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第2話・さらばシベリア鉄道
【釜山港へ帰れ】
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7月3日午前8時頃、晶姐はんと私が乗っている関釜フェリーがプサン港国際旅客ターミナルに到着した。
フェリーを下船したあと、入国の手続きを取った。
入国手続きが完了したあと、私は晶姐はんと一緒に車に乗って旅に出た。
車は、プサンの中心地・ナムポドンを通ってプサンキメ国際空港へ向かった。
空港には、10時前に到着した。
午前11時過ぎに、晶姐はんと私はKAL(大韓航空)の国内線の飛行機に乗ってソウルキンポ空港へ向かった。
ソウルキンポ空港には、正午過ぎに到着した。
飛行機から降りた晶姐はんと私は、再び車に乗り換えてソウルの中心地へ向かった。
午後1時半頃、車はミョンドンの市場に着いた。
車から降りたあと、晶姐はんは私の手を引いて市場へ入った。
市場には、たくさんの店がある。
今朝水揚げされた魚介類がならんでいる魚屋…
近郊の畑で収穫されたばかりの野菜類がならんでいる八百屋…
韓国・中国・台湾・東南アジア・インド・ネパール・中東方面や極東ロシア・シベリア方面からやって来た商人たちが営んでいるアンティーク雑貨の店と衣服の店とインポートフードを売っている店…
韓国・台湾・広東・四川・海南風からインド・ネパール・トルコ・ロシアまでの外国料理のごはん屋さん…
家庭的なめしやさんと居酒屋さん…
観光客相手のSK-Ⅱサロン…
たくさんのお店が市場にある。
晶姐はんと私は、市場の中にあるごはん屋さんに着いた。
私は、晶姐はんにこの店のことを訪ねた。
「晶姐はん。」
「なあに?」
「ここは…ごはん屋さんですね…」
「そうよ。」
「ここ、晶姐はんの…いえ…ですか?」
「そうよ…お店は、一番上の姐はんの夫婦が営んでいるのよ。」
「…と言うことは…先生のいえであると言うことですか?」
「そうよ…一緒に入ろうね。」
私は、晶姐はんと一緒に店内に入った。
晶姐はんと私が店に入った時、一番上の姐はんのダンナさまがあぐらをかいてイスに座ってハングル文字の東亜日報を読んでいた。
晶姐はんは、ダンナさまに声をかけた。
「義兄(にい)さん。」
「ああ、晶ちゃん。」
ダンナさまは、あわてた様子で新聞をテーブルの上において、イスから立ち上がった。
「ああ、お待たせ。」
「よーくん連れて来たわよ。」
ダンナさまは、気さくな声で私に話しかけた。
「ああ、よーくん、よぉきたねぇ~」
「初めまして…あの~…先生はいらっしゃいますか?」
「ああ、もうすぐ帰って来るよ…奥の居間に嫁はんがおるけん、おうたって~な。」
「よーくん、行こうね。」
晶姐はんは、私の手を引いて奥の居間へ向かった。
ところ変わって、奥の居間にて…
晶姐はんの一番上の姐はんは、奥の居間でエンドウ豆の皮むきをしている。
晶姐はんと私が居間に入った時、一番上の姐はんはにこやかな声で私に話しかけた。
「あら、よーくん。」
「あっ、はい…」
「よぉきたねぇ~」
「あっ、はい…」
晶姐はんは、とまどい気味になっている私に一番上の姐はんを紹介した。
「よーくん、初めてだったねぇ…紹介するわよ。一番上の姐はんの遥よ。」
「よーくん初めまして…遥よ。」
「あっ、はい…」
私は、遥姐はん(一番上の姐はんは以後遥姐はんと表記する)に施設長さんのことを訪ねた。
「遥姐はん。」
「なあに?」
「先生は…どちらにいらっしゃいますか?」
「ああ、眞規子のことね…もうすぐ帰ってくるわよ。」
私は、晶姐はんと一緒に奥の居間で施設長さんを待つことにした。
遥姐はんから聞いた話しだけど、施設長さんは今朝方JR宮島口駅の待合室のベンチでひとりぼっちで座っていたところ、おまわりさんに保護されて警察署へ行った。
その後、遥姐はんの知人夫婦が身元引受人になって施設長さんの身元を引き受けた。
警察署を出たあと、JR広島駅まで行った。
このあとの予定は、広島駅から下りのひかり(新幹線)に乗って博多駅まで行く~それから120分後に福岡空港からソウルキンポ空港行きのアシアナ航空機に乗って、こちらへ帰って来る。
到着するのは、夜10時頃の予定だ…
時は、夜10時半頃であった。
玄関に人が来たので、遥姐はんが応対に出た。
施設長さんが身元引受人の夫婦と一緒に帰宅した。
しばらくして、遥姐はんが施設長さんと一緒に居間に入った。
施設長さんは、ネイビーのサマーコート姿であった。
遥姐はんは、やさしい声で私に話しかけた。
「よーくんお待たせ…よーくんの大好きな眞規子よ。」
「マァマ…マァマ…」
私は、『施設長さん』ではなく『マァマ』と呼んだ。
マァマ(施設長さんは育てのマァマなのでマァマと表記)は、泣きそうな表情で私を見つめた。
「よーくん…よーくん…」
「マァマ…マァマ…」
「ああ、よーくん…」
私は、マァマのふくよかな乳房に抱きついた。
マァマは、両手で私をギュッと抱きしめたあとグスングスンと泣きだした。
「よーくん、よーくんごめんね…よーくんごめんね…」
「マァマ、マァマ…マァマ…」
「よしよし…よしよし…マァマに会いたかったのねよしよし…」
マァマのふくよかな乳房に抱きついている私は、ひたすら『マァマ』と呼びつづけた。
フェリーを下船したあと、入国の手続きを取った。
入国手続きが完了したあと、私は晶姐はんと一緒に車に乗って旅に出た。
車は、プサンの中心地・ナムポドンを通ってプサンキメ国際空港へ向かった。
空港には、10時前に到着した。
午前11時過ぎに、晶姐はんと私はKAL(大韓航空)の国内線の飛行機に乗ってソウルキンポ空港へ向かった。
ソウルキンポ空港には、正午過ぎに到着した。
飛行機から降りた晶姐はんと私は、再び車に乗り換えてソウルの中心地へ向かった。
午後1時半頃、車はミョンドンの市場に着いた。
車から降りたあと、晶姐はんは私の手を引いて市場へ入った。
市場には、たくさんの店がある。
今朝水揚げされた魚介類がならんでいる魚屋…
近郊の畑で収穫されたばかりの野菜類がならんでいる八百屋…
韓国・中国・台湾・東南アジア・インド・ネパール・中東方面や極東ロシア・シベリア方面からやって来た商人たちが営んでいるアンティーク雑貨の店と衣服の店とインポートフードを売っている店…
韓国・台湾・広東・四川・海南風からインド・ネパール・トルコ・ロシアまでの外国料理のごはん屋さん…
家庭的なめしやさんと居酒屋さん…
観光客相手のSK-Ⅱサロン…
たくさんのお店が市場にある。
晶姐はんと私は、市場の中にあるごはん屋さんに着いた。
私は、晶姐はんにこの店のことを訪ねた。
「晶姐はん。」
「なあに?」
「ここは…ごはん屋さんですね…」
「そうよ。」
「ここ、晶姐はんの…いえ…ですか?」
「そうよ…お店は、一番上の姐はんの夫婦が営んでいるのよ。」
「…と言うことは…先生のいえであると言うことですか?」
「そうよ…一緒に入ろうね。」
私は、晶姐はんと一緒に店内に入った。
晶姐はんと私が店に入った時、一番上の姐はんのダンナさまがあぐらをかいてイスに座ってハングル文字の東亜日報を読んでいた。
晶姐はんは、ダンナさまに声をかけた。
「義兄(にい)さん。」
「ああ、晶ちゃん。」
ダンナさまは、あわてた様子で新聞をテーブルの上において、イスから立ち上がった。
「ああ、お待たせ。」
「よーくん連れて来たわよ。」
ダンナさまは、気さくな声で私に話しかけた。
「ああ、よーくん、よぉきたねぇ~」
「初めまして…あの~…先生はいらっしゃいますか?」
「ああ、もうすぐ帰って来るよ…奥の居間に嫁はんがおるけん、おうたって~な。」
「よーくん、行こうね。」
晶姐はんは、私の手を引いて奥の居間へ向かった。
ところ変わって、奥の居間にて…
晶姐はんの一番上の姐はんは、奥の居間でエンドウ豆の皮むきをしている。
晶姐はんと私が居間に入った時、一番上の姐はんはにこやかな声で私に話しかけた。
「あら、よーくん。」
「あっ、はい…」
「よぉきたねぇ~」
「あっ、はい…」
晶姐はんは、とまどい気味になっている私に一番上の姐はんを紹介した。
「よーくん、初めてだったねぇ…紹介するわよ。一番上の姐はんの遥よ。」
「よーくん初めまして…遥よ。」
「あっ、はい…」
私は、遥姐はん(一番上の姐はんは以後遥姐はんと表記する)に施設長さんのことを訪ねた。
「遥姐はん。」
「なあに?」
「先生は…どちらにいらっしゃいますか?」
「ああ、眞規子のことね…もうすぐ帰ってくるわよ。」
私は、晶姐はんと一緒に奥の居間で施設長さんを待つことにした。
遥姐はんから聞いた話しだけど、施設長さんは今朝方JR宮島口駅の待合室のベンチでひとりぼっちで座っていたところ、おまわりさんに保護されて警察署へ行った。
その後、遥姐はんの知人夫婦が身元引受人になって施設長さんの身元を引き受けた。
警察署を出たあと、JR広島駅まで行った。
このあとの予定は、広島駅から下りのひかり(新幹線)に乗って博多駅まで行く~それから120分後に福岡空港からソウルキンポ空港行きのアシアナ航空機に乗って、こちらへ帰って来る。
到着するのは、夜10時頃の予定だ…
時は、夜10時半頃であった。
玄関に人が来たので、遥姐はんが応対に出た。
施設長さんが身元引受人の夫婦と一緒に帰宅した。
しばらくして、遥姐はんが施設長さんと一緒に居間に入った。
施設長さんは、ネイビーのサマーコート姿であった。
遥姐はんは、やさしい声で私に話しかけた。
「よーくんお待たせ…よーくんの大好きな眞規子よ。」
「マァマ…マァマ…」
私は、『施設長さん』ではなく『マァマ』と呼んだ。
マァマ(施設長さんは育てのマァマなのでマァマと表記)は、泣きそうな表情で私を見つめた。
「よーくん…よーくん…」
「マァマ…マァマ…」
「ああ、よーくん…」
私は、マァマのふくよかな乳房に抱きついた。
マァマは、両手で私をギュッと抱きしめたあとグスングスンと泣きだした。
「よーくん、よーくんごめんね…よーくんごめんね…」
「マァマ、マァマ…マァマ…」
「よしよし…よしよし…マァマに会いたかったのねよしよし…」
マァマのふくよかな乳房に抱きついている私は、ひたすら『マァマ』と呼びつづけた。
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