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新まりなの日記・3
【もう一度、恋がしたいな…】
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1月11日・晴れ
和歌山に来て最初の休日、紀ノ川の緑地公園へ行った。
アタシは、ベンチに寝転んでメンソールをくゆらせながら青空をながめていた。
この時、川の対岸で昔ながらの花嫁行列が行われていた。
アタシは、ぼんやりとした表情で花嫁行列を見つめた。
アタシは、故有吉佐和子先生が書いた小説『紀ノ川』のひと節を小声でエイショウしながら、思い出したくない思い出を思い出した。
福山で同棲生活をしていた時に好きだったカレを…
どうして、思い出すのか…
最後の最後まで…
愛しきれなかった理由は、なんだろうか…
悲しくなったアタシは、川沿いの県道を歩いて和歌山市内へ向かった。
その夜、アタシは市内十一番丁にあるかに道楽(居酒屋さん)へ行った。
かに鍋をさかなにビールをのんだ。
その時に食べたかに鍋は、悲しくも温かい味だった。
和歌山に来て最初の休日、紀ノ川の緑地公園へ行った。
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この時、川の対岸で昔ながらの花嫁行列が行われていた。
アタシは、ぼんやりとした表情で花嫁行列を見つめた。
アタシは、故有吉佐和子先生が書いた小説『紀ノ川』のひと節を小声でエイショウしながら、思い出したくない思い出を思い出した。
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どうして、思い出すのか…
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悲しくなったアタシは、川沿いの県道を歩いて和歌山市内へ向かった。
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