まりなの日記

佐伯達男

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新まりなの日記・9

【居直るな!!】

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2月20日・くもり

この日の夜のはじめ頃であった。

マクドのバイトが終わったあと、中洲川端の那珂川沿いにある公園で毎晩営業している屋台のおでん屋へ行って、晩ごはんを食べていた。

この日は、セブンイレブンのバイトがお休みだった。

アタシは、お湯わり(ショーチュー)をのみながらはんぺんとこんにゃくとシラタキ(おでん)をつまんでいた。

一定の金額がたまったら、また旅に出ようか…

そんなことを考えていた時であった。

アタシのエクスペリア(スマホ)にメールが入った。

不起訴魔のアホセガレが、グループホームでトラブルを起こした挙げ句に行方不明になった…

夕方頃、JR香椎駅でケーサツに保護された…

これから不起訴魔をむかえに警察署へ行く…

メールの送り主はアホねえであった。

メールを読んだアタシは、思い切りブチ切れた。

このあと、姪ノ浜の家へ向かった。

アタシの着替えとメイク道具類が残っているので、全部取り出そう…

ついでに、あいつらのドタマかち割ったる…

深夜11時40分頃のことであった…

姪ノ浜の家にて…

着替えとメイク道具全部を取り出して、紙袋に詰めて整理したアタシは、コンビニで大量にこうた沢の鶴の1・5合のワンカップ酒をのみながら大きめサイズのカップメンを食べていた。

あいつらが帰ってきた…

レイプ魔のジジイは、大きな口をあけてガハハと嗤って(わらって)いた。

この時、アタシはワンカップ酒は7本をのんでいた。

カップメンは、5杯目の味のマルタイの長崎チャンポンの1・5倍のカップメンを食べていた。

「まりなさん。」

アホねえは、ぐでんぐでんに酔っていて危険な状態になっていたアタシをみてビックリした。

アタシは、ろれつが回らない声で『だれが不起訴魔を連れて帰ってもええと言うた!?』と言うて、空のビンをあいつらに思い切り投げつけた。

(ガシャーン!!)

空のビンは、足元で粉々に割れた。

「まりなさん!!」
「だれが不起訴魔の男を連れて帰ってもええと言うた!!」

アタシが発したひとことで、あいつらと大ゲンカになった。

「まりなさん!!どうして弟ばかりをイカクするのですか!?」
「はぐいたらしいわね!!よくもアタシにいちゃもんつけたわね!!」
「まあまあ、まりなさん…落ち着いて。」
「ふざけるな!!」

アタシは、横から入ってきたレイプ魔のジジイの頭をテーブルの下にあった茶色の一升瓶で殴った。

ジジイは『頭が…頭が…』と言うてしゃがみ込んだ。

ジジイの頭から、大量の血液が噴き出た。

アホねえは、泣き声で言うた。

「まりなさん!!どうして父の頭を一升瓶で殴るのよ!!」
「あんたたちが不起訴魔を家族ぐるみでヨウゴしたけん頭かち割られたのよ!!レイプ魔の父親までヨウゴする気であれば、あんたらのドタマをかち割るわよ!!」
「レイプ魔…お父さんのことをレイプ魔だなんて…あんまりだわ!!」
「やかましいわねアホねえ!!あんたらは家族ぐるみでアタシの体をグチョグチョに傷つけたあと、ケータイのカメラで撮影して、ネットに拡散した!!あんたらが家族ぐるみでアタシを汚辱(おじょく)したことを、あんたのダンナの職場の上司にチクるわよ!!」
「やめてくれ~」

アホねえのムコは、アタシに『やめてくれ~』と言うて許し乞いをした。

アタシは、アホねえのムコに言うた。

「もう遅いわよ!!明日の朝、あんたのシンガポールに栄転の話はパーになるわよ…ほんであんたは、超ドイナカの農村地域の支店長にサセンされるわよ!!」

この時、レイプ魔のジジイがヨレヨレの状態でサイフから現金10万円を出して、アタシに渡そうとした。

「待ってくれ…ワシがまりなさんをレイプしたことが表沙汰になったら、せっかく成立した取引きもムコのシンガポールに栄転もパーになるんだよ…頼む…」
「アカン!!遅いわよ!!」
「まりなさん!!これ以上事を荒立てないで下さい!!…お願いです!!」

アホねえの言葉にブチ切れたアタシは、ガソリンが入っているペットボトルを出した。

そして、フタをあけて不起訴魔の身体にガソリンをかけた。

そして、電子ライターを出して火をつけようとした。

「イヤだー!!死にたくない!!」

不起訴魔は、死にたくないと叫んだ。

アタシは、ライターの火を消してジーンズのポケットにしまった。

アタシは、家から出る前に『今回はこのくらいにしといたるけど、今度同じようなことしたら、ホンマに燃やわよ!!』と怒鳴りつけたあと、アホねえのくそったれムコの顔をパンプスの先っぽで激しくどついた。

そして、アホねえの顔を爪でズタズタにひっかいた。

不起訴魔の弟の顔をもので激しくどついた。

その後、赤茶色のバックとものが詰まっている紙袋を持って家出した。

あいつらは、ビービービービー泣きよった。

この日を最後に、姪浜に帰らなくなった。
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