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第三章
ハイエルフという名の協力者
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あっさりと帰っていきやがったな、あのヒトモドキ。
焦った焦った。
ガチでやり合ったら負け確だぜ、あんなの。
「王よ、良かったのですか? ヒトモドキなんぞに──」
「次その呼び方してみろ、首が飛んでくぞ? あいつをヒトモドキと呼んでいいのは、あいつと戦闘が可能なやつだけだ。貴様は、その域ではない」
実力主義だって言ってんだがな?
知略もまた、実力として扱うがハイエルフをヒトモドキと呼んで生きてられるかぐらい分かれ。
機嫌損ねたら壊滅だぞ、この国。
「失礼を、ではあのハイエルフをなぜ放置したのでしょうか、こちらの損害は無視できるほどではありませんが」
「冒険者共には、利になる。腕試しにゃ最適だからな。しかもねじ伏せられるなら、一生美しい女も手に入る。餌として利用させてもらえれば、こっちとしちゃ金になる」
ダンジョンとして、国が利用料を取ればいいからな。
あれだけ良質なレイス共だ、倒すことが出来たなら、素材だけで屋敷が持てるだけの金になるだろ。
倒せるならな。
無限湧きだろあれ?
無理ゲーだろあんなん。
「用途は理解しました。しかし、複雑な魔法を使うでもないハイエルフなど、容易いものでは?」
「あぁ、勘違いしてんのはそこか。やめとけ、断言するがあのヒトモドキが本気出したら初級魔法だけでこの国を潰せるぞ」
あいつら、人間の常識で考えたら馬鹿を見るからな。
初級魔法なら結界で防げるなんて考えたら穴だらけにされるな。
人間が。
「どうしても納得がいかんなら、挑んできてもいいぞ? もし倒せたら魔法に関しての頂点に立てるからな、その肩書きが欲しいなら価値はあるぞ」
「……遠慮しておきましょう。私は自分の実力は把握しています。しかし、相手の実力を測る能力は弱い。王がそこまで言う相手に気づけていない私が挑めば、即死でしょう」
自己分析してるように見せかけてるが、そんなこと思ってもないだろうな。
まぁ、死ぬのは勝手だ。
好きにすればいいさ。
お前の座を狙ってるやつは沢山いるからな、代わりはすぐに来る。
この国を実力主義にしたのは、それが狙いだからな。
かく言う俺の代わりも、この国にはたくさんいる。
「お届けものですよ、人間のオス」
「……悲鳴をあげ無かったことを褒めてくれ」
お前、寝室で横になってたら目の前に知り合いの生首見せられたら発狂すんぞ。
「神の域にある魔法を教えてやろうなどと言っていたので、返り討ちにしておきました。乱雑な魔力操作で不快でしたので」
「……いや褒めてくれ」
怖ぇよ。
何だかんだであいつ、人間の中ならトップクラスの魔法を使えんだぞ。
それを、乱雑な魔力操作って、こいつの基準ヤバすぎだろ。
さすが、存在チートの超越種様だ事。
「ヨシヨシ、人間というのは頭を撫でられると喜ぶと聞いております。特別に撫でてあげますよ、人間のオス」
お前みたいな見た目美少女にそんなことされたら、勘違いするだろうが、やめれ。
「で、何の用だ。まさか、それ持ってくるだけのために来たわけじゃないだろ」
「あなたの妹がやかましいので、うちに寄越しなさい」
………は?
何その急展開。
焦った焦った。
ガチでやり合ったら負け確だぜ、あんなの。
「王よ、良かったのですか? ヒトモドキなんぞに──」
「次その呼び方してみろ、首が飛んでくぞ? あいつをヒトモドキと呼んでいいのは、あいつと戦闘が可能なやつだけだ。貴様は、その域ではない」
実力主義だって言ってんだがな?
知略もまた、実力として扱うがハイエルフをヒトモドキと呼んで生きてられるかぐらい分かれ。
機嫌損ねたら壊滅だぞ、この国。
「失礼を、ではあのハイエルフをなぜ放置したのでしょうか、こちらの損害は無視できるほどではありませんが」
「冒険者共には、利になる。腕試しにゃ最適だからな。しかもねじ伏せられるなら、一生美しい女も手に入る。餌として利用させてもらえれば、こっちとしちゃ金になる」
ダンジョンとして、国が利用料を取ればいいからな。
あれだけ良質なレイス共だ、倒すことが出来たなら、素材だけで屋敷が持てるだけの金になるだろ。
倒せるならな。
無限湧きだろあれ?
無理ゲーだろあんなん。
「用途は理解しました。しかし、複雑な魔法を使うでもないハイエルフなど、容易いものでは?」
「あぁ、勘違いしてんのはそこか。やめとけ、断言するがあのヒトモドキが本気出したら初級魔法だけでこの国を潰せるぞ」
あいつら、人間の常識で考えたら馬鹿を見るからな。
初級魔法なら結界で防げるなんて考えたら穴だらけにされるな。
人間が。
「どうしても納得がいかんなら、挑んできてもいいぞ? もし倒せたら魔法に関しての頂点に立てるからな、その肩書きが欲しいなら価値はあるぞ」
「……遠慮しておきましょう。私は自分の実力は把握しています。しかし、相手の実力を測る能力は弱い。王がそこまで言う相手に気づけていない私が挑めば、即死でしょう」
自己分析してるように見せかけてるが、そんなこと思ってもないだろうな。
まぁ、死ぬのは勝手だ。
好きにすればいいさ。
お前の座を狙ってるやつは沢山いるからな、代わりはすぐに来る。
この国を実力主義にしたのは、それが狙いだからな。
かく言う俺の代わりも、この国にはたくさんいる。
「お届けものですよ、人間のオス」
「……悲鳴をあげ無かったことを褒めてくれ」
お前、寝室で横になってたら目の前に知り合いの生首見せられたら発狂すんぞ。
「神の域にある魔法を教えてやろうなどと言っていたので、返り討ちにしておきました。乱雑な魔力操作で不快でしたので」
「……いや褒めてくれ」
怖ぇよ。
何だかんだであいつ、人間の中ならトップクラスの魔法を使えんだぞ。
それを、乱雑な魔力操作って、こいつの基準ヤバすぎだろ。
さすが、存在チートの超越種様だ事。
「ヨシヨシ、人間というのは頭を撫でられると喜ぶと聞いております。特別に撫でてあげますよ、人間のオス」
お前みたいな見た目美少女にそんなことされたら、勘違いするだろうが、やめれ。
「で、何の用だ。まさか、それ持ってくるだけのために来たわけじゃないだろ」
「あなたの妹がやかましいので、うちに寄越しなさい」
………は?
何その急展開。
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