大聖堂を大胆リフォーム
オーストラリア本社・シドニー市内・200階建て高層ビル
スコットランド本社・エディンバラ市内50階建てビル
カザフスタン本社・アスタナ市内・100階建て高層ビル
モンゴル本社・ウランバートル市内・80階建てのビル
インド本社・デリー市内・80階建てのビル
インドネシア本社・ジャカルタ市内・80階建てのビル
マレーシア本社・クアラルンプール市内・80階建てのビル
トルコ本社・イスタンブール市内・80階建てのビル
アメリカ本社・ニューヨーク・セントラルパーク南側・100階建て高層ビル
沖縄本社・那覇市国際通り・100階建て高層ビル

関連会社オフィスビルと工場

海外と国内の居住地全部とアメリカ合衆国本土に150箇所と沖縄本島に50箇所

国際本社

ロサンゼルス・サンフランシスコ・シアトル・
ボストン・シカゴ・デトロイト・ジェノヴァ・
ミラノ・フライグブルグ・ハンブルグ・ミュンヘン・ドルトムント・ブリュッセル・アムステルダム・ウィーン・パリ・リヨン・カンヌ・バルセロナ・リスボン・リオデジャネイロ・ドバイ・那覇(沖縄本社内)

支店

ホーチミン・EU地域各地・宮古島・石垣島

全グループ共通

社会保険全般・損保・生保全部(スタッフさん全加入)

国民年金保険・厚生年金保険・イワマツ年金

コンカツ・全仲連の法人会員

全グループ・全て禁煙(防災と健康増進のために)

…となっている。

話し合いは、夜9時頃に終了した。

年が明けて…

2002年が始まった。

1月1日の朝9時頃であった。

東の空が少しずつ明るくなっていた。

イワマツグループの全メンバーたちは、出発する前に洋館の玄関前に集まった。

大番頭《おおばんと》はんは、玄関前に集まった全メンバーたちの前で新年のごあいさつをのべた。

「みなさま、明けましておめでとうございます。」
「おめでとうございます。」
「それではみなさま、お手をはいしゃく願います~イワマツグループとイワマツ家のご発展・ご繁栄・商売繁盛家内安全を祈って…よーっ~」

このあと、大番頭《おおばんと》はんの音頭で三本締《さんぼんじめ》を行った。

「ありがとうございました~」

(パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ…)

「それではみなさま、これから出発いたします。」

その後、全メンバーたちはグリムスエイ島の空港ヘ向けて出発した。

空港に到着した後、滑走路に待機しているヴォンヴァルディア機に乗り込んだ。

それから30分後に、ヴォンヴァルディア機がグリムスエイ島の空港から飛び立った。

ヴォンヴァルディア機は、専用機が待機しているレイキャヴィーク・ケフラヴィーク国際空港へ向かった。

1月2日以降は、世界中を飛び回る日がつづくのでグリムスエイ島の洋館に帰ってくる日は現時点では未定である。

私は、移動中のヴォンヴァルディア機の窓にうつるラングヨークトル氷河をながめながらいろんなことを考えた。

イワマツを作る仕事のこと…

自分自身の恋愛・結婚観…

そして…

私の今後の人生設計のことなど…

いろんなことを考えていた。
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