まりなの日記

佐伯達男

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新まりなの日記・7

【助けへん!!】

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7月27日・晴れ

アタシは、昨夜の終電で宮島口にあるマンスリーアパートに帰った。

帰宅したあとは、すぐに寝た。

朝の8時50分頃のことであった。

アタシは、白のコカコーラのデザインのTシャツ姿で寝ていた。

その時、アタシは知人の叫び声で目がさめた。

「まりな!!起きて!!ニュース速報よ!!」

知人があわただしい声でさけんだ。

アタシは、眠い目をこすりながら起きあがった。

「なんやねんもう…アタシ、眠いねん…」
「まりな!!ニュース速報よ!!これ見て!!」

アタシは、知人から四つ折りの中国新聞を受け取った。

「社会面を急いで開いて!!」

アタシは、新聞の社会面を開いた。

「28面の右下に書かれている記事よ!!早く!!」

アタシは、ページの右下の記事を見た。

その瞬間、アタシは思わずゼックした。

記事は、昨夜おそくに山口県光市の海水浴場で22歳の女子大生が男たちのグループに集団でレイプされた…そのあと、近くのキャンプ場で恥ずかしい姿で亡くなった…

…と言うニュースであった。

おり悪く、亡くなった女子大生は合コンであいつがナンパした女である。

記事を読んでこわくなったアタシは、全身をブルブルと震わせた。

「こわい…こわいねん…」
「まりな。」
「このニュースは、いつ頃知ったの!?」
「いつ頃って、今朝のラジオニュースで聞いた…事件は、あんたが終電に乗った時間に発生したのよ!!」

アタシは、なおも震えまくった。

アタシはあいつの家とリエンしたので、あいつの家の人たちがどない言うても、絶対助けへん…
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