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第6話・時間よ止まれ
【ふられてやるさ】
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時は、夜7時過ぎであった。
家の特大広間にA・Bの2班のメンバーたちといととゆらさんと奈保子《なおこ》さんとまきたくみ夫婦と龍彦《たつひこ》が座っていた。
明憲《ムコハン》は、会社の人に誘われて遠方へ行った…
沙都水《さとみ》とあかりは、友人たちと大阪市中心部へのみに行った…
拡憲《ひろのり》は、お友だちの家にごはんを食べに行った…
…で、家にいなかった。
テーブルには、奈保子《なおこ》さんが作った晩ごはんが並んでいた。
テーブルの真ん中にたくあんが盛られている大皿が置かれていた。
みんながゆっくりとごはんを食べているのに、ゆらさんはパクパクパクパクパクパクパクパクパクパク…と食べていた。
見かねたいとは、ものすごく怒った声でゆらさんに言うた。
「ゆら!!」
「なんやねんもう~」
「あんたは、こなな時にパクパクパクパクパクパクパクパク…と食べていられるわね!!」
「なんでそないに怒るねん~」
「怒りたくもなるわよ!!どうしてあんたは、真中の家の一人息子《あととり》をボコボコにどつき回したのよ!?」
いとに怒鳴られたゆらさんは、ものすごく生意気な声で言うた。
「龍彦《あととり》がはぐいたらしいからどつき回したのよ!!」
いとは、ものすごく怒った声でゆらさんを怒鳴りつけた。
「ゆら!!」
この時、ゆかさんが怒った声でいとに言うた。
「おかーちゃん!!うちらがごはん食べている時にガーガーおらばないでよ!!」
「分かってるわよ!!せやけど、ゆらが生意気な態度を取ったからおかーちゃんは注意しただけよ!!」
「話し合いだったらごはんを食べてからにしてよ!!」
「ゆか…」
「ゆらひとりのせいで予定変更をしいられたうちらの身にもなってよ!!」
「ゆか!!落ち着きなよ!!」
この時、ゆりさんが止めに入った。
ゆかさんは、怒った声で言うた。
「おねーちゃん!!おかーちゃんとゆらになんとか言うてよ!!」
「分かったわよ!!…ゆかは頭に血が昇ったらカーッとなりやすいからやめてよ!!」
ゆりさんは、ゆかさんをなだめたあとゆらさんに対して怒った声で言うた。
「ゆら!!」
「なんやねんもう~」
「あんたはどこのどこまでうちらをグロウしているのよ!?」
「グロウしてないわよ~」
「あんたひとりのせいでうちらは予定変更をしいられたのよ!!」
「うちはグロウしてへん!!」
「ほんならなんで無関係の人間をどつき回したのよ!?」
「せやから、龍彦《あととり》が嫁はんほしいからまきの夫婦にカップルを別れさせてくれと言うたのよ!!せやけんどついた!!」
「ゆら!!」
「ゆりねーちゃん!!やめて!!」
この時、ゆりさんのとなりに座っているゆきさんがゆりさんを止めた。
ゆりさんは、ゆきさんに対して怒った声で言うた。
「分かってるわよ!!」
「ゆりねーちゃんも頭に血が昇ったらカーッとなりやすいことに気がついてよ!!」
「分かってるわよ!!」
ゆらさんは、泣きそうな声で言うた。
「うちしんどいねん~」
ゆかさんは、ものすごく怒った声でゆらさんに言うた。
「ふざけるな!!あんたはどこのどこまでナマイキよ!!うちらが世界中を回ってビジネスに取り組んでいる時にあんたはなんやねん!!あんたひとりのせいでうちらの予定をぶち壊したから一生こらえへんけん!!…あんたはどこのどこまで甘ったれているのよ!!甘えるんじゃないわよ!!」
この時、付き人軍団の男たち5000人が特大広間にやって来た。
同時に、A・Bの2班のメンバーたちは、出発準備を始めた。
付き人軍団の男たちは、退避作業と出発準備作業を同時に始めた。
その間に、ゆらさんがゆかさんに飛びかかって行った。
ゆらさんは、ゆかさんの髪の毛をつかみながら怒った声で言うた。
「ふざけるな!!ゆかねーちゃんこそなによ!!」
「いたいいたいいたいいたいいたい!!」
「うちのどこが甘ったれよ!!ゆかねーちゃんこそふざけるな!!」
「髪の毛を引っぱんないでよ!!」
ゆかさんは、両手でゆらさんを突き飛ばした。
ゆらさんは、ゆかさんを両手で突き飛ばした。
「ゆかねーちゃんのドアホ!!」
「やったわね!!」
(ゴロゴロゴロゴロ…ドスン!!)
ゆかさんに突き飛ばされたゆらさんは、縁側の下に落ちた。
縁側の下に落ちたゆらさんは、特大広間に上がったあとゆかさんに対して怒った声で言うた。
「よくもうちを突き落としたわね!!」
「どついたろか!!」
「ああ!!どついたらぁ!!」
ゆかさんとゆらさんは、ドカバキの大ゲンカを始めた。
「やめてください!!」
この時、まきがゆかさんとゆらさんのチュウサイに入った。
その間に、A・Bの2班のメンバーたちと付き人軍団の男たちは出発準備を整えていた。
いとと奈保子《なおこ》さんは、どうすることもできずにうろたえていた。
まきは、必死になってゆかさんとゆらさんをなだめていた。
「ふたりともやめてください!!」
「ゆかねーちゃんのドアホ!!」
「やかましい!!デリカシーのないあんたは、見ているだけでもいらつくのよ!!」
「やめてください!!」
(ドン!!バーン!!)
この時、まきの後ろにいた龍彦《たつひこ》がぶつかったはずみでじゅらくのカベにぶち当たった。
じゅらくのカベにぶち当たった龍彦《たつひこ》は、ふらついた足取りで立ち上がった。
まきは、必死になってゆかさんとゆらさんをなだめていた。
「ふたりともやめてください!!」
「ゆかねーちゃんも見ているだけでもいらつくのよ!!」
(ドン!!バーン!!)
龍彦《たつひこ》は、まきにぶつかったはずみでじゅらくのカベに正面衝突した。
この時、たくみもゆかさんとゆらさんをなだめるために入った。
「ゆかさん!!ゆらさん!!」
「ゆかねーちゃんこそなによ!!」
「やかましい!!あんたのデリカシーのない性格はないなったじいやんそっくりよ!!」
「ふざけるな!!」
「やめてください!!あわわわわわ!!」
(ドスーン!!ガシャーン!!バーン!!バターン!!)
この時、たくみと龍彦《たつひこ》がぶつかったはずみで突き飛ばされた。
たくみは、特大広間のはしに置かれている仏壇にぶつかった。
そのはずみで壁が壊れたと同時に仏壇が倒れて大破した。
龍彦《たつひこ》は、じゅらくのカベに背中からぶち当たった。
その後、抜け落ちた天井板が顔面に直撃した。
龍彦《たつひこ》の顔は、左目にあおぢができたと同時に鼻の両穴から大量の血があふれ出た。
「ふたりともやめてください!!ギャアアアアアアアアアアア!!」
(バリバリバリバリバリバリバリバリ!!)
まきは、ゆかさんとゆらさんに突き飛ばされたはずみでしょうじにダイブした。
ゆかさんとゆらさんのドカバキの大ゲンカは、台所で繰り広げられた。
ゆらさんとゆらさんは、手当たり次第にあった食材を投げつけた。
「なにすんねんドアホ!!」
「ゆかねーちゃんこそドアホ!!」
「ゆらは顔を見るだけでもいらつくのよ!!」
「なんやねん!!ふざけるな!!」
そこへ、たくみが止めに入った。
「ふたりともやめてください!!」
この時、ゆらさんは大きめのケーキを手にしたあとゆかさんに向けて投げつけようとした。
「ゆかねーちゃんのわからず屋!!」
「やめてください!!」
(ベト!!)
ゆらさんが投げつけたケーキがたくみの顔面に直撃した。
ゆかさんは20個以上あった小さなケーキをゆらさんに向けて投げつけたが、たくみの背中に全部命中した。
「なんやねんあんたは!!」
「ゆかさん!!私ですよ!!」
「ゆかねーちゃんのひきょう者!!」
「ゆらさんやめてください!!」
(ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガシャーン!!)
ケーキまみれになったたくみは、ゆらさんに突き飛ばされたあと流し台にぶつかった。
そのはずみで、棚に置かれていた金物類がたくみの頭上に落ちた。
「ゆかねーちゃんのドアホ!!」
「ドアホはあんたよ!!」
(バターン!!ガシャーン!!)
ゆかさんとゆらさんは、勝手口のドアをぶち壊したあと庭先で大ゲンカを繰り広げた。
「やめてください!!」
この時、まきがゆかさんとゆらさんを止めに入った。
「ゆかねーちゃんのわからず屋!!」
「やかましいドアホ!!」
「ふたりともやめてください!!」
(ドスン!!)
この時、まきの後ろでフラフラと歩いていた龍彦《たつひこ》がまきにぶつかった。
そして…
(バリバリバリバリバリバリ!!ボチャーン!!)
龍彦《たつひこ》は、近くにあったダイキの浄化槽のフタがぬけたはずみでコエダメに転落した。
それでも、まきはゆかさんとゆらさんのチュウサイを続けていた。
この時、たくみが再びチュウサイに入った。
「ふたりともやめてください!!」
「ゆかさん!!ゆらさん!!」
「ゆかねーちゃんのドアホ!!」
「あわわわわわわわ!!」
(ガシャーン!!)
ゆかさんとゆらさんに突き飛ばされたたくみは、後ろにあった盆栽棚にぶつかった。
盆栽棚は、こなごなに大破した。
だが、まきは必死になってゆかさんとゆらさんをなだめていた。
コエダメに落ちた龍彦《たつひこ》は、どうにか脱出したあとふらついた足取りで歩いていた。
盆栽棚にダイブしたたくみは、再びゆかさんとゆらさんのチュウサイに入った。
「ふたりともやめてください!!」
「おだやかに話し合いをしてください!!」
「やかましい!!ドアホ!!」
(ドン!!ドボーン!!)
この時、フラフラと歩いていた龍彦《たつひこ》がたくみにぶつかったはずみで池に落ちた。
「おだやかに話し合いをしてください!!」
「できるわけないわよ!!おだやかに話し合いができない原因を作ったのはゆかねーちゃんにあるのよ!!」
「やかましい!!それはあんたよ!!」
「あわわわわわわわわわわわわわ!!」
(ドボーン!!)
たくみは、ゆかさんとゆらさんに突き飛ばされたはずみで池に落ちた。
池から出ようとした龍彦《たつひこ》も、また池に落ちた。
池の水がケーキとコエダメがまざった汚い色に変わった。
まきは、必死になってゆかさんとゆらさんのチュウサイをしていた。
「おだやかに話し合いができない原因は、全部ゆらにあるのよ!!池に落としてやる!!」
「ゆかさんやめてください!!イヤァァァァァァァァァァァァァァ!!」
「わあああああああああ!!」
(ドボーン!!)
ゆかさんとゆらさんに突き飛ばされたまきは、池にドボーンと落ちた。
この時、池から出ようとした龍彦《たつひこ》とたくみがまた池に落ちた。
ゆかさんとゆらさんのドカバキの大ゲンカは、このあと3時間に渡ってつづいた。
家の特大広間にA・Bの2班のメンバーたちといととゆらさんと奈保子《なおこ》さんとまきたくみ夫婦と龍彦《たつひこ》が座っていた。
明憲《ムコハン》は、会社の人に誘われて遠方へ行った…
沙都水《さとみ》とあかりは、友人たちと大阪市中心部へのみに行った…
拡憲《ひろのり》は、お友だちの家にごはんを食べに行った…
…で、家にいなかった。
テーブルには、奈保子《なおこ》さんが作った晩ごはんが並んでいた。
テーブルの真ん中にたくあんが盛られている大皿が置かれていた。
みんながゆっくりとごはんを食べているのに、ゆらさんはパクパクパクパクパクパクパクパクパクパク…と食べていた。
見かねたいとは、ものすごく怒った声でゆらさんに言うた。
「ゆら!!」
「なんやねんもう~」
「あんたは、こなな時にパクパクパクパクパクパクパクパク…と食べていられるわね!!」
「なんでそないに怒るねん~」
「怒りたくもなるわよ!!どうしてあんたは、真中の家の一人息子《あととり》をボコボコにどつき回したのよ!?」
いとに怒鳴られたゆらさんは、ものすごく生意気な声で言うた。
「龍彦《あととり》がはぐいたらしいからどつき回したのよ!!」
いとは、ものすごく怒った声でゆらさんを怒鳴りつけた。
「ゆら!!」
この時、ゆかさんが怒った声でいとに言うた。
「おかーちゃん!!うちらがごはん食べている時にガーガーおらばないでよ!!」
「分かってるわよ!!せやけど、ゆらが生意気な態度を取ったからおかーちゃんは注意しただけよ!!」
「話し合いだったらごはんを食べてからにしてよ!!」
「ゆか…」
「ゆらひとりのせいで予定変更をしいられたうちらの身にもなってよ!!」
「ゆか!!落ち着きなよ!!」
この時、ゆりさんが止めに入った。
ゆかさんは、怒った声で言うた。
「おねーちゃん!!おかーちゃんとゆらになんとか言うてよ!!」
「分かったわよ!!…ゆかは頭に血が昇ったらカーッとなりやすいからやめてよ!!」
ゆりさんは、ゆかさんをなだめたあとゆらさんに対して怒った声で言うた。
「ゆら!!」
「なんやねんもう~」
「あんたはどこのどこまでうちらをグロウしているのよ!?」
「グロウしてないわよ~」
「あんたひとりのせいでうちらは予定変更をしいられたのよ!!」
「うちはグロウしてへん!!」
「ほんならなんで無関係の人間をどつき回したのよ!?」
「せやから、龍彦《あととり》が嫁はんほしいからまきの夫婦にカップルを別れさせてくれと言うたのよ!!せやけんどついた!!」
「ゆら!!」
「ゆりねーちゃん!!やめて!!」
この時、ゆりさんのとなりに座っているゆきさんがゆりさんを止めた。
ゆりさんは、ゆきさんに対して怒った声で言うた。
「分かってるわよ!!」
「ゆりねーちゃんも頭に血が昇ったらカーッとなりやすいことに気がついてよ!!」
「分かってるわよ!!」
ゆらさんは、泣きそうな声で言うた。
「うちしんどいねん~」
ゆかさんは、ものすごく怒った声でゆらさんに言うた。
「ふざけるな!!あんたはどこのどこまでナマイキよ!!うちらが世界中を回ってビジネスに取り組んでいる時にあんたはなんやねん!!あんたひとりのせいでうちらの予定をぶち壊したから一生こらえへんけん!!…あんたはどこのどこまで甘ったれているのよ!!甘えるんじゃないわよ!!」
この時、付き人軍団の男たち5000人が特大広間にやって来た。
同時に、A・Bの2班のメンバーたちは、出発準備を始めた。
付き人軍団の男たちは、退避作業と出発準備作業を同時に始めた。
その間に、ゆらさんがゆかさんに飛びかかって行った。
ゆらさんは、ゆかさんの髪の毛をつかみながら怒った声で言うた。
「ふざけるな!!ゆかねーちゃんこそなによ!!」
「いたいいたいいたいいたいいたい!!」
「うちのどこが甘ったれよ!!ゆかねーちゃんこそふざけるな!!」
「髪の毛を引っぱんないでよ!!」
ゆかさんは、両手でゆらさんを突き飛ばした。
ゆらさんは、ゆかさんを両手で突き飛ばした。
「ゆかねーちゃんのドアホ!!」
「やったわね!!」
(ゴロゴロゴロゴロ…ドスン!!)
ゆかさんに突き飛ばされたゆらさんは、縁側の下に落ちた。
縁側の下に落ちたゆらさんは、特大広間に上がったあとゆかさんに対して怒った声で言うた。
「よくもうちを突き落としたわね!!」
「どついたろか!!」
「ああ!!どついたらぁ!!」
ゆかさんとゆらさんは、ドカバキの大ゲンカを始めた。
「やめてください!!」
この時、まきがゆかさんとゆらさんのチュウサイに入った。
その間に、A・Bの2班のメンバーたちと付き人軍団の男たちは出発準備を整えていた。
いとと奈保子《なおこ》さんは、どうすることもできずにうろたえていた。
まきは、必死になってゆかさんとゆらさんをなだめていた。
「ふたりともやめてください!!」
「ゆかねーちゃんのドアホ!!」
「やかましい!!デリカシーのないあんたは、見ているだけでもいらつくのよ!!」
「やめてください!!」
(ドン!!バーン!!)
この時、まきの後ろにいた龍彦《たつひこ》がぶつかったはずみでじゅらくのカベにぶち当たった。
じゅらくのカベにぶち当たった龍彦《たつひこ》は、ふらついた足取りで立ち上がった。
まきは、必死になってゆかさんとゆらさんをなだめていた。
「ふたりともやめてください!!」
「ゆかねーちゃんも見ているだけでもいらつくのよ!!」
(ドン!!バーン!!)
龍彦《たつひこ》は、まきにぶつかったはずみでじゅらくのカベに正面衝突した。
この時、たくみもゆかさんとゆらさんをなだめるために入った。
「ゆかさん!!ゆらさん!!」
「ゆかねーちゃんこそなによ!!」
「やかましい!!あんたのデリカシーのない性格はないなったじいやんそっくりよ!!」
「ふざけるな!!」
「やめてください!!あわわわわわ!!」
(ドスーン!!ガシャーン!!バーン!!バターン!!)
この時、たくみと龍彦《たつひこ》がぶつかったはずみで突き飛ばされた。
たくみは、特大広間のはしに置かれている仏壇にぶつかった。
そのはずみで壁が壊れたと同時に仏壇が倒れて大破した。
龍彦《たつひこ》は、じゅらくのカベに背中からぶち当たった。
その後、抜け落ちた天井板が顔面に直撃した。
龍彦《たつひこ》の顔は、左目にあおぢができたと同時に鼻の両穴から大量の血があふれ出た。
「ふたりともやめてください!!ギャアアアアアアアアアアア!!」
(バリバリバリバリバリバリバリバリ!!)
まきは、ゆかさんとゆらさんに突き飛ばされたはずみでしょうじにダイブした。
ゆかさんとゆらさんのドカバキの大ゲンカは、台所で繰り広げられた。
ゆらさんとゆらさんは、手当たり次第にあった食材を投げつけた。
「なにすんねんドアホ!!」
「ゆかねーちゃんこそドアホ!!」
「ゆらは顔を見るだけでもいらつくのよ!!」
「なんやねん!!ふざけるな!!」
そこへ、たくみが止めに入った。
「ふたりともやめてください!!」
この時、ゆらさんは大きめのケーキを手にしたあとゆかさんに向けて投げつけようとした。
「ゆかねーちゃんのわからず屋!!」
「やめてください!!」
(ベト!!)
ゆらさんが投げつけたケーキがたくみの顔面に直撃した。
ゆかさんは20個以上あった小さなケーキをゆらさんに向けて投げつけたが、たくみの背中に全部命中した。
「なんやねんあんたは!!」
「ゆかさん!!私ですよ!!」
「ゆかねーちゃんのひきょう者!!」
「ゆらさんやめてください!!」
(ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガシャーン!!)
ケーキまみれになったたくみは、ゆらさんに突き飛ばされたあと流し台にぶつかった。
そのはずみで、棚に置かれていた金物類がたくみの頭上に落ちた。
「ゆかねーちゃんのドアホ!!」
「ドアホはあんたよ!!」
(バターン!!ガシャーン!!)
ゆかさんとゆらさんは、勝手口のドアをぶち壊したあと庭先で大ゲンカを繰り広げた。
「やめてください!!」
この時、まきがゆかさんとゆらさんを止めに入った。
「ゆかねーちゃんのわからず屋!!」
「やかましいドアホ!!」
「ふたりともやめてください!!」
(ドスン!!)
この時、まきの後ろでフラフラと歩いていた龍彦《たつひこ》がまきにぶつかった。
そして…
(バリバリバリバリバリバリ!!ボチャーン!!)
龍彦《たつひこ》は、近くにあったダイキの浄化槽のフタがぬけたはずみでコエダメに転落した。
それでも、まきはゆかさんとゆらさんのチュウサイを続けていた。
この時、たくみが再びチュウサイに入った。
「ふたりともやめてください!!」
「ゆかさん!!ゆらさん!!」
「ゆかねーちゃんのドアホ!!」
「あわわわわわわわ!!」
(ガシャーン!!)
ゆかさんとゆらさんに突き飛ばされたたくみは、後ろにあった盆栽棚にぶつかった。
盆栽棚は、こなごなに大破した。
だが、まきは必死になってゆかさんとゆらさんをなだめていた。
コエダメに落ちた龍彦《たつひこ》は、どうにか脱出したあとふらついた足取りで歩いていた。
盆栽棚にダイブしたたくみは、再びゆかさんとゆらさんのチュウサイに入った。
「ふたりともやめてください!!」
「おだやかに話し合いをしてください!!」
「やかましい!!ドアホ!!」
(ドン!!ドボーン!!)
この時、フラフラと歩いていた龍彦《たつひこ》がたくみにぶつかったはずみで池に落ちた。
「おだやかに話し合いをしてください!!」
「できるわけないわよ!!おだやかに話し合いができない原因を作ったのはゆかねーちゃんにあるのよ!!」
「やかましい!!それはあんたよ!!」
「あわわわわわわわわわわわわわ!!」
(ドボーン!!)
たくみは、ゆかさんとゆらさんに突き飛ばされたはずみで池に落ちた。
池から出ようとした龍彦《たつひこ》も、また池に落ちた。
池の水がケーキとコエダメがまざった汚い色に変わった。
まきは、必死になってゆかさんとゆらさんのチュウサイをしていた。
「おだやかに話し合いができない原因は、全部ゆらにあるのよ!!池に落としてやる!!」
「ゆかさんやめてください!!イヤァァァァァァァァァァァァァァ!!」
「わあああああああああ!!」
(ドボーン!!)
ゆかさんとゆらさんに突き飛ばされたまきは、池にドボーンと落ちた。
この時、池から出ようとした龍彦《たつひこ》とたくみがまた池に落ちた。
ゆかさんとゆらさんのドカバキの大ゲンカは、このあと3時間に渡ってつづいた。
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