上 下
205 / 240
第21話・雪の華

【雨よ急いで】

しおりを挟む
さて、その頃であった。

またところ変わって、今治市玉川町鴨部団地《たまがわちょうかんべだんち》にある福也《さちや》さんの実家の大広間にて…

大広間に章弘《あきひろ》と福也《さちや》さんと麻里子《まりこ》と真佐也《まさや》まなみ夫婦と章弘《あきひろ》のオイゴ・平沼兼彦《ひらぬまかねひこ》(50歳)と章弘《あきひろ》の妹で兼彦《かねひこ》の母・とらこと順子《よりこ》さんの叔父母《おじおば》が集まっていた。

とらこは、友人知人たちに高収入が得られると言うてカネを集めたあと北海道に完成する牧場経営に投資した…

…がきれいにだまされたあげくに友人知人たちから集めたカネをわやにした。

とらこの友人知人たちは、とらこを相手に1億円の損害賠償を請求する訴訟《さいばん》を起こした。

ものすごく困り果てたとらこは、章弘《あきひろ》に助けを求めた。

この時、順子《よりこ》さんの叔父母《おじおば》が助け舟を出した。

順子《よりこ》さんの叔父母《おじおば》は、損害賠償の一部・4000万円を出すと提示した。

ただし、兼彦《かねひこ》が順子《よりこ》さんとお見合いして結婚する…

…と言う条件つきである。

兼彦《かねひこ》は、ものすごくあつかましい表情を浮かべながらつぶやいた。

オレは…

結婚したいとは言うてないのに…

なんで勝手に決めたのだ…

順子《よりこ》さんの叔父《おじ》は、過度にやさしい声で兼彦《かねひこ》に言うた。

「兼彦《かねひこ》さん。」
「(兼彦《かねひこ》、ものすごくあつかましい表情で言う)なんでしょうか?」
「どうしたのかな?」
「なんで勝手に話を進めたのですか?」
「えっ?」

兼彦《かねひこ》は、ものすごく怒った声で言うた。

「ぼくは結婚したいとは言うてません!!」

この時、近くにいた福也《さちや》さんがものすごく怒った声で言いながら立ち上がった。

「オドレ兼彦《クソヤロー》!!」

福也《さちや》さんのとなりにいた麻里子《まりこ》が福也《さちや》さんを止めた。

「福也《さちや》やめて!!」
「止めるな!!」
「なんで急に怒るのよ!?」
「兼彦《あのヤロー》はいらつくから殴るんや!!」
「落ちついてよ!!」
「止めるな!!」
「やめて!!」

福也《さちや》さんは、ものすごく怒った声で言うた。

「オドレとらこ!!」

(ガチャーン!!)

思い切りブチ切れた福也《さちや》さんは、とらこの前に置かれていた湯呑みに硬いものを投げつけた。

湯呑みは、粉々に砕けた。

麻里子《まりこ》は、ものすごく怒った声で福也《さちや》さんに言うた。

「福也《さちや》!!」
「なんやオドレ!!」
「なんでとらこおばさんに暴力をふるうのよ!!」
「とらこのせいでおれの人生がだめになった!!」
「落ちついてよ!!」
「ふざけるな!!オドレ兼彦《クソヤロー》!!」
「なんやオドレ!!」
「オドレはムカつくのだよ!!」
「ふたりともやめて!!」

このあと、福也《さちや》さんと兼彦《かねひこ》はドカバキの大ゲンカを起こした。

福也《さちや》さんと兼彦《かねひこ》がドカバキの大ゲンカを起こしたので、話し合いは一度中止にした。

(ゴーッ…ザーザーザーザーザーザーザーザー…)

その頃であった。

A班のメンバーたちが乗り込んだ専用機が松山空港から飛び立った。

雨の松山空港から飛び立った専用機は、雲の上ヘ向かって飛行した。

順子《よりこ》さんは、A班のメンバーたちと一緒に専用機に乗っていた。

次回、来日する予定は未定である。

イワマツグループの全メンバーたちは、10月22日から沖縄県と海外各地でお仕事の予定がたくさんある…

私とA班のリーダー5人とミンジュンさんは、プリンスエドワード島の家でB班のメンバーたちと今後の活動方針の協議を続けていた。

協議がまだ続いているので、まとまるまでの間の私の代役はリチャードさんが務めることになった。

10月22日から11月13日までの間も協議は続いていた。

その間も、A・C・Dの3班のメンバーたちは沖縄県と海外各地で班ごとの活動に取り組んだ。

カナダ大西洋時間11月13日深夜1時頃であった。

私とA班のリーダー5人とミンジュンさんとB班のメンバーたちによる協議は、まだ続いていた。

遅くとも、12月22日までに協議をまとめたい…

イワマツの家に、花嫁さんを迎えたい…

…………
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

女豹の恩讐『死闘!兄と妹。禁断のシュートマッチ』

コバひろ
大衆娯楽
前作 “雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ” (全20話)の続編。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/329235482/129667563/episode/6150211 男子キックボクサーを倒したNOZOMIのその後は? そんな女子格闘家NOZOMIに敗れ命まで落とした父の仇を討つべく、兄と娘の青春、家族愛。 格闘技を通して、ジェンダーフリー、ジェンダーレスとは?を描きたいと思います。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

処理中です...