Ωの国

うめ紫しらす

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番外編

Wedding Rhapsody ep.2

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 方針が決まってから、式をあげるまで、さらに二ヶ月の準備が必要だった。一つは、花嫁行列の手配に各方面との調整が必要だったこと。もう一つは、俺の婚礼衣装の準備が間に合わなかったせいだった。

「柘榴様、好きなのはこっちでしょ」
「うん……でも大丈夫か? これで」
「いいんじゃ無いですか。男性側の正装ですし。上着にトレーンをつければ遠目にはドレスに見えるでしょう。きっと豪華で綺麗ですよ」
 大神殿の中で巫覡の装束を用意する衣装室には、婚礼衣装を専門とする神官と縫子ぬいこが勤めている。気の早いものは噛まれる前から通い詰めて自分のハレの衣装を選び、仕立てさせるのだと言う。

 当然のようにそんな興味も準備もしていなかった俺は、慌ててリファとハクロを連れて花嫁としての婚礼衣装を選びにきていた。
 とても自分では選べないと見込んで二人を連れてきたのは正解で。そもそも女物の衣装に抵抗がある自分の希望と、女性らしさが前提のΩの婚礼衣装をどう両立させるかという点について、二人は神官が差し出す衣装案にあれこれとアイデアを出してくれ、大いに助かった。

「でしたら、シャツはサテン地にドレープを寄せ、サーコートは白地に金刺繍、黒に銀糸のベルト。下履きも揃いの白地に合わせ、足元はいっそブーツにしましょう。トレーンは白地の薄絹に刺繍とレースをあしらい、マントとして肩からおかけになる形ではいかがでしょう。見た目には華やかで花嫁らしく、内側は動きやすく、お好みにも沿うかと」

 専門職の神官が皆の意見を取りまとめるようにさっとデザイン画を描いてみせる。
「まあ、良いんじゃないか」
 そもそもの主張が女物でなければ良い、という程度の自分にとっては十分な提案だった。
「ん~~、ブーツだとゴツく無いですか? 柘榴様って細いけど、それなりに筋肉あるから、こう……絵面として大丈夫かな」
「……ゴツくて悪かったな」

 リファの物言いに文句を言うと、神官も「そうですねぇ」と決まりかけた案を前に言葉を濁す。
「いえ、別に柘榴様は悪くないですよ。ただ、ほら、イメージがあるじゃないですか。『運命の番』の」
「はあ?」
「ああ、教本の、ですね」
 リファの説明を補足するようにハクロが言う。教本とは神殿が教義を布教するために発行している物語調の読み物だ。

「この式は、公開される初めてのαとΩの結婚式でしょう。神殿を知る多くの人にとって、αとΩの結婚式と言われて思い浮かべるのは、教本の『運命の番』の章だと思います。だから、そのイメージを踏襲とうしゅうするほうが、ウケはいいと思って」
 真面目に教本を読んだことがない自分にはピンとこなかったが、リファの説明はハクロと神官には理解できるものだったようだ。

「確かに、そうですね……。そうなると、ブーツでは少し違和感が出るかも」
 ハクロが言うと、神官も同意するように頷く。
「そうすると……ヴェールがあるといいですね。あと、首元は封環を模したネックレスで飾って……だとやっぱりここは……」
 神官の修正に、リファとハクロがコメントしてイメージが膨らんでいく。そもそもの教本のイメージを共有できない俺は、もう傍観者になるしかなかった。

 ヴェール、か。若干の忌避感はあるが、まぁ、素顔を晒すよりは良いとも言える。
「それで……? これなら良いんだな?」
 三人があれやこれやと議論して、満場一致で納得したデザイン画は、最初の路線をキープしつつ、より繊細で可憐なイメージが強くなっていた。俺としては元のデザインの方が好みだったが、それはそれ。ここは見る人の満足度が高い方を選ぶべきだろう。
「正直、……俺に似合うと思えないんだが」
「大丈夫です。このバランスなら、きっとお似合いになります」
 不安を述べると、神官が自信を持って請け負ってくれる。専門家の意見とあれば、従うしかないだろう。

「問題はですね……製作にややお時間と、手間賃をいただく必要があって。……少々お待ちください」
 そう言うと、神官はデザイン画を持って奥へと駆け込んでいく。
 リファとハクロは緊張した面持ちでその背中を見送っていた。
「けっこう、盛りましたからね……大丈夫でしょうか」
 ハクロが心配そうに言うと「妥協したくないですけどね……」とリファが答える。
「何が問題なんだ?」
 聞けば、二人は顔を見合わせて。
「あのね、普通に婚礼衣装って、製作費がけっこうかかるの。その人のためにフルオーダーするし、装飾も多いから。その上、今回は他にはないデザインだから、たぶん……このくらい?」
 リファが指で出した金額は、柘榴宮全体のひと月の生活費を超えていて。驚いた俺に向かってハクロは「もう少しかかると思います」と口をそえた。

「そんなに……? 俺が出すのか……?」
「いや、だいたい、α側が出してくれるものだけど。……大丈夫そう?」
 そのあたりの事は、全く知らなかった。
 ルシアンには職があるから収入はあるだろうが。先に予算を聞いとけばよかったな、と反省していると神官が紙の束を持って帰ってくる。
「お待たせいたしました。あの、製作ですが、縫子総出で取り組んで一ヶ月半は欲しいとのことです。余裕を見れば二ヶ月いただけると嬉しい、と。それで費用ですが……こちらになります」
 すいません、と付け加えながら提示されたのは、リファの読みをわずかに上回るもので。

「お支払いは分割出来ますし、完済まで時間をかけることも出来ますので……、いかがですか」
 正直に言うと、たった一日のためにこの金額を払うのは正気じゃないと思った。ただ、もはやこの式は俺とルシアンの個人的な式典ではなく、――神殿の、Ωとαのイメージを塗り替えるための物になっていて。いっそ国中に広くアピールする催しなのだと思えば……この程度の経費はかかっても仕方が無い。
 冷静に勘案する自分と、そんな役回りが自分自身に務まるのか、という葛藤が心の内でせめぎ合う。
 胃がきりきりと痛んで。
「……期間は二ヶ月で構わないので、製作をお願いします」
 ここで退くのは無いだろう、と承諾の言葉を返した。
 目の前で固唾をのんでいた神官は、ありがとうございます、と深々と頭を下げる。

「柘榴様、さすが」
「すいません……予算の事を考えずにアレコレ言ってしまいました……」
 パチパチ、と拍手を贈ってくれたリファとハクロに「ありがとう」と笑いかける。
「金のことは、ま、なんとかなるだろ。二人が協力してくれて良かったよ。……良いものになるといいな」
 感謝の気持ちを示すと、二人は嬉しそうに微笑んだ。
「それでは、衣装室の総力を挙げて担当させていただきます。さっそく、採寸に入らせていただけますか……」
 そう言う神官は、生き生きとやる気に満ちていて。とても、楽しそうだった。

 **

 衣装代に、参列者に振る舞う食事と、会場となる神殿への喜捨、会場の装飾と当日の運営費用。そして花嫁行列を通すための街路封鎖に係る費用と、参列するΩたちを警護するため神殿の衛兵を借り受ける費用。積み上がる見積もり書の額はもはや俺の手には有り余る金額になっていた。
「もう、スポンサーを募るべきだろ」
「そうですね……」
 柘榴の間のテーブルに広げられた紙の束を眺めながらルシアンは考え込む。

「出せなくはないですが。全部負担するより、今後のためにも協賛を募るほうがいいでしょうね」
「出せる、のか……?」
 思わず聞くと、「ええまあ、」と答えが返る。
「家の蓄えと、私の収入と、それから例の印の使用料がありますから。さかのぼって発売からの分を頂いたので、それなりに」
 ああ、それでガルシアが文句を言っていたのか……と思い当たったが、顔には出さない。最悪なんとかなる、と言うことで少し安堵して。まずは協賛を募る方向で意見が一致できて良かった。

「これと、これはこちらで出すとして。スポンサーのあては?」
 当然のように衣装代と食事代をより分けると、ルシアンはこちらを伺った。もちろん、考えてはきている。
「一つは新聞社。内諾は取ってある。顛末の独占取材と記事化の代わりに出資してくれるそうだ。たぶん、これくらい。記者は知り合いだから、記事の内容には融通も効くはず。
 もう一つは司祭庁。神殿の広報費用としていくらか出してもらう。まあ、警護関係が賄えるくらいは。あと、宮司様。これは個人的に、と申し出を受けてる。気にするなら断るけど。それから、少額だけど神殿の皆がお祝いを集めてくれるそうだ」

 それぞれ書き出して、負担してもらう分を積み上げていく。
「いいでしょう。大婆様にはもう少し出してもらいましょう。身内ですし、精算の意味も込めて。それから、こちらの係累からもお祝いはいただけるでしょうし、職場からも多少は。あとは……慣例に従えばあなたのからもお祝いが来るでしょうね」
 ルシアンがリストに書き足していく。宮司様との精算とは、つまりこれで関係を正常化させる、ということだろうか。想像しながら、深く突っ込むことは避ける。あくまでもそこはルシアンと宮司様二人の問題で、俺が出る幕では無いだろう。

 それよりも、言うべきことがあった。
「その……お祝い、なんだけど。リファに概算してもらったら、……このくらいになるかもって」
 どう切り出すか迷っていた件をおずおずと書き記す。
 一瞬の沈黙があって。
「……詳細は聞きませんが。本当に? 過大に申告してもなんのメリットもないですよ」
 抑制しながらも棘のある言い方に、どう答えるべきか苦慮する。関係者、とはつまりこれまで縁を結んできたαたちのことで。お祝いの金額はその人数と、それぞれの関係の深さに依存する。つまり、多ければ、それだけ負い目があるとも言えた。その上で、……これでも控えめな概算なのだ、とは口が裂けても言えなかった。

「まあ、あくまで見込みだけど……円満に精算できてるから、たぶんお祝いは弾んでくれるだろうって」
 リファと考えた理由付けを言えば、溜息が一つ返ってくる。
「……あなたはこれから『外』に出るのですし。円満な関係者が多いほうが都合が良い事は確かでしょう。それを鑑みて受け入れますが。……履き違えることが無いように、お願いしますよ」
 それはもちろん、と請け負えば、真意を探るような視線がじっと眼を射る。こればかりは、信頼してもらう他は無かった。
 そもそも番を得たΩにとって、番相手以外は生理的に受付けられないはずで。試す気もないが、例えやろうと思っても他のαと、なんて生半可にできるものでは無いだろう。

「まあ、……正直に申告していただけたことは、嬉しく思っておきます」
 これでは、正確な金額はだせないな……と心に書き留めて、笑顔を作る。普通なら番相手にこんなことまで明かさないのだろうが。事態が普通の域を超えてしまっている以上は、仕方がない。

「なら……だいたい、予算としては問題無いでしょう」
「だな。……よかった」
 悩み事のひとつが解消して、ほっと胸を撫で下ろす。
 これだけの規模になると、あと二ヶ月で準備するのは至難の技だった。しかし、伸ばせはそれだけ新居に移るタイミングも遅れるわけで。できれば早く済ませたい気持ちもある。

「あとは、会場との打ち合わせと、食事の手配か。花嫁行列の関係はこっちでやっとくし。取材の対応も俺が進める。それと、」
 やるべき事をリストアップしていくと、待て、というように手で制される。
「あなたは花嫁行列の関連と取材対応だけで良いです。あとは私が。特にこだわりがなければ、会場側との交渉は一任してください。あと新居の準備と、当座の支払いも全てこちらに回してください。でないと、倒れますよ」
 真剣に心配するような口調で、ルシアンは俺を諌めた。まあ確かに、普段の宮司副官の仕事量を考えれば、このタスクを全部抱え込むのは現実的ではない。

 俺は知らなかったが、普通はある程度準備してから番に「なる」のだとリファには説明された。その口ぶりは、Ωとしての常識がそもそも欠けている俺はともかく、α側の配慮が足りない、といいたそうで。
 その自覚があるのか、……しわ寄せが俺こないように配慮してくれている、と感じにる。
「ありがとう。じゃあ、それで。特にこだわりは無いから一任する。あ、けど衣装のデザインだけ伝えておくほうが良いか。えっと」

 持ち込んだ文箱の中から、神官が描いたデザイン画の写しを探し出す。
「これ。リファとハクロに手伝ってもらったんだけど」
 言いながら渡すと、じっと視線が止まって。
「……運命の番、がモチーフですか」
 わかる物なんだな、と感心して「そうらしい」と言うとルシアンは「いいですね」と微笑んだ。その表情が本当に嬉しそうで。俺は心の内で協力してくれた皆に感謝した。

「きっとあなたによく似合う。早く見たいです。……これを皆に見せるのは、やはり勿体ないですが」
 複写させてください、と断って、指先が印を結べば、空中から同じ紙が生み出される。
「私の方もこのデザインに合わせたものを作らせます。仮縫いが終わったものを預けますので、仕上げをそちらの衣装室に頼んでください。受け付けてくれるはずです」
 そういうものなのかと、分かった、と返して。
 あとでリファとハクロに経緯を知らせると「本当に愛されてますね……」と羨むような、呆れるようなコメントが寄せられた。どうやら、そこまで手間と費用をかけるのは異例のことらしい。

 一体、自分はなにを執り行おうとしているのか。

 改めて怖くなってきてしまった。
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