3 / 100
第一章 童貞勇者と過保護なお姉ちゃんたち
長女メルセデス B面 しょうがないにゃー、じゃあお姉ちゃんで童貞卒業する?
しおりを挟む
……と、まぁ、さっきまではカッコイイと思ってたんだよ。
公邸は公務を行う一、二階と私邸として扱われる三、四階に分かれていて、公邸である二階と私邸である三階を繋ぐ階段の前には扉がついている。
階段の前に扉があるのは変かもしれないけれど、公私の区別を明確に分けるための境界としての意味がある。
俺とメルセデス姉ちゃんがその扉を抜けて、扉を閉めた途端――、
「いーのっくぅ~。お姉ちゃんつーかーれーたー。つぅーかぁーれぇーたぁー。ずっとずっとお仕事してたからぁ~、すっっっごい疲れたよぉ~。優しくしてぇ~。労わって~。お姉ちゃんがダメになるほど甘々に甘やかして~」
メルセデス姉ちゃんが背後から俺に覆いかぶさってきて甘えっ子状態にモードチェンジしたのだ。
てか、さっきまでの姉ちゃんとギャップあり過ぎだろ。
「あ、うん。お疲れさま。自分お部屋でゆっくり休んでね」
俺の首に絡められた両腕を外そうとすると「えー、なにそれー、いーのっくが冷たぃ~」って、子供が駄々を捏ねるようにイヤイヤと体を左右に振る。
ぐえっ! ちょ、首締まるっ、苦しっ!
「あ、そーいえばぁー、イーノックは今回初めての実戦を経験したんだよねぇ、おめでとぉー」
俺の首に巻き付けた腕を少しだけ緩めて「うふふ~」と笑いながら指先で俺の頬を撫でる。ちょ、その触り方はエッチだから止めて、くすぐったい。
「実戦? 今回の護岸活動が? あんなのは実戦じゃないよ。モンスターとか魔族とかの敵なんて全然いなかったし、そもそも戦ってないんだから」
「えー、じゃあイーノックはまだ実戦童貞ってことぉー? いいじゃなーい、べつに戦ってなくても『勇者』として現場に出たわけだしぃー、実戦童貞卒業しましたーってことでぇー。ね?」
俺に覆いかぶさるように体重を預けて自力で歩くことを完全に放棄している姉ちゃんをズルズルと引き摺りながら四階にある姉ちゃんの部屋に向かう。
「そんなインチキは嫌なんだ。俺は本当の意味で実戦を経験したいんだ」
「まったくイーノックは頑固だねー。しょうがないにゃー、じゃあお姉ちゃんで童貞卒業する?」
「それ意味違うよね? というか本来の意味での童貞卒業ってことだよね?」
「うん、危険な方の実戦じゃなくて、気持ちいい方の実践だよー」
「いやいやいやいや! そっちで違う意味で危険だから! 俺たち姉弟だから! 教会の禁忌に触れるから!」
「冗談だってば~。えへへへへ~。ちょっとだけ冗談だよ~」
おかしい。
五分前まで確かに存在していたメルセデス姉ちゃんはどこにいったのだろう?
キリリと引き締まった顔つきをしていた気高く凛々しいメルセデス姉ちゃんはどこにも見当たらず、かわりに=ω=な感じの覇気の全く感じられない緩い表情をしながら俺に寄り掛かっているスライムみたいなお姉さんがいるんだけど……。
俺はスライム姉ちゃんを背中に引っ付けたまま四階まで階段を登って、姉ちゃんの部屋の前で足を止めた。
「姉ちゃん、部屋に着いたよ」
「ありがとー。ねぇねぇイーノック、お姉ちゃんベッドまで運んでー。お姫様抱っこで」
「わかったよ。ずっと働いてたんだもんな。それくらいするよ」
「やったぁ~」
子供のように無邪気にはしゃぐメルセデス姉ちゃん。
とても俺より四つ年上の一九歳だとは思えない。
リクエスト通りにお姫様抱っこで侯爵家次期当主をベッドまで運ぶと、ベッドに下ろされた姉ちゃんはニコニコととても嬉しそうにしていた。
「ありがとーイーノック。大好きぃー。愛してるぅー」
「はいはい。俺も愛してるよ」
「イーノック様、妬ましくなるようなお喋りはこの辺で止めて頂けますか。お嬢様はお疲れですのでもう休ませますね」
「あ、うん。わかったよロメオさん。じゃあ姉ちゃん、ゆっくり休んでね」
「あーい」
本当に眠さが限界にきているらしいメルセデス姉ちゃんは子供のような舌足らずな返事をした。
俺は部屋を出て隣にある自分の…………エッ!?
余りにも堂々としていたので気付くのが遅れた俺は急いで姉ちゃんの部屋に戻ると、姉ちゃんの部屋にしれっと侵入していたロメオさんの首根っこを掴んで廊下まで引き摺り出した。
「何やってんですかロメオさん。いつの間にかいなくなっていたと思ったらこんなところに無断侵入して」
「お嬢様に対する溢れる忠誠心と無限の愛が私を突き動かすのです。しかたないのです」
「カッコイイこと言ってもダメだから。家族以外が四階に上がるのは母さんの許可が必要だって前から何度も注意してるでしょ? てか、何度も同じことを言わせないでくれる?」
俺はロメオさんが頭に被っているパンツを剥ぎ取って、パンツの持ち主が寝ている部屋の中に投げ込んでおいた。
「ああっ! 私の今日のおかずが!」
「いい加減にしないと母さんに言ってクビにするよ?」
「うう……。それだけはご勘弁を……」
翌日。
朝のランニングを終えて家に戻って来ると、一階で既に仕事を始めている官吏とメルセデス姉ちゃんが大きな机に領内マップを広げて何かを議論していた。
俺は仕事の邪魔をしないようにできるだけ気配を消して通り過ぎようとしたのだけれど、
「おはよう、愛しの我が弟よ。今日も欠かさずにトレーニングかい? 偉いな」
戦姫の二つ名を持つメルセデス姉ちゃんにはすぐに気づかれて、キラッキラな笑顔で挨拶をされた。
「おはよう。姉ちゃんはもう疲れは取れた?」
「あぁ、おかげさまで一晩ですっかり回復したよ」
ニコッと白い歯を輝かせているメルセデス姉ちゃん。
姉ちゃんの横では何かの罰かのように大量の資料の束を持って控えているロメオさんがいて、凛々しいお姉ちゃんの横顔を見ながら「あぁ。今日も素敵です、素敵です、素敵です、パンツ食べたいです、素敵です、素敵です……」と呪文のように言い続けているけれど、朝っぱらから不浄なものを見たくない俺は見なかったことにした。
ともかく、今のメルセデス姉ちゃんは完璧で、バーグマン侯爵家の次期当主として現在不在の母の代役を過不足なくこなしていた。
官吏から渡される書類に目を通しながら流れるように決済して指示を出している。
午後からは本来の職務である騎士団団長としての仕事に向かうらしく、パンツスタイルの白い騎士団の制服を着ている姉ちゃんは男装の麗人と言うべき綺羅綺羅しさを周囲に放っていて弟の俺から見てもなんだか眩しく感じてしまう。
とてもじゃないが昨日のグダグダな姉ちゃんと同一人物だとは思えない。
本人は仕事の時とプライベートの時のオンオフを使い分けているだけだと前に言っていたけれど、オンオフの落差が激しすぎて、もう二重人格と表現してもいいくらいだと思う。
ま、どちらにしても――。
「姉ちゃん、あまり頑張り過ぎないようにね」
挨拶をしたらすぐに議論に戻った姉ちゃんの背中に向かって、俺は独り言のような小さな声で言って自分の部屋に戻る。
「イーノック!」
別に聞こえていなくても良かったのだけれど姉ちゃんには俺の声が聞こえたらしく、直後に姉ちゃんに呼び止められた。
「なに?」
振り返ると、人前ではスパッと切れるように鋭い目つきをしているメルセデス姉ちゃんが珍しく表情を緩めて、
「ありがとう。愛している」
その言葉と共に純白の百合の花が咲き綻ぶような笑顔を見せてくれた。
姉ちゃんの隣で「プフォー! お嬢様ぁ! 素敵すぎますー!」と鼻血を噴出しているロメオさんがいなければ一枚の絵になるくらいの華麗さだった。
公邸は公務を行う一、二階と私邸として扱われる三、四階に分かれていて、公邸である二階と私邸である三階を繋ぐ階段の前には扉がついている。
階段の前に扉があるのは変かもしれないけれど、公私の区別を明確に分けるための境界としての意味がある。
俺とメルセデス姉ちゃんがその扉を抜けて、扉を閉めた途端――、
「いーのっくぅ~。お姉ちゃんつーかーれーたー。つぅーかぁーれぇーたぁー。ずっとずっとお仕事してたからぁ~、すっっっごい疲れたよぉ~。優しくしてぇ~。労わって~。お姉ちゃんがダメになるほど甘々に甘やかして~」
メルセデス姉ちゃんが背後から俺に覆いかぶさってきて甘えっ子状態にモードチェンジしたのだ。
てか、さっきまでの姉ちゃんとギャップあり過ぎだろ。
「あ、うん。お疲れさま。自分お部屋でゆっくり休んでね」
俺の首に絡められた両腕を外そうとすると「えー、なにそれー、いーのっくが冷たぃ~」って、子供が駄々を捏ねるようにイヤイヤと体を左右に振る。
ぐえっ! ちょ、首締まるっ、苦しっ!
「あ、そーいえばぁー、イーノックは今回初めての実戦を経験したんだよねぇ、おめでとぉー」
俺の首に巻き付けた腕を少しだけ緩めて「うふふ~」と笑いながら指先で俺の頬を撫でる。ちょ、その触り方はエッチだから止めて、くすぐったい。
「実戦? 今回の護岸活動が? あんなのは実戦じゃないよ。モンスターとか魔族とかの敵なんて全然いなかったし、そもそも戦ってないんだから」
「えー、じゃあイーノックはまだ実戦童貞ってことぉー? いいじゃなーい、べつに戦ってなくても『勇者』として現場に出たわけだしぃー、実戦童貞卒業しましたーってことでぇー。ね?」
俺に覆いかぶさるように体重を預けて自力で歩くことを完全に放棄している姉ちゃんをズルズルと引き摺りながら四階にある姉ちゃんの部屋に向かう。
「そんなインチキは嫌なんだ。俺は本当の意味で実戦を経験したいんだ」
「まったくイーノックは頑固だねー。しょうがないにゃー、じゃあお姉ちゃんで童貞卒業する?」
「それ意味違うよね? というか本来の意味での童貞卒業ってことだよね?」
「うん、危険な方の実戦じゃなくて、気持ちいい方の実践だよー」
「いやいやいやいや! そっちで違う意味で危険だから! 俺たち姉弟だから! 教会の禁忌に触れるから!」
「冗談だってば~。えへへへへ~。ちょっとだけ冗談だよ~」
おかしい。
五分前まで確かに存在していたメルセデス姉ちゃんはどこにいったのだろう?
キリリと引き締まった顔つきをしていた気高く凛々しいメルセデス姉ちゃんはどこにも見当たらず、かわりに=ω=な感じの覇気の全く感じられない緩い表情をしながら俺に寄り掛かっているスライムみたいなお姉さんがいるんだけど……。
俺はスライム姉ちゃんを背中に引っ付けたまま四階まで階段を登って、姉ちゃんの部屋の前で足を止めた。
「姉ちゃん、部屋に着いたよ」
「ありがとー。ねぇねぇイーノック、お姉ちゃんベッドまで運んでー。お姫様抱っこで」
「わかったよ。ずっと働いてたんだもんな。それくらいするよ」
「やったぁ~」
子供のように無邪気にはしゃぐメルセデス姉ちゃん。
とても俺より四つ年上の一九歳だとは思えない。
リクエスト通りにお姫様抱っこで侯爵家次期当主をベッドまで運ぶと、ベッドに下ろされた姉ちゃんはニコニコととても嬉しそうにしていた。
「ありがとーイーノック。大好きぃー。愛してるぅー」
「はいはい。俺も愛してるよ」
「イーノック様、妬ましくなるようなお喋りはこの辺で止めて頂けますか。お嬢様はお疲れですのでもう休ませますね」
「あ、うん。わかったよロメオさん。じゃあ姉ちゃん、ゆっくり休んでね」
「あーい」
本当に眠さが限界にきているらしいメルセデス姉ちゃんは子供のような舌足らずな返事をした。
俺は部屋を出て隣にある自分の…………エッ!?
余りにも堂々としていたので気付くのが遅れた俺は急いで姉ちゃんの部屋に戻ると、姉ちゃんの部屋にしれっと侵入していたロメオさんの首根っこを掴んで廊下まで引き摺り出した。
「何やってんですかロメオさん。いつの間にかいなくなっていたと思ったらこんなところに無断侵入して」
「お嬢様に対する溢れる忠誠心と無限の愛が私を突き動かすのです。しかたないのです」
「カッコイイこと言ってもダメだから。家族以外が四階に上がるのは母さんの許可が必要だって前から何度も注意してるでしょ? てか、何度も同じことを言わせないでくれる?」
俺はロメオさんが頭に被っているパンツを剥ぎ取って、パンツの持ち主が寝ている部屋の中に投げ込んでおいた。
「ああっ! 私の今日のおかずが!」
「いい加減にしないと母さんに言ってクビにするよ?」
「うう……。それだけはご勘弁を……」
翌日。
朝のランニングを終えて家に戻って来ると、一階で既に仕事を始めている官吏とメルセデス姉ちゃんが大きな机に領内マップを広げて何かを議論していた。
俺は仕事の邪魔をしないようにできるだけ気配を消して通り過ぎようとしたのだけれど、
「おはよう、愛しの我が弟よ。今日も欠かさずにトレーニングかい? 偉いな」
戦姫の二つ名を持つメルセデス姉ちゃんにはすぐに気づかれて、キラッキラな笑顔で挨拶をされた。
「おはよう。姉ちゃんはもう疲れは取れた?」
「あぁ、おかげさまで一晩ですっかり回復したよ」
ニコッと白い歯を輝かせているメルセデス姉ちゃん。
姉ちゃんの横では何かの罰かのように大量の資料の束を持って控えているロメオさんがいて、凛々しいお姉ちゃんの横顔を見ながら「あぁ。今日も素敵です、素敵です、素敵です、パンツ食べたいです、素敵です、素敵です……」と呪文のように言い続けているけれど、朝っぱらから不浄なものを見たくない俺は見なかったことにした。
ともかく、今のメルセデス姉ちゃんは完璧で、バーグマン侯爵家の次期当主として現在不在の母の代役を過不足なくこなしていた。
官吏から渡される書類に目を通しながら流れるように決済して指示を出している。
午後からは本来の職務である騎士団団長としての仕事に向かうらしく、パンツスタイルの白い騎士団の制服を着ている姉ちゃんは男装の麗人と言うべき綺羅綺羅しさを周囲に放っていて弟の俺から見てもなんだか眩しく感じてしまう。
とてもじゃないが昨日のグダグダな姉ちゃんと同一人物だとは思えない。
本人は仕事の時とプライベートの時のオンオフを使い分けているだけだと前に言っていたけれど、オンオフの落差が激しすぎて、もう二重人格と表現してもいいくらいだと思う。
ま、どちらにしても――。
「姉ちゃん、あまり頑張り過ぎないようにね」
挨拶をしたらすぐに議論に戻った姉ちゃんの背中に向かって、俺は独り言のような小さな声で言って自分の部屋に戻る。
「イーノック!」
別に聞こえていなくても良かったのだけれど姉ちゃんには俺の声が聞こえたらしく、直後に姉ちゃんに呼び止められた。
「なに?」
振り返ると、人前ではスパッと切れるように鋭い目つきをしているメルセデス姉ちゃんが珍しく表情を緩めて、
「ありがとう。愛している」
その言葉と共に純白の百合の花が咲き綻ぶような笑顔を見せてくれた。
姉ちゃんの隣で「プフォー! お嬢様ぁ! 素敵すぎますー!」と鼻血を噴出しているロメオさんがいなければ一枚の絵になるくらいの華麗さだった。
0
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説
ラップが魔法の呪文詠唱になる世界に転生したおじさん、うっかり伝説級の魔法を量産してしまう
paper-tiger
ファンタジー
<3行であらすじ>
・ラッパーに憧れていた平凡なおじさんが異世界転生する
・その世界の魔法戦闘は、現代のラップバトルと酷似している
・主人公のラップが知らずに伝説級の呪文詠唱となり無双していく
<長めのあらすじ>
学生時代のミュージシャンの夢を諦め、平凡な会社員人生を送るアラフォー主人公・後藤啓治。
ある時ラップバトルに憧れ、自分もステージに立とうと密かに特訓を重ねるが、ようやく迎えたデビュー戦のイベントで、落雷事故に巻き込まれ死んでしまい、異世界へ転生する。
そこで初めて見た魔法戦闘は、まるでラップバトルのようだった!
即興で組み立てた呪文を、相手に浴びせるように詠唱する。
それを対戦者同士が拍子に合わせて交互に詠唱する戦闘方式。
魔法の威力が呪文と詠唱次第で大きく変わる、まさにラップバトル。
魔法をラップと誤解した主人公は、宮廷音楽家のオーディションと間違えて、宮廷魔法師の登用試験に参加してしまう。
主人公が瞬時に呪文(リリック)を組み立て詠唱(ラップ)すると、どれも伝説級の魔法になってしまい、凄まじい勢いで魔法師試験を勝ち上がっていく。
武力0の元おじさん主人公が、ラップだけで魔法戦を勝ちあがるシリアスギャグ物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】ペンギンの着ぐるみ姿で召喚されたら、可愛いもの好きな氷の王子様に溺愛されてます。
櫻野くるみ
恋愛
笠原由美は、総務部で働くごく普通の会社員だった。
ある日、会社のゆるキャラ、ペンギンのペンタンの着ぐるみが納品され、たまたま小柄な由美が試着したタイミングで棚が倒れ、下敷きになってしまう。
気付けば豪華な広間。
着飾る人々の中、ペンタンの着ぐるみ姿の由美。
どうやら、ペンギンの着ぐるみを着たまま、異世界に召喚されてしまったらしい。
え?この状況って、シュール過ぎない?
戸惑う由美だが、更に自分が王子の結婚相手として召喚されたことを知る。
現れた王子はイケメンだったが、冷たい雰囲気で、氷の王子様と呼ばれているらしい。
そんな怖そうな人の相手なんて無理!と思う由美だったが、王子はペンタンを着ている由美を見るなりメロメロになり!?
実は可愛いものに目がない王子様に溺愛されてしまうお話です。
完結しました。
転生したら美醜逆転世界だったので、人生イージーモードです
狼蝶
恋愛
転生したらそこは、美醜が逆転していて顔が良ければ待遇最高の世界だった!?侯爵令嬢と婚約し人生イージーモードじゃんと思っていたら、人生はそれほど甘くはない・・・・?
学校に入ったら、ここはまさかの美醜逆転世界の乙女ゲームの中だということがわかり、さらに自分の婚約者はなんとそのゲームの悪役令嬢で!!!?
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる