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第三章 童貞勇者の嫁取り物語
ち、違うの。誰もそんなことは望んでないの、どうしたらわかってくれるの……
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「さて、やって来ましたバーグマン侯爵領!」
「うおっ!? びっくりするじゃねぇか、いきなり大声を上げんなよお嬢。とうとう脳みそが弾けたか?」
広い草原を貫く一本道を一台の箱型馬車がゴトゴトと車輪を鳴らして進んでいると、突然馬車の中から暴走メイドのナタリアが顔を突き出して大声を上げたので、今回の護衛役を引き受けたウェールズが御者席で心底面倒そうな顔をしながら突っ込みを入れた。
「失礼ね。私はいつだってマトモで常識のあるご令嬢よ」
「自分でご令嬢とか言うな。それから『マトモ』と『常識』を辞書で調べてみな。きっとお嬢は新しい発見をするはずだ」
「それはさておき「さておくな」さっき領境の標石を越えたからここはもうバーグマン侯爵領です」
「それがどうかしたか?」
「そろそろ具体的なプランを練っておくべきじゃないでしょーか?」
「お嬢にしてはまともな提案だな。しかし余計なことは考えなくていいぞ。むしろ考えるな。そして何もするな。俺が全部手配しておくからよ」
「手配って?」
「今回の目的は勇者のガキにハニートラップを仕掛けて、王女様が婚約を断る口実を作ればいいんだろ? んなら俺が夜の繁華街でプロのお姉さんを数人雇っていい具合にハメてやるさ」
「え? おじさんにそんな交渉なんて出来るの? おじさんが奥さん以外の女の人と喋ってるの見たことないけど大丈夫? 逆に夜のお姉さんにメロメロにされちゃうんじゃない?」
「お、俺をみくびるなよお嬢。俺だって若い頃は「あ、トンボ飛んでる! でっかい! あれオニヤンマ!?」だから人の話は真面目に聞けって!」
ナタリアとウェールズを乗せた馬車はゴトゴトと草原の道を行く。
ターゲットのいるのはバーグマン侯爵邸があるホワイトヒルだが、先に色仕掛けができそうなお姉さんを雇う必要があるので、馬車は領内屈指の繁華街があるアイアンリバーに向かった。
一方、ナタリアを追いかけて王都を出たアルフラウル王女はバーグマン侯爵領までの間にあるオロローム子爵領の領主館(ナタリアの実家)に立ち寄った。
「これはこれは王女殿下。この度は災難でございましたなぁ。ですが大丈夫です、ウチの娘がしっかりと殿下の意を汲み取っていますからね。万事お任せくださいませ」
王女を迎えに出たオロローム子爵の第一声で王女はナタリアがもう行動を開始しているのだと察して絶望のあまり膝から崩れ落ちそうになった。
「あぁ姫様! しっかり!」
今回の『ナタリア生け捕りツアー』に同行したメイド長のインジャパンが倒れそうになった王女を慌てて支える。
「おや、王女殿下は大層お疲れのようですな。王城ほど立派なものではありませんが当家自慢の客間でごゆるりと御休息をなさってください。ちょうど南方より取り寄せました銘茶が届いたところでして。気持ちの軽くなる作用もあるようですからぜひご賞味あれ」
子爵は商人のように揉み手をしながらアルフラウルを屋敷の奥へ案内しようとするが、
「いいえ、ここで休んでなんかいられないわ。捕まえなきゃ、すぐにでもあの子を捕まえて連れ戻さないと絶対とんでもないことをやらかすわ、あの子は絶対やらかすわ。あぁ心配、すごくすごく心配……」
王女は子爵のエスコートを拒絶してフラフラと屋敷の外に足を向けた。
「おや、殿下どちらへ?」
まるで夢遊病のように頭を揺らしながら出ていこうとするアルフラウル王女にオロローム子爵が追いすがる。
「そのように疲労した状態で旅路を急いではよけいに体調を崩してしまいますぞ。当家でゆるりと旅の疲れを癒していかれてはどうでしょう。何も誇るところの無い当家ですが一族総出で王女殿下を歓待いたしますぞ。ささ、なんなりとお命じ下さい」
子爵にはナタリアの他にも子はいる。ナタリアの姉二人と兄と弟だ。
昨日王女が非公式にここへ立ち寄ると先触れの使者が来て、子爵はすぐ屋敷の大掃除を命じて、泊りがけの狩りに出かけていた長男を急いで呼び戻した。
そして現在、長男にかっちりと盛装をさせて応接間で待機させている。
子爵はこの機に王女と息子をしっぽり交流させて特別な関係にさせようとの腹積もりでいた。
自分の息子を王女の婿にと望むのは貴族であれば当然のことでオロローム子爵にもその願望はあった。
ただ、自家よりもはるかに格上の侯爵家や伯爵家が本気で争っている椅子取りゲームに参戦して勝てる自信がなかったのでオロローム子爵は最初から傍観を決め込んでいたのだ。
しかしここにきて千載一遇のチャンスが飛び込んできた。
そのチャンスを掴み取って来たのは家族の中で一番の問題児だったナタリア。
人の話は半分も聞かないくせに誰よりも行動力があるせいで数々のやらかしを起こしまくるナタリアを子爵夫妻は厄介払い同然に王宮へメイドとして放り込んだのだが、歩く爆弾のような娘がとんでもないチャンスを運んで来た。
娘の話によると王女はこの婚約をひどく嫌がっているらしい。婿に選ばれたイーノックが世間から『最弱勇者』だの『ヘタレ勇者』だのと半笑いで揶揄されているからだとか。
ナタリアの説明では王女は婚約破棄を望んでいて、ナタリアは彼女の望みを叶えるべくこれからバーグマン領に潜入して暗躍するのだという。
婚約破棄を成功させるための作戦名は『悪役令嬢』。
これを成功させるだけでもオロローム子爵家は次代の王妃に大きな恩を売れる。
さらに、王女がお忍びでやって来たこの機会を利用してイーノックを排除した後釜に自分の息子を捻じ込むことができれば万々歳! オロローム家は一気に王家の外戚にランクアップだ。
オロローム家が栄光を掴むか、それとも鳴かず飛ばずのままで終わるかは今回の騒動をどこまで活用できるかに掛かっている!
――と、子爵は胸を高鳴らせていた。
「そういえば我が娘が勝手に殿下の元から勝手に離れてしまったようで申し訳なく思っております。不出来な娘に代わってお詫びします」
子爵は下手な演技でわざとらしく深々と王女殿下に頭を下げた。
子爵はこう考えている――、
王女は立場上謀略に直接関与するのはまずい。だからあくまでも彼女からは何も指示していない……という体で計画を進めなければいけない。
けれど、今回は自分の将来の伴侶が決まる大事なので任せっきりにするが不安だったに違いない。
ナタリアがちゃんと動いているのか心配して様子を見に来たのだろう。
ならば親として、我々はきちんと状況を把握していて『悪役令嬢』作戦の遂行に全力で取り組んでいることをアッピールしなければ!
子爵は揉み手から煙が出そうな勢いで滔々と語り続けた。
「娘はさる高貴なお方の御心痛を察して彼女の為ならば自分が『悪役令嬢』と言われてもかまわないと行動をはじめたようでして。その固い決意に胸が熱くなった私は当家騎士団の団長を補佐につけてやり――あぁ! 殿下の顔色がさらに蒼く!? よ、よほど心労が掛かっているようですな」
子爵の話を聞いた王女はナタリアが嬉々としてイーノックに襲い掛かっている姿を想像してしまい、顔から血の気を失わせた。
「姫様、お気を確かに!」
「ち、違うの。私は婚約破棄なんて望んでないの、どうしたらわかってくれるの……」
インジャパンに支えられながらぐったりと項垂れて半泣きになっている王女の様子に、オロローム子爵は勘違いを加速させて握った拳をワナワナと震わせた。
「おのれ史上最弱の卑劣なヘタレ勇者め、王女殿下このような心労をお掛けするとは不届き千万! 王女殿下自身が今はっきりと明言されたように王女様は『婚約は望んでない』のだ! 我らは王女殿下の心の安寧のためあらゆる助力を惜しみませんぞ!」
子爵はこの時、自分こそが王女殿下の真の理解者だと確信していた。
「どうして? どうしてこの家の父娘は人の話をちゃんと聞かないの?」
もちろん王女のつぶやきなんて彼の耳に入っていない。
「うおっ!? びっくりするじゃねぇか、いきなり大声を上げんなよお嬢。とうとう脳みそが弾けたか?」
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「失礼ね。私はいつだってマトモで常識のあるご令嬢よ」
「自分でご令嬢とか言うな。それから『マトモ』と『常識』を辞書で調べてみな。きっとお嬢は新しい発見をするはずだ」
「それはさておき「さておくな」さっき領境の標石を越えたからここはもうバーグマン侯爵領です」
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「そろそろ具体的なプランを練っておくべきじゃないでしょーか?」
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「手配って?」
「今回の目的は勇者のガキにハニートラップを仕掛けて、王女様が婚約を断る口実を作ればいいんだろ? んなら俺が夜の繁華街でプロのお姉さんを数人雇っていい具合にハメてやるさ」
「え? おじさんにそんな交渉なんて出来るの? おじさんが奥さん以外の女の人と喋ってるの見たことないけど大丈夫? 逆に夜のお姉さんにメロメロにされちゃうんじゃない?」
「お、俺をみくびるなよお嬢。俺だって若い頃は「あ、トンボ飛んでる! でっかい! あれオニヤンマ!?」だから人の話は真面目に聞けって!」
ナタリアとウェールズを乗せた馬車はゴトゴトと草原の道を行く。
ターゲットのいるのはバーグマン侯爵邸があるホワイトヒルだが、先に色仕掛けができそうなお姉さんを雇う必要があるので、馬車は領内屈指の繁華街があるアイアンリバーに向かった。
一方、ナタリアを追いかけて王都を出たアルフラウル王女はバーグマン侯爵領までの間にあるオロローム子爵領の領主館(ナタリアの実家)に立ち寄った。
「これはこれは王女殿下。この度は災難でございましたなぁ。ですが大丈夫です、ウチの娘がしっかりと殿下の意を汲み取っていますからね。万事お任せくださいませ」
王女を迎えに出たオロローム子爵の第一声で王女はナタリアがもう行動を開始しているのだと察して絶望のあまり膝から崩れ落ちそうになった。
「あぁ姫様! しっかり!」
今回の『ナタリア生け捕りツアー』に同行したメイド長のインジャパンが倒れそうになった王女を慌てて支える。
「おや、王女殿下は大層お疲れのようですな。王城ほど立派なものではありませんが当家自慢の客間でごゆるりと御休息をなさってください。ちょうど南方より取り寄せました銘茶が届いたところでして。気持ちの軽くなる作用もあるようですからぜひご賞味あれ」
子爵は商人のように揉み手をしながらアルフラウルを屋敷の奥へ案内しようとするが、
「いいえ、ここで休んでなんかいられないわ。捕まえなきゃ、すぐにでもあの子を捕まえて連れ戻さないと絶対とんでもないことをやらかすわ、あの子は絶対やらかすわ。あぁ心配、すごくすごく心配……」
王女は子爵のエスコートを拒絶してフラフラと屋敷の外に足を向けた。
「おや、殿下どちらへ?」
まるで夢遊病のように頭を揺らしながら出ていこうとするアルフラウル王女にオロローム子爵が追いすがる。
「そのように疲労した状態で旅路を急いではよけいに体調を崩してしまいますぞ。当家でゆるりと旅の疲れを癒していかれてはどうでしょう。何も誇るところの無い当家ですが一族総出で王女殿下を歓待いたしますぞ。ささ、なんなりとお命じ下さい」
子爵にはナタリアの他にも子はいる。ナタリアの姉二人と兄と弟だ。
昨日王女が非公式にここへ立ち寄ると先触れの使者が来て、子爵はすぐ屋敷の大掃除を命じて、泊りがけの狩りに出かけていた長男を急いで呼び戻した。
そして現在、長男にかっちりと盛装をさせて応接間で待機させている。
子爵はこの機に王女と息子をしっぽり交流させて特別な関係にさせようとの腹積もりでいた。
自分の息子を王女の婿にと望むのは貴族であれば当然のことでオロローム子爵にもその願望はあった。
ただ、自家よりもはるかに格上の侯爵家や伯爵家が本気で争っている椅子取りゲームに参戦して勝てる自信がなかったのでオロローム子爵は最初から傍観を決め込んでいたのだ。
しかしここにきて千載一遇のチャンスが飛び込んできた。
そのチャンスを掴み取って来たのは家族の中で一番の問題児だったナタリア。
人の話は半分も聞かないくせに誰よりも行動力があるせいで数々のやらかしを起こしまくるナタリアを子爵夫妻は厄介払い同然に王宮へメイドとして放り込んだのだが、歩く爆弾のような娘がとんでもないチャンスを運んで来た。
娘の話によると王女はこの婚約をひどく嫌がっているらしい。婿に選ばれたイーノックが世間から『最弱勇者』だの『ヘタレ勇者』だのと半笑いで揶揄されているからだとか。
ナタリアの説明では王女は婚約破棄を望んでいて、ナタリアは彼女の望みを叶えるべくこれからバーグマン領に潜入して暗躍するのだという。
婚約破棄を成功させるための作戦名は『悪役令嬢』。
これを成功させるだけでもオロローム子爵家は次代の王妃に大きな恩を売れる。
さらに、王女がお忍びでやって来たこの機会を利用してイーノックを排除した後釜に自分の息子を捻じ込むことができれば万々歳! オロローム家は一気に王家の外戚にランクアップだ。
オロローム家が栄光を掴むか、それとも鳴かず飛ばずのままで終わるかは今回の騒動をどこまで活用できるかに掛かっている!
――と、子爵は胸を高鳴らせていた。
「そういえば我が娘が勝手に殿下の元から勝手に離れてしまったようで申し訳なく思っております。不出来な娘に代わってお詫びします」
子爵は下手な演技でわざとらしく深々と王女殿下に頭を下げた。
子爵はこう考えている――、
王女は立場上謀略に直接関与するのはまずい。だからあくまでも彼女からは何も指示していない……という体で計画を進めなければいけない。
けれど、今回は自分の将来の伴侶が決まる大事なので任せっきりにするが不安だったに違いない。
ナタリアがちゃんと動いているのか心配して様子を見に来たのだろう。
ならば親として、我々はきちんと状況を把握していて『悪役令嬢』作戦の遂行に全力で取り組んでいることをアッピールしなければ!
子爵は揉み手から煙が出そうな勢いで滔々と語り続けた。
「娘はさる高貴なお方の御心痛を察して彼女の為ならば自分が『悪役令嬢』と言われてもかまわないと行動をはじめたようでして。その固い決意に胸が熱くなった私は当家騎士団の団長を補佐につけてやり――あぁ! 殿下の顔色がさらに蒼く!? よ、よほど心労が掛かっているようですな」
子爵の話を聞いた王女はナタリアが嬉々としてイーノックに襲い掛かっている姿を想像してしまい、顔から血の気を失わせた。
「姫様、お気を確かに!」
「ち、違うの。私は婚約破棄なんて望んでないの、どうしたらわかってくれるの……」
インジャパンに支えられながらぐったりと項垂れて半泣きになっている王女の様子に、オロローム子爵は勘違いを加速させて握った拳をワナワナと震わせた。
「おのれ史上最弱の卑劣なヘタレ勇者め、王女殿下このような心労をお掛けするとは不届き千万! 王女殿下自身が今はっきりと明言されたように王女様は『婚約は望んでない』のだ! 我らは王女殿下の心の安寧のためあらゆる助力を惜しみませんぞ!」
子爵はこの時、自分こそが王女殿下の真の理解者だと確信していた。
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