193 / 221
新まりなの日記・8
【リサンして行く家族】
しおりを挟む
8月9日・晴れ
この日は雲ひとつない快晴で、予想最高気温が40度超えと猛暑日であった。
この日、アタシは阪神甲子園球場でバイトをしていた。
夏の選抜高校野球選手権を観戦しに来たお客様にかち割りを売る仕事をしていた。
(ガツン!!ガツン!!ガツン!!)
作業場に、大きな氷のかたまりが砕ける音が響く。
アタシは、大きな氷のかたまりをアイスピックで砕いて、ビニール袋に詰める作業をしていた。
かち割りを作ったあと、観覧席に行ってかち割りを売り回る。
「冷や氷、冷や氷、かち割り、かち割りいかがでしょうか?」
アタシは、大きな声をあげながらお客様にかち割りを売り歩いた。
この日の午後の予想最高気温は、42度だったと思う。
かち割りは、あっという間に売り切れた。
アタシは、また作業場へ戻って、新しいかち割りを作る。
そしてまた、観覧席へ行って『冷や氷、冷や氷、かち割り、かち割りいかがでしょうか!?』と叫びながら、売り歩く…
…と言う繰り返しである。
スコアーボードの時計のはりは、午後3時をさしていた。
この時、第3試合の岡山県代表の倉敷商業高校-岩手県代表の花巻東高校の試合が盛り上がっていた。
倉敷商業高校のラッキー7の時に、チアガールたちがブラスバンドの演奏に合わせて踊る名物『桃太郎サンバ』が繰り広げられていた。
アタシのポーチの中に入っているスマホがマナーモードの状態で鳴り響いた。
この時、深刻な事件が発生した。
事件は、京都の祇園の中心地の交差点で発生した。
軽ワゴン車が暴走して、交差点を渡っていた歩行者7~8人が死傷した交通事故が発生した。
軽ワゴン車は、交差点から1・4キロ先で電柱に激突して大破した。
暴走した軽ワゴン車を運転していたのは、こともあろうにアタシに暴力をふるった虫ケラダンナだった。
虫ケラ野郎は、大破した軽ワゴン車の中でくたばった。
アタシがそのニュースを始めて知ったのは、夕方6時半頃だった。
その時、アタシは大阪梅田行きの阪神電車に乗っていた。
アタシがスマホをいじっていた時であった。
『音声伝言板が一件入っています…』のメッセージが待受画面に表示されていた。
アタシは、音声伝言板のアプリを開いて、再生した。
メッセージは、虫ケラの小娘からだった。
『まりなさんお願いです!!すぐに京都に来てください!!祇園の中心地の交差点で軽ワゴン車が暴走して…歩行者が7~8人が死傷した事故が発生しました…軽ワゴン車を運転していたのは…父だったの…まりなさん…助けて…アタシ…刑事たちからゴウモンを受けているの…』
小娘は、泣きながらアタシにキュウジョウを伝えた。
しかし、アタシはすぐに伝言をサクジョした。
あなな虫ケラの家は…
つぶれて当然よ…
アタシにきつい暴力をふるって、家から追いだしたけん…
ヒサンな末路をたどったのよ…
ざまあみろ…
虫ケラテイシュが祇園の中心地で暴走事故を起こして、自分も閉じ込められた車内でくたばった…
アタシは、自らのツイッターにこうつづった。
虫ケラテイシュは、アタシの顔をグーで思い切り殴った上にアタシのことを『再婚妻のくせして!!』とか『亭主にたてついた!!』などとわめきちらした!!
そなな虫ケラテイシュは、くたばって当然よ!!
虫ケラテイシュとそれを助長させた親族どもは、天罰を喰らうべきだわ!!
(この日更新されたまりなのツイッターのリツイート数が100万件の超大台を記録した。翌日以降もリツイート数が増加した。)
この日は雲ひとつない快晴で、予想最高気温が40度超えと猛暑日であった。
この日、アタシは阪神甲子園球場でバイトをしていた。
夏の選抜高校野球選手権を観戦しに来たお客様にかち割りを売る仕事をしていた。
(ガツン!!ガツン!!ガツン!!)
作業場に、大きな氷のかたまりが砕ける音が響く。
アタシは、大きな氷のかたまりをアイスピックで砕いて、ビニール袋に詰める作業をしていた。
かち割りを作ったあと、観覧席に行ってかち割りを売り回る。
「冷や氷、冷や氷、かち割り、かち割りいかがでしょうか?」
アタシは、大きな声をあげながらお客様にかち割りを売り歩いた。
この日の午後の予想最高気温は、42度だったと思う。
かち割りは、あっという間に売り切れた。
アタシは、また作業場へ戻って、新しいかち割りを作る。
そしてまた、観覧席へ行って『冷や氷、冷や氷、かち割り、かち割りいかがでしょうか!?』と叫びながら、売り歩く…
…と言う繰り返しである。
スコアーボードの時計のはりは、午後3時をさしていた。
この時、第3試合の岡山県代表の倉敷商業高校-岩手県代表の花巻東高校の試合が盛り上がっていた。
倉敷商業高校のラッキー7の時に、チアガールたちがブラスバンドの演奏に合わせて踊る名物『桃太郎サンバ』が繰り広げられていた。
アタシのポーチの中に入っているスマホがマナーモードの状態で鳴り響いた。
この時、深刻な事件が発生した。
事件は、京都の祇園の中心地の交差点で発生した。
軽ワゴン車が暴走して、交差点を渡っていた歩行者7~8人が死傷した交通事故が発生した。
軽ワゴン車は、交差点から1・4キロ先で電柱に激突して大破した。
暴走した軽ワゴン車を運転していたのは、こともあろうにアタシに暴力をふるった虫ケラダンナだった。
虫ケラ野郎は、大破した軽ワゴン車の中でくたばった。
アタシがそのニュースを始めて知ったのは、夕方6時半頃だった。
その時、アタシは大阪梅田行きの阪神電車に乗っていた。
アタシがスマホをいじっていた時であった。
『音声伝言板が一件入っています…』のメッセージが待受画面に表示されていた。
アタシは、音声伝言板のアプリを開いて、再生した。
メッセージは、虫ケラの小娘からだった。
『まりなさんお願いです!!すぐに京都に来てください!!祇園の中心地の交差点で軽ワゴン車が暴走して…歩行者が7~8人が死傷した事故が発生しました…軽ワゴン車を運転していたのは…父だったの…まりなさん…助けて…アタシ…刑事たちからゴウモンを受けているの…』
小娘は、泣きながらアタシにキュウジョウを伝えた。
しかし、アタシはすぐに伝言をサクジョした。
あなな虫ケラの家は…
つぶれて当然よ…
アタシにきつい暴力をふるって、家から追いだしたけん…
ヒサンな末路をたどったのよ…
ざまあみろ…
虫ケラテイシュが祇園の中心地で暴走事故を起こして、自分も閉じ込められた車内でくたばった…
アタシは、自らのツイッターにこうつづった。
虫ケラテイシュは、アタシの顔をグーで思い切り殴った上にアタシのことを『再婚妻のくせして!!』とか『亭主にたてついた!!』などとわめきちらした!!
そなな虫ケラテイシュは、くたばって当然よ!!
虫ケラテイシュとそれを助長させた親族どもは、天罰を喰らうべきだわ!!
(この日更新されたまりなのツイッターのリツイート数が100万件の超大台を記録した。翌日以降もリツイート数が増加した。)
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

声劇・シチュボ台本たち
ぐーすか
大衆娯楽
フリー台本たちです。
声劇、ボイスドラマ、シチュエーションボイス、朗読などにご使用ください。
使用許可不要です。(配信、商用、収益化などの際は 作者表記:ぐーすか を添えてください。できれば一報いただけると助かります)
自作発言・過度な改変は許可していません。

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる