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第23話・もしも明日が
【百万本のバラ・その2】
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時は、カナダ大西洋時間12月24日夕方5時頃であった。
深眠の私は、まだめざめていなかった。
桜子たちとアンナは、私の裸体《からだ》にたくさんキスをつけた。
マァマは、桜子たちとアンナが脱いだブラジャーとショーツについているリンスの香りを深眠の私にかがせた。
しかし、私はまだめざめていなかった。
この時であった。
風香《フー》ちゃんがとばりの入口から声をかけた。
「ジナさん。」
「風香《フー》ちゃん。」
「イナさんが小麦肌のラテン系の女の子を連れてお越しになりました。」
「ありがとう。」
このあと、イナ姐《ねえ》はんがクリスを連れてとばりに入った。
マァマは、イナ姐《ねえ》はんに声をかけた。
「お姐《ねえ》ちゃん。」
「ジナ。」
「どうしたの?」
イナ姐《ねえ》はんは、ぐすんぐすんと泣きながら言うた。
「クリスちゃんを汚してしまった…」
「お姐《ねえ》ちゃん。」
「よーくんとお見合いをせずにクリスちゃんを引き取ったけど…かわいかったから…クリスちゃんを…デキアイしすぎて…(だ液などで)汚してしまった…ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…よーくんごめんね。」
ドナ姐《ねえ》はんは、イナ姐《ねえ》はんにやさしく声をかけた。
「いいのよ…うちがクリスちゃんの身体をきれいにしてあげるわよ。」
ドナ姐《ねえ》はんは、クリスを連れてとばりの外へ出た。
同時に、イナ姐《ねえ》はんも外に出た。
ドナ姐《ねえ》はんは、クリスが着ていた衣服とブラジャー・ショーツを脱がして全裸《はだか》にしたあと広間に置かれていた介護用の浴槽に入っているお風呂に入れた。
「くすんくすん…」
この時、クリスがくすんくすんと泣き出した。
ドナ姐《ねえ》はんは、クリスにやさしく声をかけた。
「クリスちゃん…大丈夫よ…きれいな身体でよーくんのもとへ行こうね。」
イナ姐《ねえ》はんは、広間のすみでくすんくすんと泣いていた。
またとばりの中にて…
桜子たちとアンナは、深眠の私の裸体《からだ》にキスをしていた。
マァマは、桜子たちとアンナが脱いだブラジャー・ショーツについているリンスの香りを深眠の私にかがせた。
それでもまだ、私は目覚めなかった。
私の閉じている両目から涙が大量にあふれ出ていた。
それから40分後であった。
ドナ姐《ねえ》はんが白のバスタオル1枚の姿のクリスを連れてとばりに入った。
「ジナ姐《ねえ》ちゃん。」
「ドナ。」
「クリスちゃんをよーくんのもとへお願い…」
「うん。」
マァマは、クリスがつけていたバスタオルを外して全裸《はだか》にしたあと私のもとへ連れて行った。
マァマは、私に声をかけた。
「よーくん、クリスちゃんが帰って来たわよ…」
「ヨシタカ。」
「桜子さんたち、アンナちゃん。」
この時、桜子たちとアンナが泣き出した。
クリスもくすんくすんと泣き出した。
この時、マァマは大きな決断を下すと決めた。
………
2018年9月2日の夕方6時過ぎであった。
今治新都市《しんとし》のイオンモールで開催されている歌合戦は、東軍のトリが行われていた。
女性社長さんは、ぐすんぐすんと泣きながら歌っていた。
大好きだった人のことを思いながら歌っていたと思う。
大トリを務める私は、加藤登紀子さんの歌で『百万本のバラ』を歌う予定である。
私は、まだ泣いたらだめだと言い聞かせながら出番をまちつづけた。
深眠の私は、まだめざめていなかった。
桜子たちとアンナは、私の裸体《からだ》にたくさんキスをつけた。
マァマは、桜子たちとアンナが脱いだブラジャーとショーツについているリンスの香りを深眠の私にかがせた。
しかし、私はまだめざめていなかった。
この時であった。
風香《フー》ちゃんがとばりの入口から声をかけた。
「ジナさん。」
「風香《フー》ちゃん。」
「イナさんが小麦肌のラテン系の女の子を連れてお越しになりました。」
「ありがとう。」
このあと、イナ姐《ねえ》はんがクリスを連れてとばりに入った。
マァマは、イナ姐《ねえ》はんに声をかけた。
「お姐《ねえ》ちゃん。」
「ジナ。」
「どうしたの?」
イナ姐《ねえ》はんは、ぐすんぐすんと泣きながら言うた。
「クリスちゃんを汚してしまった…」
「お姐《ねえ》ちゃん。」
「よーくんとお見合いをせずにクリスちゃんを引き取ったけど…かわいかったから…クリスちゃんを…デキアイしすぎて…(だ液などで)汚してしまった…ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…よーくんごめんね。」
ドナ姐《ねえ》はんは、イナ姐《ねえ》はんにやさしく声をかけた。
「いいのよ…うちがクリスちゃんの身体をきれいにしてあげるわよ。」
ドナ姐《ねえ》はんは、クリスを連れてとばりの外へ出た。
同時に、イナ姐《ねえ》はんも外に出た。
ドナ姐《ねえ》はんは、クリスが着ていた衣服とブラジャー・ショーツを脱がして全裸《はだか》にしたあと広間に置かれていた介護用の浴槽に入っているお風呂に入れた。
「くすんくすん…」
この時、クリスがくすんくすんと泣き出した。
ドナ姐《ねえ》はんは、クリスにやさしく声をかけた。
「クリスちゃん…大丈夫よ…きれいな身体でよーくんのもとへ行こうね。」
イナ姐《ねえ》はんは、広間のすみでくすんくすんと泣いていた。
またとばりの中にて…
桜子たちとアンナは、深眠の私の裸体《からだ》にキスをしていた。
マァマは、桜子たちとアンナが脱いだブラジャー・ショーツについているリンスの香りを深眠の私にかがせた。
それでもまだ、私は目覚めなかった。
私の閉じている両目から涙が大量にあふれ出ていた。
それから40分後であった。
ドナ姐《ねえ》はんが白のバスタオル1枚の姿のクリスを連れてとばりに入った。
「ジナ姐《ねえ》ちゃん。」
「ドナ。」
「クリスちゃんをよーくんのもとへお願い…」
「うん。」
マァマは、クリスがつけていたバスタオルを外して全裸《はだか》にしたあと私のもとへ連れて行った。
マァマは、私に声をかけた。
「よーくん、クリスちゃんが帰って来たわよ…」
「ヨシタカ。」
「桜子さんたち、アンナちゃん。」
この時、桜子たちとアンナが泣き出した。
クリスもくすんくすんと泣き出した。
この時、マァマは大きな決断を下すと決めた。
………
2018年9月2日の夕方6時過ぎであった。
今治新都市《しんとし》のイオンモールで開催されている歌合戦は、東軍のトリが行われていた。
女性社長さんは、ぐすんぐすんと泣きながら歌っていた。
大好きだった人のことを思いながら歌っていたと思う。
大トリを務める私は、加藤登紀子さんの歌で『百万本のバラ』を歌う予定である。
私は、まだ泣いたらだめだと言い聞かせながら出番をまちつづけた。
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