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第1話・風のララバイ
【パープルシャドウ】
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(ボーッ、ボーッ…)
時は、1月10日の夜8時頃であった。
私は、竹原港から波方行きの中四国フェリーに乗って再び旅に出た。
波方港には夜9時45分頃に到着した。
(ブロロロロロロ…)
時は、夜10時20分頃であった。
私は、波方港でヒッチハイクした長距離トラックの中にある仮眠ベットでひと眠りしていた。
この時間、トラックは今治市中心部を走行していた。
トラックは、国道317号線~広小路通り~中浜町の交差点を通って産業道路へ向かった。
時は、夜10時半頃であった。
私は、運ちゃんの怒鳴り声で目覚めた。
「おいコラ!!起きろ!!」
「(よーくん、寝ぼけ顔で言う)えっ?」
「おい、ここで降りろ!!」
「ここ、どこですか?」
「福山通運《フクツー》のトラックステーションだ!!」
「あっ、分かりました~」
私は、大急ぎで降りる支度を始めた。
私は、ショルダーバッグを持ってトラックから降りたあと再び旅に出た。
私は、古国分にある福山通運《フクツー》のトラックステーションから歩いて東予市方面へ向かった。
次にトラックをヒッチハイクできる場所は、東桜井の太陽石油のガソリンスタンド付近にあるトラックステーションである。
今の私は、早く先に行きたい気持ちと眠りたい気持ちがコウサクしていた。
早く先に行きたい…
だけど…
やっぱり眠りたい…
ラブホテル探さなきゃ…
寝る場所がほしい…
この先にあるラブホテルは、湯ノ浦温泉の裏の海岸にある『マリン』(今は廃業になった)と東予市高須の海岸沿いにあるトリム公園付近にあるラブホテルだが、さびしい道を通るために無理だ…
国道付近にあるのは、せとうちバスの周桑営業所の向かいにある『フラワー』ともう一軒あった…
古国分の福山通運《フクツー》のトラックステーションから小松町にあるラブホテルまでの間は、相当なキョリがある。
とにかく、東桜井のトラックステーションまで行こう…
(ブロロロロロロ…)
時は、深夜11時過ぎであった。
私は、東桜井のトラックステーションでヒッチハイクしたトラックに乗って南へ向かった。
トラックは、深夜11時15分頃に東予市壬生川《にゅうがわ》の横町のバス停に到着した。
私は、そこでトラックを降りた。
その後、私はショルダーバッグを持ってあてもなく歩いた。
時は、深夜11時40分頃であった。
またところ変わって、宇賀神社の中にある公園にて…
私は、公園内にあるベンチに座ってラジオを聴いていた。
イヤホンからNHKラジオ第一放送で放送されている『夢のハーモニー』が聞こえていた。
この時、足もとが冷えたので激しく震えていた。
さっき(深夜11時頃に)聴いたニュースで今夜は全国的に冷えると伝えられていた…
暖かい部屋で寝たいからラブホテルを探していたのに、なんで道をそれてここへ来たのか?
はあ~
なさけない…
…………
時は、深夜11時50分を過ぎた頃であった。
(ドカーン!!)
うんと遠い場所から大きな爆発音が響いた。
なんだ…
なにがあったのだ!?
大きな爆発音を聞いた私は、ひどく動揺した。
この時、ラジオは『夢のハーモニー』が終わったあと放送終了前のニュースに入ろうとしていた。
(ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン…)
この時、イヤホンから二段階チャイムがひっきりなしに鳴った。
その後、放送が止まった。
なんで…
なんで急に放送が止まったのだ?
よいよいきしょく悪い…
そう感じた私は、ラジオの電源を切ったあとショルダーバッグにラジオをしまった。
それから3分後に、私はショルダーバッグを持って公園から出た。
私は、お寺さんと幼稚園の間の道から喜多台《きただい》の住宅地に続く道を経由して再び国道へ向かった。
この時、うんと遠い場所からより大きな爆発音が連続して続いた。
(ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー…カンカンカン…)
国道に出た時であった。
この時、消防車がけたたましいサイレンと鐘を鳴らしながら今治方面へ向かっていたのを見た。
これは一体なんなのだ!?
どこで大きな爆発が発生したのだ!?
私の気持ちは、より不安定になった。
またところ変わって、横町のバス停のすぐ近くにあるナイトショップいしづちにて…
この時、お店の人が店の前でなんらかの準備をしていた。
通りかかった私は、店の人に声をかけた。
「あの~」
「(フキゲンな声で)なんぞぉ~」
「あの~、さっき消防車がサイレンと鐘を鳴らしながら走っていったのを見ましたが~」
私の問いに対して、店の人が怒った声で言うた。
「おまえ!!ニュース聞いてないのか!?」
「ニュース?」
「ああ!!」
まさか…
私は、大急ぎで店の中に入った。
この時、店にある18型のナショナルクイントリックス(カラーテレビ)の画面にNHK総合テレビが映っていた。
画面にライトアップされている松山城が映っていた。
画面の左上に時刻が表示されていた。
今、0時半だ…
大きな爆発は、30分前に発生した…と思う。
私は、店に入った人に声をかけた。
「あの~」
「なんぞぉ!!」
「これ、NHK総合テレビですね~」
「そうだよ!!0時過ぎからこの画面がずっと映っているのだよ!!」
「あの~ニュースって…」
「臨時ニュースのチャイムがひっきりなしに鳴ったあとこの画面に変わったのだよ!!」
それどう言うこと?
ますますわけが分からなくなった。
この時であった。
二段階チャイムがひっきりなしに鳴ったと同時に濃いネイビーに白い字で『臨時ニュース』と書かれた画面が映った。
このあと、臨時ニュースを伝えるスタジオに変わった。
スタジオにいる白髪の男性アナウンサーが臨時ニュースを伝えた。
「臨時ニュースをお伝えします…先ほど、自衛隊中部方面隊が昨夜11時53分頃に愛媛県今治市中心部で大規模な爆発が発生したと発表しました…くわしいことは分かり次第お伝えします…繰り返します…」
ニュースが終わったあと、画面は深夜の松山市内の様子に変わった。
画面の左上に時計…
画面の下に『愛媛県今治市中心部で発生した大規模爆発のニュースは状況がわかり次第お伝えします…』と書かれていた。
テレビのスピーカーから不気味なピアノ音が流れていた。
状況がわかり次第お伝えします…って、どう言うことだ?
そう感じた私は、背筋が一気に凍りついた。
この時であった。
店の人が怒った声で私に言うた。
「おい!!」
「はっ?」
「おいと言うのが聞こえんのか!?」
「えっ?」
「いまうちはものすごくバタバタしているのだよ!!用がないのだったら出ろよ!!」
「分かりました。」
私は、ショルダーバッグを店から出ようとした。
この時、店の人が私に『待て!!』と言うて止めた。
店の人は、売れ残りのお弁当4食と500ミリリットルのサントリー缶ビール4本とブルボン羽衣あられと亀田の柿の種を白の大きなレジ袋に詰めたあと私に手渡した。
「おじさん…ありがとうございます。」
店の人は、心配げな声で言うた。
「おまえ、これからどこへ行くのだ!?」
「えっ?」
「おまえ、帰る家はどこにあるのだ!?」
「帰る家?」
「おまえ、嫁はんはおらんのか?」
「お嫁さんはいません…」
「なんでおらんのぞ!?」
「なんでと言われても…分かりません…」
店の人は、ものすごく怒った表情で私に言うた。
「これから10年20年先のことを考えたことはあるのか!?…嫁はんがいない人生はつまらないと思わないのか!?」
「えっ?」
「おまえは、嫁はんいらんのか!?」
「今は…無理です…」
「そうだろうな…」
「すみません…お弁当とお酒…ありがとうございました。」
私は、店の人にお礼を言うたあと店から出た。
私は、国道196号線を歩いて小松町方面へ向かった。
この時、うんと遠い場所から大きな爆発音が聞こえていた。
それよりも私は、ラブホテルを探さなきゃ…
暖かい部屋で、ゆっくり眠りたい…
ラブホテルを探さなきゃ…
時は、1月10日の夜8時頃であった。
私は、竹原港から波方行きの中四国フェリーに乗って再び旅に出た。
波方港には夜9時45分頃に到着した。
(ブロロロロロロ…)
時は、夜10時20分頃であった。
私は、波方港でヒッチハイクした長距離トラックの中にある仮眠ベットでひと眠りしていた。
この時間、トラックは今治市中心部を走行していた。
トラックは、国道317号線~広小路通り~中浜町の交差点を通って産業道路へ向かった。
時は、夜10時半頃であった。
私は、運ちゃんの怒鳴り声で目覚めた。
「おいコラ!!起きろ!!」
「(よーくん、寝ぼけ顔で言う)えっ?」
「おい、ここで降りろ!!」
「ここ、どこですか?」
「福山通運《フクツー》のトラックステーションだ!!」
「あっ、分かりました~」
私は、大急ぎで降りる支度を始めた。
私は、ショルダーバッグを持ってトラックから降りたあと再び旅に出た。
私は、古国分にある福山通運《フクツー》のトラックステーションから歩いて東予市方面へ向かった。
次にトラックをヒッチハイクできる場所は、東桜井の太陽石油のガソリンスタンド付近にあるトラックステーションである。
今の私は、早く先に行きたい気持ちと眠りたい気持ちがコウサクしていた。
早く先に行きたい…
だけど…
やっぱり眠りたい…
ラブホテル探さなきゃ…
寝る場所がほしい…
この先にあるラブホテルは、湯ノ浦温泉の裏の海岸にある『マリン』(今は廃業になった)と東予市高須の海岸沿いにあるトリム公園付近にあるラブホテルだが、さびしい道を通るために無理だ…
国道付近にあるのは、せとうちバスの周桑営業所の向かいにある『フラワー』ともう一軒あった…
古国分の福山通運《フクツー》のトラックステーションから小松町にあるラブホテルまでの間は、相当なキョリがある。
とにかく、東桜井のトラックステーションまで行こう…
(ブロロロロロロ…)
時は、深夜11時過ぎであった。
私は、東桜井のトラックステーションでヒッチハイクしたトラックに乗って南へ向かった。
トラックは、深夜11時15分頃に東予市壬生川《にゅうがわ》の横町のバス停に到着した。
私は、そこでトラックを降りた。
その後、私はショルダーバッグを持ってあてもなく歩いた。
時は、深夜11時40分頃であった。
またところ変わって、宇賀神社の中にある公園にて…
私は、公園内にあるベンチに座ってラジオを聴いていた。
イヤホンからNHKラジオ第一放送で放送されている『夢のハーモニー』が聞こえていた。
この時、足もとが冷えたので激しく震えていた。
さっき(深夜11時頃に)聴いたニュースで今夜は全国的に冷えると伝えられていた…
暖かい部屋で寝たいからラブホテルを探していたのに、なんで道をそれてここへ来たのか?
はあ~
なさけない…
…………
時は、深夜11時50分を過ぎた頃であった。
(ドカーン!!)
うんと遠い場所から大きな爆発音が響いた。
なんだ…
なにがあったのだ!?
大きな爆発音を聞いた私は、ひどく動揺した。
この時、ラジオは『夢のハーモニー』が終わったあと放送終了前のニュースに入ろうとしていた。
(ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン…)
この時、イヤホンから二段階チャイムがひっきりなしに鳴った。
その後、放送が止まった。
なんで…
なんで急に放送が止まったのだ?
よいよいきしょく悪い…
そう感じた私は、ラジオの電源を切ったあとショルダーバッグにラジオをしまった。
それから3分後に、私はショルダーバッグを持って公園から出た。
私は、お寺さんと幼稚園の間の道から喜多台《きただい》の住宅地に続く道を経由して再び国道へ向かった。
この時、うんと遠い場所からより大きな爆発音が連続して続いた。
(ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー…カンカンカン…)
国道に出た時であった。
この時、消防車がけたたましいサイレンと鐘を鳴らしながら今治方面へ向かっていたのを見た。
これは一体なんなのだ!?
どこで大きな爆発が発生したのだ!?
私の気持ちは、より不安定になった。
またところ変わって、横町のバス停のすぐ近くにあるナイトショップいしづちにて…
この時、お店の人が店の前でなんらかの準備をしていた。
通りかかった私は、店の人に声をかけた。
「あの~」
「(フキゲンな声で)なんぞぉ~」
「あの~、さっき消防車がサイレンと鐘を鳴らしながら走っていったのを見ましたが~」
私の問いに対して、店の人が怒った声で言うた。
「おまえ!!ニュース聞いてないのか!?」
「ニュース?」
「ああ!!」
まさか…
私は、大急ぎで店の中に入った。
この時、店にある18型のナショナルクイントリックス(カラーテレビ)の画面にNHK総合テレビが映っていた。
画面にライトアップされている松山城が映っていた。
画面の左上に時刻が表示されていた。
今、0時半だ…
大きな爆発は、30分前に発生した…と思う。
私は、店に入った人に声をかけた。
「あの~」
「なんぞぉ!!」
「これ、NHK総合テレビですね~」
「そうだよ!!0時過ぎからこの画面がずっと映っているのだよ!!」
「あの~ニュースって…」
「臨時ニュースのチャイムがひっきりなしに鳴ったあとこの画面に変わったのだよ!!」
それどう言うこと?
ますますわけが分からなくなった。
この時であった。
二段階チャイムがひっきりなしに鳴ったと同時に濃いネイビーに白い字で『臨時ニュース』と書かれた画面が映った。
このあと、臨時ニュースを伝えるスタジオに変わった。
スタジオにいる白髪の男性アナウンサーが臨時ニュースを伝えた。
「臨時ニュースをお伝えします…先ほど、自衛隊中部方面隊が昨夜11時53分頃に愛媛県今治市中心部で大規模な爆発が発生したと発表しました…くわしいことは分かり次第お伝えします…繰り返します…」
ニュースが終わったあと、画面は深夜の松山市内の様子に変わった。
画面の左上に時計…
画面の下に『愛媛県今治市中心部で発生した大規模爆発のニュースは状況がわかり次第お伝えします…』と書かれていた。
テレビのスピーカーから不気味なピアノ音が流れていた。
状況がわかり次第お伝えします…って、どう言うことだ?
そう感じた私は、背筋が一気に凍りついた。
この時であった。
店の人が怒った声で私に言うた。
「おい!!」
「はっ?」
「おいと言うのが聞こえんのか!?」
「えっ?」
「いまうちはものすごくバタバタしているのだよ!!用がないのだったら出ろよ!!」
「分かりました。」
私は、ショルダーバッグを店から出ようとした。
この時、店の人が私に『待て!!』と言うて止めた。
店の人は、売れ残りのお弁当4食と500ミリリットルのサントリー缶ビール4本とブルボン羽衣あられと亀田の柿の種を白の大きなレジ袋に詰めたあと私に手渡した。
「おじさん…ありがとうございます。」
店の人は、心配げな声で言うた。
「おまえ、これからどこへ行くのだ!?」
「えっ?」
「おまえ、帰る家はどこにあるのだ!?」
「帰る家?」
「おまえ、嫁はんはおらんのか?」
「お嫁さんはいません…」
「なんでおらんのぞ!?」
「なんでと言われても…分かりません…」
店の人は、ものすごく怒った表情で私に言うた。
「これから10年20年先のことを考えたことはあるのか!?…嫁はんがいない人生はつまらないと思わないのか!?」
「えっ?」
「おまえは、嫁はんいらんのか!?」
「今は…無理です…」
「そうだろうな…」
「すみません…お弁当とお酒…ありがとうございました。」
私は、店の人にお礼を言うたあと店から出た。
私は、国道196号線を歩いて小松町方面へ向かった。
この時、うんと遠い場所から大きな爆発音が聞こえていた。
それよりも私は、ラブホテルを探さなきゃ…
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