94 / 221
新まりなの日記・4
【結婚したい…】
しおりを挟む
6月2日・くもり
この日、焼肉屋さんのバイトはご夫婦がソウルにいる息子さん夫婦の家へ行ったので、お休みであった。
松山の女子高時代の友人が大阪に来ていたので、ふたりで休日を楽しんだ。
午前中、なんば花月へ行って漫才や上方落語やよしもと新喜劇をカンショウした。
(友人が予め二人ぶんの予約を取っていた。)
この日は、漫才は海原はるかかなた・ティーアップ・酒井くにおとおる・横山たかしひろし…落語は桂南光さんが出演していた。
久々に、心の底から笑うことができた。
(一番面白かったのは、愛媛県出身の横山たかしひろしさんの漫才…たかしさんのホラ吹きがおもしろかった。byeまりな)
公演が終わった後、アタシと友人はプランタンなんばの向かい側にある自由軒(洋食屋さん)へ行った。
ふたりで、名物のカレーライスを食べた。
(ここのカレーライスは、カレーのルーをごはんとまぶしてチャーハンみたいに炒めて、お皿にもりつけた後、生卵をのせて出される料理です。)
その後、千日前カイワイのおいしい店をはしごして、グルメ三昧を楽しんだ。
その日の夕方のことであった。
アタシと友人は、法善寺横丁にあるちゃんこ鍋屋さんで夕食を摂っていた。
二人でちゃんこ鍋をさかなにあつかんをのみながら、楽しくおしゃべりをしていた時であった。
店の有線放送のスピーカーから愛本健二さんの歌で『こころ川』が流れていた時、友人はアタシに『話があるの…』とつらそうな声で言うた。
「あのね…まりなに大切なお話があるの。」
「大切なお話しって?」
「うちね…結婚することが決まったの…」
「結婚。」
「せや。」
「相手は?」
「大阪の地銀の支店に勤務している36歳の男性…会社のひとからの紹介で知り合ったのよ。」
「いつ挙式挙げるの?」
「いつかは分からへんけど、カレは来月1日(いっぴ)づけで松山の本店に再異動の辞令がおりたのよ…挙式披露宴は、来月にカレの地元で挙げることが決まったのよ。」
「カレの地元は?」
「伊予市よ…双海の海浜公園で挙式を挙げて、道後のふなや(旅館)で披露宴を挙げる予定よ。」
「それじゃ、お仕事はどうするのよ?」
「今の会社は今月中に退職するわ…松山へ移ったあとは、保険屋さんに転職するの…」
友人の話を聞いたアタシの顔は、よりひどく曇った…
同時に、アタシの気持ちが迷い始めた。
この日、焼肉屋さんのバイトはご夫婦がソウルにいる息子さん夫婦の家へ行ったので、お休みであった。
松山の女子高時代の友人が大阪に来ていたので、ふたりで休日を楽しんだ。
午前中、なんば花月へ行って漫才や上方落語やよしもと新喜劇をカンショウした。
(友人が予め二人ぶんの予約を取っていた。)
この日は、漫才は海原はるかかなた・ティーアップ・酒井くにおとおる・横山たかしひろし…落語は桂南光さんが出演していた。
久々に、心の底から笑うことができた。
(一番面白かったのは、愛媛県出身の横山たかしひろしさんの漫才…たかしさんのホラ吹きがおもしろかった。byeまりな)
公演が終わった後、アタシと友人はプランタンなんばの向かい側にある自由軒(洋食屋さん)へ行った。
ふたりで、名物のカレーライスを食べた。
(ここのカレーライスは、カレーのルーをごはんとまぶしてチャーハンみたいに炒めて、お皿にもりつけた後、生卵をのせて出される料理です。)
その後、千日前カイワイのおいしい店をはしごして、グルメ三昧を楽しんだ。
その日の夕方のことであった。
アタシと友人は、法善寺横丁にあるちゃんこ鍋屋さんで夕食を摂っていた。
二人でちゃんこ鍋をさかなにあつかんをのみながら、楽しくおしゃべりをしていた時であった。
店の有線放送のスピーカーから愛本健二さんの歌で『こころ川』が流れていた時、友人はアタシに『話があるの…』とつらそうな声で言うた。
「あのね…まりなに大切なお話があるの。」
「大切なお話しって?」
「うちね…結婚することが決まったの…」
「結婚。」
「せや。」
「相手は?」
「大阪の地銀の支店に勤務している36歳の男性…会社のひとからの紹介で知り合ったのよ。」
「いつ挙式挙げるの?」
「いつかは分からへんけど、カレは来月1日(いっぴ)づけで松山の本店に再異動の辞令がおりたのよ…挙式披露宴は、来月にカレの地元で挙げることが決まったのよ。」
「カレの地元は?」
「伊予市よ…双海の海浜公園で挙式を挙げて、道後のふなや(旅館)で披露宴を挙げる予定よ。」
「それじゃ、お仕事はどうするのよ?」
「今の会社は今月中に退職するわ…松山へ移ったあとは、保険屋さんに転職するの…」
友人の話を聞いたアタシの顔は、よりひどく曇った…
同時に、アタシの気持ちが迷い始めた。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

アレンジ可シチュボ等のフリー台本集77選
上津英
大衆娯楽
シチュエーションボイス等のフリー台本集です。女性向けで書いていますが、男性向けでの使用も可です。
一人用の短い恋愛系中心。
【利用規約】
・一人称・語尾・方言・男女逆転などのアレンジはご自由に。
・シチュボ以外にもASMR・ボイスドラマ・朗読・配信・声劇にどうぞお使いください。
・個人の使用報告は不要ですが、クレジットの表記はお願い致します。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる