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第11話

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10月2日の午後2時過ぎのことであった。

場所は、JR横浜駅西口にある広場にて…

この日、奈美と三田尻さんの息子さんは挙式披露宴の打ち合わせをする予定になっていた。

正午に横浜駅西口の広場で待ち合わせとなっていたので、三田尻さんの息子さんが待ち合わせ時間の30分前に来ていた。

しかし、予定の時間を大きく超えていたので、三田尻さんの息子さんがものすごく困り果てていた。

遅いなぁ…

奈美はどこへ行ってしまったのかなぁ…

三田尻さんの息子さんは、ものすごく困り果てていたので、ソワソワとした表情になっていた。

三田尻さんの息子さんは、奈美にメールで『代休だったけど、職場からピンチヒッターで来てくれと言われたからまた今度にしよう…』と打って、奈美さんのケータイにメールを送信した。

奈美は『そうね…また今度でもいいわ…』と三田尻さんの息子さんに返信した。

しかし、そのような状態が10月8日から10日の間に渡ってつづいていたので、三田尻さんの息子さんは『もしかしたら、奈美はよその男と遊びに行ったかもしれない…ダンナであるぼくのことをグロウするだけグロウしてはるので、こらえへん!!』と思い込んでキレていた。

10月30日に予定していた挙式披露宴は、三田尻さんの息子さんの一方的な都合で代わりの日を設定しないまま延期していた。

しかし、三田尻さんの息子さんは三田尻さん夫婦に『奈美がチャラい男と遊びに行ったので、奈美のことはこらえへん!!』と言うて、奈美さんと離婚することを決意したというた。

三田尻さん夫婦は、息子さんが『奈美と離婚してやる…場合によっては奈美を殺す!!』と激怒していた。

三田尻さん夫婦は『息子が、近い将来殺人事件を起こすかもしれない…こわい…』と言うていた。

とてもとは言えませんが、そのような状態ではおだやかに話し合いをするなんてどだい無理なことだ…

三田尻さんの息子さんが『こうすけの親族の家にチャラい息子がいてはる…チャラい息子が奈美に手出しをした…こうなれば、こうすけの家の親類をひとりずつ殺してゆくより他はない!!大人だろうが子供だろうがヨウシャしない!!』と激怒していたので、こうすけは命をつけ狙われるようになってしまった。

そして、10月11日の朝方のことであった。

毎朝家にお迎えに来ていた三田尻さんの息子さんが来なくなったので、(多香子と美香子の)母親は心配になっていた。

「あなた…遅いわねぇ…」
「そうだな…(三田尻さんの息子さん)くんはどこへ行ってしまったのかなぁ…」
「そうねぇ…」
「もういい!!待っていてもきりがない!!」
「どうするのよ…」
「キシャにする!!」

(多香子と美香子の)父親は、ものすごく怒った表情で家を出た後、JR京浜東北線と鶴見線の電車を乗りついで通勤した。

この時、こうすけは勝ち誇った表情をしていたので、家を出発する時に口笛をふいていた。

それから8日たっても、三田尻さんの息子さんがお迎えに来なかったので、不審に思っていた(多香子と美香子の)母親は、三田尻さんの家に電話をしてみた。

母親が『三田尻さんの息子さんに何があったのですか?』と電話で聞いてみたところ、応対に出た三田尻さんの娘ムコさんは『(三田尻さんの息子さん)くん…ああ…この最近職場からお仕事をたくさん任されているのでちょっとしんどいだけですよ…時がたてば機嫌がよくなるから安心してください。』とやさしく言うていた。

しかし、母親は『おかしい…おかしいわ!!』と想って不審の度合いを高めていた。

なんかおかしいわ…

三田尻さんの息子さんに一体何があったのか…

わからない…

それから90分後のことであった。

場所は、こうすけが勤務している銀行の支店にて…

こうすけがまだ来ていないときであったが、従業員さんたちがヒソヒソヒソヒソと話していた。

こうすけが出勤した時であった。

こうすけは、従業員さんたちからいびつないじめを受けてしまった。

「おはよう…今日もいいお天気だね…」
「来たわチャラ男!!」
「来た来た…」

従業員さんたちは、こうすけを見るなり『チャラ男の虫ケラこうすけが来た…』と言うて、いびつないじめを加えていた。

それだけではなかった。

こうすけが座ろうとしていたデスクには貼り紙が貼られていたので、何なのだろうかと見てみたら『早くデスクの整理をしろよ虫ケラチャラ男!!』と書かれていたので、どうして自分がデスクを整理しないといけないのかとものすごく困り果てていた。

その上に、こうすけが使っていた品物が棄てられていたので、ますますコンメイをきわめていた。

もしかしたら…

職場の従業員さんたちからキツイいじめに遭っているかもしれない…

こうすけは、頭が大パニックにおちいっていたので、ワーッと叫んだ後、職場から出ていってた。

従業員さんたちは、こうすけがワーッと叫んで出ていったけど、『チャラ男が大声をあげて出ていったみたいね…』と言うたあと、職場の規約を破って自分勝手な行為を始めていた。

こうすけは、職場放棄をした後に山下公園まで逃げてきた。

こうすけは、海をながめながら『どうしてぼくはチャラ男と言われなければいけないのだろうか…ぼくはまじめにがんばって生きてきたのに…』と思っていた。

こんなことになるのだったら鵠沼(くげぬま)の家へ帰りたい…

美香子と離婚して、鵠沼へ帰りたい…

こうすけは、生きて行くことに疲れていたので、美香子と離婚するのと同時に、小松崎の家ともリエンすることを考えていた。
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