78 / 94
第五幕 やんちゃな子猫は空を舞う
希望の架け橋
しおりを挟む
「ふぅ……危ない危ない。死んじまうかと思ったよ」
「そ、それはこっちのセリフでござる! 心臓が止まるかと思ったでござるよ!」
百合丸が半泣きの顔で怒っていた。霧も涙目になりながら無言で余三郎を睨みつけている。
「そう怒るな。なんとかなったんだから良いじゃないか」
わりと本気で怒っているっぽい二人の様子に余三郎は誤魔化すように目を逸らしながら跳ね橋を下ろす装置を調べた。
装置自体は簡素な作りで、橋を吊り上げている鎖がいくつかの滑車を経由して装置の回転盤に接続されている。
「ふむ、これを回せばよいようだな。他に弄るような仕掛けも見当たらないし」
余三郎は回転盤を固定している木杭を抜いて、糸巻きのような仕掛けの部品をゆっくりと回し始めた。
橋の可動部分は巨大な蝶番のよう部品で繋がれていて、余三郎が仕掛けを回すとそれが耳を擦るような音を発しながら動いて橋がゆっくりと降りてきた。
「あぁよかった、これで私らは助かるんだね」
小猿に追いつかれることを何よりも恐れていた青太郎がようやく安堵してホッと肩の力を抜いた。
小猿を一段下の坂道にいるのを見てからそれほど時間は経っていない。
しかも奴は足を引き摺るほどの怪我をしていたのだから、ここに追いついて来るのはまだまだ先になるだろう。
「そうじゃな、なんにしろこれでやっと城に帰れる。叔父上が妾と話している最中に突然走り出したときには肝が冷えたがのぅ。ああいう無茶はもう勘弁してもらいたいものじゃ、今も心の蔵がバクバク言うておるわ」
「まったく、拙者には無茶をするなと言っておきながら殿が一番無茶をするのだからタチが悪いでござるよ」
「帰ったらお仕置きが必要、なの。菊花姐さんにチクってキツイお仕置きしてもらう、なの」
崖の向こう側から何やら不穏な言葉が聞こえてきて余三郎の頬には先ほどとは質の違った冷や汗が流れた。
『兎にも角にもここを渡ってしまえば距離的にも城はすぐそこのはず。みなが無事なら菊花さんに怒られるくらい平気……いや、平気でもないな、あの人わりと真剣に怒るし……』
それぞれに考えていることは違っていても、皆が一様にこれで助かったのだと気を緩めていた。……ところが五人に降りかかった災難はまだ終わっていなかった。
ギ、ギギギ、ギ、キイィィ……、
軋みながらも順調に橋を下ろしていた鉄鎖が何やら不気味な音を出し始めた。
皆が『……あれ?』と不安に思い始めた直後、ギイィン! と鼓膜を打つほどの大きな音を放って鉄鎖が千切れる。
「うわっ!」
橋が自由落下を始める。
橋の根元の蝶番部品は急に増した摩擦によって鉄の焼けるような臭いと白い煙を発し、橋はまるで水を放出した後の鹿威しのように勢いをつけて愛姫がいる側へと落ちた。
バアァン! と轟雷のような衝突音をたてて橋は百合丸たちの目の前に落ちる。
接地の衝撃に耐えきれなかった橋は中間あたりでへし折れて、木屑を撒き散らしながら崖下の闇へと落ちていった。
「…………」
橋が落ちてゆく様子を唖然と眺めているしかできなかった余三郎たちは呆然とし、自分たちが再びどうにもならない窮状に陥った事に愕然とした。
あまりの出来事に言葉も無く、皆の思考が停止する。
けれど、いくら人の思考が停止していても刻は菜を刻むようにトントンと無情に過ぎてゆく。
こうしている間にも猿顔の刺客は着々と迫ってきている。
この状況で真っ先に立ち直ったのは余三郎だった。
「仕方ない、わしがそちらに戻ってあの刺客と戦おう。こちらの方が高いから戻るのは簡単だ」
余三郎はことさら明るい口調で何でもないように言ってみせた。
「待つのじゃ叔父上。あの者と戦っても勝てないと言っていたのは叔父上自身であろう。絶対に勝てないと思ったからこそ命懸けで跳んだ。そうであったな? ならば叔父上がこっちに戻って来ても死体が一つ増えるだけじゃ。無駄死にをするくらいならそこに居れ。来てはならぬ」
「それは……確かにそうは言ったが……」
ついさっき愛姫たちに「まるっきり歯が立ちません」と言い切ってしまったことが仇となった形だ。
もちろん戦うことになったら全く勝てる気がしないのは本当だし、どう頑張っても意味の無い時間稼ぎ程度にしかならないだろう。愛姫が指摘したようにここで余三郎が愛姫たちの所に戻っても、死体が一つ増える結果になるだけだ。
「そうでござるよ殿。そちらにいれば死なずに済むのでござる。わざわざこちらに戻ってくる必要はないでござる」
「うん。殿は霧たちの分まで長生きすればいい、なの」
百合丸と霧が怖さに震えながらも強がってみせて余三郎が来るのを拒んでいる。
幼い家臣たちにそんなやせ我慢の顔を見せられてしまっては、彼女たちの主として、男として、たとえ無駄だと分かっていても戦ってやろうという気になってくる。
「いやいや、やってみれば案外あっさり勝てるやもしれ……百合丸、そこに立たれてはそちらに跳べぬからちょっと退いてくれぬか。というかなぜ抜刀した刀をわしに向けているのだ」
「こうでもしないと殿がこちらに跳んで来るからでござるよ。……殿、絶対にこちらに来てはダメでござる。百合丸は殿に死なれるのは嫌でござるよ。本当に、本当に、嫌でござるよ……」
「それはわしも同じ気持ちじゃ百合丸。わしもお主たちに死なれるのは嫌なのだ。たとえ敵わぬ強敵だとて主たるわしが家臣のために何もせず、ただ見ているだけなんてできるものか!」
「そんな殿だから死んでほしくないなの! 絶対ダメなの!」
「霧……」
猫柳家の主従が死ぬ死なぬで常にない真剣な気持ちをぶつけ合っているところに、場の空気を読まないで話に割り込んでくる者がいた。
両腕で一両を抱いたままこれまでずっと傍観していた青太郎だ。
「あ、あのさ、ちょっと聞いてほしいんだけどね。あんたらだけなら向こう側に渡せるかもしれないよ」
今にも涙を落としそうなくらいに感情を高ぶらせていた猫柳の面々は「は?」と一様に不信顔を向けた。
「こりゃ、こんな時に洒落にもならぬ冗談をいうものじゃないぞ。おぬしにそんなことが出来るなら、とっくに向こうに渡っておるはずじゃろうが」
愛姫が青太郎の胸に顔がつくぐらいに近づいて睨み上げると、青太郎はその迫力に気圧されて数歩下がった。けれど青太郎は今の発言を翻すことはしなかった。
「今思いついたんだってば。それにこの方法だと私だけは向こうに行けないんだよ」
「おぬしは行けない?」
「狐屋殿、その話をお聞かせいただきたい。悪いがもう時間があまりない。できるだけ手早く、簡潔にお願いする」
そろそろあの刺客が来てもおかしくない時間に差し掛かっている。青太郎もそれは分かっていて彼にしては珍しく実に簡素に愛姫たちを青太郎のもとへ渡す方法を言ってみせた。
「簡単な話だよ。私がこの子らを投げればいいんだ」
「…………は?」
「そ、それはこっちのセリフでござる! 心臓が止まるかと思ったでござるよ!」
百合丸が半泣きの顔で怒っていた。霧も涙目になりながら無言で余三郎を睨みつけている。
「そう怒るな。なんとかなったんだから良いじゃないか」
わりと本気で怒っているっぽい二人の様子に余三郎は誤魔化すように目を逸らしながら跳ね橋を下ろす装置を調べた。
装置自体は簡素な作りで、橋を吊り上げている鎖がいくつかの滑車を経由して装置の回転盤に接続されている。
「ふむ、これを回せばよいようだな。他に弄るような仕掛けも見当たらないし」
余三郎は回転盤を固定している木杭を抜いて、糸巻きのような仕掛けの部品をゆっくりと回し始めた。
橋の可動部分は巨大な蝶番のよう部品で繋がれていて、余三郎が仕掛けを回すとそれが耳を擦るような音を発しながら動いて橋がゆっくりと降りてきた。
「あぁよかった、これで私らは助かるんだね」
小猿に追いつかれることを何よりも恐れていた青太郎がようやく安堵してホッと肩の力を抜いた。
小猿を一段下の坂道にいるのを見てからそれほど時間は経っていない。
しかも奴は足を引き摺るほどの怪我をしていたのだから、ここに追いついて来るのはまだまだ先になるだろう。
「そうじゃな、なんにしろこれでやっと城に帰れる。叔父上が妾と話している最中に突然走り出したときには肝が冷えたがのぅ。ああいう無茶はもう勘弁してもらいたいものじゃ、今も心の蔵がバクバク言うておるわ」
「まったく、拙者には無茶をするなと言っておきながら殿が一番無茶をするのだからタチが悪いでござるよ」
「帰ったらお仕置きが必要、なの。菊花姐さんにチクってキツイお仕置きしてもらう、なの」
崖の向こう側から何やら不穏な言葉が聞こえてきて余三郎の頬には先ほどとは質の違った冷や汗が流れた。
『兎にも角にもここを渡ってしまえば距離的にも城はすぐそこのはず。みなが無事なら菊花さんに怒られるくらい平気……いや、平気でもないな、あの人わりと真剣に怒るし……』
それぞれに考えていることは違っていても、皆が一様にこれで助かったのだと気を緩めていた。……ところが五人に降りかかった災難はまだ終わっていなかった。
ギ、ギギギ、ギ、キイィィ……、
軋みながらも順調に橋を下ろしていた鉄鎖が何やら不気味な音を出し始めた。
皆が『……あれ?』と不安に思い始めた直後、ギイィン! と鼓膜を打つほどの大きな音を放って鉄鎖が千切れる。
「うわっ!」
橋が自由落下を始める。
橋の根元の蝶番部品は急に増した摩擦によって鉄の焼けるような臭いと白い煙を発し、橋はまるで水を放出した後の鹿威しのように勢いをつけて愛姫がいる側へと落ちた。
バアァン! と轟雷のような衝突音をたてて橋は百合丸たちの目の前に落ちる。
接地の衝撃に耐えきれなかった橋は中間あたりでへし折れて、木屑を撒き散らしながら崖下の闇へと落ちていった。
「…………」
橋が落ちてゆく様子を唖然と眺めているしかできなかった余三郎たちは呆然とし、自分たちが再びどうにもならない窮状に陥った事に愕然とした。
あまりの出来事に言葉も無く、皆の思考が停止する。
けれど、いくら人の思考が停止していても刻は菜を刻むようにトントンと無情に過ぎてゆく。
こうしている間にも猿顔の刺客は着々と迫ってきている。
この状況で真っ先に立ち直ったのは余三郎だった。
「仕方ない、わしがそちらに戻ってあの刺客と戦おう。こちらの方が高いから戻るのは簡単だ」
余三郎はことさら明るい口調で何でもないように言ってみせた。
「待つのじゃ叔父上。あの者と戦っても勝てないと言っていたのは叔父上自身であろう。絶対に勝てないと思ったからこそ命懸けで跳んだ。そうであったな? ならば叔父上がこっちに戻って来ても死体が一つ増えるだけじゃ。無駄死にをするくらいならそこに居れ。来てはならぬ」
「それは……確かにそうは言ったが……」
ついさっき愛姫たちに「まるっきり歯が立ちません」と言い切ってしまったことが仇となった形だ。
もちろん戦うことになったら全く勝てる気がしないのは本当だし、どう頑張っても意味の無い時間稼ぎ程度にしかならないだろう。愛姫が指摘したようにここで余三郎が愛姫たちの所に戻っても、死体が一つ増える結果になるだけだ。
「そうでござるよ殿。そちらにいれば死なずに済むのでござる。わざわざこちらに戻ってくる必要はないでござる」
「うん。殿は霧たちの分まで長生きすればいい、なの」
百合丸と霧が怖さに震えながらも強がってみせて余三郎が来るのを拒んでいる。
幼い家臣たちにそんなやせ我慢の顔を見せられてしまっては、彼女たちの主として、男として、たとえ無駄だと分かっていても戦ってやろうという気になってくる。
「いやいや、やってみれば案外あっさり勝てるやもしれ……百合丸、そこに立たれてはそちらに跳べぬからちょっと退いてくれぬか。というかなぜ抜刀した刀をわしに向けているのだ」
「こうでもしないと殿がこちらに跳んで来るからでござるよ。……殿、絶対にこちらに来てはダメでござる。百合丸は殿に死なれるのは嫌でござるよ。本当に、本当に、嫌でござるよ……」
「それはわしも同じ気持ちじゃ百合丸。わしもお主たちに死なれるのは嫌なのだ。たとえ敵わぬ強敵だとて主たるわしが家臣のために何もせず、ただ見ているだけなんてできるものか!」
「そんな殿だから死んでほしくないなの! 絶対ダメなの!」
「霧……」
猫柳家の主従が死ぬ死なぬで常にない真剣な気持ちをぶつけ合っているところに、場の空気を読まないで話に割り込んでくる者がいた。
両腕で一両を抱いたままこれまでずっと傍観していた青太郎だ。
「あ、あのさ、ちょっと聞いてほしいんだけどね。あんたらだけなら向こう側に渡せるかもしれないよ」
今にも涙を落としそうなくらいに感情を高ぶらせていた猫柳の面々は「は?」と一様に不信顔を向けた。
「こりゃ、こんな時に洒落にもならぬ冗談をいうものじゃないぞ。おぬしにそんなことが出来るなら、とっくに向こうに渡っておるはずじゃろうが」
愛姫が青太郎の胸に顔がつくぐらいに近づいて睨み上げると、青太郎はその迫力に気圧されて数歩下がった。けれど青太郎は今の発言を翻すことはしなかった。
「今思いついたんだってば。それにこの方法だと私だけは向こうに行けないんだよ」
「おぬしは行けない?」
「狐屋殿、その話をお聞かせいただきたい。悪いがもう時間があまりない。できるだけ手早く、簡潔にお願いする」
そろそろあの刺客が来てもおかしくない時間に差し掛かっている。青太郎もそれは分かっていて彼にしては珍しく実に簡素に愛姫たちを青太郎のもとへ渡す方法を言ってみせた。
「簡単な話だよ。私がこの子らを投げればいいんだ」
「…………は?」
0
あなたにおすすめの小説
If太平洋戦争 日本が懸命な判断をしていたら
みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら?
国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。
真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。
破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。
現在1945年中盤まで執筆
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
対ソ戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
1940年、遂に欧州で第二次世界大戦がはじまります。
前作『対米戦、準備せよ!』で、中国での戦いを避けることができ、米国とも良好な経済関係を築くことに成功した日本にもやがて暗い影が押し寄せてきます。
未来の日本から来たという柳生、結城の2人によって1944年のサイパン戦後から1934年の日本に戻った大本営の特例を受けた柏原少佐は再びこの日本の危機を回避させることができるのでしょうか!?
小説家になろうでは、前作『対米戦、準備せよ!』のタイトルのまま先行配信中です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
本所深川幕末事件帖ー異国もあやかしもなんでもござれ!ー
鋼雅 暁
歴史・時代
異国の気配が少しずつ忍び寄る 江戸の町に、一風変わった二人組があった。
一人は、本所深川一帯を取り仕切っているやくざ「衣笠組」の親分・太一郎。酒と甘味が大好物な、縦にも横にも大きいお人よし。
そしてもう一人は、貧乏御家人の次男坊・佐々木英次郎。 精悍な顔立ちで好奇心旺盛な剣術遣いである。
太一郎が佐々木家に持ち込んだ事件に英次郎が巻き込まれたり、英次郎が太一郎を巻き込んだり、二人の日常はそれなりに忙しい。
剣術、人情、あやかし、異国、そしてちょっと美味しい連作短編集です。
※話タイトルが『異国の風』『甘味の鬼』『動く屍』は過去に同人誌『日本史C』『日本史D(伝奇)』『日本史Z(ゾンビ)』に収録(現在は頒布終了)されたものを改題・大幅加筆修正しています。
※他サイトにも掲載中です。
※予約投稿です
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。
天竜川で逢いましょう 〜日本史教師が石田三成とか無理なので平和な世界を目指します〜
岩 大志
歴史・時代
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。
けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。
髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。
戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!!???
そもそも現代人が生首とか無理なので、平和な世の中を目指そうと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる