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番外編
Wedding Rhapsody ep.6
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参列者に見送られて馬車で神殿を後にして。新居に辿り着いた頃には、もうへとへとだった。
「大丈夫ですか」
「うん、大丈夫……」
言いながら、ルシアンの手を取って馬車を降りる。朝から慣れない緊張の連続で、肉体的にはともかく、精神的には疲れ切っていた。
新居は元はルシアンの親族がもっていたものだそうで、決める前に一度案内されていた。王都の邸宅街の中ほどにある三階建てのメゾネットは、二人で暮らすには充分すぎる広さがある。
ドアを開けると、すでに暮らし始めているルシアンの気配がした。なんとなく気後れして玄関ポーチで先を譲ると「あなたの家ですよ」と肩を抱かれて押しだされる。
「ただいま、」
玄関に上がり込んで言ってみると、妙に気恥ずかしい。
「おかえりなさい」
そう応えたルシアンが、後ろから俺を抱き込んでくる。
「まだ浮かれてるな……」
「ええ、まだしばらくは」
悪びれる風もなく言うと、頬に唇が寄せられて、キスをねだられる。首を傾けて唇を差し出すと、触れるだけでは終わらずに、舌先で誘われる。
「……ん、っん」
でも、浮ついてるのは自分も同じだった。触れ合うとそれだけで心が満ちたりて、ぎゅっと心臓を掴まれるみたいな甘い痺れを感じる。
「っふ、ぁ」
息をするのを忘れて、腕に縋り付く。崩れそうになった身体を抱き上げられて「待って」と制す。
「……汗、流したい」
「一緒に入りますか?」
いやだ、と肩を叩くと笑われて。
「では、バスルームまでお連れしますよ」
そう言って運ばれる。
「通いのメイドを頼んでます。もう湯浴みと明日の朝食の準備まで終わっているはずなので、あとはのんびり過ごすだけです。明日は休みですし」
俺に言い聞かせるように言いながら、ルシアンは俺を運んでいく。
「メイド……?」
「必要でしょう? 家の者から適任を選んでますから。明日紹介しますよ」
言われれば、確かに必要だった。柘榴宮でも掃除洗濯はまだしも、炊事はほとんど他の者に任せきりで。宮司副官となってからは花嫁修行らしき事は何もしていない。
「ありがとう。……ぜんぜん、考えてなかった」
「新居のことは、全て私が、と言ったでしょう」
どこか得意げに言って。バスルームに降ろされる。
「ゆっくりしてください、今日一日、疲れたでしょう?」
「うん……、ありがとう」
中庭に面した窓のある浴室は、落ちついたモザイク模様で飾られている。神殿の湯殿は湯女がいるのが常だったし、士官学校では共用の大浴場だった。こんな風に一人でゆっくりと湯を使うのはいつぶりだろう。
「贅沢だなぁ……」
感慨深く口にすると、可笑しくなってくる。朝から一日、なんだか全てが夢のようだ。
「信じられないな」
印の刻まれた湯船は心地よい温度に保たれている。ゆっくりとお湯の中に浸かると、疲れが溶け出していくようだった。
用意ができている、とルシアンが言っていたように、タオルも着替えも準備されていた。すっかりくつろいでから浴室を出ると、珈琲の香りがする。
香りの出どころを探るように階段を上がる。一階は浴室と炊事場、二階には食堂とサロン、三階は寝室と書斎、という部屋割りだった。
「……ルシアン?」
扉のあいているサロンに顔を出せば、ソファのサイドテーブルに淹れたばかりの珈琲と茶菓子が用意されている。
「疲れは取れましたか? あなた宛の祝辞はこちらに。中は見てませんから。……私も湯を使ってきます」
封のされた文箱を指して、ルシアンは自分のカップを卓上に戻すとソファを立った。去り際に抱きしめられて、濡れた髪に口づけられる。
「髪を乾かします」
そう言って、指先で髪の毛を梳いてくれる。魔法なのだろう、髪の水分がしゅわしゅわと弾けて、あっという間に乾いていく。
「ありがとう。あのさ。……なんか、凄く……幸せ」
思いつくままに言うと、ぎゅっと強く抱き込まれる。「よかった」と囁きが返ってきて、抱きしめ返す。
湯冷めしないように、と言いおいてルシアンは階下に向かっていった。
ソファに座り、ルシアンが淹れてくれた珈琲を飲んで、文箱の封を切る。
巫覡の結婚に関係したαが祝辞とともに祝い金を送る事は慣例で。ただし、要らぬ火種にならぬよう、こうして封をして管理されるのだと聞いていた。それから、そうした祝辞には正式な署名はなく、皆、思い出の中身を書き記して巫覡にだけわかる名を名乗るのだとも。
文箱いっぱいの手紙を、端から開いていく。正しい名乗りはなくとも、どれも筆跡と紙をみれば、相手が誰かはすぐわかる。
おめでとう、幸せに、と綴られる文字に、思い出に、口元に微笑みが浮かぶ。
「……、」
親愛なる副官どのへ、と、書き出されたそれは、フェルの手跡だった。異国の紙に記された、彼の感謝の気持ちと、幸せに、という祝辞に心の中が温かくなる。
末尾にFとだけ記された名を、そっと撫でた。フェルの婿入りは彼の国で歓迎され、厳かながらも盛大な式が挙げられたと、報道されていた。新聞に載った王女様との姿絵は似合いの二人で。その微笑みは、穏やかだった。
あなたも幸せに、とただ、願った。
そっと紙をたたんで、封筒に納め、文箱に戻す。
数があるので、目を通すだけでひと作業だった。
「……ニーア」
その筆跡に、驚いて名を呼ぶ。サリューへ、おめでとう、と始まった文は、花嫁行列のことを新聞で知ったこと、当日は観覧しにいくことを書き連ねて、幸せに、と結ばれている。元ルームメイト、と名乗った彼は、どうやってこの祝辞の作法を知ったのか。
心を尽くして、連絡を取ろうとしてくれた事が嬉しくて。涙が滲んだ。
最後の祝辞は、ガルシアの物だった。彼が好んで使う、他では見かけない舶来の紙。
嬢ちゃんへ、と書き出された祝辞は、簡潔で。ただ『幸せに、愛してた』と記されていて。
「ずるいだろ……」
そんなこと、一度も言わなかったくせに。
署名の代わりに印されたマークは、彼の入れ墨の意匠と同じ。間違えるはずもない。
は、と詰めていた息を吐き出して。もう一度読み返して。
込み上げてくる感情を、静かにやり過ごす。
短い過去形の言葉に託された思い。その意図を汲むように、便箋を元通りにたたんで、封筒の中にしまった。
「ありがとう」
そっと封筒の表面を撫でて、伝わらない返事を呟く。きっと、返事は要らないのだろう。そういう男だと知っている。
文箱に全てを納めて、もう一度封をした。この思い出は、きっと、戸棚の奥深くにひっそりとしまっておくものだろう。
珈琲を飲みながら、取り留めもなく大神殿で過ごした日々を思い出す。
辛かったことや悲しかったこともたくさんあるはずなのに、思い出すのは楽しかったことばかりだ。
都合のいい切り取りに、可笑しくなる。
「変なの……」
呟いて、ソファの上で膝を抱えた。
足音がして。視線を向けると、ルシアンが入ってくる。
「おかえり。温まった?」
ルシアンは俺の声に「はい」と答えてソファに座ると、ぴたりと俺に寄りかかってくる。
「なんだよ、もう」
重い、と押し返すと、口端で笑われる。
「さっき、あなたが言った気持ちが分かりました。あなたが家にいる、という気配が……とても嬉しい。本当に……浮かれていますね」
自嘲するように言って、ルシアンは姿勢を正した。
「まあ、今日くらいは、いいんじゃないか」
甘えるように、今度はこちらから寄りかかってみせる。
「言ってなかったけどさ。……就任の日、ひと月先になったんだ。だから……しばらくはのんびり出来る」
王宮への出仕は、王が直々に指示して実現させると宮司様から聞いていた。その公布と就任の日取りは今日からひと月後に定められている。
「サリュー」
名前を呼ばれて、抱きしめられる。
「私は蜜月休暇をひと月取ると、言いましたよね?」
「うん、……聞いた」
それに合わせてわざわざひと月後にしてもらったとは、言わないつもりだった。
「嬉しい」
ルシアンが言って。首すじに口づけられる。
それだけで、ぞく、と欲が煽られる。
「約束、覚えてますか」
「やくそく……?」
「手加減無しで、抱かせて欲しいと」
ああ、そんな話をしたな、と思い返す。別にこれまでだって、手加減されていたとは思えない。なのに、その先がある、と考えると、少し恐ろしい。だけど……、知りたい、と期待する気持ちがないわけじゃない。
「いいけど……怖い、」
弱く抗うように言うと、今日はしませんよ、と微笑まれる。
「もう、寝室にお連れしても?」
頷くと、額に口づけが落ちてくる。抱き上げられると、期待した身体はもう熱くなっていた。
「大丈夫ですか」
「うん、大丈夫……」
言いながら、ルシアンの手を取って馬車を降りる。朝から慣れない緊張の連続で、肉体的にはともかく、精神的には疲れ切っていた。
新居は元はルシアンの親族がもっていたものだそうで、決める前に一度案内されていた。王都の邸宅街の中ほどにある三階建てのメゾネットは、二人で暮らすには充分すぎる広さがある。
ドアを開けると、すでに暮らし始めているルシアンの気配がした。なんとなく気後れして玄関ポーチで先を譲ると「あなたの家ですよ」と肩を抱かれて押しだされる。
「ただいま、」
玄関に上がり込んで言ってみると、妙に気恥ずかしい。
「おかえりなさい」
そう応えたルシアンが、後ろから俺を抱き込んでくる。
「まだ浮かれてるな……」
「ええ、まだしばらくは」
悪びれる風もなく言うと、頬に唇が寄せられて、キスをねだられる。首を傾けて唇を差し出すと、触れるだけでは終わらずに、舌先で誘われる。
「……ん、っん」
でも、浮ついてるのは自分も同じだった。触れ合うとそれだけで心が満ちたりて、ぎゅっと心臓を掴まれるみたいな甘い痺れを感じる。
「っふ、ぁ」
息をするのを忘れて、腕に縋り付く。崩れそうになった身体を抱き上げられて「待って」と制す。
「……汗、流したい」
「一緒に入りますか?」
いやだ、と肩を叩くと笑われて。
「では、バスルームまでお連れしますよ」
そう言って運ばれる。
「通いのメイドを頼んでます。もう湯浴みと明日の朝食の準備まで終わっているはずなので、あとはのんびり過ごすだけです。明日は休みですし」
俺に言い聞かせるように言いながら、ルシアンは俺を運んでいく。
「メイド……?」
「必要でしょう? 家の者から適任を選んでますから。明日紹介しますよ」
言われれば、確かに必要だった。柘榴宮でも掃除洗濯はまだしも、炊事はほとんど他の者に任せきりで。宮司副官となってからは花嫁修行らしき事は何もしていない。
「ありがとう。……ぜんぜん、考えてなかった」
「新居のことは、全て私が、と言ったでしょう」
どこか得意げに言って。バスルームに降ろされる。
「ゆっくりしてください、今日一日、疲れたでしょう?」
「うん……、ありがとう」
中庭に面した窓のある浴室は、落ちついたモザイク模様で飾られている。神殿の湯殿は湯女がいるのが常だったし、士官学校では共用の大浴場だった。こんな風に一人でゆっくりと湯を使うのはいつぶりだろう。
「贅沢だなぁ……」
感慨深く口にすると、可笑しくなってくる。朝から一日、なんだか全てが夢のようだ。
「信じられないな」
印の刻まれた湯船は心地よい温度に保たれている。ゆっくりとお湯の中に浸かると、疲れが溶け出していくようだった。
用意ができている、とルシアンが言っていたように、タオルも着替えも準備されていた。すっかりくつろいでから浴室を出ると、珈琲の香りがする。
香りの出どころを探るように階段を上がる。一階は浴室と炊事場、二階には食堂とサロン、三階は寝室と書斎、という部屋割りだった。
「……ルシアン?」
扉のあいているサロンに顔を出せば、ソファのサイドテーブルに淹れたばかりの珈琲と茶菓子が用意されている。
「疲れは取れましたか? あなた宛の祝辞はこちらに。中は見てませんから。……私も湯を使ってきます」
封のされた文箱を指して、ルシアンは自分のカップを卓上に戻すとソファを立った。去り際に抱きしめられて、濡れた髪に口づけられる。
「髪を乾かします」
そう言って、指先で髪の毛を梳いてくれる。魔法なのだろう、髪の水分がしゅわしゅわと弾けて、あっという間に乾いていく。
「ありがとう。あのさ。……なんか、凄く……幸せ」
思いつくままに言うと、ぎゅっと強く抱き込まれる。「よかった」と囁きが返ってきて、抱きしめ返す。
湯冷めしないように、と言いおいてルシアンは階下に向かっていった。
ソファに座り、ルシアンが淹れてくれた珈琲を飲んで、文箱の封を切る。
巫覡の結婚に関係したαが祝辞とともに祝い金を送る事は慣例で。ただし、要らぬ火種にならぬよう、こうして封をして管理されるのだと聞いていた。それから、そうした祝辞には正式な署名はなく、皆、思い出の中身を書き記して巫覡にだけわかる名を名乗るのだとも。
文箱いっぱいの手紙を、端から開いていく。正しい名乗りはなくとも、どれも筆跡と紙をみれば、相手が誰かはすぐわかる。
おめでとう、幸せに、と綴られる文字に、思い出に、口元に微笑みが浮かぶ。
「……、」
親愛なる副官どのへ、と、書き出されたそれは、フェルの手跡だった。異国の紙に記された、彼の感謝の気持ちと、幸せに、という祝辞に心の中が温かくなる。
末尾にFとだけ記された名を、そっと撫でた。フェルの婿入りは彼の国で歓迎され、厳かながらも盛大な式が挙げられたと、報道されていた。新聞に載った王女様との姿絵は似合いの二人で。その微笑みは、穏やかだった。
あなたも幸せに、とただ、願った。
そっと紙をたたんで、封筒に納め、文箱に戻す。
数があるので、目を通すだけでひと作業だった。
「……ニーア」
その筆跡に、驚いて名を呼ぶ。サリューへ、おめでとう、と始まった文は、花嫁行列のことを新聞で知ったこと、当日は観覧しにいくことを書き連ねて、幸せに、と結ばれている。元ルームメイト、と名乗った彼は、どうやってこの祝辞の作法を知ったのか。
心を尽くして、連絡を取ろうとしてくれた事が嬉しくて。涙が滲んだ。
最後の祝辞は、ガルシアの物だった。彼が好んで使う、他では見かけない舶来の紙。
嬢ちゃんへ、と書き出された祝辞は、簡潔で。ただ『幸せに、愛してた』と記されていて。
「ずるいだろ……」
そんなこと、一度も言わなかったくせに。
署名の代わりに印されたマークは、彼の入れ墨の意匠と同じ。間違えるはずもない。
は、と詰めていた息を吐き出して。もう一度読み返して。
込み上げてくる感情を、静かにやり過ごす。
短い過去形の言葉に託された思い。その意図を汲むように、便箋を元通りにたたんで、封筒の中にしまった。
「ありがとう」
そっと封筒の表面を撫でて、伝わらない返事を呟く。きっと、返事は要らないのだろう。そういう男だと知っている。
文箱に全てを納めて、もう一度封をした。この思い出は、きっと、戸棚の奥深くにひっそりとしまっておくものだろう。
珈琲を飲みながら、取り留めもなく大神殿で過ごした日々を思い出す。
辛かったことや悲しかったこともたくさんあるはずなのに、思い出すのは楽しかったことばかりだ。
都合のいい切り取りに、可笑しくなる。
「変なの……」
呟いて、ソファの上で膝を抱えた。
足音がして。視線を向けると、ルシアンが入ってくる。
「おかえり。温まった?」
ルシアンは俺の声に「はい」と答えてソファに座ると、ぴたりと俺に寄りかかってくる。
「なんだよ、もう」
重い、と押し返すと、口端で笑われる。
「さっき、あなたが言った気持ちが分かりました。あなたが家にいる、という気配が……とても嬉しい。本当に……浮かれていますね」
自嘲するように言って、ルシアンは姿勢を正した。
「まあ、今日くらいは、いいんじゃないか」
甘えるように、今度はこちらから寄りかかってみせる。
「言ってなかったけどさ。……就任の日、ひと月先になったんだ。だから……しばらくはのんびり出来る」
王宮への出仕は、王が直々に指示して実現させると宮司様から聞いていた。その公布と就任の日取りは今日からひと月後に定められている。
「サリュー」
名前を呼ばれて、抱きしめられる。
「私は蜜月休暇をひと月取ると、言いましたよね?」
「うん、……聞いた」
それに合わせてわざわざひと月後にしてもらったとは、言わないつもりだった。
「嬉しい」
ルシアンが言って。首すじに口づけられる。
それだけで、ぞく、と欲が煽られる。
「約束、覚えてますか」
「やくそく……?」
「手加減無しで、抱かせて欲しいと」
ああ、そんな話をしたな、と思い返す。別にこれまでだって、手加減されていたとは思えない。なのに、その先がある、と考えると、少し恐ろしい。だけど……、知りたい、と期待する気持ちがないわけじゃない。
「いいけど……怖い、」
弱く抗うように言うと、今日はしませんよ、と微笑まれる。
「もう、寝室にお連れしても?」
頷くと、額に口づけが落ちてくる。抱き上げられると、期待した身体はもう熱くなっていた。
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