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第19話・私のハートはストップモーション
【終わらない唄】
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時は、朝6時45分頃であった。
またところ変わって、今治市玉川町《たまがわちょう》の鴨部団地《かんべだんち》にある福也《さちや》さんの実家にて…
実家の大広間のテーブルに章弘《あきひろ》と麻里子温大夫婦《まりこはると》と智之《ともゆき》とことはの5人がいた。
テーブルの上には、ことはが作った朝ごはんがならんでいた。
智之《ともゆき》は、ものすごく怒った表情で手提げバッグとジャケットを手にしたあと立ち上がった。
ことはは、家から出ようとした智之《ともゆき》を止めた。
「あんた!!」
「なんや!!」
「ごはんがたくさん残っているわよ!!」
「オレは急いでるのだよ!!」
「あさごはんを食べてよ!!」
「あと10分したらバスが来るのだよ!!」
「遅れそうだったら電話してあげるから!!」
「なんやオドレ!!もういっぺん言うてみろ!!」
「あさごはんを食べと言うてるのよ!!」
「なんやオドレ!!また夜中にお絵かきしていた役立たずがなにいよんぞ!!」
「アタシのどこが役立たずよ!!」
「だまれ!!則本《うち》の貯金《カネ》をドロボーした娘《ババ》がえらそうにしやがって!!どけ!!どけと言うたらどけ!!」
「なんてことを言うのよ!!」
「どけ!!」
(ドカ!!)
思い切りブチ切れた智之《ともゆき》は、ことはを突き飛ばしたあと家から出ていった。
智之《ともゆき》に突き飛ばされたことは、『ううう…』と泣き出した。
この時であった。
温大《はると》がなまいきな表情で麻里子《まりこ》に言うた。
「麻里子《まりこ》。」
「なによぉあんた!!」
「なんで智之《ともゆき》にニンカンキョヒしろと言うたのだ?」
思い切りブチ切れた麻里子《まりこ》は、温大《はると》の頭をコバチで殴りつけた。
(ガーン!!)
麻里子《まりこ》にコバチで殴られた温大《はると》は、怒った声で言うた。
「なんでオレを殴るのだ!!」
「はぐいたらしいわねクソアホンダラ!!」
「オレのどこがクソアホンダラや!!」
「ますますはぐいたらしいわね!!あんたの名前をつけた祖父《おじい》の顔が見たいわよ!!」
「なんや!!祖父《おじい》の悪口を言うのか!?」
「温室で育った世間知らずのあんたのせいで智之《ともゆき》はニンカンキョヒしたのよ!!」
「オレのどこが世間知らずだ!!」
「えらそうにするな!!」
「なんやオドレ!!」
思い切りブチ切れた麻里子温大夫婦《まりこはると》は、食卓をひっくり返したあとドカバキの大ゲンカを繰り広げた。
大ゲンカは、昼前にかけてつづいた。
さて、その頃であった。
またところ変わって、姫路市広畑区《ばんしゅうひろはた》にある工場の敷地にて…
夜勤を終えた福也《さちや》さんは、ものすごく疲れた表情を浮かべていた。
福也《さちや》さんが寮《アパート》へ帰ろうとした時であった。
事務の人が福也《さちや》さんを呼び止めた。
「内之倉《うちのくら》さん、主任がお呼びです…休憩室に行ってください。」
またかよ…
ものすごくいらついた表情を浮かべている福也《さちや》さんは、工場内にある休憩室に行った。
またところ変わって、工場内にある休憩室にて…
福也《さちや》さんは、現場主任の男性と話をしていた。
現場主任の男性は、もうしわけない表情で福也《さちや》さんに言うた。
「福也《さちや》さん。」
「なんでしょうか?」
「福也《さちや》さんは、以前何処でも働いていたのかな?」
「またその質問ですか…うんざりですよ~」
「福也《さちや》さん、私は福也《さちや》さんが前に勤めていた職場をやめたことを非難しているわけじゃないのだよ。」
「それでは、なんでそのようなことをたずねるのですか?」
「いや、私は福也《さちや》さんが前に勤めていた職場でどんなお仕事をしていたのかを知りたいからたずねているのだよ。」
「ですから、主任は私にどうしろと言いたいのですか?」
「どうしろとは求めてないよ…」
「主任は、他の従業員さんたちにもそのような質問をしていましたね。」
「したけど…」
「それで従業員さんが何人やめたのか分かりますか?」
「だから、従業員さんが以前勤務していた会社でどんなお仕事をしていたのかをたずねるのは私の義務なんだよ!!」
「ふざけるなクソアホンダラ!!要はオレに工場《ここ》をやめて出て行けと言いたいのだろ!!ジョートーだ!!こんな工場なんかやめるわ!!」
思い切りブチ切れた福也《さちや》さんは、主任を突き飛ばしたあと休憩室から出ていった。
それから3時間後であった。
福也《さちや》さんは、荷造りを終えたあと強引に工場から出た。
福也《さちや》さんは、JR姫路駅から新幹線としまなみ海道を通る高速バスと松山市駅行きの特急バスを乗り継いで実家へ向かった。
サイアクだ…
大失敗した…
支所《やくば》へ戻りたい…
支所《やくば》へ戻りたい…
支所《やくば》へ戻りたい…
福也《さちや》さんは、大須伎《おおすぎ》のバス停に着くまでの間、ひどく怒りまくった。
またところ変わって、今治市玉川町《たまがわちょう》の鴨部団地《かんべだんち》にある福也《さちや》さんの実家にて…
実家の大広間のテーブルに章弘《あきひろ》と麻里子温大夫婦《まりこはると》と智之《ともゆき》とことはの5人がいた。
テーブルの上には、ことはが作った朝ごはんがならんでいた。
智之《ともゆき》は、ものすごく怒った表情で手提げバッグとジャケットを手にしたあと立ち上がった。
ことはは、家から出ようとした智之《ともゆき》を止めた。
「あんた!!」
「なんや!!」
「ごはんがたくさん残っているわよ!!」
「オレは急いでるのだよ!!」
「あさごはんを食べてよ!!」
「あと10分したらバスが来るのだよ!!」
「遅れそうだったら電話してあげるから!!」
「なんやオドレ!!もういっぺん言うてみろ!!」
「あさごはんを食べと言うてるのよ!!」
「なんやオドレ!!また夜中にお絵かきしていた役立たずがなにいよんぞ!!」
「アタシのどこが役立たずよ!!」
「だまれ!!則本《うち》の貯金《カネ》をドロボーした娘《ババ》がえらそうにしやがって!!どけ!!どけと言うたらどけ!!」
「なんてことを言うのよ!!」
「どけ!!」
(ドカ!!)
思い切りブチ切れた智之《ともゆき》は、ことはを突き飛ばしたあと家から出ていった。
智之《ともゆき》に突き飛ばされたことは、『ううう…』と泣き出した。
この時であった。
温大《はると》がなまいきな表情で麻里子《まりこ》に言うた。
「麻里子《まりこ》。」
「なによぉあんた!!」
「なんで智之《ともゆき》にニンカンキョヒしろと言うたのだ?」
思い切りブチ切れた麻里子《まりこ》は、温大《はると》の頭をコバチで殴りつけた。
(ガーン!!)
麻里子《まりこ》にコバチで殴られた温大《はると》は、怒った声で言うた。
「なんでオレを殴るのだ!!」
「はぐいたらしいわねクソアホンダラ!!」
「オレのどこがクソアホンダラや!!」
「ますますはぐいたらしいわね!!あんたの名前をつけた祖父《おじい》の顔が見たいわよ!!」
「なんや!!祖父《おじい》の悪口を言うのか!?」
「温室で育った世間知らずのあんたのせいで智之《ともゆき》はニンカンキョヒしたのよ!!」
「オレのどこが世間知らずだ!!」
「えらそうにするな!!」
「なんやオドレ!!」
思い切りブチ切れた麻里子温大夫婦《まりこはると》は、食卓をひっくり返したあとドカバキの大ゲンカを繰り広げた。
大ゲンカは、昼前にかけてつづいた。
さて、その頃であった。
またところ変わって、姫路市広畑区《ばんしゅうひろはた》にある工場の敷地にて…
夜勤を終えた福也《さちや》さんは、ものすごく疲れた表情を浮かべていた。
福也《さちや》さんが寮《アパート》へ帰ろうとした時であった。
事務の人が福也《さちや》さんを呼び止めた。
「内之倉《うちのくら》さん、主任がお呼びです…休憩室に行ってください。」
またかよ…
ものすごくいらついた表情を浮かべている福也《さちや》さんは、工場内にある休憩室に行った。
またところ変わって、工場内にある休憩室にて…
福也《さちや》さんは、現場主任の男性と話をしていた。
現場主任の男性は、もうしわけない表情で福也《さちや》さんに言うた。
「福也《さちや》さん。」
「なんでしょうか?」
「福也《さちや》さんは、以前何処でも働いていたのかな?」
「またその質問ですか…うんざりですよ~」
「福也《さちや》さん、私は福也《さちや》さんが前に勤めていた職場をやめたことを非難しているわけじゃないのだよ。」
「それでは、なんでそのようなことをたずねるのですか?」
「いや、私は福也《さちや》さんが前に勤めていた職場でどんなお仕事をしていたのかを知りたいからたずねているのだよ。」
「ですから、主任は私にどうしろと言いたいのですか?」
「どうしろとは求めてないよ…」
「主任は、他の従業員さんたちにもそのような質問をしていましたね。」
「したけど…」
「それで従業員さんが何人やめたのか分かりますか?」
「だから、従業員さんが以前勤務していた会社でどんなお仕事をしていたのかをたずねるのは私の義務なんだよ!!」
「ふざけるなクソアホンダラ!!要はオレに工場《ここ》をやめて出て行けと言いたいのだろ!!ジョートーだ!!こんな工場なんかやめるわ!!」
思い切りブチ切れた福也《さちや》さんは、主任を突き飛ばしたあと休憩室から出ていった。
それから3時間後であった。
福也《さちや》さんは、荷造りを終えたあと強引に工場から出た。
福也《さちや》さんは、JR姫路駅から新幹線としまなみ海道を通る高速バスと松山市駅行きの特急バスを乗り継いで実家へ向かった。
サイアクだ…
大失敗した…
支所《やくば》へ戻りたい…
支所《やくば》へ戻りたい…
支所《やくば》へ戻りたい…
福也《さちや》さんは、大須伎《おおすぎ》のバス停に着くまでの間、ひどく怒りまくった。
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