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第20話・ダンシング・オールナイト
【ダンシング・オールナイト・その2】
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時は、夜8時55分頃であった。
またところ変わって、名古屋栄の伝馬町通りにあるディスコにて…
20畳分の大ホールに色とりどりのカクテル光線がきらめいている。
その中で、派手な服装の若者たちが踊り狂っている。
大きめのスピーカーから、もんた&ブラザーズの歌で『ダンシング・オールナイト』が流れている。
カウンターの席で、けんちゃんとてつろうがビールをのみながらグダグダいよった。
「きつい…きついねん…」
「なーに言うとんぞオンドレは…オンドレにオレの気持ちなど分かってたまるか!?」
ビールを一気にのみほしたけんちゃんは、ホールで踊り狂っている若者たちをちらっとみたあとてつろうに言うた。
「コラ!!へらみせんとオレの方を向けや!!」
「(やる気のない声で)はぁ~」
けんちゃんは、カウンターの一番すみっこでひとりさびしくカクテルをのんでいるサラリーマン風の男性を見てからてつろうに言うた。
「オンドレは、どなな人生を歩もうと思っていたんや…カウンターのすみでテジャクしよるしょぼくれたおっさんみたいな人生を送るつもりか!?」
「はぁ~」
「はぁ~じゃなかろがボケ!!」
カウンターのすみでテジャクをしよるしょぼくれたおっさんは、麗彦であった。
麗彦は、なにも言わずに酒をあおっていた。
スピーカーから流れている歌は、荻野目洋子さんの歌で『ダンシングヒーロー』に変わった。
この時であった。
けんちゃんと私がちっちゃい時に施設で一緒に暮らしていたシホちゃんとユーキちゃんとマヨちゃんとアキちゃんが入店した。
4人とも、子持ちのママである。
4人は、へそだしのラメラメのカッコウで、顔にはヴィセ(コーセー)のウェットなメイクをつけて、髪の毛をド派手な色に染めていた。
4人は、なれなれしい声でけんちゃんに声をかけた。
「けんちゃーん~」
「なんや、シホちゃんとユーキちゃんとマヨちゃんとアキちゃんやん。」
「久しぶりィ~」
「(気乗りせえへん声で)ああ。」
シホちゃんは、バーテンのにいちゃんにアルコール類を頼んだ。
「ニーチャーン、うちらにもビールチョーダーイ~」
4人は、けんちゃんの横にずうずうしく座ったあと、なれなれしい声でけんちゃんに言うた。
「けんちゃん。」
「なんぞぉ~」
「けんちゃんは、今なんしよん?」
「外交関係の…仕事しよんよ…」
「けんちゃん、外交関係の仕事しよんで。」
「ああ…」
この時であった。
マヨちゃんとアキちゃんがすみでしょぼくれている麗彦になれなれしく接近した。
「よーくぅーん。」
「よーくーん、久しぶりィ~」
マヨちゃんとアキちゃんは、私・イワマツがいると思い込んで麗彦に声をかけた。
「君たちは、一体だれやねん!?」
麗彦は、マヨちゃんとアキちゃんに怒った。
しかし、マヨちゃんとアキちゃんはよりふざけた声で麗彦に言うた。
「せっかくマヨたちに会えたのに、そないに怒らんでもええやん。」
「やめたまえ!!」
麗彦の怒りがさらに高まっていた。
それなのに、マヨちゃんとアキちゃんは麗彦にちょっかい出しまくった。
「ねえよーくぅーん。」
「なんだね一体!!」
「よーくん、嫁はんおらんの?」
「嫁はん…いるわけねーよ…」
「おらんのね…ちょーどよかったわ…ねーえ、うちらと一緒に行かへん?」
「どこへ行くんぞ?」
「ウフフ…ラ・ブ・ホ…」
「ラブホ…ラブホってなんぞぉ~」
「よーくん、まだラブホへ行ったことないんやね…うちらがオ・シ・エ・テ・ア・ゲ・ル…ねぇ、行こっ…」
マヨちゃんとアキちゃんのユウワクを受けた麗彦は、ものすごくコンワクした。
時は、10月31日の深夜3時頃であった。
またところ変わって、知多半島の南知多道路・美浜インター付近にあるラブホにて…
麗彦は、シホちゃんたちに無理やり誘われてこのラブホにやって来た。
麗彦は、生まれたままの姿でベッドで眠っている。
その中で、シルクのキャミソールフレアパンティ姿の4人が麗彦のサイフをあさっていた。
ちょうどその時に、麗彦が目ざめた。
4人がサイフの中身をあさっていたのを見た麗彦は、思い切り怒った。
「コラ!!君たちなんしよんぞ!?」
「よーくん、ぎょーさんゼニ持ってはるねぇ~」
「やめたまえ!!」
ユーキちゃんは、麗彦の背広の内ポケから名刺入れを勝手に取り出した。
「へー、よーくん、超一流の総合商社の課長さんやねぇ…よーくん、エエトコの家の養子になっていたのね…いいなぁ~」
「やめたまえ!!」
この時、シホちゃんが麗彦に抱きついて、ベッドに倒した。
続いて、マヨちゃんとアキちゃんが麗彦の足を押さえ付けた。
「なにするんだ!!やめたまえ!!」
シホちゃんは、麗彦にやらしい声で言うた。
「ねえよーくぅーん~よーくんの年収2000万円ってホンマ?」
「ホンマ…ホンマだ。」
「ねえよーくぅーん…少しだけちょうだい。」
「ちょうだいって?」
「うちら、持ち合わせがないねん…よぉけとは言わへんけん、少しだけちょうだい。」
「少しだけって、なんぼぞ!?」
「近鉄特急とオレンジフェリーのチケットと地下鉄とここから名古屋までのめいてつの電車賃だけでいいからちょうだい。」
「ほやけん、なんぼぞ!?」
「チケット代ユウヅウしてくれたら、シホたちのおっきなおっぱいに…あ・ま・え・て・も・い・い・よ…ウフフ…」
麗彦は、ブツブツ言いながらシホちゃんたちに8万円を渡した。
麗彦からゼニを受け取ったシホちゃんたちは、ラブホを出たあと、また金回りのエエ男を求めて逆ナンしに行ったと思う。
その頃、けんちゃんとてつろうは名古屋を出てどこか遠くへ行ったと思う。
またところ変わって、名古屋栄の伝馬町通りにあるディスコにて…
20畳分の大ホールに色とりどりのカクテル光線がきらめいている。
その中で、派手な服装の若者たちが踊り狂っている。
大きめのスピーカーから、もんた&ブラザーズの歌で『ダンシング・オールナイト』が流れている。
カウンターの席で、けんちゃんとてつろうがビールをのみながらグダグダいよった。
「きつい…きついねん…」
「なーに言うとんぞオンドレは…オンドレにオレの気持ちなど分かってたまるか!?」
ビールを一気にのみほしたけんちゃんは、ホールで踊り狂っている若者たちをちらっとみたあとてつろうに言うた。
「コラ!!へらみせんとオレの方を向けや!!」
「(やる気のない声で)はぁ~」
けんちゃんは、カウンターの一番すみっこでひとりさびしくカクテルをのんでいるサラリーマン風の男性を見てからてつろうに言うた。
「オンドレは、どなな人生を歩もうと思っていたんや…カウンターのすみでテジャクしよるしょぼくれたおっさんみたいな人生を送るつもりか!?」
「はぁ~」
「はぁ~じゃなかろがボケ!!」
カウンターのすみでテジャクをしよるしょぼくれたおっさんは、麗彦であった。
麗彦は、なにも言わずに酒をあおっていた。
スピーカーから流れている歌は、荻野目洋子さんの歌で『ダンシングヒーロー』に変わった。
この時であった。
けんちゃんと私がちっちゃい時に施設で一緒に暮らしていたシホちゃんとユーキちゃんとマヨちゃんとアキちゃんが入店した。
4人とも、子持ちのママである。
4人は、へそだしのラメラメのカッコウで、顔にはヴィセ(コーセー)のウェットなメイクをつけて、髪の毛をド派手な色に染めていた。
4人は、なれなれしい声でけんちゃんに声をかけた。
「けんちゃーん~」
「なんや、シホちゃんとユーキちゃんとマヨちゃんとアキちゃんやん。」
「久しぶりィ~」
「(気乗りせえへん声で)ああ。」
シホちゃんは、バーテンのにいちゃんにアルコール類を頼んだ。
「ニーチャーン、うちらにもビールチョーダーイ~」
4人は、けんちゃんの横にずうずうしく座ったあと、なれなれしい声でけんちゃんに言うた。
「けんちゃん。」
「なんぞぉ~」
「けんちゃんは、今なんしよん?」
「外交関係の…仕事しよんよ…」
「けんちゃん、外交関係の仕事しよんで。」
「ああ…」
この時であった。
マヨちゃんとアキちゃんがすみでしょぼくれている麗彦になれなれしく接近した。
「よーくぅーん。」
「よーくーん、久しぶりィ~」
マヨちゃんとアキちゃんは、私・イワマツがいると思い込んで麗彦に声をかけた。
「君たちは、一体だれやねん!?」
麗彦は、マヨちゃんとアキちゃんに怒った。
しかし、マヨちゃんとアキちゃんはよりふざけた声で麗彦に言うた。
「せっかくマヨたちに会えたのに、そないに怒らんでもええやん。」
「やめたまえ!!」
麗彦の怒りがさらに高まっていた。
それなのに、マヨちゃんとアキちゃんは麗彦にちょっかい出しまくった。
「ねえよーくぅーん。」
「なんだね一体!!」
「よーくん、嫁はんおらんの?」
「嫁はん…いるわけねーよ…」
「おらんのね…ちょーどよかったわ…ねーえ、うちらと一緒に行かへん?」
「どこへ行くんぞ?」
「ウフフ…ラ・ブ・ホ…」
「ラブホ…ラブホってなんぞぉ~」
「よーくん、まだラブホへ行ったことないんやね…うちらがオ・シ・エ・テ・ア・ゲ・ル…ねぇ、行こっ…」
マヨちゃんとアキちゃんのユウワクを受けた麗彦は、ものすごくコンワクした。
時は、10月31日の深夜3時頃であった。
またところ変わって、知多半島の南知多道路・美浜インター付近にあるラブホにて…
麗彦は、シホちゃんたちに無理やり誘われてこのラブホにやって来た。
麗彦は、生まれたままの姿でベッドで眠っている。
その中で、シルクのキャミソールフレアパンティ姿の4人が麗彦のサイフをあさっていた。
ちょうどその時に、麗彦が目ざめた。
4人がサイフの中身をあさっていたのを見た麗彦は、思い切り怒った。
「コラ!!君たちなんしよんぞ!?」
「よーくん、ぎょーさんゼニ持ってはるねぇ~」
「やめたまえ!!」
ユーキちゃんは、麗彦の背広の内ポケから名刺入れを勝手に取り出した。
「へー、よーくん、超一流の総合商社の課長さんやねぇ…よーくん、エエトコの家の養子になっていたのね…いいなぁ~」
「やめたまえ!!」
この時、シホちゃんが麗彦に抱きついて、ベッドに倒した。
続いて、マヨちゃんとアキちゃんが麗彦の足を押さえ付けた。
「なにするんだ!!やめたまえ!!」
シホちゃんは、麗彦にやらしい声で言うた。
「ねえよーくぅーん~よーくんの年収2000万円ってホンマ?」
「ホンマ…ホンマだ。」
「ねえよーくぅーん…少しだけちょうだい。」
「ちょうだいって?」
「うちら、持ち合わせがないねん…よぉけとは言わへんけん、少しだけちょうだい。」
「少しだけって、なんぼぞ!?」
「近鉄特急とオレンジフェリーのチケットと地下鉄とここから名古屋までのめいてつの電車賃だけでいいからちょうだい。」
「ほやけん、なんぼぞ!?」
「チケット代ユウヅウしてくれたら、シホたちのおっきなおっぱいに…あ・ま・え・て・も・い・い・よ…ウフフ…」
麗彦は、ブツブツ言いながらシホちゃんたちに8万円を渡した。
麗彦からゼニを受け取ったシホちゃんたちは、ラブホを出たあと、また金回りのエエ男を求めて逆ナンしに行ったと思う。
その頃、けんちゃんとてつろうは名古屋を出てどこか遠くへ行ったと思う。
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