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第10話・サボテンの花
【レイニーブルー・その2】
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1月31日朝8時半頃であった。
佐喜浜(さきはま・高知県室戸市)の漁港の湾内で男たち7~8人がプカプカ浮いてる事件が発生した。
事件現場は、キンパクした空気に包まれていた。
(ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー…)
漁港の構内に停車している高知県警のパトカー10台と地区の中央消防署の救助工作車がけたたましいサイレンを鳴らしていた。
キンリンの住民のみなさまがものすごく心配げな表情で警察と消防による引き上げ作業を見守っている。
湾内に沈んでいる男たちは、すでに亡くなっている。
男たちは、ゆりこをレイプしたグループであった。
男たちと一緒に海に落ちたゆりこは、発見されなかった。
どこかちがう海岸(ばしょ)に流されたと思うけど、助かる見込みはないと思う。
時は、午前10時半頃であった。
ところ変わって、JR尾鷲駅のプラットホームにて…
紀伊勝浦・大阪方面よりのプラットホームにたつろうさんの実家のある地区の人たちがたくさん集まっている。
前日、地区の若者同士の挙式披露宴があった。
新婦新郎は、幸せいっぱいの表情である。
向かいの名古屋方面よりのプラットホームに、名古屋行きの特急ワイドビュー南紀が行き違い調整のために停車している。
名古屋行きの特急列車に、逸郎がひとりぼっちで乗っていた。
その中で、紀伊勝浦行きの特急ワイドビュー南紀がプラットホームに到着した。
新婦新郎は、地区の人たちに送られて列車に乗り込んだ。
その時、逸郎が乗っている特急列車が出発した。
逸郎は、さびしげな表情でひとり旅に出た。
その一方、地区の人たちは新婚旅行に出発する新婦新郎さんをバンザイ三唱で見送った。
そんな中であったけど、たつろうさんの実家でさわぎが発生した。
さよこがサックスバーのスーツケースとボストンバッグを持って家出しようとしていた。
優香と由芽は、さよこを引き留めるために説得していたが、そこで大ゲンカになった。
「さよこさん…ねえさよこさん、待ってよぅ~」
「どいてよ!!どいてよといよんのになんで立ちふさがるのよ!?」
「(泣きそうな声で)ねえさよこさん、どこへ行くのよぅ~」
「どこへ行こうとアタシの自由よ!!どいてよ!!」
「優香さんとアタシは、さよこさんに居てほしいのよぉ…お願いだからもう一度考え直してよぉ~」
「アタシは、やりたいことが見つかったからこの家を出てゆくのよ!!あんたらどいてよ!!」
「ねえさよこさん、一体なにがあったのよ…わけを聞いてあげるから話してよぉ~」
「なんであんたらに話をせないかんのよ!!」
「由芽さんとアタシは、さよこさんの不安と不満を取り除いてあげたいのよぉ~」
「なんでそなないらんことするのよ!?」
「さよこさんが苦しんでいるから助けたいのよぉ~」
「アタシは、いらん女だから出てゆくのよ!!」
「そんなことないわよぉ~さよこさんはいる人だからここにいてもいいのよ。」
「センタク係のさよこさんのおかげで、家族みんながキレイな衣服を着られるのよ。」
「それだけじゃダメなのよ!!」
「ダメなわけないわよぉ~さよこさんのおかげでキレイな衣服を着ることができるから助かっているよとみんながいうてるよ。」
「そうよ…義父母さまは『さよこさんはセンタクが上手ね。』とほめているのよ…優香さんの子供たちもキレイな衣服が着られるのでうれしいな~というてるのよ。」
「さよこさん、センタクものがたくさんたまっているけん、センタクしてくれる?」
「やかましい!!出てゆくわよ!!」
話し合いがこじれそうになった時であった。
優香と由芽の元に、20代後半の漁師の男性が泣きそうな表情でやって来た。
「ちょっとすんまへん。」
「あら、(2軒となりの家の長男)くん。」
「逸郎さんが名古屋行きの特急列車に乗ってどこかへ行ってたのを見たので、おんまく困っているのです。」
「えっ?逸郎さんが名古屋行きの特急列車に乗ってどこかへ行ったって…」
「はい…ひっく、ひっく、ひっく…」
男性は、優香と由芽の前に座り込んで泣き出した。
「ワーン!!漁船のエンジンが壊れた~…ワーンワーンワーン…逸郎さんに直してほしいと思っていたのに…ワーンワーン…」
ことの次第を聞いた優香と由芽は、大急ぎで政子に知らせに行った。
その間に、さよこは家を出た。
そして、そのまま行方不明になった。
佐喜浜(さきはま・高知県室戸市)の漁港の湾内で男たち7~8人がプカプカ浮いてる事件が発生した。
事件現場は、キンパクした空気に包まれていた。
(ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー…)
漁港の構内に停車している高知県警のパトカー10台と地区の中央消防署の救助工作車がけたたましいサイレンを鳴らしていた。
キンリンの住民のみなさまがものすごく心配げな表情で警察と消防による引き上げ作業を見守っている。
湾内に沈んでいる男たちは、すでに亡くなっている。
男たちは、ゆりこをレイプしたグループであった。
男たちと一緒に海に落ちたゆりこは、発見されなかった。
どこかちがう海岸(ばしょ)に流されたと思うけど、助かる見込みはないと思う。
時は、午前10時半頃であった。
ところ変わって、JR尾鷲駅のプラットホームにて…
紀伊勝浦・大阪方面よりのプラットホームにたつろうさんの実家のある地区の人たちがたくさん集まっている。
前日、地区の若者同士の挙式披露宴があった。
新婦新郎は、幸せいっぱいの表情である。
向かいの名古屋方面よりのプラットホームに、名古屋行きの特急ワイドビュー南紀が行き違い調整のために停車している。
名古屋行きの特急列車に、逸郎がひとりぼっちで乗っていた。
その中で、紀伊勝浦行きの特急ワイドビュー南紀がプラットホームに到着した。
新婦新郎は、地区の人たちに送られて列車に乗り込んだ。
その時、逸郎が乗っている特急列車が出発した。
逸郎は、さびしげな表情でひとり旅に出た。
その一方、地区の人たちは新婚旅行に出発する新婦新郎さんをバンザイ三唱で見送った。
そんな中であったけど、たつろうさんの実家でさわぎが発生した。
さよこがサックスバーのスーツケースとボストンバッグを持って家出しようとしていた。
優香と由芽は、さよこを引き留めるために説得していたが、そこで大ゲンカになった。
「さよこさん…ねえさよこさん、待ってよぅ~」
「どいてよ!!どいてよといよんのになんで立ちふさがるのよ!?」
「(泣きそうな声で)ねえさよこさん、どこへ行くのよぅ~」
「どこへ行こうとアタシの自由よ!!どいてよ!!」
「優香さんとアタシは、さよこさんに居てほしいのよぉ…お願いだからもう一度考え直してよぉ~」
「アタシは、やりたいことが見つかったからこの家を出てゆくのよ!!あんたらどいてよ!!」
「ねえさよこさん、一体なにがあったのよ…わけを聞いてあげるから話してよぉ~」
「なんであんたらに話をせないかんのよ!!」
「由芽さんとアタシは、さよこさんの不安と不満を取り除いてあげたいのよぉ~」
「なんでそなないらんことするのよ!?」
「さよこさんが苦しんでいるから助けたいのよぉ~」
「アタシは、いらん女だから出てゆくのよ!!」
「そんなことないわよぉ~さよこさんはいる人だからここにいてもいいのよ。」
「センタク係のさよこさんのおかげで、家族みんながキレイな衣服を着られるのよ。」
「それだけじゃダメなのよ!!」
「ダメなわけないわよぉ~さよこさんのおかげでキレイな衣服を着ることができるから助かっているよとみんながいうてるよ。」
「そうよ…義父母さまは『さよこさんはセンタクが上手ね。』とほめているのよ…優香さんの子供たちもキレイな衣服が着られるのでうれしいな~というてるのよ。」
「さよこさん、センタクものがたくさんたまっているけん、センタクしてくれる?」
「やかましい!!出てゆくわよ!!」
話し合いがこじれそうになった時であった。
優香と由芽の元に、20代後半の漁師の男性が泣きそうな表情でやって来た。
「ちょっとすんまへん。」
「あら、(2軒となりの家の長男)くん。」
「逸郎さんが名古屋行きの特急列車に乗ってどこかへ行ってたのを見たので、おんまく困っているのです。」
「えっ?逸郎さんが名古屋行きの特急列車に乗ってどこかへ行ったって…」
「はい…ひっく、ひっく、ひっく…」
男性は、優香と由芽の前に座り込んで泣き出した。
「ワーン!!漁船のエンジンが壊れた~…ワーンワーンワーン…逸郎さんに直してほしいと思っていたのに…ワーンワーン…」
ことの次第を聞いた優香と由芽は、大急ぎで政子に知らせに行った。
その間に、さよこは家を出た。
そして、そのまま行方不明になった。
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