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第三章
第41話 そして積み上げた先に その2
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バルガレウスがやられた。
ドーディアも戦闘不能で虫の息だ。
しかし、ドーディアのお陰で敵の防御の魔法使いも戦力外だ。
バルガレウスも、速度の魔法使いの魔素を使い切らせた上に、身を挺してミューを守ってくれた。
すまない、そしてありがとう二人とも。ここからは俺に任せてくれ!
そして全てを取り戻して見せる。
『さあ来るがいい! 我が同胞よ!』
フェリエラの言葉に、俺はゆっくりと姿を現す。
両手剣を引きずり、敢えてふらふらとおぼつかない足取りで。
「んぐ……ぁぁ……」
およそ人間が発しなさそうな唸り声を漏らしながら。
「……え? そ、そんな」
聖女ティセアが動揺した声を上げる。
それもそのはず。
俺の服装は、ボロボロになってはいるが、明らかに前世でルレーフェが着ていたものを再現した。ハーズワート公爵家の家紋を肩当てに刻むのは死罪相当の重罪だが、この際仕方ない。
髪型も揃え、髪の色もルレーフェに限りなく近い色に染め上げた。
唯一違うところといえば、ミューと同じように、顔の上半分を仮面で隠していることくらいだ。
いや、さすがにバレちゃうからね。
『どうだ、聖女よ、懐かしい顔に再会した気分は?』
決められていた通り、フェリエラがセリフを放つ。
その口先だけの言葉ではあるが、ティセアがどんどん引き込まれていくのが手に取るように分かった。
「ル、ルル? ルルなの?」
「ティセア様!? どうされたのですか?」
後ろでエルティアが声を上げる。
「私の過去の聖女の記憶が言っています! 彼はルレーフェ。前世で私と共に戦った魔法使いです」
その設定、頑なに守りますな。
魔法使いがいなかったら、私はアイシャよ、とか堂々と言いそうだけどな。
「ぶ……ぶがあぁぁぁ!」
咆哮を上げてアイシャに襲い掛かる。
「ルル! 止めて!」
俺の大ぶりを下がって躱す。しかし、俺は返す刀でもう一歩踏み込んでアイシャに斬りこむ。
「"聖なる防壁"!」
ガギィンッ!
アイシャの防御魔法が俺の剣戟を防いだ。
やはり、予想通りだ。
聖女の魔法は対物理と対魔素に割り振れる。
今回は対完全物理、という訳か。
障壁で防がれた俺は、一歩後ろに飛びのいた。
「あの構え、あの太刀筋、間違いない。彼はルルよ! 私は……前世の聖女様はずっとそばでその戦いを見て来たんだから!」
そりゃそうだ。同一人物ですからね。
ってかおいおい、ちょっとボロが出そうになってるじゃねえか。
いや、それくらい、アイシャは俺にご執心だったって事なのか。
『ふふふ、私も直にこの手で人間を殺したことは無かったからな。まさかあの時この手で貫いたあやつの魂を、こうして再現できるなどとは思いもよらなかったぞ』
何でルレーフェがここにいるのかの説明セリフを良いタイミングでしっかりと言うフェリエラ。
よしよし、稽古した甲斐があったというものだ。
「なんで……こんなことを」
『ふふふ、前世の記憶があるお前に殺せるかな? かつての大切な仲間を?』
「……記憶は? ルルに記憶は残ってるの?」
『そのまま元通りにしたのだ、当然残っているだろうな。でなければ、以前と同じように剣を振ることなど出来まいて。まあ、もちろん我が魔法で封じさせてもらったがな』
フェリエラの言葉に、ティセアはがハッとした表情を見せた。
その表情を一言で例えるなら、「希望」だ。
いいぞ! また一つ、勝利へのロジックを積み上げた。
これは確実に「ルレーフェを取り戻す可能性」という撒き餌に食いついた表情だ。
『"解呪"!』
またしても聖女が聞いたことの無い魔法を放った。
多分だけど、その言葉の意味的には、デバフ解除、的な魔法なのだろう。
当然、魔素に全振り。
俺の身体が何やら光に包まれるが、全く何の効果も無い。
しかし。であれば……。
「ぬぐああああああ!!」
俺は頭を抱えて、禍々しい叫び声をあげた。
『なんだと!?』
いや違う、フェリエラ!
『なんだと?!』はここじゃない!
そもそもこんな聖女の魔法は想定していないだろう。
まあ、アドリブを挟んだ俺が悪いんだけどさ。
「ぐ……あ……あ……」
「ルル!? 私よ、アイシャよ! 前世であなたと結ばれるはずだった、アイシャよ!?」
マジでコイツ、超図々しいんですけど!?
前世で結ばれるはずだったのはエミュだから!
「……う、あ……アイ、シャ……?」
ハイ、ここ!
『なっ、なんだと!?』
良く出来ました!
しかも、同じセリフの繰り返しにならないように、『なっ』を足してくるあたり、フェリエラには俳優の才能があるようだ。
「ルル! ルル!」
「ア……アイ、シャ……。お、俺……は、ルレ……フェ。ア……イシャ。」
「ルル! もう少しよ! 頑張って!」
『ば、馬鹿な、我が魔法を打ち破っただと? それほどまでの絆で結ばれた二人だというのか……?』
いや、本来はそういう設定にする予定だったんだけどね。
今回は、フェリエラの封印を、聖女の"解呪"とやらで解除したという形になっちゃったから、絆もクソも無いんだけど。
でも、大丈夫!
見ろ! 目の前のスーパー美少女である聖女の、この慈愛顔を!
いや、恍惚の表情と言ってもいい。
『私との愛と絆の力が、彼の記憶を取り戻した』
聖女にとってこんなに気持ちの良いセリフは無いはずだ。
「アイ……シャ……。俺の……聖女……アイシャ……」
「ええ、そうよ。あなたの聖女、アイシャよ」
俺の微塵も思っていないセリフに、「かつて恋人を失った悲劇のヒロイン」と化した聖女。
もはや完全に今のシチュエーションにうっとりしている。
「さあ、帰りましょう、ルル。みんなの所へ」
「み……んな……? ヴェロー……ニ、兄、さま、イェル、ゴ、兄……さん」
「そうよ。みんなでハーズワートへ戻りましょう?」
「み……んな、スヴァ……グ、エ……ムゥ、キュ……オ」
「ええ、みんな一緒よ」
一応、当時の公爵家の兄弟とスヴァーグ達の名前を出して、完全に俺がルレーフェであることを信じ込ませる。
「あ、アイ……シャ」
「ルル……」
「アイシャ……アイシャ……」
「ルル」
「アイシャ、アイシャ!」
少しづつ呼ぶ名前を鮮明にしていき、きちんと名前を呼ぶと同時に、俺は剣を手離した。
ガツンッ!
重たい金属が床にぶつかる音がする。
そして俺はその手放した両手剣を跨ぐように、一歩聖女の元へ歩み寄る。
今俺の手には、獲物である両手剣はない。
しかも、踵あたりにあるので易々と拾うことも出来ない。
この丸腰となる俺の行動は、聖女の最後の疑念を解くはずだ。
見れば目の前の聖女は涙を流していた。
……それは一体なんの涙なんだ?
俺には分からなかった。
演技の天才が役に入りきっての涙なんだろうか?
それとも、本当に恋人との再会の涙なんだろうか?
……であればお門違いだ。
美少女だとは思ったけど、残念ながら俺がお前に惚れたことは、
前世において一度もない。
「アイシャ……ずっと……会いた……かった」
俺は、声を震わせてそう言った。
どうだ。
これこそが、このセリフこそが、俺のこの戦いにおけるファイナルブローだ。
そして、俺の言葉を聞いたアイシャは、想像通り
俺の胸に飛び込んで来た。
「ルル! ルル! 記憶が戻ったのね!? ルル!」
「ああ……少し、ぼーっとするけどな」
「ああ、良かった!」
「少し姿が違うけど、君はアイシャ、で良いんだよな?」
「ええ……あなたもルルなのよね」
「ああ……でもなんだか見にくいな。仮面を取ってくれないか?」
「あ、うん。」
そう言って、聖女が抱擁を解いた瞬間……、
俺は聖女の胸の中心に、ショートソードを柄まで差し込んだ
確実に心臓を捉えた俺の剣は、聖女の背中までをも貫き、聖女の白装束の上衣をその血飛沫で真っ赤に染めた。
二回死んで、三回の人生を費やして、ロジックを積み上げた先に辿り着いた勝利。
それが、まさにここにあった。
(第42話 『エンジェルズ・マヌーバー その1』へつづく)
ドーディアも戦闘不能で虫の息だ。
しかし、ドーディアのお陰で敵の防御の魔法使いも戦力外だ。
バルガレウスも、速度の魔法使いの魔素を使い切らせた上に、身を挺してミューを守ってくれた。
すまない、そしてありがとう二人とも。ここからは俺に任せてくれ!
そして全てを取り戻して見せる。
『さあ来るがいい! 我が同胞よ!』
フェリエラの言葉に、俺はゆっくりと姿を現す。
両手剣を引きずり、敢えてふらふらとおぼつかない足取りで。
「んぐ……ぁぁ……」
およそ人間が発しなさそうな唸り声を漏らしながら。
「……え? そ、そんな」
聖女ティセアが動揺した声を上げる。
それもそのはず。
俺の服装は、ボロボロになってはいるが、明らかに前世でルレーフェが着ていたものを再現した。ハーズワート公爵家の家紋を肩当てに刻むのは死罪相当の重罪だが、この際仕方ない。
髪型も揃え、髪の色もルレーフェに限りなく近い色に染め上げた。
唯一違うところといえば、ミューと同じように、顔の上半分を仮面で隠していることくらいだ。
いや、さすがにバレちゃうからね。
『どうだ、聖女よ、懐かしい顔に再会した気分は?』
決められていた通り、フェリエラがセリフを放つ。
その口先だけの言葉ではあるが、ティセアがどんどん引き込まれていくのが手に取るように分かった。
「ル、ルル? ルルなの?」
「ティセア様!? どうされたのですか?」
後ろでエルティアが声を上げる。
「私の過去の聖女の記憶が言っています! 彼はルレーフェ。前世で私と共に戦った魔法使いです」
その設定、頑なに守りますな。
魔法使いがいなかったら、私はアイシャよ、とか堂々と言いそうだけどな。
「ぶ……ぶがあぁぁぁ!」
咆哮を上げてアイシャに襲い掛かる。
「ルル! 止めて!」
俺の大ぶりを下がって躱す。しかし、俺は返す刀でもう一歩踏み込んでアイシャに斬りこむ。
「"聖なる防壁"!」
ガギィンッ!
アイシャの防御魔法が俺の剣戟を防いだ。
やはり、予想通りだ。
聖女の魔法は対物理と対魔素に割り振れる。
今回は対完全物理、という訳か。
障壁で防がれた俺は、一歩後ろに飛びのいた。
「あの構え、あの太刀筋、間違いない。彼はルルよ! 私は……前世の聖女様はずっとそばでその戦いを見て来たんだから!」
そりゃそうだ。同一人物ですからね。
ってかおいおい、ちょっとボロが出そうになってるじゃねえか。
いや、それくらい、アイシャは俺にご執心だったって事なのか。
『ふふふ、私も直にこの手で人間を殺したことは無かったからな。まさかあの時この手で貫いたあやつの魂を、こうして再現できるなどとは思いもよらなかったぞ』
何でルレーフェがここにいるのかの説明セリフを良いタイミングでしっかりと言うフェリエラ。
よしよし、稽古した甲斐があったというものだ。
「なんで……こんなことを」
『ふふふ、前世の記憶があるお前に殺せるかな? かつての大切な仲間を?』
「……記憶は? ルルに記憶は残ってるの?」
『そのまま元通りにしたのだ、当然残っているだろうな。でなければ、以前と同じように剣を振ることなど出来まいて。まあ、もちろん我が魔法で封じさせてもらったがな』
フェリエラの言葉に、ティセアはがハッとした表情を見せた。
その表情を一言で例えるなら、「希望」だ。
いいぞ! また一つ、勝利へのロジックを積み上げた。
これは確実に「ルレーフェを取り戻す可能性」という撒き餌に食いついた表情だ。
『"解呪"!』
またしても聖女が聞いたことの無い魔法を放った。
多分だけど、その言葉の意味的には、デバフ解除、的な魔法なのだろう。
当然、魔素に全振り。
俺の身体が何やら光に包まれるが、全く何の効果も無い。
しかし。であれば……。
「ぬぐああああああ!!」
俺は頭を抱えて、禍々しい叫び声をあげた。
『なんだと!?』
いや違う、フェリエラ!
『なんだと?!』はここじゃない!
そもそもこんな聖女の魔法は想定していないだろう。
まあ、アドリブを挟んだ俺が悪いんだけどさ。
「ぐ……あ……あ……」
「ルル!? 私よ、アイシャよ! 前世であなたと結ばれるはずだった、アイシャよ!?」
マジでコイツ、超図々しいんですけど!?
前世で結ばれるはずだったのはエミュだから!
「……う、あ……アイ、シャ……?」
ハイ、ここ!
『なっ、なんだと!?』
良く出来ました!
しかも、同じセリフの繰り返しにならないように、『なっ』を足してくるあたり、フェリエラには俳優の才能があるようだ。
「ルル! ルル!」
「ア……アイ、シャ……。お、俺……は、ルレ……フェ。ア……イシャ。」
「ルル! もう少しよ! 頑張って!」
『ば、馬鹿な、我が魔法を打ち破っただと? それほどまでの絆で結ばれた二人だというのか……?』
いや、本来はそういう設定にする予定だったんだけどね。
今回は、フェリエラの封印を、聖女の"解呪"とやらで解除したという形になっちゃったから、絆もクソも無いんだけど。
でも、大丈夫!
見ろ! 目の前のスーパー美少女である聖女の、この慈愛顔を!
いや、恍惚の表情と言ってもいい。
『私との愛と絆の力が、彼の記憶を取り戻した』
聖女にとってこんなに気持ちの良いセリフは無いはずだ。
「アイ……シャ……。俺の……聖女……アイシャ……」
「ええ、そうよ。あなたの聖女、アイシャよ」
俺の微塵も思っていないセリフに、「かつて恋人を失った悲劇のヒロイン」と化した聖女。
もはや完全に今のシチュエーションにうっとりしている。
「さあ、帰りましょう、ルル。みんなの所へ」
「み……んな……? ヴェロー……ニ、兄、さま、イェル、ゴ、兄……さん」
「そうよ。みんなでハーズワートへ戻りましょう?」
「み……んな、スヴァ……グ、エ……ムゥ、キュ……オ」
「ええ、みんな一緒よ」
一応、当時の公爵家の兄弟とスヴァーグ達の名前を出して、完全に俺がルレーフェであることを信じ込ませる。
「あ、アイ……シャ」
「ルル……」
「アイシャ……アイシャ……」
「ルル」
「アイシャ、アイシャ!」
少しづつ呼ぶ名前を鮮明にしていき、きちんと名前を呼ぶと同時に、俺は剣を手離した。
ガツンッ!
重たい金属が床にぶつかる音がする。
そして俺はその手放した両手剣を跨ぐように、一歩聖女の元へ歩み寄る。
今俺の手には、獲物である両手剣はない。
しかも、踵あたりにあるので易々と拾うことも出来ない。
この丸腰となる俺の行動は、聖女の最後の疑念を解くはずだ。
見れば目の前の聖女は涙を流していた。
……それは一体なんの涙なんだ?
俺には分からなかった。
演技の天才が役に入りきっての涙なんだろうか?
それとも、本当に恋人との再会の涙なんだろうか?
……であればお門違いだ。
美少女だとは思ったけど、残念ながら俺がお前に惚れたことは、
前世において一度もない。
「アイシャ……ずっと……会いた……かった」
俺は、声を震わせてそう言った。
どうだ。
これこそが、このセリフこそが、俺のこの戦いにおけるファイナルブローだ。
そして、俺の言葉を聞いたアイシャは、想像通り
俺の胸に飛び込んで来た。
「ルル! ルル! 記憶が戻ったのね!? ルル!」
「ああ……少し、ぼーっとするけどな」
「ああ、良かった!」
「少し姿が違うけど、君はアイシャ、で良いんだよな?」
「ええ……あなたもルルなのよね」
「ああ……でもなんだか見にくいな。仮面を取ってくれないか?」
「あ、うん。」
そう言って、聖女が抱擁を解いた瞬間……、
俺は聖女の胸の中心に、ショートソードを柄まで差し込んだ
確実に心臓を捉えた俺の剣は、聖女の背中までをも貫き、聖女の白装束の上衣をその血飛沫で真っ赤に染めた。
二回死んで、三回の人生を費やして、ロジックを積み上げた先に辿り着いた勝利。
それが、まさにここにあった。
(第42話 『エンジェルズ・マヌーバー その1』へつづく)
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